ギリギリの場所が悲しいくらい似合っている
皆さんの推しは、周りのファンの方からどう見られているでしょうか?
尊敬の念を集めるメンバー、みんなから愛されるメンバー、期待を一身に背負うをメンバー、様々だと思います。
じゃあ、「推され」だったとしたら。
しかも、その「推され」はあくまで表面的な理解であって、本質的には理解できていなかったとしたら。
先日、前の会社で一緒に働いていた方と連絡する機会がありました。
坂道シリーズにとても詳しい方です。その中で欅坂46の次のセンターについての話になりました。絶対的なセンターだった平手さんが居ない今、誰をセンターにすえるのか、という話から、平手さんは何者だったのかという話になりました。
坂道シリーズにとても詳しい方です。その中で欅坂46の次のセンターについての話になりました。絶対的なセンターだった平手さんが居ない今、誰をセンターにすえるのか、という話から、平手さんは何者だったのかという話になりました。
「普通の女の子でした。(番組の中で)土田さんや澤部さんも念を押していました」というコメントが印象的で、周りがどんどん色々なイメージのレイヤーを重ねていって彼女の姿が大きくなっていった。
それは、彼女自身の魅力がなせる業だと思いますが、その反面、誤解も多かったんだと思います。良き相談相手も居たそうですが、先に卒業してしまったそうです。
それは、彼女自身の魅力がなせる業だと思いますが、その反面、誤解も多かったんだと思います。良き相談相手も居たそうですが、先に卒業してしまったそうです。
僕がここでふと思い出した人物が、二人居ます。
松井珠理奈と古畑奈和です。
松井珠理奈はデビューからいきなりAKB48のセンターとして、東京と名古屋を往復して活動することになります。これは彼女が持っている魅力から選ばれたものだと思いますし、「大声ダイヤモンド」のMVは今観ても華があるな、と感じます。
しかし、AKB48のセンターをしながらSKE48のセンターもするというのは、とてつもないことで、ドキュメンタリー映画の「アイドルの涙」を観ると、公演の仕上がりが完璧ではなくて、「出たくない」と思う彼女を秋元康が「君を観に来てるんだから、出るよね?」と諭すエピソードが語られています。
彼女はアンチの「依怙贔屓」だとか「秋元のお気に入り」、「推され」という言葉で、努力や才能を軽んじられました。
それは、2020年7月現在もそうかも知れません。
あんなに曲を大切にして、公演を大切にして後輩たちに伝えられる人が48グループ内に何人いるでしょう?
もう一人、古畑奈和がいます。
彼女はSKE48の選抜に選ばれながら、AKB48との兼任もすることになります。
彼女の2014年9月19日に行われた生誕祭のスピーチを覚えているでしょうか?
凄く印象的な言葉があります。
「私は入った時から、運が良かったのか何なのか『推され』って言われることが多く。
自分の努力じゃないみたいに言われてきたことが多かったから。
私にはストーリー性が見つけられなくて、ファンの皆さんも飽きちゃったことが多かったかもしれないけど。
そんな私にいつも優しくて、『ちゃんと奈和ちゃんのこと見てるからねー』って、支えてくださるファンの皆さんは、私から見ればキラキラしてますよー。何かヒーローみたいです。
だから、私は一人じゃないし、こうして上下関係じゃなくて支え合っている関係が大好きです」
いや、あなた、ストーリー性ありすぎだよ、と彼女に関するブログを書いたことのある人間としては思うんですがね。
この後、「鬱陶しい奴だと思われるかもしれない」自分を受け入れてくれるメンバーへの感謝の言葉を述べ、大好きなSKE48やファンの皆さんに恩返しすることを誓います。
でも、「運」なんかじゃなくて彼女の実力だと僕は思っています。さらに、その実力の陰には底知れない才能と努力があるとも思います。
チームAとの兼任でも、全国ツアーのふりつけを覚えながら、公演も覚えていく。名古屋ではK2公演もある。そんな中で周りメンバーとファンの皆さんに支えられながら、活動を続けていった奈和ちゃん。
彼女のこの日のブログを読んでみましょう。
周りの優しさを感じるからこそ、自分も優しくできる。
そして、この年は彼女が初めて総選挙にランクインした年でもありましたね。
手応えを感じた1年でもあったのかも知れません。
そして、10月30日。
AKB48で行われた彼女の生誕祭では意外な人が彼女の手紙を書いています。
この日の彼女のアメブロを読んでみましょう。
まさか、珠理奈だったとは!
SKE48として、AKB48を兼任し、同じチームだった二人だったからこそ知っている世界があったのかもしれません。
こういうブログを読むと、僕らファンが観ているSKE48は、一部分に過ぎないんだなあ、と実感もしました。
こういうブログを読むと、僕らファンが観ているSKE48は、一部分に過ぎないんだなあ、と実感もしました。
そういえば、2014年3月8日の珠理奈の生誕祭は、同日に名古屋と東京で行われ、AKB48の方の生誕祭で「私の大切な存在」と奈和ちゃんに言われてましたね。同年の3月19日には一緒に岩盤浴にも行ってリラックスしてますしね。
2018年まで珠理奈が務めていたSKE48のセンターを2019年に古畑奈和が受け継ぐことになります。
そして、前後してしまいますが、舞台「ハムレット」で二人は芝居というフィールドで向かい合うことになります。
僕はこの組み合わせにゾクゾクしました。
それぞれの修羅場を越えて、成長していった二人が役の上でぶつかるという、このシュチュエーション。苦楽を共にし、信頼関係のある二人だからこそ、あの素晴らしいやりとりが出来たのではないでしょうか?
確かに、運営がレールを敷いた仕事もあるかも知れませんが、何人がそのレールを走り切れるでしょうか?
同い年でタイプも違う二人ですが、「推され」というレッテルを乗り越えて、与えられた試練を乗り越えてきた二人だからこそ、作られるドラマがあると僕は今回思いました。
そんな二人だからこそ、いつかコンサートで、それぞれの持ち歌を交換して歌ってほしいな、と個人的には思います。
珠理奈バージョンの「本性」や奈和ちゃんバージョンの「ソファーとクッション」とか聴いてみたいですね。
珠理奈バージョンの「本性」や奈和ちゃんバージョンの「ソファーとクッション」とか聴いてみたいですね。
※ えっ、もう一人、AKB48とSKE48を兼任してたメンバーがいるだろって?
その人も奈和ちゃんを支えてただろって?
はい、その人も書きます。
ちょっとだけ待っててください。