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2019年10月30日水曜日

ヘビーローテーション①

夜ふかしのうた



 みなさん、「ヘビーローテーション」って言ったら、AKB48の代表曲ですよね。
 でもね、SKE48も歌ってるんですよ。
 「ヘビーローテーション」。
 聴いたことない人はちょっと聴いてみてくださいな。

 

 びっくりしませんでした?
 最初の「1、2、3、4!」に。
 これこそ、伝説の「ちゅりロテ」と言われているものです。
 この「1、2、3、4」を見事にいじったラジオ番組がありましてね。
 それが「高柳明音の暗黙の了解」です。

 いやあ、この番組、ちゅりのレギュラー番組でメンバーがゲストにやってきて、30分間語るという番組なんですよね。この番組って、本当に音楽がよくて、BGMはクラシックがメインなんですが、エヴァの日常シーンの音楽が流れてたりしてましてね。
 そして、なぜかジングルが凄く良くて。
 GLAYの「誘惑」のイントロと「ちゅりロテ」をミックスするというね。
 デデデデデーデデ、1,2,3,4!
 デデデデデーデデ、1、2、3、4!
 初めて聴いた時、笑いが止まりませんでした。
 他にも「今、お聞きのラジオ番組は」の時の90年代っぽい音楽。
 「暗黙、暗黙、暗黙!了解、了解、了解!」というなんか、ちゅりっぽい連呼。
 「ダンシング・ヒーロー」に乗せてのジングルなど、本当に面白かったなあ、と思います。

 それでこの番組、数々の名言を生み出してきましたが、僕はぺんぺんが「北斗の拳」のセリフを言った「お前は、も~う死んでいる~」が凄く印象に残っています。
 それから、松井玲奈がゲストに来た時。
 ちゅりが神門沙樹をドラフトで獲得した時に、挨拶に行くために島根に電車で行ったエピソードを話したんですよね。その電車が玲奈ひょんが乗りたかった電車らしくて、「なんでお前が乗ってるんだよー」と悔しがっていたのが、なんだか良くてね。

 なんとなく、好きだったリーダー集結公開収録の動画を貼っておきますよ。
 この服のにしし好きだったなあ。




 あと、自由過ぎるこの二人との公開収録も面白かったですね。
 さて、この「暗黙の了解」に限らず、SKE48はラジオ番組のレギュラーを沢山もっています。オールナイトニッポンへのゲスト出演を除けば、だいたい30分間で話したり、曲をかけたり、ということが多いです。放送作家さんが作ったコーナーやはがき職人の方のお便りを読んだりね。
 今、インターネットで自分で散々と発信できるのに、それでもラジオに出たり、ファンが聴いたりするのは、何故なんでしょう?
 僕には、はっきりとした答えがまだありませんが、ぼんやりと出てきたワードは「内輪感」でしょうか。
 「オードリーのオールナイトニッポン」が大好きで、毎週聴いているんですが、テレビとは全然違うオードリーの姿が観られるんですよね。ここだけで出来る悪ふざけとか、聴いて本当に楽しいんですよね。番組の裏話とか、プライベートな話とかね。
 SKE48についても同じことが言えて、「CULUTURE BROS」VOL2の中で矢方美紀が、ラジオについて「メンバーの素が見られる場所」という風に評していますが、その通りだな、と思いましてね。
 暗黙の了解で、ちゅりと色々なメンバーとのトークを通してそれぞれの魅力が浮き彫りになっていく。素の感じも少しずつ見えてくる。それが面白いんですよね。
 それから、徐々に覚えていく葉書職人の名前。「オードリーのオールナイトニッポン」や「アフター6ジャンクション」とかのリスナーは結構覚えてるかもですね。
 ああ、またデレクジーカがカスミンファンのメール送ってるよ、とかね。
 
 話を戻すと、SKE48はラジオ番組が沢山あるアイドルグループだけに、全部聴いていくのはなかなか大変ですが、その中でも面白いものを探して今夜もラジコの電源をオンにしますよ。
 そういえば、ゆりあが「暗黙の了解」に来た時に「マジカルラジオ」みたいだ、と盛り上がりましたが、ちゅりを好きになる過程で、ラジオって結構重要なものだったのかな、とふと思いましたよ。
 マジカルラジオに関する記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_55.html

 
 

「SKE48 26thシングル選抜」について

辿り着いた場所


 昨夜、SKE48の26thシングル「ソーユートコあるよね?」の選抜が発表されました。


 今回の選抜に関して、ちょっと考えてみたいと思います。

① 須田亜香里センターについて


 松井珠理奈がまだ、万全でない今、次の選択肢としてだーすーを持ってくるというのは、納得の選択だと思います。
 2018年からメディアを縦横無尽に活躍して行っただーすー。
 SKE48内どころか、48グループ内での知名度もトップクラスだと思います。
 そんな彼女をセンターに据えるというのは、確実に勝ちにいくセンターが狙いなのかな、と思います。
 パフォーマンスは言わずもがな、バラエティ力やコメント力は、今、SKE48でもトップクラスなんじゃないでしょうか。
 なんとなくなんですが、彼女がこれまで走って来たメディア仕事の色々な点が、線になって星座を描く現象をこれから観ていくことになるんじゃないか、と僕は予想しています。「須田ちゃん、頑張れ」という感じで、これまで関わってきた色々な人が応援するピープルズチャンピオンタイプのセンターになる気がしています。
 僕がSKE48を知った頃は、須田亜香里という人は、「制服の芽」の隅っこから、ガンガン顔を出してくる人でした。やがて、選挙で選抜になり、どんどん中心へ進んでいく。モバイルメールで見せる本音も凄く良いので、おすすめですよ。先ほども書きましたが、「言葉を持っている」人だと思います。

② はたごん・よこにゃんの初選抜

 これも文句なしのナイスチョイスだと思いました。
  よこにゃんに関しては、物凄くスキルのある人だと思うんですね。
 特に2019年は、演技の仕事を中心に大活躍してきました。 
 かく言う僕も、よこにゃんの魅力に気づいたのは、2018年終わりの「SKEBINGO!」でした。演技をするというコンセプトと彼女がバチッと合ったのもありまして、この子の演技をもっと観てみたいなあ、と思って舞台に行ったものです。
 各SNSでの発言も誠実ですし、独特のアートセンスもたまりません。
 先日、当ブログでも彼女のブログについて取り上げましたが、この人のまっすぐなところを信用したい、応援したいと思わせてくれる人だと思います。

 はたごんに関しては、夢があるなあ、と思いましてね。
 もちろん、総選挙にランクインし続ける強さもあると思うんですが、OⅬからアイドルになり、選抜に入って活躍していくというSKEドリームはこれから入ってくる年長メンバーへの希望になるんじゃないでしょうか。
 ここ数年、落語に関する仕事も頑張っていて、ささしま落語を始めとした、様々な場に登場しています。
 はたごんは、ぽんこつだと言われますが、彼女はみんなから愛される素晴らしい性格の持ち主だと思います。超個人的な話ですが、数年前に全国握手会に行った時、はたごんと喋ったら、なんだかすごくほっこりした気分になったのを覚えています。


③ 松井珠理奈選抜離脱に関して

 もうね、ゆっくりと自分のペースで進んで欲しい。
 そっちの進み方って、今まであまり選択してないと思うんですね。
 なんか、珠理奈を見てると生き急いでるんじゃないか、と心配になることがありました。特に公演やコンサート、総選挙については、真面目だからこそ、頑張り過ぎてしまったところがあったのかもしれません。
 「ラムネの飲み方」じゃないですが、ゆっくりと進んでいきながら、自分のやりたいことをして行って欲しいな、と思います。これまでの芸能活動のスピードがめまぐるしく進んでいただけに。たとえば、劇場公演にちょっと出てみる、久しぶりに「手をつなぎながら」を何曲か出てみるだけで、後輩たちにも良い刺激になるし、SKEの源流から大事なものを継承していくことになるんじゃないかと思います。

④ その他

 まあ、2019年中にもう一曲欲しかった、もう一盛り上がり欲しかったというのが本音です。年内に単独で大会場のコンサートをして、そこで新曲初披露かなあ、なんて予想しています。
 選抜に関しては、菅原とか愛理のようなドラフト2期も一人欲しかったかなあ、というのが一つと、9期からお試し枠を一人入れても良いんじゃない、というのもありました。凄く納得の選抜ではあるんですけどね、握手の売り上げ的にも。
 珠理奈→奈和ちゃん→だーすーというセンターの流れは何の文句もない実力者の流れだと思います。できたら、年3回リリースで、「王道曲・ダンス曲・実験曲」というものや「実力者・若手・そのシーズン勢いがあるメンバー」という感じで、様々なチャレンジが出来ればなあ、と感じます。秋元先生、アニメもいいけど、SKEも頼むよ、という感じです。

 1月15日、SKEファンにとっては、忘れられないあの日。
 どんな曲が聴けるか楽しみです。
 

2019年10月28日月曜日

花占い①

プロトタイプ


 最近、松井珠理奈のソロアルバム「Privacy」のソロ曲について片っ端から書いていきましてね。このアルバムを聴いていればいるほど、ある曲が浮かび上がってくるんですね。それが「花占い」です。
 この曲はSKE48のセカンドアルバム「革命の丘」に収録されている珠理奈が初めて作詞をした曲でしてね。秋元康に相談せずに自分の力だけで書いた歌詞であると、サンスポさんに以前、書いてましたね。

 この曲、松井珠理奈の優しい部分が前面に出た、とても初めてとは思えない歌詞なんですよね。
 まず、歌詞の世界を観ていくと、「あの子」について聞かれた「私」は好きとも嫌いとも言えずに「ふつう」と答えます。それは、素直になれなかったからだと、1番では回想します。
 サビでは、自分の心の中で「花占い」のように「すき」と「きらい」という二つの感情が渦巻きます。やがて「あの子」の心の中はどうなのか、自分と同じように「好き」と「きらい」が渦巻いているのか、と考えているようにも読み解けます。

 2番では、「あの子」と離れてしまったことが分かってきます。
 「私」は夢見がちな人で、「ドラマ」や「ラブソング」に登場する「君」や「あなた」を「あの子」に置き換えます。やがて、それを繰り返していくうちに、恋だと気づく。僕はここの表現が凄く好きなんですよね。
 色々な曲の「君」や「あなた」を大切な人に置き換えるって、皆さんもないですかね?僕は若い頃、ザ・ピロウズやスガシカオの曲の「僕」を自分に置き換えて聴いてたもんですよ。
 話を歌詞に戻すと、2番のサビでは答えが出ないことに気づき、はっきりと「好き」だと意識していきます。
 大サビでは迷わずに、「好き」と口に出して言えると気持ちは変わっていきます。

 ものすごく、しっかりとした歌詞の構成だと思います。
 「花占い」という題材を上手に使ってますしね。二つの選択肢が交互に来る、そして、「占い」という心の迷いを晴らしていく材料でもある。

 僕は初めて聴いた時、どうしても「あの子」として、松井玲奈のことを思い浮かべたんですね。松井玲奈の卒業コンサートでの「手紙のこと」で読んだあの手紙。どうしても、あの内容と重なるんですよね。なんとなく、2019年、二人がニアミスした時の動画を貼っておきますよ。



 
 さて、話を戻すと、 珠理奈の題材選びのセンスって凄く良いと思うんですね。
 心情の動きを「花占い」に喩えたり、家で待ってくれている人との関係を「ソファとクッション」に喩えたり。最近、僕は「KMTダンス」って、珠理奈が飼ってるワンちゃんの視点から見ると、面白いんじゃないかとも思ってます(ワンちゃんの名前、憶えてる人は教えてください。だーすーの飼ってるトイプードルがモモくんなのは知ってる)。

 ここで見せた一面が、「Privacy」の世界に繋がっているように感じるんですね。様々な題材を通して、心情や情景を描いていく。
 多分、アルバムの中に混ぜてもそこまで違和感はないんじゃないでしょうか?
 ただ、2年の月日が、更に珠理奈の表現を成長させてる気もするんですが、僕はこの曲のプロトタイプ的な良さが好きなんですよね。本当に珠理奈を知らない人や、なんとなく知ってる人には、こういう一面を知ってもらいたいなあ、と思っています。
 出来たら、後輩たちに1曲ぐらい作詞して欲しいなあ、とも思いますよ。松井珠理奈の要素をより剥がして、一人の女性としてどう表現していくのか、というのも楽しみです。


 ライブ映像としては、なかなか残っているものがないんですが、「リクエストアワー2018」での、珠理奈の映像と谷真理佳・野島樺乃の二人が一緒に唄うという試みがなかなか良くてですね。ソロ曲をみんなで歌うというのは、ありそうでなかなかライブでないですよね。僕は谷の声が好きなので、是非、また歌って欲しいですし、野島樺乃ちゃんにも歌って欲しいな、と思いますよ。

 ソロコンサートがどうなるか、今から楽しみですね。

※「ソファーとクッション」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/09/blog-post_29.html

※「KMTダンス」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/kmt.html


 

2019年10月27日日曜日

古畑前田のえにし酒#3の感想

縁が無ければ作っていく



 ※ちょっと今週からこの番組の感想の書き方を変更してみました。
 読みにくかったら、また前に戻します。


 今回は、東京の浅草演芸ホール前からスタート。
 前田さんの髪型を見ていると、何故かちゅりを思いだす。
 そして、奈和ちゃんは、上は黒単色かと思いきや、手を挙げるとおへそが見えるファッションになってるんですね。


 ナイツとかが漫才してるところですね。
 僕の浅草のイメージといえば、「オードリーのオールナイトニッポン」の死んでもやめんじゃねえぞのコーナーで流れるビトたけしさんの(決してビートたけしではない)「浅草キッド」ですね。


 浅草は小劇場や演芸場が多いんですよね。
 奈和ちゃんも前田さんも舞台に関する仕事が多いということで、未来を見据えて縁を結ぶことに。
 まずは、東京・浅草六区通りに来た二人。
 1950年創業の「水口食堂」から入ります。
 メニューが充実していますね。100種類以上もあるんですって。
 常連さんにお勧めメニューを聞く前田さん。この辺りは「いにしえ乙女酒」の古川さんを思い出しますね。常連さんが教えてくれたのは、「まぐろのぶつ切り」(800円)。お店のオリジナルだそうですよ。
 奥の席では、水道橋博士似の劇場支配人さんと若手の芸人さんが食事中。うーん、こういうところが、浅草っぽくていいですよね。そういえば、オードリーの二人も売れる前ははなわさんに服をもらったり、前田健さんにご飯おごってもらったって、ラジオで言ってましたね。
 全然関係ないですけど、若林さんの「どろ団子日記」は、今読んでも最高に泣けます。
 お時間がある人は是非(今は若林さんがブログを消してます)。


 劇場支配人さんは「いり豚」(630円)をおすすめしていましたね。玉ねぎと豚肉をオリジナルソースで炒めたものですって。
 現在、2代目の方が経営しているそうですが、先代の頃から「食堂だから、お酒は安く」という教えだそうです。
 まずは、お気に入りのお酒で乾杯。そして、お店の皆さんで乾杯。
 そして、「まぐろのぶつ切」です。
 「トロトロじゃない?」と奈和ちゃん。
 「なんかジューシーだね」と前田さん。
 続いては、前田さんがどうしても食べたかったという「生うに」です。
 目を閉じてウニのおいしさを堪能する前田さん。
 「すごい甘い」、「全然にがくない」とかなりおいしいウニだというのが伝わってきます。
 次は「いり豚」。
 「ケチャップのような甘さを感じる」、「子供の好きそうな味じゃない?」と奈和ちゃん。
 飲むのが好きな人は是非、来るべきお店ということで、奈和ちゃんも推してます。
 前田さんは、ビールをおでこに当てて、「たまらなーい!」となっています。
 「生あじフライ」のおいしさに「う、うまい」となる前田さん。
 サクサクの食感なんですね。
 
 このお店は寄席の終わりに芸人さんが、よく来るんですって。
 正直勉強不足で、ナイツと林家正蔵さん以外、名前が分からなかったですよ。
 2杯目を呑んだあとには、しめの「カツ丼」。これが、お正月のおせちの箱みたいな重箱にぎっしりとつまってるわけですよ。匣の中にはみっしりと少女じゃなくて、カツ丼が入っていたわけです(ミステリーファン向け)。
 映像からも美味しさが伝わってきます。
 前田さんの「奈和ちゃん見てると、お腹空いてくるわ」という名言は、彼女がこういう酒番組のレギュラーとして継続して採用される理由の一つかも知れませんね。
 お店の店主から聞けた昔の浅草の話が興味深くてですね。
 昔は映画館が15、6軒もあって、そこが満杯で、月に1回ぐらいの休みに映画を観にいっていたそうです。今は映画館がなくなってしまったという話はなんとも切なくて。確かに、今はちょっと待てば、レンタルで観られるし、動画配信サイトとかで質の高い作品を観ることもできるようになってはいるんですけどねえ。でも、切ないなあ。
 前田さんの「国がなんとかすべきだよ」という意見には大賛成。良い映画館は残していって欲しいですね。それだけで地域の若者の文化レベルって少し上がると思うんですよね。

 奈和ちゃんが頼んだメニュー

 レモンサワー(450円)
 ライムサワー(450円)


 前田さんが頼んだメニュー

 梅サワー(450円) 
 生うに(690円)
 グレープフルーツサワー(450円)

 二人で食べたメニュー

 まぐろのぶつ切(800円)
 いり豚(630円)
 生あじフライ(690円)
 カツ丼(1080円)



 続いてやってきたのは、「浅草一文」というお店。
 写楽の暖簾がカッコいいですね。
 日本酒は80種類以上あり、店主は唎酒師の方なんですって。隠れメニューとして、「十四代」というのもあるそうです。香りと酸味が楽しめるおいしいお酒だそうで。初の十四代を味わった前田さんは、「あっ、めっちゃ美味しい。フルーティ凄く。華やかですね」とおいしさを堪能してます。
 「いちご梅酒」を呑んだ奈和ちゃんは、「不思議」という感想。
 「梅酒の味が先に来るのかな、と思ったら、優しい苺の甘さ。いちごジャムみたいな。いちごジャムの、しかも、凄い砂糖がいっぱいバッと入れたいちごジャムじゃなくて、おばあちゃんと一緒に作った優しいいちごジャムだよみたいな。これは、古畑さんヒートアップものです」と大満足。

 次はここの名物のメニュー。
 江戸時代の庶民が作り出したものだそうです。
 ここで二人に問題。
 「保存に適さなかった為に捨てられていたある食材を美味しく食べる為に江戸庶民が考え出したメニューは?」という問いです。
 前田さんは「海鮮ユッケ」という時空を超えた回答。
 ヒントは「今は高級食材」。
 奈和ちゃんは「マグロ」。これが正解。
 丁度、トロの部分だそうです。
 ねぎとマグロを使った「ねぎま鍋」が名物だそうですよ。
 トロの部分は油を弾いて保存に適さなかったんですが、これを利用するんですね。
 
 さて、名物が来る前に店主のお勧めメニューを味わっていきましょう。
 まずは「葉山牛極上かるびねぎ焼き」です。
 焼く前から既に美味しそうというのがいいですね。
 いいテンポで焼けていくお肉。おいしさに目が閉じる二人。
 「逆に教えたくないお店です」と前田さん。いや、全国放送なのよぉ、BSだから。

 ここで奈和ちゃんからマル秘情報が。
「これはSKEの関係者の人、ほんと観て欲しくないんだけど。罰ゲームで千振茶があって。ファンの人にもちょっとショックな話だけど、罰ゲームだからさ、ちょっと苦い顔しなきゃいけないじゃん」とちょっと演技した話へ。
 前田さんもシュークリームの中にわさびが入っていたけれど、苦いの大丈夫すぎて、抹茶クリームと勘違いしたという話をしました。
 うーむ、奈和ちゃん、流石の演技力です。すごい。
 いよいよ、「上江戸ねぎま鍋」へ。
 野菜は「三河島菜」という江戸伝統野菜を入れてるんですね。
 江戸時代の人は白菜の代わりにこれを入れていたそうで。
 いよいよトロを投入。筋がゼラチン質に変わっておいしくなっていくそうですよ。
 食べた前田さんは、「嘘でしょ。溶けたんだけど」とお肉の柔らかさに衝撃を受けています。弾力があって食べやすいんですって。
 ちなみに、前田さんは吹き替えの仕事で朝の収録を終えて、昼間から六本木へ飲みに連れて行ってもらって「ますみ」というお酒を呑んだのが凄く印象に残っていたそうです。
 奈和ちゃんは、品川駅が凄く印象に残っているそうで、新幹線でくる時に一番、東京駅と品川駅がよく来るからだそうで。
 次回は、寅さんで馴染みの柴又へ行きますよ。


 奈和ちゃんが頼んだメニュー

 いちご梅酒(ソーダ割り 500円)
 
生グレープフルーツハイ(700円)

 前田さんが頼んだメニュー 

 純米吟醸 十四代 龍の落とし子(1合3000円)

 二人が頼んだメニュー

 特選葉山牛極上かるびねぎ焼き(2500円)
 上江戸ねぎま鍋(2人前 6000円)
 


2019年10月26日土曜日

SKE48北川愛乃のブログが素晴らしい!

失敗から学ぶということ


 皆さん、SKE48の北川愛乃さんをご存知ですかね?
 知らんという方はこちらをご覧あれ!


 8期生でSKE48に入った彼女は、なかなか個性の光るメンバーでしてね。画力は勿論なんですが、演技の仕事で見せる姿が本当に良いんですよ。
 僕は「SKEBINGO!」で彼女の演技力の高さに気づきましてね。特に第3回の殺陣を学ぶ回では、刀の重さできちんと意識して演技しているのを見て、「この子の演技を観たい!」と思って、舞台「猩獸」のチケットを買って観に行ったものですよ。
※詳しくは、こちらの記事をご覧あれ!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/skebingo.html

 本当に良い作品だったから、ソフト化してないのが勿体ない。
 あと、今度壱劇屋さん観に行ったら、よこにゃんがお勧めしてた「独鬼」買いたいと思っている僕ですよ。




  さて、本題に入ると、ここ数日のよこにゃんのブログが凄く良くてですね。
 まずは、こちらを読んでくださいな。
http://www2.ske48.co.jp/blog_pc/detail/?writer=kitagawa_yoshino
 ※SKE48モバイル非会員の人は察してください!

 そもそもは、握手会の残りの部数をTwitterに書いてしまったことが煽ってるみたいになってしまって、彼女の考えるアイドル像と離れてしまった、ということから始まるんですがね。

 今回のブログの記事が本当に彼女の良さを感じられる内容になってましてね。
 showroom配信って、おひねりシステムになってるんで、課金して配信者にお金をいくらか送れるようになってるんですよね。1万円もするアイテムを贈る人に対して禁止と言ったことを別の人には言えなかった。そして、最初にアイテムを贈ってくれた人は来なくなってしまった。
 こういう経験って皆さんも、学校や仕事の中でありませんか?
 僕も転職する前は接客業をしていたんですが、Aさんに言えたことがBさんに言えなかったせいで、サービスに差が生まれてしまったなんてことがありました。
 自分の価値観だけで測ってはいけない、そして、平等にあたらなければいけないという難しさがありますね。

 そして、握手会に来てくれるファンへのお礼を、毎回Twitterに書いていたけれど、ファンというのは目の前の人だけではないと気づかされたこと。
 これもねえ、凄い良い気づきだと思うんですよね。
 かくいう僕も握手会にもう1年以上行ってないですからね。でも、直接会えなくても、応援してるファンって沢山いますからね。
 総選挙強いメンバーのファンって、在宅率の割合も高かったりしますしね。

 人間って失敗した時のことほど、自分の中に刺さって残るものです。
 今回のブログは色んなアイドルグループの若手の子にも読んで欲しい良いブログだと思ったので、紹介させていただきました。

 自分の失敗を人に語るのって、結構大変なことだと思うんですよね。それを書いて、さらにきちんと学べる要素を表せる。よこにゃんには、是非、ビジネス新書とかを書いて欲しいですね。
 真摯に仕事に取り組むよこにゃんだからこそ、アイドルとして、女優として大成してほしいなあと思う次第ですよ。


 最後に、いわしのトルネードっていいよね。僕も今年の夏、たまたま観ました。
※分からない人はよこにゃんのインスタを見よう。


  

おすすめの映画と本「いんへるの」

闇に魅入られる瞬間


 以前、ブログでカラスヤサトシさんの漫画をお勧めしたんですがね。
※詳しくは、こちらをチェック!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_16.html

 彼の新作、「いんへる」のが発売されました。
 カラスヤさんと言えば、愉快なエッセイ的な4コマが有名で、僕は彼の日常生活を読むことで、特撮や時代劇が好きな自分に自信が持てたという、ある意味、恩人的な方なんですね。
 この方、実はフィクションがずばぬけて面白いんですね。
 「強風記」「おとろし」も良かったんですが、今回の「いんへるの」も良かった。



 ※ここからは、ネタバレ全開で行きます。

 もう全編いやあな感じの終わり方をするんですね。
 もう、カラスヤさん、よくこんなの思いつくな、と思うぐらいのね。
 特に僕は「落下節」が印象に残ってましてね。
 他の話は、登場人物の心情の変化が起こることが多いんですよね。プラスからマイナスへとか。でも、この話だけ、更に深いマイナスへと進んでいく感じが恐ろしいんですよね。「これはいよいよやめられぬ」という最後のセリフの怖さ。
 それから、「手足尻髪」「まがざる」がリンクしているように家の絵から感じましたよ。
 で、この本の表紙にもなっている「大人形」
 すごい不吉。
 もう、本棚に置いといて大丈夫かなと不安になりますよ。
 最後の「大人形は今も立っている」が怖すぎる。
 
 それから、「狼の祀り」
 これも印象に残ってまして。
 僕のふるさとでは、節分の夜に豆をティッシュにくるんで、四つ角に捨てに行く風習があるんですが、それを思い出しましたよ。
 思い出されることで復活するという発想は、面白かったですね。


 人間のずるい部分や弱い部分、少し狂った部分、全部味わえる。そして、そんな世界に惹かれてしまう人間にはたまらないです。
 「春を見る」とかは、凄く純文学的な話で、カラスヤさんには、是非こっちの分野も読ませてほしいなと思った作品集でした。

2019年10月24日木曜日

Googleアドセンスが!

さよならGoogleアドセンス


 なんかね、最近、このブログ広告表示されないなあ、と思った人、いるんじゃないですか?
 知らない間に、Googleアドセンスが無効になってましてね。
 Googleさんの調査によると、どうやら、誰かが僕のサイトの広告をめちゃくちゃクリックしやがったか、うっかり僕が自分でブログの広告欄を押しちゃったかのどっちかみたいなんですね。
 で、Googleさんに「身に覚えがないですよ」という内容を送り返したんですが、本日、正式にGoogleアドセンスが無効になってしまいましてね。今まで稼いだお金も全部没収というね。
 なんていうんでしょう。
 好きなこと書いて、お金がもらえたらいいな、うふふ、みたいな感じで書いてたんですが、こっからは、もう好きなことをより好きなことの為に書いていきますよ。
 今月は、歴代トップのアクセス数だっただけに、嬉しかったんですが、こんな落とし穴が待っていたとは!
 Amazonの方は生きてるので、お勧めの本や映画は引き続き、おすすめしていこうかと思います。
 うーん、京都国際映画祭とかのことで、映画史・時代劇研究家の春日太一さんから、ちょっと嬉しい言葉を直接いただけて、本当に嬉しかっただけに、不意打ちでこんなことがあって、テンションはかなり下がってますが、それでもこのブログは続けていきますよ。
 

未来とは?①



戻る場所なのか、通過する場所なのか?


 最近、ちょっと調べたいことがあって、昔のMVを見直してたんですね。
 その中で印象に残っていたのが、「未来とは?」なんですね。
 名古屋ドームという夢の舞台に立ったSKE48、そこのアンコール明けで行われた逆再生MVの収録。ライブに2日間行っていた僕としては、いったい、何を見せられてるんだ?という戸惑いがありました。でも、今になって観ると、貴重な記録映像になっていると思います。
 ちょっと観てみましょう。



 うーん、久々に観ると良いですね。
 歌詞の世界を見ていくと、「未来」とは何なのかを歌詞の中で考えていきます。
 すぐそばの時間でもあり、兆しでもあり、可能性でもある。
 曲の中の「過去形の星」が、名古屋ドームのオレンジ色のサイリウムの海を想像させられて好きです。

 さて、この時の選抜も気づけば、5人。
 卒業発表したちゅりを除けば、珠理奈、だーすー、みなるん、奈和ちゃんの4人です。
 奇しくも2018年総選挙選抜の4人しか、もう残ってないんですね。
 時の流れの早さ。
 2014年の未来となる2019年の今、SKE48は名古屋ドームに再び立てていません。
 「名古屋ドームに立つ」という目標を達成してからの、「再び名古屋ドーム」に立つという流れ。その背景には、お世辞にも良かったとは言えないセットリストの問題があると思います。かおたんが「ファンの人と気持ちがずれること」と言っていたあれですね。この辺りは、豊田スタジアムでの卒業コンサートで松井玲奈がある程度、呪いを払ってくれた感もなきにしもあらず、だと思うんですがね。

 じゃあ、果たしてSKE48は、再び名古屋ドームに立てるのか?
 僕の考えとしては、「立てる」いや、「立てていた」ですかね。
 2018年の10周年が一番機運が高まっていたと思います。
 この辺りは映画「アイドル」をご覧になっていただければと思います。凄く嫌いな映画ですが(観る度に思うけど、『アイドルの涙』で一人一人を座らせてじっくりと質問をしているのに対して、握手会の合間とかに立ちっぱなしで喋らせるのとか、扱いの差に違和感を持ってしまいます)、大場美奈から始まったSKE48復活へのムーブメントや「意外にマンゴー」からの盛り上がりを受けて、2018年を迎える様子が記録されています。
 この中の湯浅支配人の「できない」と思うという発言。
 その根拠が凄くぼんやりしてましてね。
 数字とか、全然出さずになんとなくで、語ってる感じがするんですよね(もちろん、外に出せない数字もあるんでしょうが)。で、メンバーたちが自分の力不足みたいな発言をしていくんですよね、ラストも。いや、それ、メンバーだけじゃないだろ、と。大人たちが、ネガティブになっていく環境を作ってどうすると。
 折角の新センター、10周年、大会場でのコンサート、総選挙の1、2フィニッシュ、と良い流れが来てたと思うんですね。

 しかし、気づけば、2018年が終わり、2019年まで終わろうとしています。ここまでで、未来を担うんじゃないか、と思っていたメンバー達やSKE48の土台となって支えてくれたメンバーが卒業していきました。
 単純に握手会の売り上げが落ちていくことや、グッズの売れ行きが落ちていくこともあるでしょう。再浮上することはできるのか。
 最新作のシングルを古畑奈和にしたように、暫くは新しいセンターを試しながら、どんどん外に顔を売っていく時期かもしれません。珠理奈、だーすーの知名度は勿論ですが、奈和ちゃんのレギュラー番組、みなるんの舞台出演、再びSKE48を知ってもらう時期が来ているのかな、と僕は感じています。
 昔のAKB48ブームの時のようにミーハーが入ってこれる入口になる人を増やすことは、今のSKE48だと難しいと思うんですね。メディアの露出量を考えても。それじゃあ、ずっとSKE48を好きな人を一日一人ずつでも作っていく必要があるんじゃないか。舞台や映画、文学・芸術が好きなじっくりと物を考えるのが好きな人たちに響く場にどんどん出ていくのも良いかもしれません。
 いや、かおたんのコメダみたいに、じっくりと語る番組を公式チャンネルにアップするのも良いかもしれません。鎌田さんが好きな歴史人物を凄いじっくりと語るとか(将棋もいいかも)、はたごんが落語家さんと対談するとかね。
 もちろん、見た目の良さとかも大事な部分だとは思うんですよ。グラビアから入るという入口が昔はありましたしね。
 これから活躍する7期以降のメンバーやもうすぐ来る10期生たちにも期待しています。


 話を戻すと、1日1人でも、1年で365人増えます。
 そこにメンバーの数だけ数字をかけることが出来ると思います。
 今は年長のメンバーが、その数字を支えてくれている割合が大きいのかも知れません。
 少しずつ若手のメンバーもファンを増やして行ってほしい。
 上記をやりつつ、レギュラー番組があったら最高なんですけどね。
 「日向坂で会いましょう」がなかったら、日向坂の箱推しになってなかったですもん。
 

 話が少しずれていきましたが、再び、SKE48が名古屋ドームに立てる日を楽しみにしています(トヨスタで乗り越えた気も少ししてるんですがね)。ただ、「10周年」というタイミングを逃した今、自分たちでタイミングを作っていくしかないのかな、と思います。
 その為にもSKE48を好きな人を増やしていくしかない、特にアイドル好きな人がいないところに行って勝負してくるのも大事かもしれない、とふと思いました。

 時間が遡って、名古屋ドームを体験したメンバーが、再びあそこに戻って行きますように。今度は最高の時間を。

※トヨスタでみんなが観られたオレンジ色の景色。
「仲間の歌」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/blog-post_23.html
 
 
   

2019年10月22日火曜日

おすすめのアニメ THE八犬伝「浜路再臨」

24年間同じアニメを見続けるとどうなるか


 皆さん、滝沢馬琴の「里見八犬伝」をご存知ですかね。
 江戸時代に刊行されたこの作品は時代を超えて日本人に享受され続け、ある時は人形劇で、ある時は映画で、ある時はドラマで、そしてある時はアニメで描かれてきました。

 今回紹介する「THE 八犬伝」は、アニメ業界でOVAが積極的にリリースされていた頃の作品で、当時のテレビアニメとは一味違った作風が魅力的でした。

 さてこの「THE八犬伝」ですが、当時のアニメとしては、キャラクターデザインが美しく、原作では品行方正な人々だった八犬士を現代的な性格づけをして、仲間なのにそう簡単には仲良くなりませんよ、なんなら殺し合いますよ、という「仮面ライダー龍騎」に何の違和感も持たない僕のような人間を作る下地がここで作られているわけです。

 で、今回紹介する「浜路再臨」というエピソードなんですがね。
 まず、「THE 八犬伝」で画像検索して欲しいんですね。
 なかなか美しい絵でしょう?
 じゃあ、ちょっと、「浜路再臨」で画像検索してほしいんですね。
 びっくりしたでしょう?

 そうこの作品。
 作画がかなり特徴的で伝説にすらなっている作品です。
 僕が初めてこの作品を観たのは、12歳の時。
 そこから、36歳になった2019年10月22日現在まで、ひたすら見続けています。
 
 何故、この作品はここまで僕を惹きつけるのでしょう。
 今日はその魅力を考えていきましょう。
 まだ観てない人は何らかの方法で観てくださいな。




 僕はこのアニメを24年間見続けることになります。
 「今期は~」という言葉がアニメ好きの方々にはありますが、僕の中ではよっぽどのことがないとテレビアニメをレギュラーで観ないので、「2000年夏クール THE八犬伝」、「2001年 秋クール THE八犬伝」とひたすら「THE 八犬伝」が続くことになります。
 この辺りは、一つの作品をねちねちと楽しみ続けるというと、言い方が悪いですが、ガンダム好きの方、エヴァ好きの方とかは共感してもらえないでしょうか?

 じゃあ、このアニメの中で、特に異彩を放った「浜路再臨」の何が良いのかを語っていきますよ。

① 画がどうかしている


 オープニングの犬塚信乃の顔の美しさと、「浜路再臨」で浜路を追っかけている時の信乃の顔のおっさんっぽい顔。12歳の僕は、いったい自分は何を見せられているんだ、という気分になったもんです。
 もう、最初の道節も浜路も声は一緒だけど、誰なんだよ、と思いましたよ。
 でも、これが強烈すぎて、頭から離れないんですよね。
 画の変化は1話前の「妖猫譚」から始まっているのに、こちらの方が凄く強烈なんですよね。
 タイトルの「はまじ 再臨」という文字のバランスも凄く好きです。
 そして、この画は人間のリアルな表情、もっというと、より3次元の我々に近い感じがして大好きです。
 雨のシーンで、信乃の髪から落ちる水の雫とか、特に好きです。

② 演出

 最初と最後に入る瞬きのような演出は、どこか夢の始まりと終わりのように見えますし、もう一度出会ってしまった信乃と浜路のやりとりが切ないんですよね。
「もしや以前、どこかでお会いしましたでしょうか?」
「いえ、初めてです」
 この時の信乃の淋しそうな顔と風。
 僕の好きなシーンの一つです。 
 なんで、この時、素直に事情を話さないんだろう、と子供の頃は思ったもんです。
 また、信乃と荘助が闘う時のカメラの動き。信乃が刀を抜くまでの動き。
「やめてー!」と叫んだ後に止まる音。
 最後の信乃の叫び声で最初は夜に輝く月が映っていたのに、徐々に色が変わって朝に変わっていき、異界に変わって行く終わりが凄く印象に残っています。

③ 音

 まず、この回は笛の音色が印象的なんですよね。
 最初の道節と荘助が浜路と再会する時の狂ったような笛の音色。
 浜路との過去を思い出す信乃が聞く優しい音色。
 最後の網干が登場する時のやはり恐ろしい笛の音色。
 どれも素晴らしい。
 もちろん、決戦シーンの太鼓の音色もいいんですけどね。
 悲しいことに、「THE 八犬伝 新章」のサントラは、第1話~第3話分しか出てないんすね。第7話のBGMとか最高なんですけどね。クラウドファウンディングとかで出せないものかと、最近は考えてますよ。
 

④ ストーリー

 浜路を巡る3人の犬士が交差するのが凄く良くてですね。
 道節は自分の妹を手にかけた罪悪感。
 荘助は浜路への思いと信乃への嫉妬心。
 信乃の死んだはずの浜路と再会できた喜びとなんとも言えないやりきれなさ。
 そこをついてくる網干。
 運命に導かれて、一番一緒にならなさそうな道節がここで合流するのが良いんですよね。

 まあ、とにかく一度観たら、忘れられないアニメですし、時代劇好きの方にもチェックしていただきたい作品です。
 このブログのそもそものコンセプトの一つが、めちゃくちゃ好きだけど、なかなか理解してもらえないものを紹介したい、語れる相手がいないなあ、という人の為に書きたいということがあったので、自分のために今回の記事を書きましたが、これをきっけに、この作品が好きな人と出会いたいなあ、とも思いました
 僕にとって、大事な大事な1作です。

 
 

僕の太陽①





何度でも夢を見るために


 休養中の松井珠理奈の活動再開が発表されましたね。
 インスタグラムに投稿された、手を太陽にかざしている写真を見て、ふと思い出した曲があります。それが今回紹介する「僕の太陽」です。
 ちょっと聴こうかと思ったら、公式にないじゃん!
 仕方ないから「僕の太陽」公演してたチームEの動画を貼っておきますよ。



 まず、歌詞の世界から見ていきましょう。
 「君」を太陽として、「僕」が「君」に向けて励ましのメッセージを語っていく内容なんですが、これが凄く良いんですよね。
 珠理奈の復帰を待っていたファンの皆さんと「夜明け待つ人」が重なって
 それに「世界中が敵に回っても」味方でいるところも、確かに!と思いますしね。


 特にサビが、珠理奈のインスタグラムの投稿とつながる感じがしていいんですよね。
 珠理奈とファンの皆さん、どちらもお互いの太陽になっている気がするんです。

 雨が終わって、晴れ渡った空が広がる珠理奈の投稿。
 いよいよ、太陽がまた昇る日が来ます。

 ちなみに、僕がこの曲の思い出で覚えているのは、「松井玲奈卒業コンサート2日目」で奈和ちゃんが「玲奈さーん! 僕たちの太陽!」と叫んでいる光景が忘れられません。
 いつか、松井チームEの話も書きたいなあ、と思っていますよ。
 それに卒業コンサートでの珠理奈の手紙を思い出してほしいんですよね。
 ほら、まだまだ掘りがいのある曲でしょ。
 
 
 

2019年10月19日土曜日

京都国際映画祭 クリエーターズ・ファクトリーに行ってきた




こんな出会いがあるなら、来年も行く


 本日、2019年10月19日は、イオンシネマズ桂川で京都国際映画祭の「クリエーターズファクトリー エンターテイメント映像部門」の上映が行われました。
 クリエーターズ・ファクトリーってなんじゃい、コラ、という方は公式のサイトをご覧あれ。

 全部で10作を朝の10時から観て行ったんですが、なんていうんでしょうね。
 さすがに一日10作というと、疲れるかな、と思ってたんですが、意外とあっというまでしてね。
 過去の受賞作や授賞式も観て帰りたかったんですが、ちょっと大阪に行かなければいけない用事があったので、10作を観た時点で退出したんですが、いやあ、面白かった。
 それぞれの作品が違った良さがあって楽しかった。
 こういう上映形式の楽しさって、偶然の出会いがあるっていうところだと思うんですよね。今回もなんというか、「これ全国で公開してくれよ!」というぐらい好きな作品と出会うことができました。
 ちなみに、全作品上映後、アンケート用紙に「◎、〇、△」をひとつずつ10作品のうちのどれかに振り分けて観客も投票できるようになっています。10作品の中で僕が投票した3作品について紹介したいと思いますよ。

ベスト3「羊と蜜柑と日曜日」
 輪廻転生がストーリーの真ん中にあり、主人公の玉枝さんの心は、上がったり下がったりを繰り返しながら、死んだ夫の記憶を持つ少女のさくらちゃんと富士山が見える湖を目指します。さくらちゃんの記憶が薄れたり、戻ったりという設定も面白かったです。
 本当に美しい映像が多くて、富士山が見える湖のシーンは、変な言い方ですが「今、映画観てるなあ」と感じました。
 スタッフロール後のオチも凄く良かったです。

ベスト2「グラフティ・グラフティ」
 グラフティアートに目覚める女子高生の柚子と、グラフティアートを書かれる酒屋の店主の静かだけど熱い物語です。
 もうね、「胸の中から湧き上がる言葉を書くんだよ」という、うんちく好きそうな同級生の男の子に言われて最初に書いた言葉で僕は笑ってしまいました。そりゃ、酒屋の店主怒るわと。
 夏の間に加速する二人の戦いは、店主が言った何気ない一言で終わりを告げてしまうんですが、徐々に、店主の人生が明らかになってきて、もうそこが悲しい。そして、最後に店主が書くメッセージ。そして、柚子が選んだ未来。ここは涙でした。柚子役の人や店主の方、どちらも素敵な佇まいなんですよね。
 「Wikipediaに載ってなかったんだね」という台詞が、なぜか印象に残っています。あのヲタクっぽい男の子、好きですね。
 公式Twitterを確認すると監督と柚子役の方も観に来られてたんですね。柚子役の方は、凄く印象に残ってましたが、映画とまた雰囲気が変わっていて、気付かなかった!

ベスト1「テロルンとルンルン」
 こちらの作品は予告があったんで、こちらをチェック!
 
 とにかく主人公二人の設定が良くて、どちらも地方の町に馴染んでいない、そんな二人が偶然出会ってしまう。この作品の舞台は広島県竹原市なんですが、地方都市の美しい感じと嫌な感じも出てましてね。更に、まとめサイトとかで好き放題書いてる連中の嫌な部分もね。タイトルの「テロルン」とか「ルンルン」も自分たちで付けたあだ名じゃなくて、赤の他人たちが好きにつけたあだ名なんですよね。本当にいやあな世界。
 そんな中だからこそ、二人がガレージの窓ごしにコミュニケーションを取っていくシーンが凄く良く見えて。
 ある誤解から、二人は会えなくなってしまうんですが、真実を知っているのは二人だけ。しかも、どっちも外に事情を打ち明けないものだから、誤解を元に周りも心配したり、嫌がらせをしてくるわけですよね。
 もう、このへんのもどかしさ。
 そして、最後のシーンに至るまでの流れはずっと涙でした。いや、類が泣きながらご飯食べてるシーンぐらいから涙でした。
 あの最後は、人生の中のキラキラした瞬間として、絶対に忘れられない。
 あんな衝動的に走ることって、人生の中で何回あるでしょう?
 日本映画のラスト近くで主人公を走らせる演出って、苦手なものが多いんですが、ここは、走り出す直前のドアを開けるところから、応援したくなる感じで、本当に良かったです。
 出来たら、色々なところで上映してほしい、素晴らしい作品でした。


 他にも「エイリアンの恋」での桑野くんの挙動不審ぶりは愛しかったし、「ランチメイト症候群」のクラスと違ったところで友達が出来てい行く過程って、いいなあと思います。
 「指の輪の中で」の弟くんの翻弄されっぷりは観ていて気の毒になるぐらいでしたし、「えんむすび」は前半は観ていて恥ずかしかったんですが、後半からそういうことだったのか、となり、気付けば涙でした。
 「次は何に生まれましょうか」は、公民館のシーンが本当に辛くて、いや、君は悪くないんだよ、とお母さんにも娘さんにも言ってあげたくなりました。「トイペ!」は通り魔的な面白さでした。あのおばちゃんの得体のしれなさ。「僕だけは知っている」は、お母さんのメッセージが本当に良くて、寂しい夕暮れ空がこれからの二人の運命を暗示しているようで、切なかったです。

 とにかく、面白い映画に出会えた「クリエーターズ・ファクトリー」。
 できれば、来年も観に行きたいな、と思うぐらい良い作品に出会えました。
 いまや、日食なつこさんの「vapor」を聴けば自動的に泣くようになってしまっていましたよ。
 

2019年10月16日水曜日

サステナブル①



耐えた夏、耐える秋


 最近、AKB48の方の曲への興味はぐんと下がってましてね。
 明らかに「大声大声ダイヤモンド」とか「beginner」の頃のようなワクワク感が無くてですね。で、今回紹介する「サステナブル」も、元々はさとかほとおーちゃんが出ている「モニカ、夜明けだ」の記事を書く為に購入したんですね。

 それでまあ、聴かないまま過ごしてたんですが、ある日、暇だったので、MVを観てみたら中々良くてですね。
 まあ、まずは一緒に観てましょう。



 いかがでしょう。
 こういうの、「エビカツ」でやったじゃん、と古くからのファンの方は思うかもしれません。しかし、「エビカツ」がどちらかというと、メンバーを変えて似たような感じにしているのに対し、今回はどこか時代を感じさせるものになってましてね。
 なんで、その分け方にしたんだ!という疑問は正直あるんですけどね。「ティーチャー・ティーチャー」いる?なんで、「真夏のサウンドグッド」入ってないんだよ!とかね。
 まあ、そんな話は置いといて、歌詞の世界をびっくりするぐらい薄く説明すると、去年の夏は二人で海に行ったのに、今年は誘えなかったなあ、でも、僕の気持ちはずっと変わらないよ、好きで居続けるよ、という内容なんですね。
 なんか、最近の夏シングルの中では、キラキラした歌詞じゃないな、と思いましてね。
 どうしたどうした秋元先生、と思ってタイトルの意味を調べたら、「サステナブル」というのは、「維持できる」とか「耐えうる」、「持ちこたえられる」という意味なんですね。
 もちろん、これは今の48グループとして読み解くことも出来るかも知れないんですが、僕には2018年6月16日から珠理奈を待ち続けたSKE48ファンの気持ち、そして、奇しくも現在、珠理奈が休養期間に入っているこのタイミングを考えると、すごく意味深な曲に聞こえてきましてね。
 もちろん、発表されたのは珠理奈の休養前なので、後付けですが、2018年の夏を思い出した人もいるんじゃないでしょうか。

 このMVなんですが、SKE48目線で観ると、最後の学校のシーンが凄く良くてね。
 10年後にタイムカプセルを開ける。
 すると、「センチメンタルトレイン」が入っている。
 これは、高橋監督なりの、「センチメンタルトレイン」のアンサーなんじゃないでしょうか。転校した珠理奈とだーすーが10年後に再会した感じがしましてね。
 「センチメンタルトレイン」のやりとりが本当に泣ける二人だっただけに、ついつい思い浮かべてしまいました。
 あの「センチメンタルトレイン」を観た時の珠理奈の感情はどんなものだったのか。
 僕には想像もつきません。
 でも、どこか懐かしいような顔をしているように僕には見えました(さっそく想像してるんじゃんというツッコミはなしで)。
 去年の夏もサステナブルだったから。
 今年の秋も、珠理奈が復帰するまで、サステナブル。
 きっと、耐えられる。
 そう思うと、少し曲が違って響いた秋の夜でした。



※「モニカ、夜明けだ」についての記事はこちら。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/09/blog-post_19.html

※「センチメンタルトレイン」についての記事はこちら。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_16.html https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_27.html
 

 

2019年10月15日火曜日

レポート 杉チルのサインを観にサガミ東大阪石切店へ



杉チルは傍にいる 今はまだ友達でも

 10月の和食推し麺処サガミさんの動画は杉山愛佳率いる、「杉チル」が来店!
 まずは、それぞれのメンバーが杉チルに入った経緯が語られますよ。坂本真凛ちゃんと石黒優月さん、それからさとかほがいないのが残念!



 なんていうんですかね、半分ぐらい巻き込まれた感じのメンバーもいますが、気付けば新日本プロレスにおけるバレットクラブ並みに一大勢力とかした杉チル。
 今回は、杉チルの皆さんのサインが飾られているという、大阪府の東大阪石切店に行ってきましたよ。
 

 入ってすぐ右手には「FRUSTRATION」のサイン入りポスターが2つ!


 左手側には、別のバージョンのポスターが!
 

 禁煙の席をお願いしたら、個室にわざわざ通していただきましてね。
 一人で行ったので、テーブル席の方が回転率良いのに、気を遣っていただきました。本当に感謝です。


 で、蕎麦がくる前にトイレに行こうと思って、個室を出てウロウロしてると、「杉チル回」のメンバーのサインが!


 ちなみに一人一人のお勧めメニューとサインもありますよ!是非是非、ご確認を。
 ※写真は深井ねがいちゃん。

 僕は、天麩羅と湯葉を使ったお蕎麦のセットを注文しましてね。



 普段から、僕のブログを読んでくださっている方でしたら、「古畑前田のえにし酒」の感想がひたすら「おいしそう」とか「うまそう」というかなり食に関する偏差値が低いということをご存知だと思うんですがね。
 今回、食べたお蕎麦は美味しかったし、エビの天麩羅も温かくて、専用のつゆとの相性も凄く良くてですね。是非、蕎麦と天麩羅はセットで頼むのがお勧めですよ。湯葉も麺つゆと醤油で楽しんだんですが、僕は麺つゆの方が好きですかね。

 それから、「シャインマスカットのキャラメリゼ」なるオシャレなメニューを食べましたよ。色々な食感を楽しめる味のおしゃべりカーニバルでしたよ。


 いやあ、美味しくいただきました。
 温かいお茶も美味しいんですよね。
 九州のメニューは魚介類が苦手な僕には厳しかったんですが、メニューにるーちゃんがいましたよ!
 

 関西にお住まいのSKE48ファンの方は、遊びに行ってみるのはどうでしょう?
 個人的にはるーちゃんと杏実ちゃんのサイン色紙が好きでしたよ。
 なんだかんだで愛されているリーダー杉ちゃんを中心に、杉チル公演が出来るように、これからもばく進して欲しい。


 次回も面白そうなんですよね。
 更新が待ち遠しいです。

 あっ、そうだ。
 お店を出る時に、小さい女の子が珠理奈やだーすーが載ってるポスターを指さして、「一緒に撮って!」と言ってるのを観られたのも嬉しかったです。なんだかんだでアイドルって凄いなあ、と思いました。きっとこの子も将来、杉チルに…じゃなかった、SKE48に、と考えながら、お店を出ましたよ。

 ※前回の「後藤楽々 卒業スペシャル」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/09/blog-post_28.html

 ※あべのキューズモールの「FRUSTRATION」リリースイベントの記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/07/frustration.html

2019年10月14日月曜日

9月12日から10月14日までの備忘録



9月12日から10月14日までの備忘録


 まあ、この僕の備忘録に関しては、一番優先度が低いんですね。
 何故かというと、このブログの読者の大半は、SKE48ファンの方。
 さらに、日向坂46、STU48のファンの方。更にオードリーのファンの方。そして、ごく少数の映画ファンの方。
 上記の方々で構成されています。 
 最近は、珠理奈のソロアルバムが発売された関係で珠理奈ファンの方がよく遊びに来てくれるようになりました。この辺りは、奈和ちゃんのソロアルバムが発売されて、各曲を紹介していった時を思い出します。
 あの時は奈和ちゃんファンの人が増えたなあ。

 さてさて、僕個人はというと、転職して休みが増えた半面収入がかなり減ったのと、正直、全く別の業界に飛び込んだことで、等身大の自分と理想の自分のバランスが取れない状態に陥ってましてね。更に、そんな状態で映画「JOKER」を観たもんだから、さあ、大変。
 ここ数日はまあ、暗いことばかり考えていただけに、みなるんの舞台を観に行って、少し気持ちが前向きになりましたよ。
 今週末はもう貯金もほとんどないけど、京都国際映画祭とか行きたいな、でも、会社の休日の集まりも朝からあるしなあ、最低だな、という感じです。来週、奥山和由さんと春日太一さんの映画イベントも関西であるから、そこももうちょいお金に余裕があったら、行きたかったなあという感じです。

 それから、このブログの中でもかなりディープなこの記事を読んでいる読者の方に書いておくと、実は、1月に京都である文芸フリマに出店予定だったんですが、見事にしめ切りを忘れてエントリーを忘れてましてね。一応予定としては、内容はこんな感じでした。

 ① SKE48の魅力を他グループと比較しながら考える。
 ② 日向坂で会いましょうは何故、面白いのか?-ラジオとテレビの関係-
 ③ STU48曲の中の海。
 ④ 2019年のSKE48を動かしたメンバーは?
 ⑤ 2019年 ベストブック・ベストムービー・ベストアイドル曲

 まあ、こんな感じで予定してましてね。
 ①はなんとなく書いて、別の形でブログにアップしてます。
 他のやつも、多分、そのうちブログの記事になると思うので、お楽しみに。

 ではでは、なんとなく最近聴きまくってるこの曲を貼って、明日も頑張りますよ。
  

After rain①



終わりと始まりの2012年


 「UZA」の記事を書く為に2012年のことを色々と調べてたんですがね。
 本店のドキュメンタリー映画を参考にする為に、観始めてたら最後まで観てしまいましてね。
 エンディングで流れる「After rain」が抜群に良いんですよね。
 毎回、秋元先生は映画の曲は良い曲を書いてくるんですが、今回も良かった。
 とりあえず、歴代の予告の中でもかなり素晴らしい出来のこちらを観てみましょう。



 「少女たちは涙の後に何をみる?」というタイトル通り、様々な涙が流されていきます。それを乱れ打ちのように飛ばしてくる予告なんですよね。映画の予告って専門のチームが作ったり、助監督さんが作ったりすることもあるそうなんですが、この予告は本当に凄い。前作の戦争映画館を残しつつ、新しく恋愛禁止とAKB48第1章の終わりを感じさせる素晴らしいものになっています。
 
 今度は、主題歌ありバージョンです。



 こちらは、少し希望を感じる予告になっていますね。

 僕はこちらの作品を劇場で2回観たんですが、もうね、毎回握手会での平嶋さんの挨拶とファンの方々と、そして、戸賀崎さんの男泣きのシーンで涙が出てしまうんですよね。
 あのシーンで、「なっちゃんありがとう!」とか、「諦めちゃだめだ!」って叫んでた人を僕は絶対に馬鹿にできないです。
 それから、元推しメンの中西優香が指原さんを慰めるカットは、地方組の絆を感じる良いシーンです。

 この映画では、当時の48グループの狂乱的な時代の勢いを感じるんですよね。
 そして、「終わり」と「始まり」を感じさせる1年になってましてね。
 前田敦子の卒業、組閣によるチーム4の解体、恋愛禁止によるメンバー達の卒業・移籍。
 優子・珠理奈のダブルセンター、ぱるるのじゃんけん優勝、それぞれの新チーム、卒業後の生活。
 SKE48視点で観ると、珠理奈とみなるんが浮き上がってきます。
 みなるんのチーム4解散。

 「本当だったら、チーム4が次世代チームだったから。みんなで選抜に入るくらいなチームを作りたかったんだけど、それが出来なかったから。これからは、バラバラになっちゃうけど、みんなAKB48であることは変わりないから。でも、とりあえずこの悔しいって気持ちとか、悲しいって気持ちを、新しいチームに行った時に絶対に無くさないで、逆にチーム4無くされたから、新しいチームで1番になってやるぐらい…に、なろうみんな」

 みなるんの涙ながらの言葉は、本当に悔しさが伝わってくるんですよね。そして、ぞっとするほど美しい。何か強い気持ちを感じます。
 発表された時に、みなるんの背中に抱き着く鈴蘭の姿とか、痛々しくて、本当に組閣というものの残酷さを感じます。
 現在、チームKⅡという選抜常連軍団を引っ張っている彼女の姿は、この時を乗り越えたからこそかもしれません。当時、若手だったからこそ、上の世代の層の厚さたるや、今のSKE48以上だったと思います。もちろん、飛び出し方はまだ色々とあった時代はあったと思いますが。
 そんな彼女だからこそ、こういう冷静な分析が出来るんだろうな、と思います。※8分30秒ぐらいからを参照。
 


 そして、珠理奈ですよ。
 ラスト付近の「大声ダイアモンド」のメイキングも差し込まれている。
 わざわざ、MVの最初であっちゃんと珠理奈がぶつかるシーンは当時、ファンの間ではセンターの交代を象徴していたんじゃないか、と言われてましたが、このシーンをわざわざ入れてるくる意味って、と考えてしまうんですよね。
 「桜の花びらたち」に乗せて、階段を上る珠理奈。
 AKB48のセンターを目指すと語る珠理奈。

 すごく象徴的なラスト。
 前田敦子はもう過去の人になってしまった。
 そして、センターというものの孤独感をたかみなのナレーションで語って終わるのが凄く好きでしてね。

 「後ろにはみんなが居て、そして、前には誰もいなかった。(中略)光が私に集まっていた。暖かい光、沢山の声援。でも、凄く寂しかった。誰の姿も見えなかったから。大勢の人達に囲まれて。そして、私はたった一人だった」

 なんとなく、「強き者よ」の世界に繋がっていくような最後。
 完全に後出しじゃんけんですが、選挙でAKB48のセンターになった彼女を待っていたもの。
 珠理奈の代わりに2018年の夏、SKE48のセンターを務めただーすーが背負ったもの。
 色々なことを考えさせられる作品です。
 だからこそ、最後の「After rain」が流れることで、明るい感じで終わるのが良いんですよね。ちなみに豪華版のDVDでは、この曲のMVが入ってるんですが、最後の最後でりかちゃんすが手を振ってる映像が入ってて、涙が出ました。

 そろそろSKE48もドキュメンタリー映画の新しいの作りましょう。
 ちゃんと予算かけて、劇場も全国規模で。
 映画なら意外とアイドル観ない層の入り口になることもあると僕は思いますよ。

※珠理奈のセンター曲「センチメンタルトレイン」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_16.html

※みなるんについて考えた「アンチ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_27.html
 

 

UZA①



あの時の火花

 2012年9月18日、日本武道館。
 この日、第3回AKB48じゃんけん選抜大会が行われました。
 ぱるるが優勝した年ですね。
 そして、「UZA」が初披露されました。
 激しいしいダンス曲なんですよね。
 まあ、ちょっと聴いてみましょう。




 
 うーむ、めちゃくちゃカッコいい。
 ジャケット写真もカッコ良かった記憶です。
 ちなみに、パフォーマンスとしては、初披露の時が一番好きで、珠理奈と優子さんの振り付けに合わせて、「ドカーン」と爆破が起きるのがカッコ良かったですね。
 火花が散り、一瞬、姿が見えなくなるぐらい輝くんですよね。そこが本当に素晴らしくて。
 二人一緒に最後にドカーンとするんですが、二人の情熱が融合するようで、カッコいいんですよね。
 そして、ドルフィンが入った振り付け。「ミリオンがいっぱい」の特典映像を観ていると、本当は全員やる予定だったらしいですよ。
 歌詞は秋元康大好きの「いきなりキスしようぜ」曲なんですがね(乱暴)。
 もう、MVの世界観も少しダークで良くてね。
 黒を中心としたシックな衣装とメイク。

 最後の「UZA」の畳みかけが本当にカッコいい。
 本来は、まゆゆと珠理奈のダブルセンターという、「beginner」のバージョン違いで示したものをいよいよ本格的に始動させる予定だったことが、2013年のドキュメンタリー映画で示されます。
 確かにじゃんけん大会でジャストミートの人が「第2章の幕開けを告げるのは」って言ってましたしね。しかし、大島優子がまゆゆの代わりにセンターを務めることになり、珠理奈は「パフォーマンスで一番尊敬している」という大島優子とダブルセンターを務めることになります。
 これは、結果的に良かったんじゃないかな、と思います。前田敦子がいなくなったAKB48のセンターを務める大島優子と、ダンス面では次世代センターの中ではトップ戦線を走っていた珠理奈というのは、曲との相性も良かったと思いますしね。
 あの初めて観た時の衝撃は今でも忘れられません。
 二人のセンターが起こすスパーク。
 何かが始まるワクワク感。
 SKE48も久々のダンス曲やダブルセンターを試してみるのは、どうかとふと考えさせられましたよ。
 もし、SKE48で「UZA」をするとすれば、今は珠理奈と杉ちゃんとか観てみたいですね。9期生の青海さんとかもね。今度は珠理奈が優子のように次世代ダンスエースと並んで欲しいな、と思いますよ。ワクワクするような並びを考えるのも楽しいですね。たとえば、水野愛理&菅原とか、倉島杏実&上村亜柚香とかね。

2019年10月13日日曜日

SKE48このコンビが好き!② 「須田亜香里×3期生」



最後の黄金世代


 気づけば、黄金世代と言われた3期生もだーすーこと須田亜香里だけになりましたね。
 個人的に3期生ってみんな個性派揃いで好きでしてね。
 ゆりあがドキュメンタリー映画の中で「チーム作ってたら強かっただろうな、と思うけど、その分、やっぱりみんなが意識が高いからこそ、ぶつかることが沢山ありすぎて、多分、うまくは行ってなかっただろうなと思います」というぐらい、SKE48の中でもかなりエッジが効いてたな、と思います。
 また、だーすーは、「逆境に立たされることが多かった」と同じくドキュメンタリー映画の中で語っています。
 下積み期間の大変さとか、この動画を観て頂くと感じられると思いますよ。



 

 うーん、荒波を乗り越えてきたからこその強さがありますね。ここでは、だーすーを中心に僕の好きな組み合わせをいくつか紹介していきますよ。

① 須田亜香里×松村香織

 言わずと知れた「ここで一発」コンビ。
 オフロード人生を送ってきたかおたんとのコンビは、実力でのし上がってきた二人ならではの泥臭さとカッコよさがあります。だからこそ、リクエストアワー2018での1位は感動的でしたね。
 初期のかおたん辞めるんじゃないか、と心配していたのも面白いですね。

② 須田亜香里×木﨑ゆりあ

 おぎゆりが印象的ですが、僕は2015年の総選挙での「アイドル須田亜香里」が崩壊して行った時に、傍に居てくれたのがゆりあだったんですよね。「だーすー大丈夫だよ」とか、ちょっとゆっくり戻ろうか、と言ってくれる姿が優しいんですよね。
 同じチームSでの絆も好きなんですよね。

③ 須田亜香里×秦佐和子

 知性派コンビの二人。 
 リクエストアワーでのオーディオコメンタリーでの仲良し感がとても好きでした。
 お互いに我が道を行くタイプで良いですね。

④ 須田亜香里×小木曽汐莉

 だーすーが、「小木曽くん」と呼ぶのが凄く好きでね。
 よきライバルであり、仲間であり、という仲がいいんですよね。
 チームは違うんだけど、選抜で会う二人。
 

⑤ 須田亜香里×木下有希子

 やはり、ここもチームSの絆なんですが、同時に昇格した仲なんですよね。
 この二人に玲奈ひょんがドキュメンタリー映画で語りかけてるのが素敵です。
 「少女は真夏に何をする?」で最後に3期生で踊るのが感動的なんですよね。


 なんか書いてると懐かしさで、しみじみしてきましたが、色々な仲間たちを見送りながら走り続けるだーすーは、やっぱり凄いですね。
 映画「アイドル」での珠理奈のいないSKE48を背負ってる孤独な背中は、やはり、彼女にしか分からないものだったのかも知れません。
 いつか落ち着いたら、同期で集まって、また楽しいトークをしてほしいなあ、と思いますよ。

※「ここで一発」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_62.html