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2021年1月10日日曜日

ロキ

 歌詞と歌手の関係

 2018年に公開されて大ヒットした映画に「ボヘミアン・ラプソティ」があります。
 クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの生涯を描いたこの作品は、音楽映画としても最高なんですが、曲が出来るまでのドラマや曲を歌うまでのドラマが最高でしてね(実際の出来事がドラマチックに変えられているところもあるんですが…)。
 作中でメンバー間が不仲になってから、フレディーが自信のエイズを告白、もう一回やろうぜ!という感じになり、ライブエイドで歌う1曲目の「Radio Gaga」が歌詞とあっていて、もうメチャクチャ燃えるんですね。
 「君の時代があった 君のパワーがあった でもまだ君はこれからさ」とか「誰かがまだ君を愛しているんだ」というところが、曲の主人公たちの置かれている立場とリンクして、僕は何度もこの場面で泣きました。

 曲の世界観も大事ですが、「誰がどんな時に歌うのか、というのが重要なんだなあ」とまだブログを始めたばかりの僕は思ったもんです。
 さて、今回紹介するのは、SKE48を卒業してyoutubeで歌ってみた動画をアップしているSKE48元10期生の加藤結さんの新しい動画です。
 まずは、観てみましょう!



 ううむ、まず髪が赤くなっているじゃないか。
 ガンダムZZに出てくるキャラクターを連想したんですが、名前が思い出せません。
 さて、今回の動画を観た感想として挙げたいのは、まずかとゆいが物凄く曲の世界観を楽しんで歌っていること。歌唱中の表情の変化やついつい出てしまう振り付け、声色の変化を含めて表現することを楽しんでいるように感じました。
 また、時折カメラ目線になるのは、ひょっとすると視聴者を少しだけ意識しているのかな、と考えさせられました。
 最後の指をぶつけて素に戻った時の満面の笑顔も素敵ですが、歌詞も凄く良くてですね。
 うまく社会と握手出来ないこともあるけれど、表現を続けていきたいし、生きることも諦めない、だからお前も死ぬなよ!というメッセージがなんともかとゆいとのリンクを感じます。ううむ、良い選曲をされましたな、と何故か家老のような気持ちになりますよ。
 彼女がSKE48を卒業する前に書いたブログを思い出すと、彼女が卒業したばかりの今、歌うことで一つ意味が乗ると僕は思っています(まだ卒業して2週間も経っていません)。歌詞の中の「お互い」の相手は視聴者のような気もしますし、相対化して見た内面の自分自身のようにも感じます。また、拡大解釈だと断って書くと、遠くにいる五十嵐早香へのメッセージになるのでは、と思っています。

 それにしても、普段、ボカロやネットから出てくるクリエイターの曲を聴かない僕としては、かとゆいの歌ってみた動画を通して新しい曲を知っていける楽しみがあります。
 次はどんな曲を歌うか楽しみです。
 表現を楽しみながら、自分の才能をまだまだ見せて欲しいですね。

※なんとなく「ボヘミアン・ラプソティ―」の予告を貼ってお別れです!