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2020年6月5日金曜日

Zoom劇場「カミングフレーバーは1週間で女優になれるのか?」1週目の感想

制約の中で生まれていくもの


 新型コロナウィルスの影響で、様々なエンターテイメントが活動を延期、あるいは中止という流れが2020年2月頃から続きましたが、徐々に様々な形態で再始動が行われています。
 SKE48も、今回はZoomを利用した演劇にSKE48の次世代ユニット「カミングフレーバー」が挑戦しています。
 まあ、中京テレビさんの公式動画を観てくださいな。



【ここからはネタバレありです】

 まず、あらすじをびっくりするほど雑に紹介しますとね。
 今日は野村実代演じるサクラの誕生日。みんなでZoomを使ってお誕生日会だあ、ということで、平田詩奈演じるミキと、赤堀君江演じるカエデが、ルームに集まって誕生日会を開きます。画面には、もう一人フードとマスクをした女の子がスケッチブックを持って手を振っています。
 やがて、その女の子はいなくなり、「あの子は誰だろう?」、「このルームを作ったのは誰だろう?」、「アイの姿が見えないけど、アイの帽子がさっきの画面にはあった」様々な疑問が湧いてきます。
 やがて、アイの画面が砂嵐になり、ミキの家のインターフォンが鳴り始めます。
 砂嵐の画面には「出ろ」の文字。
 ミキが部屋の扉を開けると、謎の小包が。中を開けると、卒業アルバムが置いてあるじゃないですか。
 画面には「私はダレ?」の文字が!
 答えられない3人。再び、ミキの家のインターフォンが鳴って、扉を開けると、謎の女の笑い声と共に画面は消えてしまいます。更に、カエデにも同じようなことが起こって、画面が消えてしまいます。
 「ミンナワタシノコトヲムシシテタ。イルノニイナイ」という乃木坂46の「君の名は希望」を邪悪な感じにした扱いをされたことが謎の声から語られます。そして、「8年前に…」という言葉で消え、サクラはどうなる、というところで、実は、中野愛理演じるケイのどっきりでしたあ、ということで、ネタ晴らし。ケイとアイが登場します。
 元ネタは既に亡くなっている「ミネギシユカリ」さんを元ネタにした趣味の悪いドッキリだったことを起こるサクラ。
 突然、サクラの部屋のイヤフォンが鳴り、出て行ったきりサクラは帰ってきません。そして、画面に「ワタシはダレ?」の文字が!

 ここで、物語は終了。
 時間にして、約25分(どっきりでしたと明かすのが20分頃)。
 いやあ、時間が過ぎるのが早かった。
 ホラーは苦手なので、見る前はどうしようかと思ってましたが、なかなかどうして、後からじわじわ来る系の怖さでしたね。
 この後の展開を予想すると、先に福岡にいるケイが画面から消えて、「うわあ、もう距離とか関係ないやつだあ!」となって、徐々に「ミネギシユカリ」さんが明らかになっていくんじゃないか、と考えました。
 
 今回、演技が初体験というメンバーだらけでしたが、個人的には、平田さんの演技が凄くしっくりくるなあ、というのが一つ。普通の女の子を違和感なく演じられるのが素晴らしい。
 そして、赤堀さんが演じている姿も初めて見たんですが、良かったですね。特に一瞬、顔を曇らせる時や恐怖を感じた時の顔が凄く上手いな、と思いました。
 中野さんは、出番が限られている中で、最初の怖い演技で存在感を出してましたね。推しの人なら、声の時点で分かったんでしょうか?
 大谷さんは、草の役しか経験がないと言っていたんですが、限られた出番の中で緊張感の緩和というぴったりの役を発揮してましたね。
 最後にみよまるは、画面に映えますね。特にカメラに顔を近づけて、大きい目が近づいた時には恐怖よりも「キレイだなあ」という感情の方が大きかったです。
 
 Zoomという画面があまり動かせず、胸から上ぐらいしか移せない制約ので、顔の演技が中心になると思うんですが、そこにホラーを持ってきた、というのは本当に設定の勝利だなあ、と思いました。見えないこと、そこにいないことの怖さを感じさせる設定でした。

 個人的には、「カメラを止めるな! リモート大作戦」みたいに、最後にみんなで踊るのとかいいんじゃないか、と思います。



 来週はキャストを変えての上演や追加日程もありますが、是非、ここだけで終わらずに様々なメンバーが演技に触れる機会を継続して与えて行ってほしいな、と思いますね。演技をすることで、また別の魅力が見えてきますから。

 次は、演技経験ありメンバーで行ったり、10期生で行くのも面白いのかも知れませんね。 

※「君のいない世界」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_31.html