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2020年6月19日金曜日

悔しさの先に見えてくるもの

まだ届かない理想と現実

それでも走りだす


 推しがどうしょうもない絶望にさらされた時、皆さんはどうしていますか?
 
 2017年。
 この頃はまだ総選挙が行われていました。
 そして、SKE48のメンバーたちにとっては現状を変える上での重要なイベントの一つでした。
 古畑奈和にとっても。



 2017年5月30日より投票開始。
 同年5月31日に速報が発表されました。
 速報順位は、6954票で40位。
 この時、奈和ちゃんは悔しさを味わうことになります。
 当日のブログを読んでみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12279759675.html

 うーむ。「愛のために何を捨てる?」と自分とのリンクを語っていますが、もう奈和ちゃんの本音が伝わってくる内容ですね。「這い上がろう」という言葉から、まだ現状に満足していないことが伺えます。

 6月4日。
 彼女は「SKE48ゼロポジ 生討論会」に参加しますが、生放送中、質問にうまく考えを答えられずに終わってしまいます。
 


 この収録後の映像をかおたんが残しています。
 


  この時のアメブロを確認してみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12280672590.html
 
 期待と焦り、言葉に出来ない感情。
 真っ白になっていく思考と重なる申し訳なさ。
 人生の中で、皆さんも一度はこういう体験をしたことがあるんじゃないでしょうか。
 しかし、まさか全国放送される番組で訪れるとは。この日のSNS上や各種まとめサイトでは、奈和ちゃんに対する意見が語られました。それは彼女を擁護する意見もあれば、必死になり過ぎていることやセンターはキツイのでは、という否定的な意見もありました。
 翌日はAKB写真会でしたが、彼女は涙が止まらずにサイン会にしか参加できませんでした。ファンの方からしたら、握手会があったことで、少しでも推しを応援したいという方も多かったのではないでしょうか。ファンの方たちの気持ちも分かる人だけに、余計に辛くなります。
 ※この日のアメブロはこちら。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12280931713.html
 
 神のいたずらというのは、時として残酷です。
 さらに翌日の6月6日。
 SKE48の次のセンターが発表されます。
 それは後輩のゆななこと、小畑優奈でした。
 彼女のセンター抜擢に関しては、「満を持して」という感じで支持をする声が圧倒的でした。SKE48の時計の針が一気に進んだ感じがしました。
 この日の奈和ちゃんのアメブロを読んでみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12281151181.html

 「もう私はセンターに立つことはないのかな」という言葉。
 そこからの「私の力でセンターに立ってやる」という言葉。
 彼女自身もまだ先が見えていないけれど、藁にもすがる気持ちで選抜総選挙に向かっていくことになります。

 6月8日のアメブロでは眠れなくなっていることを書いています。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12281815500.html

 この眠れない現象は、「755戦争」を思い出して、奈和ちゃん、大丈夫か。自分をあんまり追い詰め過ぎないで、と心配になってくる感じでした。

 6月9日。
 これまでのシングルを思い出しながら、自分の心情を語っていきます。
 古畑奈和という人のこれまでと芯を食った内容だな、と僕は感じます。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12282216101.html

  
 長年、SKE48ファンをしていると、シングル発表にも慣れてくるというか、新しく選抜に入った子の喜びや選抜落ちしたメンバーの悲哀に目が行ってしまうんですが、選抜常連でも、裏にはこんな気持ちがあったんだなあ、と考えさせられます。決して、そこで満足しているわけではないのだと。


 6月12日。
 総選挙前の最後の握手会に参加し、悔し涙よりも嬉し涙を、ということを誓います。
 そして、いよいよ、総選挙当日。
 彼女は、14位にランクインし、見事に選抜入りを果たします。
 これまでの悔しさを乗り越えていく結果でした。
 その順位を推しにプレゼントした奈和ちゃんファンの皆さんも凄い。
 この日の喜びを奈和ちゃんは、次のように書いています。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12284838343.html

 喜んだ奈和ちゃんの声が聞こえてきそうな、この日の文章が僕はとても好きです。
 悔しさを乗り越えて、結果を残せたこと。
 そして、ファンの皆さんと次の目標に向けて走り出せる。
 僕は石井竜也さんの「RIVER」を思い出しました。

 
 でもね、思い出してください。
 翌年の総選挙で何が起きたかを。
 詳しくは「誰かの耳」という記事で書きましたので読んでいただきたいんですが、何度彼女は逆境に立たされるんだと。
 ※「誰かの耳」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/04/blog-post_26.html

 ただ、2017年の総選挙があったからこそ、2018年の速報後は全く違ったアメブロになっています。
 ちょっと読んでみましょう。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12381617759.html

 2017年の経験があるから、自信になってるんですね。
 さらに選挙前の握手会も良い感じで迎えられてます。

 そして、ここからは、「誰かの耳」で取りこぼしていたことの補足になるんですが、ネットの名前の無い悪意からの誹謗中傷に足を引っ張られる形になった24時間。その時の気持ちは僕なんかでは想像も及びませんが、見事に乗り越えて選抜入りした彼女は、次のようなことをアメブロで書いています。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12390812604.html

 「信じる」ことの難しさ。
 「信じてもらう」ことの難しさと儚さ。
 出来れば奈和ちゃんには、知らずにいてほしかったことかも知れません。
 
 2017年総選挙、2018年総選挙と彼女の前には常に試練が待ち構えていました。
 しかし、それを見事に乗り越えて行った彼女とファンの皆さんのドラマは何度思い返しても、胸を打たれるものがあります。
 
 今、壁にぶちあったっているメンバーたちには、古畑奈和のストーリーを思い出して欲しいとこの記事を書きながら思いました。
 この記事や「誰かの耳」の記事を書くために過去の情報を調べれば調べるほど、彼女のことを知らない人は、「推され」とか「運営のお気に入り」的なことを書いている人がいましたが(主に名前が出ないところで)、いや、なかなかのオフロード人生よ、と僕は思います。さらに言うなら、運営が敷いたレールの雑さ。このレール、なかなか走れるレールじゃないよ、と(松井珠理奈のアイドル人生にも言えますが)。
 それを全て乗り越えての2019年のセンターとレギュラー番組獲得。
 その下地は、もっと前から作られていったと今回の記事を書いて感じました。
 奇しくもそのレギュラー番組の再放送が開始された夜に書けた幸運に感謝しながら。

※755戦争について書いた「幻の写真集」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/04/blog-post_18.html