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2020年5月25日月曜日

推しを悪意から守るためには?

僕に出来ることって何だろう?


 2020年5月23日未明にプロレスラーの木村花さんがこの世を去りました。一プロレスファンでもある僕は、新日本プレロスの前座試合でスターダム提供試合で出たところから、彼女を知りました。その後、スターダムが定期的に行っている配信で試合なども観ていました。最後に彼女の姿を観たのは、これからのスターダムについての会議をする配信だったと思います。彼女が亡くなる4日ほど前だったと思います。
 彼女が亡くなった原因として、SNSによる誹謗中傷が挙げられています。
 こちらに関しては、今、世界でリアルショー番組の出演者の自殺が増えていますが、まさか、日本で初めての該当者が彼女になるとは思いもよりませんでした。3月中旬から彼女への誹謗中傷が増え、最終的に命を絶つということになりました。

 僕は暫く放心状態でしたが、とりあえず、自分の考えを書き、日常に戻りました。
 ただ、自分の好きなSKE48のメンバーも同じように誹謗中傷を受けていることが多いなと感じましてね。
 そして、いつからか、それが日常になってしまっていないか、と。
 友人「SKE48がブスって言われたらムカつかない?」
 僕 「えっ?全然。もう、何も感じない」
 友人「日向坂が言われたら?」
 僕 「すげえ、ムカつく」
 これは、以前、アイマスファンの友人に京セラドームのコンサートに連れて行ってもらった時にした会話なんです。
 いつの頃からか、アンチが色々なところに書き込む罵詈雑言を無視してスルーするスキルがついてしまったのです。ただ、これは全然良いことではなくて、単に「鈍くなっていた」んですね。叩かれ過ぎて慣れてしまったというか。
 もちろん、SHOWROOM配信などで、直接的に悪意を向けられた時は「通報」をするようにしていますし、youtubeであまりにも酷いものは「報告」しています。
 嫌だなあ、と思うのと、行動するのとでは雲泥の差があるな、と思います。

 ただ、何の権限もない僕の力では限界があります。
 やはり、運営がある程度アイドルを守っていて欲しいです。
 
 ここまで書いてふと思い出したことがあります。
 それは2017年6月15日に起こった、だーすーこと須田亜香里をインタネット上で脅迫していた男性の逮捕です。
 犯人は46歳の会社員の男性で、元須田亜香里推し。個人でアメーバブログもやっていて、だーすーのTwitterに直接「死ね」などの文言を残しています。同期は、「好きすぎてその嫉妬心から犯行に及んだ」という歪んだものでした。この動機は欅坂46の平手友梨奈さんが握手会で襲撃された事件の犯人が彼女のファンで自分のイメージから離れることを動機に襲ったことを思い出します。
 話を戻すと、逮捕の報道は2017年の総選挙の前日でした。
 奇しくも僕は、その日のだーすーの最後の投票の配信を観ていましたが、「色々ありましたが、私は元気です」ということを語ってくれて終わりました。
 ファン思いだからこそ、心配をかけまいという言葉だと思うんですが、当時の彼女の心境を考えただけで辛くなります。
 何の罪もない彼女がなんで、こんな思いをしなきゃいけないんだと。
 少し過激な書き方をすると、いい歳こいて何者にもなれてない人間がなんで才能のある人間を潰そうとするんだろうと。
 だーすーの所属事務所のツインプラネットさんが対応してくれたから良かったものの、AKSのままの場合、ひょっとしたら、放置されていたのかも知れないと考えてしまいます。

 何故かと言うと、松井珠理奈が小学生の時から様々な悪意に直接間接を問わず、悪意を向けられてきたことをずっと放置してきた事実があるからです。顔が見えないことをいいことに、彼女をひたすら叩いていた連中がいました。
 また、2018年の総選挙後には、更にその傾向が加速してきました。
 「知らないけれど叩く」という恐ろしい思考を止めてしまったようなコメントも沢山みました。

 SKE48には、松村香織という炎上の女王がいましたが、彼女ほど大人なメンバーはなかなか居ないと思いますし、そんなかおたんでさえ、頭皮に影響が出るほどのストレスを感じていたわけですから。
 直接握手会で悪意をぶつけに来る人もいれば、ネットでねちねち文句を行ってくる人もいるでしょう。そのせいで有望な若手メンバーもいなくなってしまったかも知れません(別のベクトルで繋がり目的の厄介もいると思いますが)。ただ、そういうところもこれまで放置で来てしまったのは問題だと思います。

 以前、「誰かの耳」の記事でも書きましたが、古畑奈和へのデマからの叩きコメントやそのまとめ記事の量たるや。真実が明らかになるまで、24時間以内の出来事でしたが、いやあ、あの記事の時は調べがいがありましたよ。どのサイトが公平に取り上げてて、どのサイトがアクセス数稼ぎのためにモラルとか矜持とかを捨ててるかとかね。
 あの時、信じて待った奈和ちゃんファンの方々は素晴らしいと思いますし、気軽に石を投げていた人々の動物的な反射神経には寂しくなります。インターネットってもっと集合知的なものだと思うんですけどね。
 それだけに限らず、755戦争の時に直接彼女に文句を言ってきた人のコメントもそうですが(その時の彼女の対応コメントが本当に素晴らしかった)、まだ10代のメンバーになんでこんな言葉を言えるのか?それをジョン・ウィックとかにも言えるのか?とつい考えてしまいます。

 こういう時だからこそ、ゼストさんはメンバーをネットの悪意から守るシステム作りをしっかりと作って欲しいですね。何かをする度に叩かれていたら、気づかぬうちに行動にセーブがかかりますし、精神的にも辛いです。メンバーに「仕方ないよ、そういうもんだから、我慢しなよ」じゃなくて。今はそれを変えるチャンスだと思います。
 そして、メンバーへのケアや叩く側にならない工夫が必要になってくると思います。
 たとえば、HKTの選抜に対して失言してしまった都築里佳は、猛バッシングを浴び謝罪することになりました。勿論、失言は問題行動だと思います。ただ、反省した後に道を踏み外したり、自分を傷つけるような選択をしなくて良い道を示して上げられるかが重要だと思います。「自業自得」だと言えばそれまでですが、大切なSKE48のメンバーだと僕は思っています。

 「SKE48」という大きい主語への文句には鈍くなっていても、推しや尊敬するメンバーについての文句言われたらやっぱり嫌ですもん。
 「有名税」だからとか「気にするな」というありきたりな言葉で、理不尽を飲み込まなければいけない時代は終わりを迎えてほしいな、と思います。
 
 少しでもメンバーたちが、好きなことを思いきりできる環境作りを応援できればと思っています。だって、SKE48のおかげで僕のとっくにサビを過ぎた人生は本当に楽しくなりましたから。

 正直に書くと、僕だって「合わないなあ」と思うメンバーもいます。映画「アイドル」なんてブルーレイが届いたその日に本編ディスクを捨てるぐらい自分の価値観とは合いません。でも、竹中プロデューサーがSKE48のために試行錯誤してくれるのは、本当に感謝しています。長いこと付き合うと良さが見えてくるメンバーもいます。「ロッキー」のポーリーみたいに。
 好き嫌いだけではなくて、もう少し重層的に見るようにすると、色々と見え方が変わると大人になってからは思っています。
 
 当たり前のことしか書けなくて恐縮ですが、どうしてもモヤモヤしていたので、書きました。

 このブログに関しては、本当に読者の方のリテラシーが高くて、平和に運営できていることに感謝して終わります。