勇気のある選択
ギリシャ神話に登場するヘラクレスは、オリンピックの創設神話の主人公として有名ですが、画家のアンニバーレ・カラッチが彼を題材にした作品に「ヘラクレスの選択」というものがあります。この作品は、ヘラクレスの前に二人の女性が現れたところが描かれています。片方の女性は、困難を乗り越えて栄光へと続く道を示し、もう片方の女性は簡単に栄光までたどり着ける道を示しています(確か、左側が栄光だったはず)。
この「ヘラクレスの選択」という言葉自体は、「苦難の道を選ぶこと」「正しい道を選ぶこと」という使い方がされることが多いです。
SKE48の中にもその選択をしたメンバーがいます。
それが、SKE48のチームE副リーダーの福士奈央です。
たくさんの方に悲しい思いとご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありません。
— 福士奈央 (@ske48_fukushi) December 27, 2020
体調に異変を感じ自分でPCR検査を受けに行きましたが陰性で、でも不安で無理言ってお仕事を休ませていただきもう一度PCR検査を受けたところ陽性でした。
今は体調も安定しています。
しっかり療養します。ごめんなさい。 https://t.co/I0syl9zh1p
上記のツイートの通り、彼女は自分の感染を自ら報告しました。
それに伴い、SKE48は、12月28日から12月30日までの公演を中止としました。
どんちゃんの素晴らしいところは、一度陰性の判定が出た後、もう一度、PCR検査を受けたところですよね。勿論、自分の身に関することでもあるんでしょうが、「もし、自分が陽性だとしたら」というシュミレーションは脳内ですると思うんですよね、あくまで想像ですが。
それでも検査をして、きちんと報告をする勇気。
「いや、当たり前だろ?」と思う人もいるかも知れませんが、様々なイベントの中止や心無い人たちの声を考えたら、なかなか勇気のいることだと思います。知った時の気持ちとかも含めるとさらに。
しかし、どんちゃんが報告してくれたことで、濃厚接触したメンバーを早期にピックアップすることが出来ましたし、他のメンバーやお客さん、スタッフへの感染拡大を抑えられたのではないかと思います。
どんちゃん自体は、まさに「ヘラクレスの選択」をした英雄だと僕は思っています。楽な道を選ばずに「真実」と向き合うという感じは「ワンダーウーマン1984」とも通じる感じもします。後輩たちへの良いお手本にもなりましたし、「信用」こそが重要視されるこれからの社会で、一番大事なものを手にしたと思います。
だから、どんちゃんは、あまり悔やまずに回復に努めてほしいと思います。
感染拡大を防いだ英雄に僕はありがとうと言いたいです。
ひとまず、どんちゃんの過去動画を片っ端から観ながらこの記事を書いていますが、本当にこの人は間の取り方がいいんですよね。「THEーW」の時も「R-1」の時も。彼女の魅力が爆発する場所が2021年はどんどん増えて欲しいと思います。
それでは、どんちゃんが大好きなあのヒーローの曲を貼って、彼女を応援したいと思います。
そう、「宇宙刑事ギャバン」(かつて、大葉健二さんもTwitterで反応してましたね)。
この曲の何が良いって、いきなり「男なんだろ?」と全人類の半分を切り捨てるところと、全く傍にいてくれない感、哲学者が悩みながら過ごすテーマを一瞬で出すところ、もう最高です。
※エンディングの「星空のメッセージ」もいいですよ。
いや、ギャバンの説明になってんのよ。
というわけで、どんちゃんがまずは健康になって、SKE48に帰ってくるのをよろしく未来!