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2020年6月22日月曜日

夢の在処へ①

夢という山頂へ

※この記事はMAERSIさん(@yoosy160)のツイートからヒントをいただきました。

 皆さんは、昔の自分のことが好きでしょうか?
 今までの人生で何回、変わってきたでしょう。
 そして、推しがどん底の状況にあった時、どうしているでしょう?

 2015年9月4日。
 野島樺乃がSKE48で初めての生誕祭(誕生日を祝う公演。実際は誕生日と少しずれることが多いです)を行います。
 その時にお母様からの手紙で、オーディション合格の通知が来ないか、毎日、何度もポストを見に行ったことが語られます。
 そして、SKE48に入ることを夢見た少女は実際にSKE48になり、お披露目ではセンターを務め、生誕祭のスピーチでは「オーディションの頃からSKE48のエースになりたいと言ってきているので、今年は選抜入りをして、いつかはSKE48を支えられる存在になれたらいいなと思っています」と語ります。

 
 翌年の選挙前の2016年5月23日の公式ブログをチェックしていただくと、握手会でのファンの方からのアドバイスを素直に聞くことも出来なかった時もあったと語っています。そして、選抜に入れないかもしれないという焦りを書いています。この年の選挙のランクインメンバーの中に、残念ながら彼女の名前はありませんでした。そして、SKE48自体のシングル発表はありませんでした。つまり、彼女の目標の選抜入りは、果たせずに次の生誕祭を迎えることになります。
 
 2016年9月17日の生誕祭では、「今年の15歳の豊富なんですけど、今年の誕生日までに選抜に入るって言ったんですけど、自分の努力不足で入れなかったので、だからといって新しい目標に変えることはしたくないので、今年も大きな目標は選抜に入ること。
 そして、握手会の完売を増やすこと。反省点があって、ファンの方は声をかけてくださるのにファンの方と向き合えてなかったり、ファンの方の期待に応えられなかったかなと」この1年間を振り返ります。また、同期が公演センターに立ったことから自分もチームSのセンターを目指すと語ります。

 2017年6月20日。
 忘れられないことが起こります。
 それは、「P4U」という携帯ゲームのイベントで、投票イベントがありました。
 彼女は「私はガチ勢」(もの凄くやりこんでいるという意味です)「充電なくなるぐらいやった」と語るも、実はレベル2だったことが判明し、「今、私は恥をかいている」という名言を残します。
 皆さん、過去に虚栄心のせいで失敗してしまったことはないでしょうか?自分を大きく見せたいというか。僕は過去の自分を思い出して、オモシロ半分、痛さ半分という感じでした。
 ただ、煽っておいて実は嘘をついていたのか、と人間性に問題を感じた人もいました。
 「ペラペラ」キャラという謎のキャラを獲得した彼女は、自分の間違いを認め、レベル上げをしながら(えらい)、イベントを進めて行くのでした。
 最終的に結果は残せませんでしたが、この時の「のじのじ」というニックネームをこの時、僕は認識しましたし、ファンの皆さんにもより彼女を知ってもらえる入り口になったのではと思います。

 2017年9月7日の生誕祭では、この年にあったP4Uにおける事件を引き合いにして、「自分の夢だったり、ファンの皆さんの気持ちとか、目標は一切軽い気持ちで発言したことないし、皆さんからしたら言葉の表現が薄っぺらいって思われることでも私は心の底から言っていることなので、伝わったらいいなと思います」と語ります。16歳の目標としては、チームSを引っ張れる存在となること、そして、SKE48の選抜入りを掲げました。
 ここで忘れてはいけないのが、前日のブログで公演200回を祝ってくれたことのお礼と、「ファンの皆さんに恩返し」したい、という思いを書いてくれています。
 
 そして、2018年になります。
 この年、彼女のアイドル人生は大きく変わり始めます。
 2月23日。
 「歌唱力ゼロポジ」の収録が行われ、歌手の新妻聖子さんや名古屋音楽大学の松下教授、作曲家の井上ヨシマサさんが審査員として参加します。この時の優勝は古畑奈和ちゃんでした。



 5月29日。
 モデルプレス選抜に選ばれます。
 モデルプレス独自の女性目線で選んだメンバーとして、SKE48で選ばれたのは彼女だけでした。この選抜基準が、「モデルプレスで発信したい話題・情報を持っている。ファッションアイコンとしての可能性」など、彼女の目標としているモデルへの道も開けてきた選抜でした。

 2020年6月現在、最後の総選挙が行われました。速報で名前が呼ばれたものの、本番では彼女の名前はありませんでした。

 8月30日に東京・赤坂サカスで行われた「ゼロポジサマーフェスティバル」では、aikoの「カブトムシ」をソロで披露します。少しずつ、外のライブでも彼女の歌唱力が認知されていきます。

 9月6日。彼女の17歳の生誕祭が行われます。
 17歳の目標として、総選挙のランクインと握手会の増部を語ります。
 「ゼロポジ歌唱力対決で、この前の夏サカスで初めてソロでステージで歌うことが出来て嬉しかったです。それは皆さんがいつも隣りにいてくださって、背中を推してくれて、いつも一緒に手をつないでくれたからこんな充実した一年を過ごせたかなって思います」と自身の成長とファンの方との関係を語りました。

 2018年11月9日。
 TBSチャンネル主催の「AKB48グループ歌唱力№1決定戦」が発表されます。
 SKE48からは、杉山愛佳・野島樺乃・山内鈴蘭・白井琴望・高柳明音・浅井裕華・後藤楽々・白雪希明というメンバーでした。
 SKE48歌唱ゼロポジの古畑奈和ちゃん出ないのかい、とか、推しのみいぽぽ出ないのかい、と思うところはありましたが、前回の歌唱ゼロポジから継続してチャンスを掴みにいく野島さんの姿勢は、本当に素晴らしいと思います。
 AKBからは80人、難波は20人、HKTは19人、NGTは16人、STUは17人とかなり他グループは人数が多い中、SKE48はわずかに8人と、かなり厳しい競争率の中での戦いとなりました。
 このイベントの予選が12月1日に行われ、野島樺乃は山口百恵さんの「いい日旅立ち」で挑戦。8位で決勝出場を決めました(鈴蘭・ちゅり・こはくさんも同時に出場)。
 そして、2019年1月11日。
 野島樺乃は、ディズニーの「パート・オブ・ユア・ワールド」を熱唱。
 見事に優勝を勝ち取ります。
 そして、秋元康作詞のソロ曲も優勝賞品として獲得します。
 優勝発表を受けた様子が、少しだけ第2回の告知に残っているんで、ちょっと観てみましょう。

 
 
 この時の「あなたにとって歌とは?」という質問に、「私をさらけだせるもの」と答えます。

 2019年6月27日。
 SKE48のシングル「FRUSTRATION」の選抜が発表されます。
 彼女はここで選抜に選ばれ、15歳の頃から言っていた夢をついに叶えます。
 このシングルのタイプDには、彼女のソロ曲である、「夢の在処へ」が収録されています。
 この曲について、彼女は2019年7月11日のアメブロの中で次のように書いています。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12492922332.html?frm=theme

 実はここまで生誕祭のコメントを並べてきた理由は、ここにありましてね。
 かつて、お披露目センターを務め、自分に自信を持っていた少女が「自分のことが本当に嫌いだった」と思うようになり、それでも、離れなかったファンの皆さんたちに支えられます。以前、書いていた「ファンの方への恩返しがしたい」という願いが一つ叶えられたのではないか、と思います。

 ちなみにこの曲。
 もの凄く歌詞が良くてですね。
 この動画とか、もの凄く良いです。

 
 実は僕もこの歌に励まされていた一人でして、この1か月ぐらいウィズコロナ関係の企画書を作る為に、ひたすらデータとにらめっこしながら、新しい企画を会議で話し、ボツになり、帰りの電車の中でこの曲に力をもらいながら、また明日の仕事へ向かうという毎日です。
 
 2019年7月25日。
 今度は、「湖山医療福祉グループ」さんのCMソングを彼女が唄うことが決定されます。
 


 うーむ、良い曲。
 そして、この曲についてのアメブロもチェックしておきましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12497822602.html?frm=theme
 なんと、社長が来ていたんですね。
 歌唱力№1は、やはり、野島樺乃史において、重要なイベントでしたね。
 各所の介護施設を回って歌を披露できたらいいなあ、という言葉も素敵ですね。
 歌というものを通して、誰かの心を豊かにでき、自分を表現できるというのは本当に凄いと思います。
 

 2019年9月17日。
 彼女の18歳の生誕祭が行われます。
 ここで歌唱力№1決定戦でチャンピオンになり、「人生が変わった」と語ります。
 18歳の目標として、SKE48の選抜メンバーに入り続けることを語ります。「あがるのは大変だけど、落ちるのは簡単なんですよ」という言葉にはこれまでの様々な経験があったかもしれません。そして、2回目のソロ公演やソロCDの発売を願います。
 この日のことを9月25日のアメブロで書いてるんですが、本当に良い文章なんですよね。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12529392478.html?frm=theme

 もう、「ペラペラ」では全くなくて、実力を持った一人の芸能人として勝負していく考え方の頼もしさが凄く伝わってきます。そして、やはり、自分を見捨てなかったファンの皆さんとの関係も良いですね。
 
 10月29日に新曲「ソーユートコあるよね?」の選抜に彼女は選ばれます。「当たり前じゃない」場所をしっかりと守りきりました。

 12月19日。
 彼女はこの1年を振り返ります。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12540600212.html?frm=theme

 そして、12月20日のアメブロで彼女の振り返りは、さらに過去にまで遡ります。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12561116661.html?frm=theme
 
 二つの振り返りから見えてくることは挫折を経て、彼女は成長したことが見えてきます。
 
 やがて2020年、3月23日の彼女のブログを読んでみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12584342763.html?frm=theme


 最初の生誕祭の時と同じく、お母さまの言葉がジンとしますね。何かを成し遂げるために、先頭にたつ為に、彼女は努力を続けていきます。
 自分の地図を作りながら。
 何度も諦めようと膝をついた時に、彼女を照らしてきた太陽は、きっと野島樺乃ファンの皆さんだったのではないか、と今週、野島さんのことを調べながら感じました。
 総選挙だけではない、自分のスキルとファンの精神的な支えで、活躍していくというのは、48グループ隆盛前のアイドル像に戻っているのかも知れません。
 しかし、2020年、握手会すら再開できない今、野島樺乃が作ってきた道は、誰もが真似できる道ではないですが、新しいモデルや価値観を作ったのではないか、と感じました。
 彼女のソロアルバム、是非、実現してほしいと思います。そして、歌唱メンだけの公演とかもどうでしょう?一人3曲のフェス形式で。

※いや、ソロコンサートのこと書けや、と思ったアナタの為にソロコンサートの感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_57.html

※いや、ハムレットのこと書けや、と思ったアナタの為にハムレットの記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_40.html

※いや、歌唱力優勝して、焼き肉食べた時のこと書けや、と思ったアナタの為に焼き肉食べにいった時の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_38.html