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2020年1月12日日曜日

孤独なバレリーナ①

あの頃の夢から片手を離すけど


 凄い個人的な話から始めるんですが、SKE48の3期生がわりと好きでしてね。
 SKE48の上昇期に現れた黄金世代として、それぞれが別々のチームに配置され、選抜入りや総選挙へのランクイン、外仕事での活躍とSKE48を牽引する働きをしていきました。

 ただ、この期を代表する曲って、なかなか無いんですよね。
 「少女は真夏に何をする?」か、「Dear my teacher」かなあ、とか思って、2012年のガイシコンサートをぼんやり観てたんですね。で、1日目はここかなあ、どうしようかなあ、と思いながら、2日目に突入しましてね。



 ぼんやり見ていると、ある曲に行きつきました。
 それが「孤独なバレリーナ」です。
 ガイシの楕円形のステージの、メインステージにチームK2、サブステージに須田亜香里が出てくるんですね。
 なんと、だーすーがサブステージ独り占め!
 でも、それも当たり前で、彼女はバレエで全国第2位(その年は1位なし)まで行っているわけです。
 彼女のバレエの凄さは、もはやSKE48ファンの間だけではなく、最近ではバラエティでも語られていますね。
 
  ちなみに純白の公演バレリーナ衣装と違い、だーすーはオリジナルの青い衣装でしたね。
 この白い方の衣装に関しては、大矢真那さんが、KⅡ公演を観に行った時に白いバレエシューズの裏が黒くなっていることに気づいて、衣装さんに「変えた方が良い」と助言したそうです(リクエストアワー2015年のコメンタリーより)。「やってる方は気づきにくいもんな」と真木子も感心していましたが、大矢真那さんって、他のコンサートでのリハーサルでも孤独なバレリーナのリハを観る程のバレエ好きでもあるんですよね。
 
 で、話を「3期生の曲」という観点に戻すと、この個性派集団は全員でまとめるより二人ずつとかで考えて行った方が分かりやすくなるんじゃないかな、と思いました。
 「孤独なバレリーナ」の場合は、秦佐和子と須田亜香里のコンビですね。
 この振り付けは、バレエ経験者の秦さんが中心となって考えたものなんですよね。
 秋元康がバレエを題材にした曲としては、「ドガとバレリーナ」が本当に静謐な美しさを持っていると思うんですが、そのプロトタイプが「孤独なバレリーナ」なのかなと思います。
 踊っている秦さんの表情の美しさが凄く良いんですよね。同じく惣田さんバージョンでも同じく美しい。
 是非是非、公演やコンサートで踊るときはバレリーナを担当するメンバーの表情や動きの滑らかさにも注目して欲しいと思います。
 秦佐和子が、この曲を踊った期間のことを考えると、余計に儚さを感じてしまいます。
 
 そして、もう一つの楽しみ方があります。
 だーすーの著書である「コンプレックス力」の第1章を読んでから、もう1度ガイシの2日目やなんなら「箱で推せ!」の横浜アリーナ2日目の最初を観ていただくと感じ方に一つ感情が乗って来るんですね。
 バレエの為に彼女のお母様が様々なことを我慢しながらサポートしてくださったエピソードなんかは、涙なしでは読めないとこなんですが、色々なことを犠牲にしながらストイックに頑張ったバレエを辞めてアイドルになる決心。そして、SKE48というアイドルになった彼女が、曲を通して、再びバレエと再会するというこのドラマが凄いんですよね。
 騙されたと思って「コンプレックス力」のP38~P42をチェックしてみてください。
 こういう「間テクスト性」的な楽しみ方もたまにはいいかなと思って紹介しました。
 写真集の「可愛くなる方法」での静止した1枚の絵画のような美しさも良いですが、曲の世界の中で躍動するだーすーが本当に美しい1曲です。


※写真集の感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_21.html

※「SKE48このコンビが好き 須田亜香里×3期生」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/10/blog-post_57.html