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2021年1月5日火曜日

秒針を噛む

 眼差しの先にあるのは


 2020年12月31日。
 SKE48の10期研究生、加藤結は卒業しました。
 12月20日の21時51分にアップされた彼女の最期のブログに綴られたのは、小学生の頃から時間軸をずらして書いた、偽らざる自分自身の姿でした(勿論、言語化することや読者を意識した時点で多少の装飾はあるかも知れませんが)。

 「弱い自分」をさらけ出した上で、最後に彼女は「どうか、いかなるときも、みていてほしいです」と書いていました。

 いや、どうやって「みて」いたらいいのさ、と僕は思いました。
 事情が事情だけに、SKE48に戻ってくることは難しいです、それでも「みて」いるには思い出の中の彼女を楽しむしかないのかと。
 とにかく、惜しい才能を失ったな、と感じました。

 2021年1月3日。
 彼女は新しい歩みを始めます。
 Twitterのアカウントを開設。
 youtubeに歌ってみた動画を上げます。
 まだの方は彼女のチャンネルをチェック!


 次に原曲を聴いてみましょう。


 「ずっと真夜中でいいのに。」のは、聴いたことがなかったんですが、ACAさんの書く独自の世界観が素敵ですね。「秒針」という一番早く動くものを噛んで止めようとしても、あの思い出は内面から少しずつ消えていくかもしれない。だったら、いっそ忘れてしまいたい。でも、また「会って」しまうことを考えてしまう。「レイラ」がアラビア圏で「夜」を意味する言葉で、「ハレタ」を「晴れた」と書くとしたら、夜の終わりを連想させます。自分の暗い時間の終わり。悩みの解消でしょうか?
 
 少し深読みすると、アイドルとしての加藤結を曲の主人公として当てはめると、なんだか切ない感じもするんですよね。なんでこの曲を選んだんだろうと。勿論、好きだから選んだのかも知れませんが、新しい道へのスタートを僕は連想しました。

 SKE48という集団ではなく、自分一人の力で表現していく。
 それが現在ならば、やっていくことが出来るんですよね。
 今回の動画を観て、やはり、彼女の歌声は素晴らしいし、原曲のなぞるべき部分をしっかりとなぞることが出来ているので、これからも色々な曲にチャレンジして行きながら、加藤結の世界観を広げて行って欲しいなと思います。
 僕らにできることなんて、限られているかも知れませんが、「みて」行ければと思います。

 五十嵐早香推しの僕としては、この曲とか歌って欲しいな、と思っています。
  
 
 
 どうか、自分のペースで幸せに接続していく姿を僕らに「見せて」欲しいです。
 次の動画の更新が楽しみです。

 ※SKE48時代の「加藤結のブログは何故面白いのか?」という記事はこちら!

 ※卒業が決まった時の「ずっと見ていたかった」という記事はこちら!