「あの頃」
2月19日から公開する映画「あの頃」の原作本を読みました。
映画で描かれるハロプロは、通るどころか、当時はロック大学オルタネティブ学科に通っていたので、「アイドル?誰が聴くかよ、ぺっ!」みたいな感じで、池の鯉に麩菓子をあげてヘッドフォンの音量を更に上げるという毎日でした。
しかし、この本の中に書かれている物語が、本当に面白くてですね。
僕は現場で会うヲタの人というのはいませんし、単独行動大好き人間なので、オフ会というのも体験したことはありません。しかし、このファンの方々のコミュニティが面白くてですね。アイドルというカルチャーを通して、熱く議論し合い、時には喧嘩したて仲直りする。現場の思い出を熱く語りあう。
僕は現場で会うヲタの人というのはいませんし、単独行動大好き人間なので、オフ会というのも体験したことはありません。しかし、このファンの方々のコミュニティが面白くてですね。アイドルというカルチャーを通して、熱く議論し合い、時には喧嘩したて仲直りする。現場の思い出を熱く語りあう。
時代が経つに連れて、物語の軸はアイドルを推すことから、仲間たちのことに変わっていくのもわりと好きでした。ずっとハロプロが好きなままの人もいれば、徐々に離れて行く人もいます。
まあ、人間なので、もの凄くフルスピードで何かにハマることもあれば、「ああ、そういうものがお好きなんですってね」と遠くから見守ることもあると思います。
まあ、人間なので、もの凄くフルスピードで何かにハマることもあれば、「ああ、そういうものがお好きなんですってね」と遠くから見守ることもあると思います。
僕もSKE48に関しては、推しが休業中なのでフルスピードではないですし、毎年楽しみにしていた仮面ライダーシリーズから、ついに今年脱落したので、人生分からないものですね(知ったような顔で)。ただ、みんなで一つの物を推すという経験がなかなか無いので新鮮な物語でしたし、少し羨ましかったです。
さてさて、今日ついに「SKE48 Passion For You」のサービス終了のニュースが届きました。ああ、ついに来たか、というのが最初の感想でした。
思えばリリースされた2013年11月の時点で、「こ、これは果たしてゲームというのか?」という疑問を抱きながら始めましてね。
学生時代「バーチャファイターは数学」という謎の美学のもとに、時間と金を無駄につぎ込みながら対戦相手に心理戦をしかけ、「スト3 3rd」や「KOF」にのめり込んでいた人間からしたら、あまりにも知っているゲームと違い過ぎて、「こ、これは自分で面白さを作るタイプのゲームなのか…。なんか、一気にゲームボーイぐらいまで戻された感じがする」と戸惑いを隠せませんでした。
思えばリリースされた2013年11月の時点で、「こ、これは果たしてゲームというのか?」という疑問を抱きながら始めましてね。
学生時代「バーチャファイターは数学」という謎の美学のもとに、時間と金を無駄につぎ込みながら対戦相手に心理戦をしかけ、「スト3 3rd」や「KOF」にのめり込んでいた人間からしたら、あまりにも知っているゲームと違い過ぎて、「こ、これは自分で面白さを作るタイプのゲームなのか…。なんか、一気にゲームボーイぐらいまで戻された感じがする」と戸惑いを隠せませんでした。
しかし、徐々にこのゲームに置いて重要なのは、ガチャで出てくるカードの「特効」であることだと分かってきます。イベントで上位に行くことで、レアなカードを手に入れることが出来るんですね。
そして、ゲームの中だけだったレベルやレアリティや特効が、リアルでも有効になっていきます。ラジオ番組の出演枠を争うイベントが開催されたからです。
「そんなもん、参加するかよ!へっ!」と池のワニに麩菓子をあげて、僕は静観していたんですね。
やがて、2014年ぐらいから、ゲーム内でチームを作ることが出来るようになります。
僕は「中西優香推し」というめちゃくちゃ正統派なチーム名で、仲間を募集することにしました。今思えば「マイティウォーリアーズ」とか「鬼邪高校」みたいな、カッコいい名前にすれば良かったですが、当時は「ゲームの中で同じ推しの人に出会えるかなあ、友達100人できるかなあ」みたいなフワフワした感じでいたわけです。
やがて、「中西優香推し」は、徐々にメンバーを増やしていきます。
男性女性のバランスで言うと6:4ぐらいで、流石は女性ファンの多い中西推しという感じだったと思います。
「そんなもん、参加するかよ!へっ!」と池のワニに麩菓子をあげて、僕は静観していたんですね。
やがて、2014年ぐらいから、ゲーム内でチームを作ることが出来るようになります。
僕は「中西優香推し」というめちゃくちゃ正統派なチーム名で、仲間を募集することにしました。今思えば「マイティウォーリアーズ」とか「鬼邪高校」みたいな、カッコいい名前にすれば良かったですが、当時は「ゲームの中で同じ推しの人に出会えるかなあ、友達100人できるかなあ」みたいなフワフワした感じでいたわけです。
やがて、「中西優香推し」は、徐々にメンバーを増やしていきます。
男性女性のバランスで言うと6:4ぐらいで、流石は女性ファンの多い中西推しという感じだったと思います。
ある時、「推しのメンバーが、撮影時に身に着けたリアルアイテムがもらえるよ」というイベントが開催されます。
「はは、そんなもんいるかよ」と池のクラーケンに麩菓子をあげながら、タダ券でガチャを回した僕は当時最高レベルの特効のSSRを引きます。
急に頭の中に鎧武乃風が流れ初めましてね。
急に頭の中に鎧武乃風が流れ初めましてね。
いっちょ、やってやるか、と初めてイベントに本格的に参加しました。
初日は、全力でスパートをかけて1位で終わりました。
朝起きると、2位の方に抜かれていました。
そこで、生まれて初めて課金というものをして、ガチャをさらに回し、アイテムを買いそろえると、全力でイベントを進行しました。何回もスマホがヒートエンドして、再起動しました。朝の4時まで回して朝の8時から再スパートすることで、2位の方との差は10万ポイント差が開きました。
やがて、イベントが終了する2日前に2位の方からメッセージが届きました。
この時点で2位の方との差は30万まで開いていました。
「もう、これ以上は無駄な戦いはやめましょう。多分、3位の人も追い抜けないと思います」
「わかりました」
そう返信して、僕は2位の人との差を33万まで開けました。
初日は、全力でスパートをかけて1位で終わりました。
朝起きると、2位の方に抜かれていました。
そこで、生まれて初めて課金というものをして、ガチャをさらに回し、アイテムを買いそろえると、全力でイベントを進行しました。何回もスマホがヒートエンドして、再起動しました。朝の4時まで回して朝の8時から再スパートすることで、2位の方との差は10万ポイント差が開きました。
やがて、イベントが終了する2日前に2位の方からメッセージが届きました。
この時点で2位の方との差は30万まで開いていました。
「もう、これ以上は無駄な戦いはやめましょう。多分、3位の人も追い抜けないと思います」
「わかりました」
そう返信して、僕は2位の人との差を33万まで開けました。
最終日に僕の1位が決まり、AIIAさんから「住所と連絡先教えてくんなんし」というメールが届き、数週間後に商品が届きました。これを手に入れるまで費やした時間とお金を考えても、まあ、ギリギリ許せるかなという商品でした。
このイベントで燃えつきた僕は、チームのリーダーをある女性メンバーの方に譲って、ゲームをやめる予定でした。しかし、「あなたがいるから、うちのチームはチームワークが良いんですよ」的なことを言われて残ることになったんですがね。
そういえば、何のイベントもない平和な時には、「一番楽しかったコンサートって何でした?」とか「2推しは誰ですか?」とかチーム内でお題を出してそれぞれの話を聞くのが楽しかったな、と思いまして。「あの時、あの辺りの席に居た」とか「宮澤佐江のコンサートの前夜祭は中西Tシャツで行こうかな」とか、他愛もない話なんですが、SNSもやってなかったんで、それが楽しかった記憶がありました。
チームで行うイベントといえば、レイドイベントがありましたね。
ボスにチームのメンバーみんなで攻撃していくイベント。
あれも、チームの掲示板で「19時ぐらいから来れる人いますか」とか「今回、ガチャ回してないです」「いえいえ、出来る範囲でいきましょう」とか、そういうコミュニケーションもしていたなあ、と思い出してきました。
そういえば、何のイベントもない平和な時には、「一番楽しかったコンサートって何でした?」とか「2推しは誰ですか?」とかチーム内でお題を出してそれぞれの話を聞くのが楽しかったな、と思いまして。「あの時、あの辺りの席に居た」とか「宮澤佐江のコンサートの前夜祭は中西Tシャツで行こうかな」とか、他愛もない話なんですが、SNSもやってなかったんで、それが楽しかった記憶がありました。
チームで行うイベントといえば、レイドイベントがありましたね。
ボスにチームのメンバーみんなで攻撃していくイベント。
あれも、チームの掲示板で「19時ぐらいから来れる人いますか」とか「今回、ガチャ回してないです」「いえいえ、出来る範囲でいきましょう」とか、そういうコミュニケーションもしていたなあ、と思い出してきました。
年に1回だけ、バトルリーグをみんなで本気を出して、勝ち上がったこともありました。みんなで成功体験を分け合う楽しさがあって、個人で手に入れたリアルアイテムよりも素敵な賞品でした。
やがて、中西優香は卒業し、僕は仕事が忙しくなって「Passion For You」をやらなくなりました。
数か月ログインしないと、チームメンバーから外れます。
確か、岡田美紅推しに僕がなって、「中西優香推し」に再び入れてもらった時は、古参のメンバー数人で回していたのではないか、と思います。
数か月ログインしないと、チームメンバーから外れます。
確か、岡田美紅推しに僕がなって、「中西優香推し」に再び入れてもらった時は、古参のメンバー数人で回していたのではないか、と思います。
そして、僕はまたすぐにログインしなくなり、最終的にリアルでコミュニケーションのある方の推しのサポートの為に、「中西優香推し」から離れて、もう二度と戻ることはありませんでした。ゲーム自体もほとんどやっていません。
多分、僕みたいに徐々に触らなくなったユーザーもいるんだと思います。
思えば、ゲームというよりは「作業」に近いあの空間の中でも楽しく過ごせたのは、「中西優香推し」の皆さんのおかげだと思っています。
思えば、ゲームというよりは「作業」に近いあの空間の中でも楽しく過ごせたのは、「中西優香推し」の皆さんのおかげだと思っています。
なんだ、僕にもあったじゃん、「あの頃」。