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2020年6月14日日曜日

バラの果実①

別世界へ


 48グループの曲には、時として日常から離れた世界へ連れて行ってくれる曲があります。
 たとえば、「10クローネとパン」の寒くて厳しい世界。
 「ドガとバレリーナ」の芸術への目覚めを感じさせる世界。
 そんな現実とは少し離れた世界に連れて行ってくれる名曲の一つが「バラの果実」です。
 ちょっと聴いてみましょう。




  うーむ、この曲を聴きながら、2013年の選挙はシリアルコードを打ち込んでいたもんです。あまりにも聴き過ぎて、脳内で歌詞に沿ったMVを作っていたもんです。というのも、歌詞が凄く良いんですよ。

 許されない恋を生きる二人がやがて、どうなるのか?
 バラという花に果実が宿るというありえない空想。
 実を結ぶことはありえないという連想。
 悲劇を予感させる「狼たちの声」。
 一つ一つがスタンダールの小説のようで良いんですよね。
 僅かな文章量で二人の背景やこれからを感じさせる凄く好きな歌詞です。

 そして、この曲。
 ロマンチックとドラマチックが混ざったようなメロディが良いんですよね。
 目の覚めるようなイントロから別世界に誘われます。
 「チュルラチュルラ」という謎の日本語を曲の雰囲気を壊すことなく活用していく終わり方も良い。

 MVはAKB48の14期生のトップ3人が前に出る感じなんですが、我らがSKE48からは向田茉夏、古畑奈和、そして移籍前の谷真理佳もいますね。
 スローモーションで髪が舞ったり、顔をあげるメンバーたち。花びらが舞っていくところも美しいんですよ。
 
 この曲は、生で観たことがあるのが、2013年総選挙の日産スタジアムだけなんですが、その日、僕は最上段のまさに天空の勇者状態だったので、ほとんど見えてないんですよね。 
 最近は、あまり使われていないこの曲ですが、いつかまたフルで歌って欲しい1曲です。
 オリメンの奈和ちゃんバージョンとか、どうなるか観てみたいですね。あとはおーちゃんバージョンとかカミフレバージョンも聴いてみたいですね。
 皆さんも聴いて、妄想を繰り広げてみるのはどうでしょう?それぐらい別世界に連れて行ってくれる世界観がしっかりとした名曲です。