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2020年5月26日火曜日

何故、新人に惹かれるのか?

この町で俺以外、君の可愛さを知らない


 皆さんは今の推しに出会った時に、推しは新人でしたか?
 それとも、もうある程度のベテランになっていましたか?

 僕が小学生の頃は、アニメが今よりも少なくて、みんなが観ているアニメというものがありました。
 その中でもガンダム系や角川アニメ系が隆盛を極めている中、オリジナルビデオアニメ略してOVAがそこそこリリースされていました。
 1本1本の値段が高くて近所のレンタルビデオショップに、せいぜい1本あったらいいとこみたいな作品が、昔の「アニメージュ」の真ん中ぐらいのページにありました(母親にお小遣いをもらって毎月買ってもらったものです)。
 その時、僕は生涯の名作OVA「THE八犬伝」に出会うことになります。
 勿論、クラスの中で誰も知りません。
 いや、下手したらこの町で僕以外、このアニメの面白さを知らないんじゃないか、毎回誰も借りないし。スピッツの「大宮サンセット」みたいな気分で謎の優越感と孤独感を同時に感じていました。
 ああ、誰もまだ気づいていないのか、という気持ちと、誰かとこの作品の話がしたい!という二つの気持ち。
 愛媛県宇和島市というド田舎でもがいていたものです。

 さて、なんでこんな話をしたかというと、新人を推そうと決めた時、上記のような気分になることはないでしょうか?
 そして、下手したら、ウィキペディアやまとめサイトよりも自分の方が詳しいという時が結構あるんじゃないでしょうか?
 SKE48で言うと、研究生を推している人はこういう時間が結構あるんじゃないでしょうか(なんか今日、疑問形ばかりですね)。

 推しの良さに気づいた瞬間の嬉しさと、ああ、もっとこの子の良さを知ってもらいたいという二つの気持ち
 勿論、なんとなく推しになっているという時もあるんでしょう。言語化しにくい「しっくりくる」という感覚の時もあります。

 僕の話になって恐縮ですが、最初の推しが中西優香だったんですが、彼女を推そうと決めたのは2012年で、ある程度彼女はキャリアを重ねた状態だったんですね。
 けれど、彼女のことを知って行く時間は「新人」のメンバーの情報を知る時のような楽しみがありました。さらに、握手会などの「自分だけの情報」の更新があった時の嬉しさ。それが他人からしたら、どうでも良いようなことでも。

 話をOVAの話に戻すと、中学・高校と「THE八犬伝」の話をできなかった僕は、大学という全国から様々なタイプの人間が集まる場所で、初めて「THE八犬伝」を知っている人間に出会います。
 その人物は、「アニメージュ」の同じページに載っていた「魔法使いTai!」の方をベストの一つに挙げていました。
 「そっちに行ったか!」という驚きと、「こいつは自分とは違う審美眼を持っている!」という驚きがありました。
 
 これをSKEにあてはめて考えると、自分の推しと同期のメンバーを推している感じでしょうか。同じ時期に同じ人達を見ていて、君のセンサーはそっちに反応したんだな、と。

 僕は中西卒業後、8期生の岡田美紅推しになります。
 でも、2018年の年末ぐらいに同期のよこにゃんの演技力の素晴らしさに気づき、よこにゃん推しの方々のセンサーの鋭さに震えました。
 また、倉島杏実さんという純正のSKE48魂の持ち主にも最近は惹かれています。
 この気づく時差も面白いですね。気づいた時は僕にとっては「新人」と同じ新鮮さがあるんですよね。そこから情報を追っていき、どんどん知っていく面白さがあります。

 スポーツで新人選手を応援する時の成長を見守るという楽しみが「新人」を推すことにはあるのかも知れません。
 たとえば、僕はプロレスラーの中邑真輔のデビュー戦からのファンです。
 彼はこれまでの既成概念を壊していく活躍をプロレス界で見せていきます。
 そう、新人を応援する楽しみの一つにその人の人間としての才能が爆発する瞬間や人生の岐路に立ち会えるというのもあるかも知れません。48だと選挙だったり選抜だったりですかね。 
 現在、推している五十嵐早香さんは、デビューの時期から文章力の凄さに惹かれました。これまでのSKE48のベクトルとは違う、いったいこの子はどう変化していくんだ、という楽しみがあります。珍しくお披露目から見ています。彼女ならSKE48というグループの新しい選択肢になるんじゃないかと期待しています。
 ただ、情報源がモバメ、ショールーム、公式ブログぐらいなんですが、ヒイヒイ言いながらおっかけてます。昔は、もっと情報が絞られてましたね(その代わりに公演がありましたが)。

 最初は、「何故、研究生に惹かれるのか?」というタイトルにしようと思ったんですが、それだと間口が狭い気がして「新人」としました。
 これからも沢山の「新しく出会う人」と巡り合いたいと思います。
 
※なんとなく連想した「オレトク」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_1.html