ゲームチェンジ
2020年4月20日現在、日本はCOVID-19の影響で、多くのエンターテイメントが活動自粛に陥っています。
48グループも公演・コンサート・握手会などのイベントを中止し、主にSNSでの配信や動画サイトからの発信を中心に活動しています。
今回の自粛によって、いくらぐらいの損失が出たのか、予想もつきませんが、早く日常が帰ってきて欲しいな、と思う次第です。
ただね、ふと思ったんですよ。
一部の報道で予想されている通り、この状況が来年の秋ぐらいまで続くとしたら、なんなら2年ぐらい続くとしたら。
これまでの48グループのモデルでは、とてもじゃないけど、ほとんどの活動できなくなります。
何か良い手はないか、と素人ながら考えてみました。
まず、48グループのコンセプトは、素人同然の女の子たちが成長する過程を見せていく、プロ野球ではなく甲子園のようなもの、と秋元康が著作の中で語っていました。
これまでは、「少女たちの成長」という材料を、「総選挙・握手会・公演・コンサート・外仕事」というものを使って料理することで、僕たちは様々なドラマを見てきましたし、推していこう、という気持ちを持ちました(そして、その物語に参加して後推しすることもできた)。
こうしてこれまでの調理方法を羅列すると、「モノ」消費よりも「コト」消費が圧倒的に多かったんだな、と思います。
これをウィズコロナモデルに変えていけないか、を今日は考えてみたいと思います。
① すべての「コト」をデジタルに出来るか?
たとえば、握手会ですね。
これまでは①CDを買って、②その中にある握手券をゲットして、③会場まで行って握手をするというモデルでした。
これからは、①曲をダウンロードして、②シリアルコードを確認後に入力して、③リモートというモデルになるのかなあ、と思いましてね。
もちろん、ファンとの距離問題があるので、ZOOMとかで、本人、メンバー、はがし担当の人の3窓で行う形になるのかな、と思います。
時間が来たら切断されるというかね。
②の際に、指定日時がいくつか選べて、順番に通信していく形。
メンバーは自宅ではなくて、安全のためにレッスン場やゼストスクールとかなどから通信ですかね。
これまでの握手会で必要な会場代、スタッフ代、ミニライブ代は減りますが、全国握手会のような形式はなくなりますね。また、限られた時間で捌く人数は減るので、長期的なスケジュールになるかと思います。あと、はがしの人もこっち見ながらっていうのが、ちょっと嫌かもですね。ただ、回線や番号は分かっているので、厄介や暴言は減る気もします。ただ、物販とかはできなくなるので、愛理の破天荒セールスが見られないのが悲しいですね。
時々、シャッフル券とかを出すのもオモシロそうです。どのメンバーかは分からないけれど、会話できるという。
あくまで、対面で話す握手会の形を残しながら、ということになりますが、既に一部のメンバーがしているSHOWROOM配信でのデジタルサイン会とかも、まだまだ探っていけるものだと思っています。
会話の内容も少しずつ変わっていくのでは、と予想しています。
総選挙がなくなってもうすぐ2年ですが、競い合うイベントはまだまだ継続中です。ご褒美が果たして、実現するのかということもありますが、先日の「755戦争」の記事でも書きましたが、全く離れていても推しの為に熱くなれることを僕らは知っています。
運営がこの状況下でどんなイベントを取ってきてくれるかですが、ファンと経験を共有できるイベントはまだまだ必要だと思います。そういう意味では「P4U」や「大富豪は終わらない」のCMイベントも同じですね。
「成長する過程」のためのイベントもまだまだ残して行って欲しいですね。
② 曲や公演はどうする?
まず、2020年4月現在、本店、博多、難波、瀬戸内と新曲の発表が続き、次は5月か6月ぐらいにSKEかな、と思っていただけにリリース情報が何も出ないのは悲しい限りです。ただ、2016年とか年に1枚のリリースだしな、とあの時代を知っている人間からしたら、まだまだ耐えられるレベルなんですがね。
レコーディングをどうするか、MVをどうするか、色々な企画が止まってしまっています。これに関しては、人と人が触れ合う状態を防ぐために、しばらくは我慢ですかね。
また、公演に関しては、無観客でやるにしても大人数なので、なかなか実現は難しい。
もし、やるとしたら、奈和ちゃんが行ったような少人数による数曲の配信でしょうか。
個人的には、週に1~2度のソロ公演を順番に配信してはどうでしょうか?
出演者の人数と、スタッフの人数もできるだけしぼって、なるべく密着状態にならないようにですね。
難波が「だってだってだって」を各メンバーの家バージョンを撮ったように、各メンバーやチームの「ソーユートコあるよね?」お家バージョンを見せていくというのも面白いかもしれません。
あとは、どんちゃんによる「恋を語る詩人になれなくてを踊ってから寝る動画」とかね。
配信はyoutubeでの配信で課金する「投げ銭」方式でも良いですが、手数料で持っていかれるので、ももクロのように他のアプリからの課金という道筋をつけるのも良いかもしれませんね。
自分の推しのソロ公演が回ってくるごとに、じっくりと推しの成長を見ることができる。集団でのパフォーマンスが揃うとことかも観たいですが、こればかりは仕方ないです。でも、多才なメンバーが多いだけに、何か新しいものが生まれるかもしれません。
③ メンバーの才能を発表する場をキープし続ける
今、女優になろうと思ってSKE48に入ってきたメンバーは、どんな感じでモチベーションを維持しているんでしょう?
SHOWROOMでもSKE48の公式チャンネルでも良いので、演技をしてそれを発表する場を設けることはできないでしょうか?
朗読劇とかなら、一人ですることもできますし、1冊の本で演じ分けも必要になります。また、役者に必要な、脚本を読む力も養われていくのではないでしょうか?
どの作品を使うのかは、著作権が切れたものとかを使っていけば問題ないかと思います。そういや、昔、そういう配信ありましたね。
個人的には、須田亜香里・古畑奈和・北川愛乃の世界名作文学全集の朗読とか聞きたいですね。
さとかほの「文系のための理系知識講座」とかも観てみたいな、と思います。
更に、10期生の五十嵐早香さんの文才を、SKE公式サイトのブログだけに留めておくのではなく、noteとかで発表していくことで、よりリーチが長いものにしていけると思います。
ちなみに、noteは柏木由紀さんもアカウントを持っていて書いているので、48グループからアカウントを作るというのは、難しいことではないと思います。
ゲーム実況を公式とコラボして、やっていけるメンバーとかいたら、かなり面白いと個人的には思っています。
④ 「コト」を「モノ」に変えていく
ここまでは、どちらかというと、生で接触していた「コト」をうまく、デジタル技術を通して返還できないか、ということを書いていきましたが、なかなか歯がゆいところもありましてね。
たとえば、推しメンに惹かれた理由として、公演やコンサートで汗を流しながら踊っているところに惹かれたという人も多いんじゃないでしょうか?
でも、今は、コンサートは実施できない。
そこで、過去の映像を蔵出ししていく。
たとえば、美浜海遊祭のこれまでの映像をソフト化して売ったら、結構売れるような気がするのは、僕だけでしょうか?
また、多少映像が荒くても「全国握手会アーカイブ」とかソフト化したら、僕は絶対に買うと思います。
個人的には、この際だから、映像のアーカイブを繋げてドキュメンタリーとか作ってくれないかな、と思っています。
それから、「古畑前田のえにし酒」のコラボグラスやお酒が、初回注文ですぐに売り切れになったように、物語や価値をしっかりとつけることで、まだまだグッズは売れます。
たとえば、よこにゃんのこれまで描いた絵をまとめた画集や、ラーメン部監修のお家で楽しめるラーメン第2弾とか(あれはコラボありきかもしれませんが)、欲しいな、と思うのは僕だけでしょうか?
個人的には、SKE48関連の公式本をそろそろ出して欲しいです。
特にヒストリーブックが更新されてないのは、勿体ないです。「まだ、夢の途中」が名著だっただけにそろそろ新しいバージョンが欲しいところです。特に、SKE48の時計が緩やかになっている今は。
あとは、はたごんの落語のCDやカセットも発売したら、その不便さも楽しみつつ買うと思います。
⑤ 大きな物語の終わりから小さな物語の集合へ
これまでは「名古屋ドームを目指す」とか「総選挙で1位になる」とか、「選抜に入る」とか、メンバーそれぞれの大きな物語があったと思います。
けれど、これからは日常が中心に配信される「小さな物語」が、毎日更新されていくのかもしれません。
それを愛していけるか。
「会えないけれど身近なアイドル」になっていくのか。
少なくとも、いなくなってしまうよりかは、マシです。
ただ、2014年ぐらいから、明らかに秋元康が48グループに飽き始めていて、彼の手から舵取りが少しずつ離れて、総選挙とかじゃんけんとか、バカげているけれど斬新でドラマが生まれるものは少しずつ無くなっていきました(運動会は惜しかったと思っています)。
この状況になって、SKEの魅力ってなんだっけと改めて考えさせられました。
なんでSKE48が好きで、これからも観ていきたいと思わされる理由は何か?
推しに名前を呼ばれること?
「いいね」や「リツイート」をもらうこと?
他店よりも売れること?
いや、嬉しいけど、それはこれからも観ていきたい思いとは少し違う。
じゃあ、なんで好きなのか?
そこには、自分の目指しところへ向かって、もがく成長の物語があったからだと思います。
そこをなんとか残せないかと、付け焼刃のアイディアをだらだらと書いてみました。
運営のゼストさんから、斬新で明るいアイディアが発信されることを僕は願っています。
2020年4月20日 「桜、覚えていてくれ」を聴きながら。