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2019年12月20日金曜日

おすすめの映画と本「スターウォーズ・エピソード9」

タトゥイーンの夕焼け



 10年代の映画シーンって、シリーズものや過去のもののリメイクや続編が強かった10年だったなあ、としみじみ思いましてね。更に、作品を享受する形態もわざわざ映画館に行かなくても、家でサブスクリプションサービスである程度楽しめるようになりましたし、映画館へ行く意味というのも変わったなあ、と10年代の終わりにさらに、しみじみ思いましてね。何の為に映画作品を映画館まで観に行くのか、友達にSNSで自慢するための消費もあるのかもしれません。
 でもね、僕の場合、映画館に行く理由って凄く単純で、観たいからだと思うんですよね。じゃあ、この2019年。観たいと思わせてくれる映画だらけでした。
 シリーズものだったら、なおさら「あの話の続きが観たい」と思うものも多くてね。
 その「続きが観たい」の時間が長ければ長いほど、期待値も上がっていきましてね。
 あのエピソード8から2年。
 映画を観終わった瞬間、僕が思ったのは「これ、どうやって終わらせるの?」でした。
 それは期待と不安が入り混じった思いでした。
 で、去年「ハン・ソロ」を観て、どっちかというと、不安の方が大きくなりましてね。
 大丈夫か、大丈夫なのか、と思ううちに予告もガンガン解禁されて、いよいよ、2019年12月20日を迎えます。


 いよいよ、本日から公開となった「スターウォーズ・エピソード9」。
 僕も、昨日の0時丁度からの最速上映の方に行ってきたんですが、深夜の上映にも関わらず、席は満席でしたよ。
 
 そして、めちゃくちゃ長いCMやら予告編のあと、いよいよ公開!
 (映画の予告編中ペラペラしゃべってたマスコミ関係者の皆さんが超不愉快でした。とくに『紙兎ロペ』でヘラヘラ笑ってたのが彼女たちだけで、ああこういう奴らが評価してるからこういうのが流れるんだなあ、としみじみ思いましたよ)。

【ここからネタバレありで書きます】

 僕はチューバッカのファンでしてね。
 かなり偏った感想になると思うんですが、まあ、書いて行きますね。
 まず、中盤。
 チューバッカが捕まって、どうやら捕虜として宇宙船的なものに乗せられるんですね。
 出発しようとする宇宙船をレイがフォースで停めようとしたら、みんな大好きカイロ・レンが来て、させまいと邪魔してくるんですが、レイがミスって宇宙船を爆発させちゃうんですね。
 あまりの衝撃に、思わず「レイてめえ」と思ってしまいましたよ。
 生きてて良かった。
 よく考えたら、旧3部作の数少ない生き残りの一人なんですよね。
 
 「ウーキー族は目立つからな」、ランドと再会して喜ぶチューバッカ。
 レイアが死んだことを聞いて、悲しみに暮れるチューバッカ。
 最後にマズカナタから、なんか良いものを貰うチューバッカ。
 チューバッカ好きとしては、これで見納めかと思うと寂しい限りです。 


 一番の衝撃は、ベン・ソロの心象風景とはいえ、ハン・ソロが出てきたことですかね。丁度、眠りの神が中盤ぐらいから降りてきていて、二の腕をあとでみたら内出血するぐらいつねりながら、観てたんですが、ここで、僕は身を乗り出さんばかりに驚きましたよ。
 更に声だけですが、歴代のジェダイたちの声が聴こえるシーンは燃えましたね。特にクワイガンらしき声が聴こえたときは、ちゃんとこれまでの全てを包括して終わらそうとしてんだなあ、と感じました。
 ルークのXウィング出てくるとことも凄い良かったですね。
 うわあ、これがあったか、と。
 ラストシーンで、タトゥーイーンのあの夕陽で終わるとことか、僕はエピソード4を思い出しましたよ。
 
 ここまで、やたら旧作関連のことを書きましたが、新3部作の中で僕が一番魅力的だと感じていたカイロ・レンが今作でも凄く良くてですね。映画の始まりが、カイロ・レン大暴れから始まるじゃないですか。そして、レイとの大暴風雨の中での激闘、そして、ベン・ソロへ。人によっては、凄いフワフワしたやつって、思われるかもしれないですけど、この不完全さこそがカイロ・レンの人間味だと思うんですよね。
 最後のベン・ソロとして、レン騎士団と戦う時に、一瞬、両手を開いたような余裕のあるポーズをするとことか、こういう一面もあるのか、とより魅力が増しました。
 レイに関しては、まさかの出自でしたが、それを捨てる最後の名乗りが凄く良かったですね。
 フィンとポーに関しては、エピソード8の時に、「こいつらは…いったい…」という感じでしたが、今作ではそれぞれがちゃんと活躍していったんじゃないでしょうか。

 作品全体の率直な感想を書くと、「これをエピソード8の時にやってれば…」です。
 もちろん、エピソード8の監督が0、エイブラムスじゃなかったというのもあるんですが、もうちょい別の構築の仕方や違うゴールの仕方があったんじゃないか、と思いました。
 映画が終わったあと、観客席から拍手がありましたが、同じ劇場で「アベンジャーズ・エンドゲーム」初日を観た時と比べると圧倒的に少なかったですね。


 ここまでが、2時46分ぐらいに映画を観終わり、パンフレットを買って、3時ぐらいにホテルに戻って書いた僕の感想です。
 そこから、昼にもう1回観たんですが、やっぱりあのラストシーン凄く好きだなあ、と感じましてね。
 実は今日、「スターウォーズ休暇」をもらってるんですが、会社の50代の上司に「スターウォーズを観に行くために休みますよ」ということを語ると、「スターウォーズエピソード4」が初めて公開された時の衝撃を語ってくれましてね。テレビでのエピソード7・8が放送されるのを楽しみにしてましたよ(今すぐ、「7」と「8」で誰が死ぬか言おうかと一瞬思いましたが、同じことを平成仮面ライダーでされたら、マイナビ並みに一生どころか七生ぐらいは恨むと思うんで、やめました)。果たして、リアルタイムで観ていた上司はこのエピソード9を観たら、どう思うのかな、ともふと思いました。
 
 僕が歴代で一番好きなのは、エピソード6か7なんですが、この9も結構好きになりそうです。
 あと、1回は劇場で観ておきたいなと思います。