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2021年5月30日日曜日

新連載第1回 「体験 古畑奈和」

新しい古畑奈和の魅力を求めて


 あなたが推しと初めて会った時のことを覚えているでしょうか?
 また、推しとの思い出に残っている体験はあるでしょうか?


 今回から新企画として、あなたの推しとの体験を語り、そこから新しい魅力を探ったり、さらに魅力を噛みしめようじゃないか、という企画です。


 ただですね。
 皆さんからの体験を募集してみても、誰からも来なかったら、いったいどうしようという恐怖もありましてね。
 自分でアカウントを作りまくって、自分に送り続けるというわけにもいかないので、ひたすら声を待つという状態だったんですが、ありがたいことに体験を送っていただきましたので、紹介しながらメンバーの魅力を考えていきたいと思います。

 第1回のメンバーは、誰にしようか迷ったんですが、古畑奈和ちゃんにしました。




 やっぱり、このブログとしては縁が深いメンバーですし、初回でこけるわけにはいかないということで、安定感のあるメンバーというと、かなり限られてくるわけですよ。いやあ、初めて、48グループ運営の気持ちが分かった気がします。

 さて、それでは、送っていただいた体験を読んでみましょう。

 まずは、握手会に関するエピソードから。


 奈和ちゃんといえば、初期は「古畑ジャンプ」という握手会での対応が有名でしたが、握手会での対応の良さはずっと変わらないのが、僕の体験を含めて二つのエピソードから伝わってきますね。
 ETS(えっつ)さんが書いてくださった記憶力の良さのエピソードは、一人一人のファンの方を大切にしている感じがして良いですよね。ちゃんと、それぞれの方との物語がある感じがして素敵なエピソードを聞かせていただけました。

 ファンの方を大切にしているという意味では、コウ☆🐕前しか向かねえさんのツイートも印象的です。

  

 さりげない心配りですが、こういうところが奈和ちゃんの魅力の一つだな、と思いましてね。それが自然にできるところとか。
 僕がブログで奈和ちゃんを取り上げ続ける理由の一つに、言葉の魅力があります。
 完全に僕の独断ですが、彼女が大正時代に生まれていたら、昭和期の近代詩で活躍する詩人になっていた可能性があると思うぐらい、彼女のワードセンスは独特のもので、丁寧な言葉遣いや綺麗な文章を書ける人はいますが、自分だけの言葉で世界の具象を表現できる人はなかなか居ません。更に、他の人が書いた詩の世界を自分の身体や声を使って表現する技術も。生まれる順番が彼女の方が大分先だったら、僕は大学院で文学や舞踏における古畑奈和の研究者になっていたかも知れません。
 また、人生の岐路に立たされた時に書く文章も凄く良くて、48グループの残酷さかもしれませんが、追い詰められることや悲しいことが沢山あります。しかし、それを乗り越える為に頑張る気持ちを書いた文章や、乗り越えた後の文章も凄く良いんですよね。
 話をコウ☆🐕前しか向かねえさんのツイートに戻すと、最後の2行の名前で呼んでくれるというのは、凄いですね!
 
 今度は、おれんじさんのツイートを読んでみましょう。

 ううむ、こういうエピソードを聞かせていただくと、兼任って凄く大事だなあ、とも思いましてね。全く違う場所で普段と違うファンの方の前で踊る。
 勿論、兼任する側からしたら大変だと思いますが、新しいファンの方を増やす入り口でもあるんですよね。 そういう意味では、昨日行われた女性無料招待講演も新しい入り口になりますよね。
 チームK時代とチームAと兼任してきましたが、個人的には、大島優子がいて、珠理奈がいて、ツインタワーがいる中に居たチームK時代の奈和ちゃんも魅力的です。
 あとは、チームA時代の奈和ちゃんも凄く興味がありましてね。
 この時のチームAって、本店のたかみな、こじはる、ぱるるが居て、あんにん、川栄、華怜までいるんですよね。さらに、難波から矢倉楓子、博多から宮脇咲良と次世代のエース級が集められていたんですよね。
 この頃のことも、いつか掘り下げて書けないかな、と書きながら思いました。


 最後はDMで送っていただいた、おさちゃんさんの体験を読んでみましょう。



  初めて体験した時のフィーリング、「危ないから離れよう」という感じは、凄く分かって、今風にいうと「沼」なんだと思いますが、そんな手垢のついた言葉では語れない魅力が彼女にはあります。彼女の持つ「引力」は、彼女自身が、誰かの定めた引力から解放されていく歴史にあるのかも知れません。
 奈和ちゃん自身が進もうと思う道に関しては、その後の彼女の活動が証明していますよね。
 誰にも似てないし、誰にも真似できない。
 一つのスタイルは、フォロワーが出て来て真似し始めたら、スタイルとして確立すると表現の分野では言われます。
 だとしたら、古畑奈和というスタイルは残らないかも知れませんが、彼女が残してきた道は、アイドルを始めたばかりの後輩達の選択肢のヒントにはなると思います。真似は出来ないけれど、きっと自分に当てはめてアウトプットを変えることで、しっくりくるものがあるはずだと。
 様々な運営からの仕事を自分という素材だけに頼らずに、諸先輩方や演出家の方からのアドバイスや用意された音楽や衣装を調味料にして料理していく。オファーした側の期待に応えつつ、良い意味で少しだけ裏切ってみせる。僕はそれを「ミュージカルAKB49」で感じました。
 多分、奈和ちゃんだから歌唱力があるし、男の子役も起用だからこなすんだろうな、と。しかし、実際に本番で現れたのは熱い心を持った、がむしゃらな実の姿でした。アイドルとしての綺麗な感じの全力の汗とはまた違った、時には鼻水や涎まで流して自分の悲しみを表現し、頑張る実の姿を演じた奈和ちゃんは、初演の宮澤さん(こちらも凄く良いんですよ)とはまた違う実像を構築していた思います。

 だからこそ、「じゃあ次はどんな姿を見せてくれるだろう」、「この仕事をどう料理するだろう?」と多くの方が奈和ちゃんに色々な仕事を振ってくるんでしょうね。
 
 皆さんの体験を読んでいると、久しぶりに奈和ちゃんのパフォーマンスを観たくなってきました。時代劇ヲタクとしては、「水戸黄門」も観に行きたかったんですが、今度は是非、テレビの方でも時代劇に出て欲しいなと願うかぎりです。
 ちょっと気の早い話ですが、卒業後は役者仕事に強い事務所に所属してほしいな、と願っています。

 第1回は、これで終了ですが、もう1回ぐらい時間を置いて奈和ちゃんをやってみたいな、と思いました。皆さんは、いかがでしたでしょうか? 


 第2回は、SKE48を卒業したばかりの松井珠理奈さんの予定です。