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2021年5月22日土曜日

ボーダーブレイク

越境者であれ

 
 最近、仕事の関係でVR chatを用いたメタバースと観光のコラボが出来ないか、と色々と文献を読んだり、ネットサーフィンしたり、実際に自分もアカウントを作ってVRのワールドを作る準備を進めたりしてましてね。まあ、凄まじい勢いで進化している業界なんですよ。
 その中で、VRグラスを用いてコンテンツに没入するVRやバーチャルコンテンツを現実世界を拡張するAR、そして、今はあまり使われていない中間点のMRがあるんですが、その進化の歴史を勉強していくと、「xR」という言葉に出会いました。
 「xR」とは、定義が難しくこれから意味が変わっていくかも知れませんが、「これから先にきっと出てくるであろうまだ見ぬ新しいリアリティ技術たちを総称した言葉」であると言われています(株式会社 往来 著『仮装区間とVR』より引用)。
 
 SKE48で「xR」にあたる進化をプラットフォームに起こしてきたメンバーは、誰がいるでしょう?
 僕の頭にパッと思い浮かんだメンバーは4人います。
 一人目は、かおたんこと松村香織さん。
 Gogle+というツールを用いた「今夜も1コメダ!」に始まる動画や「ぐぐたすの輪」を用いたメンバーとのトーク番組は、自分だけでなく他のメンバーの魅力も発掘される「winwin」の関係を作る素晴らしい発信だったと思います。
 二人目は、こっちゃんこと、白井琴望さん。
 配信アプリであるSHOWROOM上で行ったパンダのぬいぐるみ「パンちゃん」の洗濯シリーズを始めとする、こっちゃんの日常を切り取った配信は、「陽の狂気」といえばいいのか、物言わぬぱんちゃんの哀愁も手伝って、病みつきになる面白さがありました。それ以外にも24時間配信であったり、身体を張ったチャレンジも沢山してきました。
 三人目は、ももたんこと、平野桃菜さん。配信におけるDIY感が凄くて、身近なものを利用して、配信部屋の風景が見る度に変わっていき、彼女の勢いと企画力で多くのファンを楽しませています。
 そして、最後の4人目が、10期生のさんちゃんこと澤田奏音さんです。
 
 毎週日曜日に放送される「おはようSUNちゃんラジオ」をまだ未見の方は、その完成度を是非チェックしていただきたいです。
 と、いうのもですね。
 もう一つの「型」が完成していてですね。
 番組の始まりのジングルミュージックがあったり、「教えて〇〇ちゃん」のコーナーがあったり、リスナーからのお便り募集があったり、と、もはや、スポンサーが付けばどこかの放送局でスライドさせて、レギュラーが持てるぐらい「型」が完成しております。
 しかも、番組を始めたのが、2020年8月16日からなので、まだ1年経ってないんですよね。

 さらに、メンバーとのコラボが面白くてですね。
 新型コロナウイルスの影響もあって、まだ先輩たちと絡む機会が少なかった10期生でありながら、どんどんコラボ配信を続けて行っています(同期とも勿論コラボしています)。皆さんも経験があるかも知れませんが、若手の時にトッププレイヤーの先輩たちと話すことで、勉強になることって沢山ありますよね。この経験がじわじわと後で生きてくるんでしょうね。
 更に、「奏音の日本完食」という、各都道府県の名物を食べて行く企画もやっていて、リスナーからのお便りを拾いながら、全国を食で行脚しています。このアイディアも面白くて、コロナで動けないなら各地域の美味しいものを呼び寄せようという逆転の発想が良いですね。
 アメブロでも触れられているので、ちょっと読んでみましょう。

 ううむ、写真だけでも美味しそう。
 うちの県も観光的なアピールを兼ねて「SUNちゃんラジオ」でアピールしてみようかしら?


 これだけではなく、コラボ配信でも自分のスマホにもう一人メンバーを読んで、3人配信をしたり、とにかく配信放送の可能性をどんどん示してくれるメンバーです。
 世代という縦のボーダーも、場所という横のボーダーも、どんどん飛び越えて行くさんちゃん。
 最近、17歳になったばかりなんですよね。
 果たして、これからどんな風にSKE48の中で才能を発揮していくのか?

 同期の五十嵐早香を僕は推しているんですが、夜行性の彼女とは対照的に、日曜の朝に元気に配信をする彼女の姿もいいですね。2020年11月1日、早香先生とコラボ配信した時に、さんちゃんが曲を作って早香先生が歌詞を作るという約束をしていましたが、「本当に、本当に、その約束、叶えてくれ!」と2021年5月22日現在、僕は願っています。
 普段の配信でもオラウータンのオラ丸や妹のスヌちゃんも登場するんですが、彼女の歌や演技に関する才能の片鱗を感じられるので、おすすめです。

 個人的には、冒頭に書いたVRを彼女に与えたら、どんな世界をデザインするのか、見てみたいと彼女のことを調べながら思っていました。プラットフォームの可能性を拡張しながら、新しい世界を作っていくさんちゃん。
 次はどんなボーダーを越えていくんでしょうか?
 ただ、越境者は常に僕らをワクワクさせてくれます。