心の中の森に差す光
SKE48って、ベテランの層が厚いと昔から言われていますよね。
総選挙だったり握手の売り上げだったりと。
頼もしいベテランが支えてくれてるからこそ、若手を育成していくことができるというね。また、ベテランも若手から刺激を受けることもあるでしょうしね。たとえば、小畑優奈が頭角を現してきた時とかね。
さて、SKE48が、若手に力を入れてこなかったかというと、そうではなくてですね。
2015年11月25日にSKE48の若手メンバーを中心とした選抜、「ラブクレッシェンド」名義でシングルが発売されます。
メンバーは松井珠理奈、江籠裕奈、北川綾巴、熊崎晴香、小畑優奈、後藤楽々、菅原茉椰の7人。
選抜が発表された時は、な、なぜ、水野愛理が入ってないんだ、トヨスタでのMCは何だったんだ。何故、古畑奈和が入ってないんだ、兼任や総選挙の結果は何だったんだと思ったもんです。各チームのバランスを考えると丁度良かったのかもしれませんがね。
話を戻すと、次世代選抜という言葉が似合うエース候補たちが揃っています。
まあ、まずは観てみましょう。
歌詞と映像がところどころリンクしているのが良いですね。
「木漏れ日」がMVの中にも差している。
まずは、歌詞の世界から見ていきましょう。
全体を通して「森」と「木漏れ日」を含めた「光」がポイントになってきます。
風に「木々」が揺れることで、「影」が生まれる。ここで、「僕」は「君」のことを思います。そして、この世が「日向」だけならば、寂しくないと思います。つまり、「日向」でない場所である「影」のある場所は寂しい心を表す場所だと言い換えることができます。
サビ前では恋をすると、自分が自分でなくなっていき切なくなる想いを語ります。
サビで出てくる「木漏れ日」という言葉に注目したいのですが、「木漏れ日」って、木々や葉の間から漏れる光、言い換えれば「影」の中から漏れる「光」ですよね。
今、「僕」がいる場所は「影」のある場所なんでしょうね。そして、光が差すことで、「迷い」という「影」を晴らしてくれと。雲一つない青空を望みますが、雲も「影」を作りますよね。「影」や「雲」のような遮るもののない状態で、言い換えれば「迷い」のない状態で、自分の思いを伝えたいという気持ちが1番の歌詞から伝わります。
2番では、「君」のことをどれぐらい分かっているのかを「愛しさの森」という「木々」だらけのところから、「君」を見ているんじゃないか、と僕は読み取っています。「君」が微笑んでくれたとしても、それは「心の一部でしかない」と、部分的なものしか分かってないんじゃないか、と思います。
2番のサビ前では、恋をする度に「光」を追い求めるということが語られます。この「光」の正体が何なのか、1番の歌詞と照らし合わせると、「君」と読み替えることもできそうですが、ここではまだ「希望」や「迷いを消すもの」ではないかとしておきます。
でも、歩き出すとまだ「愛しさの森」の中にいるので、「影」があるから当然「迷ってしまう」でしょうしね。
2番のサビでは、「君」への想いは、片思いであり、やはり「僕」は森の中に居て、枝の間から見える空を知りたがります。2番の歌詞の最初のように、ここから見守るしかできない。でも、「夕陽」を待つと。「夕陽」も「光」をイメージさせるものですよね。
大サビ前のフレーズは、ミュージックステーション出演時に珠理奈がお気に入りのフレーズと言っていた部分ですね。コップの中を想像しても中身は分からないというのは、2番の歌詞で遠くから眺めている「僕」の心象風景にも言えますし、「片想い」で遠くから見ているだけの状況にも似ています。ふと、SKE48のシングル曲を連想しましたよ。ほら、片思いで青空の曲あったでしょ?あれも少人数選抜だし。
さて、話を戻すと大サビです。
1番のサビの後、「太陽」である「光」が持つものが明らかになります。
それは、「やさしさと強さ」なんですよね。そして、「木々」が抱えるものは「憂鬱」であると。つまり、「僕」の心象風景を現した曲だということが見えてきます。そして、「好き」だという言葉は相手だけでなく、自分にも言えるようになれたらいい、と思って終わります。
大サビの「その奥」は心の奥なのではないか、と思います。そうすると、告白する強さと迷いを持つ自分を認める優しさ、もっとシンプルに言うと、相手も自分も好きになること、について歌った曲なんじゃないかと僕は考えています。
最後にタイトルの「コップの中の木漏れ日」について考えると、「木漏れ日」である「光」は想像するだけでは分からない。ここでの「光」は「君」にも読みかえられそうですね。今はまだ遠くで中身を想像している状態である、ということですかね(この辺りは、皆さんの意見も聞きたい)。
MVに関しては、熊本の自然が美しい。
僕は1番の川とかが好きなんですが、大サビでの山の山頂も良くてね。
なんか、ラブクレと自然の調和っていいなあ、と思います。
ちゃんと、MVでも「木漏れ日」、「森」、「影」がきちんと描かれているのが良いですね。
さてさて、ラブクレに話を移すと、松井珠理奈がここではお姉さんとして、メンバーを引っ張っていきます。動画とかを見ていると、トークを回したり、進行をしたりとリーダー的な役割をしています。ちょっと観てみましょうか。
うーむ、今考えると、ラブクレって選抜への階段の一つなのかな、と思いましたよ。
菅原のラブクレにいながら、選抜ではなかったという悔しさは、今のみよまるにもあるのかも知れませんね。
まあ、この時の発表は、急にチームSのメンバー増えたなあ、という感想でしたがね。
北川綾巴、小畑優奈、後藤楽々、という未来のセンター候補たちがSKE48を去っていきましたが、まだまだ希望は残っている。特に初代ラブクレメンバーの江籠ちゃん、熊ちゃん、菅原なんかは、センター争いに食い込んで行って欲しいな、と思います。
最後に珠理奈が帰ってきたら、新メンバーを追加して、ラブクレも再始動してほしいなあ、なんて思ってますよ。
※「反射的スルー」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_29.html