「アンタ」との物語
皆さん、SKE48の2期生、内山命は好きですかね。
みこってぃを知った時期によって、好きになり方はわりと違ってくると、個人的には思うんですよね。
僕がSKE48にハマっていったのが、2012年頃なので、僕の印象は「博多にまで助っ人にいく頼れる公演職人(2013年は本店にも行ってましたね)」と「なんか若いのにオバサンっぽい話し方をするなあ」という感じだったんですね。あんまり、アイドルに対する印象ではないですよね。
ところが、時が経つにつれて、彼女の印象が変わっていくんですね。
まず、2013年の「リクエストアワー」のMC。
梅ちゃんの「羽豆岬」MCの時のふりきった演技。
今、観てもめちゃくちゃ面白いです。
そして、「次の足跡」や「僕たちはあの日の夜明けを知っている」の握手会映像を観て、親しみやすそうな子だなあ、という風に変化していきます。特に「0と1の間」の握手会映像は凄く良いので、お勧めですよ。
そして、迎えた2016年。
SKE48で、各メンバーのソロコンサートが行われます。
内山命が選択したのは、まさかの「極道の妻たち」。
五社英雄ファンとしては、嬉しい限りですが、まさか、これをチョイスするとは。
和服が凄く似合ってるんですよね。
(動画は『枯葉のステーション』ですがね)
この時に、内山命の新しい一面を見た気がするんですね。
いや、みこってぃ推しの人からしたら、「気付くの遅いわ」って、感じかもしれませんがね。
演歌風の歌い方と彼女が元々もっている大人っぽさが上手くマッチした気がして、とても印象に残りました。
ここから、彼女のMCや公演実況に注目するようになりました。
公演実況でのダンスに関する指摘は、様々な公演に出ているメンバーだからこその言葉だなと思います。また、「しくじり先生」企画では、自身の降格経験を踏まえて、後輩たちにアイドルとしての道を語ってくれました。ここも、普通は触れられたくないことから、目をそらさずに語る姿勢に何か芯の強さを感じました。
やがて、2017年。
総選挙でみこってぃは、81位でした。
このギリギリでランクインできなかった悔しい思い。
きっと、みこってぃやその推しの方々は、筆舌に尽くしがたいものだったと思います。
そして、2018年。
僕は名古屋ドームの選挙会場にいました。
推しの名前がアップカミングガールズで呼ばれ、「やったぜえええ!」と安心し、あとは何人入るかな、とか、誰が1位になるかな、ということを思い浮かべながら、多くのメンバーに対して、「まだ呼ばれるな、まだ呼ばれるな」と祈っていました。
「フューチャーガールズ」を過ぎた頃、もう、なっきぃやさきぽんの名前が呼ばれたことに、この選挙の厳しさを感じていました。
熊ちゃんが呼ばれた。
おーちゃんが呼ばれた。
そして、みこってぃが呼ばれた!
その後のチャープランの衝撃や江籠ちゃんとゆななの連番は、色々と思うところがあるんで、またいつか、チャンスがあったら書きます。
さて、話を戻すと、この時の「みこと!みこと!」というコールは、2018総選挙のハイライトの一つだったんじゃないでしょうか。
10年間、挑み続けた人の強さ、ファンの方の意地。色々なものが感じられる結果でした。総選挙の全てを肯定するわけじゃないですが、こういうドラマがあるから、いいんですよね。
時は流れ、みこってぃはNHKドラマ「トクサツガガガ!」に出演します。
ここでの演技も新鮮でしてね。
アイドル内山命とは違う、普通のOLさんがきちんと馴染んでいて良かったです。
ファンミーティングにも呼ばれましたしね。
現在は、一般人に戻ったみこってぃですが、彼女がのこした道は、後輩たちが心折れそうになった時の指標になるんじゃないでしょうか。
彼女の推しの方々が贈った愛は、ずっと形を変えて輝いていますから。あの歌の最後のように。
なんとなく、彼女のアイドル人生を見ていて、思い浮かんだ曲を貼ってお別れです。