追いついたのか、追いつかれたのか
いやあ、もうすぐ2019年、いや、10年代も終わりですね。
AKB48が誕生して、本日12月8日で14周年。
この10年で48グループを取り巻く環境はガラッと変わっていきました。
そして、2019年。
何か時計の針は動いているのに、動きが止まったような感じがしましてね。
総選挙もじゃんけんも運動会も無くなり、シングルのリリース数も減ってしまった。
いったい、20年代はどうなっていくのか。
この状況を顧みて、僕がふと連想したのは、「希望的リフレイン」という曲なんですね。
まあ、ちょっと聴いてみましょう。
今観ても、印象に残る素晴らしいMVなんですが、このMVで逃げる側じゃなく、追いつく側に回れというようなメッセージがMVの最後に出てくるんですが、果たして、それが今出来ているのかな、とふと思いましてね。
リリースされた頃に観た感想は、「ははあん。多分、追いかけてるこいつらは、アンチとか、台頭してきた乃木坂とかを抽象化したやつだろうなあ。まあ、追いつけるわけないっしょ」と黒船が来る前の徳川幕府みたいな、呑気な感じだったんですね。
しかし、2019年現在、何か全く別の物に追いつかれてしまったのではないか、と考えさせられましてね。
「世間の厳しい目」なのか「マンネリ」なのか、いや「閉塞感」なのか。
それとも、上記の全てが詰まった何かなのか。
こんな年が経つごとに受け取り方が変わってくるMVってなかなか無いんじゃないでしょうか。
ひょっとすると、もう、追いつかれるどころか、抜かれてしまったのかもしれません。
SKE48に視線を移しても、今年は会社が変わり、変革の年となりましたが、リリースは1枚だけ、というなかなか辛い1年でした。
MVでマイクを持って走っていた珠理奈も、暫く休養を取っていましたが、現在は復活。
このMV中でも、後ろから走って追いついてきた珠理奈の頼もしさはやっぱり唯一無二のものだと思います。
同じく、MVに出ていただーすーも、テレビの中で駆け抜け続けてくれています。
彼女たち二人と並走できるメンバーが、2020年にはどんどん出てきて欲しいと思っています。もう背中が見えているメンバーや、えっ、そっちのコースから出てくんの?というメンバーもいるんですけどね。やっぱり、まだこの二人のスピードは別格だと思っています。
SKE48も様々なセンターが試せるほど、リリース数が増えたら、こういう形式のMVも観てみたいですね。
公演の熱とインターネットの拡散で始まり、握手会と総選挙でのし上がってきた48グループの、新しい戦い方が試される10年が始まる気がします。