大人のなり方
今回紹介していきたいのは、お笑いコンビオードリーの書籍や映像作品についてです。
皆さん、普段、ラジオって聴きますかね。SKE48ファンの方でしたら、結構聴いてらっしゃる方もいるかもしれませんが、僕の楽しみの一つが「オードリーのオールナイトニッポン」を聴くことでしてね。
いよいよ、3月2日に行われる武道館公演も楽しみなんですが、若林・春日のトークが毎週面白くてね。特に若林さんのリミッターの外れたふざけぶりは好きでしてね。往復ビンタの復だけで行う「復ビン」とか、川の向こうから呼びかける「ぶっとばすぞぉぉぉぉ」とかね。一番好きなのは、お父様が亡くなったことを「お隠れになる」と表現して、そこから春日の忍び笑い、キレるというパターンです。
さて、そんなオードリーなんですが、著作も良くてね。
今回は若林さんの著作を紹介していきましょう。
まずは「読書メーター」さんの「2016年 就活生に薦めたい 第1位」に選ばれた「完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込」です。
社会人になって様々な体験をしていく若林さんの目から見た社会が書かれています。もう、これは僕もそうなんですが、人見知りには共感できる内容が多くてね。特に社会人2年目の章の「趣味」については、世の中にいる「こういう趣味じゃなきゃダメ」という価値観に関する目線があって、とても好きな章です。その進化系ともいえる「そういうお前は何が楽しいの?」の章では、自分を俯瞰で見つつ、「楽しい時間」はなかなか共感してもらえない、でも、相手を否定するのではなく尊重するという姿勢は、素直に尊敬します。
確かに僕が前に働いてた会社の上司も「お前、社会人ならSKEなんて追いかけずに〇〇しろよ」とか「〇〇は楽しいぞ、みんなしてるぞ」みたいなこと言ってたなあ、そして、当時の僕は「そういうお前は何が楽しいの?」とは聞けなかったなあ、と色々思い出します。
さて、そんな人見知り時代の傑作番組が「たりない二人」。
南海キャンディーズの山ちゃんと組んで、世の中の様々なことと向き合っていく番組です。個人的には、「飲み会からの逃げ出し方」が凄い好きでね。この番組自体、若林さんの悪ふざけを存分に味わえますよ!huluなら、「たりない二人」も「もっと足りない二人」も「たりふたSUMMER JAM」も全部ただで観られるぞ!若林さんから見た山ちゃんについて書かれた「天才は諦めた」のあとがきもお勧め!
お次は、「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」です。
若林さんのキューバ一人旅を書いた紀行文なんですが、日本を離れてキューバに行くことによって、自分が住んでいた日本との違いを感じていきます。前半のキューバに着くまでの章も結構好きでしてね。20代の頃の「エアコンがないことが辛いのではなくて、エアコンをほとんどの人が持っているのに、自分が持っていないことが辛かった」とかね。そこから、キューバに立って現地のガイドの人ともチップのことで仲良くなったり、「明日も行ったことにないところに行ける」とワクワクしたり、段々と心が解放されていく過程が良くてね。最後に何故、キューバに行こうと思ったのかが見えて来るところは、僕も泣いてしまいました。そういうことだったのかと。
紀行文としても非常にお勧めです。
「社会人大学」を経て、39歳の「おじさん」になった若林さんが、もう一度社会と向き合っていきます。それが「ナナメの夕暮れ」です。なかでも「現実を生きるための」の章が好きでね。ファンタジーを求めて、自分の趣味にお金をつぎ込み過ぎて破産する人の例が出て来て、ファンタジーは元手を割れてはいけない、ということを書いています。「娯楽」と「依存」は違うと。
また、若い頃を振り返りながら「ネガティブは、あり余る体力だ」と書く「体力の減退」の章もお勧めです。自意識過剰な人間は、年を取る程、楽になっていくというのは、希望が持てます。
最後に「あとがき」で深夜の散歩中に黒いフードの男と信号が同じになる話。
「誰でもいいから殴りたい」というやり場のない男の怒りを感じます。
しかし、若林さんは「違う、違う、お前と俺は多分、話が合うんだよ」というところが良くてね。苦しくて彷徨っている。そのお前の気持が分かる、というね。
「あとがき」でも彼のことについてふれていて、若林さんの根底にある優しさを感じられるエッセイです。30代の方、40代の方に特にお勧めしたいです。
そうそう、SKE48ファンとしたら、忘れてはいけないのが、「マジカルラジオ」シリーズですね。若林さんが、「若ちん」として、毎回活躍します。ストーリーは「2」が一番好きですが、若林がゲス林になる「3」もお勧めですよ。
「マジカルラジオ」シリーズについては、いずれ触れるからお待ちあれ。
最後は、現在も毎週放送されている「オードリーのオールナイトニッポン」の10周年本。普段のラジオの様子や豪華な対談が読みどころ!2019年2月現在、3冊刊行されています。リスナーのことをリトルトゥースというんですが、リトルトゥースの皆さんは、どのコーナーが好きですかね。僕は「死んでもやめんじゃねーぞ」のコーナーですね。水戸黄門ネタは最高でした。あと、日本テレビアナウンサーの吉田尚記さんをおちょくりまくったやりとりは最高でしたね。彼が「ドント思考停止」とツイートしたのを、若林さんが「ドンシコ、ドンシコ!」と言い始めるとこかね。https://youtu.be/y5LXvIqRP9I
これからも10年、20年と続いて行って欲しい番組です。
https://youtu.be/mEHq9cnNC5U
オードリーのキン肉マンツッコミ愛が炸裂する「ひらがな推し #43」の記事はこちら!https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_11.html