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2019年6月9日日曜日

おすすめの映画と本「HEARTS BEAT LOUD たびだちのうた」



夢と現実との両立


 映画館で映画を観る理由の一つとして、音響が素晴らしいということがあります。毎年音楽映画は必ず素晴らしいものが誕生しています。僕の好みで言うと、「シング・ストリート」、「ボヘミアンラプソディー」とかですね。

 今回観た「HEARTS BEAT LOUD 旅立ちのうた」は予告を観た時から、これ、絶対面白いだろ、と思って期待していた一作でしてね。ちょっと予告を観てましょう。




 予告で流れるこの歌が出来るまでも物凄く良いんですが、閉店の日に自分の娘とライブするとか、このお父さん、本当にカッコ良くてね。

 医者になるため、勉強してる娘のサムに「セッションしようよ」と誘い続けるところは、ああ、自分も父になったらこんな感じなんだろうなあ、としみじみ妄想しましたよ(独身35歳)。あんだけ勉強してる人に「我々は宇宙からセッションにきた」みたいなこと言ってるとことか最高ですよ。

 そして、娘とセッションしてできた曲を勝手に音楽配信サイトに登録。
 いつものパン屋さんで、自分の達の曲が流れてきた時の喜び方たるや!
 僕は、何故かここで涙が止まらなくなりました。
 そうか、今の世の中なら、こういう出てきかたもあるのね、と。
 でも、娘のサムは医学の勉強をする為に、町を離れて大学に行かなきゃいけないわけですよ。そんな娘やマンションのオーナー女性との関係、万引き癖のある母、と色々と私生活も大変なお父さんのフランクなんですが、酒場の友人のオーナーであるデイヴとの会話が良くてね。お互いに過去に自分の夢にワンタッチして今の職をしてるんですがね。
 「好きなことをできるようにするんじゃない、できることで好きなようにやるんだ」と言われるシーンは、今の自分の境遇とも重ね合わさって、映画館の中でメモを取り出しそうになりましたよ。

 最後のライブシーンも良くてですね、親と子の別れなんですが、歌の中で離れても心の中にずっとあるんだなあ、と感じさせられる名シーンでした。

 ちなみにパンフレットは絶対購入した方が良いですよ!
 なぜって?
 なんとパンフの最後のページのコードを読み取ると、アプリでサウンドトラックが聴けるからです。
 デザインもレコード屋さんのロゴ入り!
 




 早くも僕の2019ベスト候補です。

 同じく音楽映画の傑作、「シング・ストリート」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_90.html