人気の投稿

2019年12月12日木曜日

パレオはエメラルド①

2012年12月31日


 SKE48の代表曲というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょう。
 おそらく一番多い答えとして、「パレオはエメラルド」を上げる方が多いんじゃないでしょうか。 
 何故か。
 それは、2012年のNHK紅白歌合戦で披露されたからではないでしょうか。
 紅白という古くから国民に親しまれている歌番組に単独初出場し、国民の皆さんに知ってもらえたというのが大きいのではないかと。
 でもね、本当にそうか、本当に代表曲かと2012年当時の僕は思っていました。
 だって、2012年にSKE48ファンだった皆さんは思い出してくださいよ。
 2012年11月26日に紅白出場が発表されて、2012年12月18日に披露する曲が「パレオはエメラルド」であると公式発表されるまで、様々な予想が行われたことを。

 僕は、「片思いファイナリーで、カッコいいアイドル像を見せて、AKBと差別化してほしいなあ。でも、アイシテラブル!とかかなあ。個人的には、推しの中西優香が選抜のキスだって左利きも観たいなあ」と思いを馳せていました。ちなみにアプローチは違いますが、僕が思っていたことは、欅坂46が行っている感じがしますね。

 そして、2012年12月18日。
 「パレオはエメラルド」(2011年7月27日発売)が決定。
 「片φじゃないんかい!っていうか、パレオは今年の曲じゃねえだろ!っていうか、季節感よ!昔のありなら、オキドキとかごめサマの方が良いんじゃない?」
 当時の僕は、そんな感じの感想だったんですね。
 もちろんね、NHKの方からの楽曲指名がこれだったから、仕方ないわけですよ。
 でも、当時の反応は「?」が多かったような気がします。
 
 そして、12月25日、SKE48の紅組2番手の出演決定。
 12月29日。yahooニュースで藤本美月がバク宙をすることが発表されます。某掲示板で「ももクロ潰しか?」と盛り上がりますが、両グループの関係性を考えると、どちらかというAKB48との差別化では、という結論になりました。
 そんなヲタクたちの盛り上がりとは別に、メンバーたちは牧野アンナ先生の過酷な振り入れやドキュメンタリー映画「アイドルの涙」にもあったような、涙ながらのミーティングを重ねて、本番へ向かいます。この時のくーみんの「頑張ってるって、自分で決めるもんじゃない」は名言でしたね。 
 
 そして、12月31日。

 19時27分。

 いよいよ、出番がきます。


 だーすーのピルエットのターン。
 みっきーのバク転。
 全員でのラインダンス。
 それまで、「この子たちはなんだろう」という会場の空気がみるみるうちに、拍手と驚嘆の声に変わっていくんですよね。
 僕は、テレビの前で「うおおおおおおおおおお!」と叫んでいました。
 それまでの、「なんでパレオ?」という疑問を払拭し、見事に決めてくれたんですよね。
 くーみんたち卒業組の最初で最後の紅白にかける輝きも良くてですね。
 色々な奇跡が結集して、完成した約3分間でした。
 「SKE48ファンで良かった。2013年はSKE48の年になるぜ」
 そんなことを思いながら「ゆく年、くる年」を観ていたのを覚えています。
 
 そう、あの3分間をメンバーが、必死の練習で見せてくれたおかげで、「パレオはエメラルド」は多くの人にとって、SKE48の代表曲になり、SKE48ファンの特別な曲の中の一つになったのではないかと思います。

 あれからもうすぐ、8年。
 SKE48の単独紅白出場は2014年からストップしました。
 もう一度、出る機会があるなら、果たして「パレオはエメラルド」を越えられるのか。
 僕は「意外にマンゴー」「無意識の色」の時にその予感があったんですがね。
 もう一度、積み上げていきながら、いつかあの3分間を越える名曲が生まれたらいいな、と思っています。

※「無意識の色」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_20.html

※「意外にマンゴー」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_13.html

※紅白の時の映像が入っている「アイドルの涙」を是非、チェック!