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2021年7月25日日曜日

サングラスデイズ

 視線の行方について

 2021年7月24日。
 STU48の1期生と3期生が歌う「サングラスデイズ」のPVが公開されました。

 
 まずは、歌詞の世界から見て行きましょう。
 1番のAメロでは、クラスメイトと砂浜に来ている暑い夏の場面から始まります。
 大人しいタイプだと思っていた普段の「君」とは違って、少し攻めた水着は制服の印象とは違います。
 1番のサビ前では、「僕」の視線から見た「君」が違うということは、「君」の視線から見た「僕」が違うことに気が付きます。普段と違う姿を知ること、あるいは、気づくことが「恋のはじまり」ではないか、と僕は気づきます。
 サビでは、「サングラスデイズ」というタイトル言葉が出てきますが、夏の日差しを遮る為のサングラスと君の眩しさをちゃんと見られなかったから、という二つの意味が明らかになります。
 「グローイングアップ」には様々な意味がありますが、ここでは「大人になる」という訳が一番ぴったりではないか、と思います。あっという間に大人になっていく青春のひとこまが、ここで描かれていますね。

 2番では、名前を「くん」付けで呼ばれる恋人になる前の二人の関係が、垣間見えます。1番の「攻めた水着」の「君」について、「いやらしい目」で見てないように思われるにはどうしたらいいか、考えます。ここでも視線について考えさせられる歌詞がでますね。
 2番のサビ前では「いつのまにか」という時間の経過を表す言葉が繰り返され、二人が大人になっていったことが表されます。
 2番のサビでは、どうやら「僕」がサングラスをかけていることが描かれます。エイティーンがずっと先と言っていることから、かなり若い「僕」のようにも思えますが、ティーンズの頃の1年って凄く長く感じるので、ひょっとすると、17歳の可能性もありますね。
 個人的には、突然ドンっと変わるんじゃなくて、グラデーションのように些細な変化が起こっているという2番のサビが歌詞が好きです。サングラスもその一つなんでしょうね。
 大サビでは1番のサビが繰り返され、この夏が青春だと感じさせる終わり方をしています。「Lalala」の繰り返しが夏の余韻のようで良いですね。

 さて、次はメロディーについてなんですが、ギターの音が印象的なイントロから、どんどん音が広がっていくんですよね。個人的には「Everydayカチューシャ」を思い出しました。全体的に48の夏曲を思わせる爽やかな感じが良いですね。
 歌詞のように夏のおでかけに聴きたい心地よいメロディですね。
 
 PVについては、初見の際は「予算、あんまりなかったのかな…」とも思ったんですが、そんなことを思った僕に瞬獄殺を丁寧におみまいしたいぐらい、この曲はSTU48号との想い出が映像として残されているんですよね。一人一人のメッセージが出るところで「ラララ」と流れたら泣きそうになりますよ。そして、STU48号で公演をしていた日々も、もう戻らない青春であると意識させられます。
 メンバーそれぞれのサングラスと夏服も素敵です。
 4分20秒頃からの全員が映るところでは、曲の主人公と違った意味で、目のやり場に困ります。メンバーみんなそれぞれの魅力を発揮していて、どこを見れば良いんだ!となります。勿論僕は左下の方を観ていました。ええ、兵頭葵さんのいる左下の方ですね。あと、甲斐心愛ちゃんも偶然、たまたま、奇跡的に左下にいましたね。もう、どっちを観れば良いんだ、となったのは僕だけじゃないはずです!
 PV化することで、曲にSTU48号の思い出が重なって、いつまでも曲の中で思い出が残っていく素敵な計らいだなと思います。
 ううむ、SKE48の夏曲といい、今年の夏は良曲が多いですね。
 STU48の次のシングルがどんなものが来るか、楽しみにしています。