まだ輝いてる愛
皆さん、配置換えって経験がありますかね。
前に働いていた会社で業績が過去最悪の状態の時に、エリアの全支店の管理をする役職が回ってきましてね。当時、プレイヤータイプの職について居た僕は、「プレイヤーとして働きつつもマネージメントもしてね」という会社からの無茶ぶりに、クラクラしながら現場を廻っていきました。
どうやって業績を回復させたらいいんだろう、とか、ああ、全然現場と意識の共有ができていないな、ともがき苦しんだもんです。上司からは過去の数字を出されて、早くここまで回復させろ、なんても言われましてね。どうしたもんかいのう、とオードリー春日のように唸ったもんです。
SKE48を見てると応援したくなるメンバーもいれば、自分の人生と重ね合わせて共感してしまうメンバーも居るんですね。
僕の場合は斉藤真木子です。
彼女は2016年3月4日にSKE48のリーダーに任命されます。
2016年はSKE48にとって苦しい年でした。
2015年から続いた主力メンバーの卒業後のメンバーで戦わなければいけないこと、CDの売り上げの低下などSKE48を取り巻く状況は非常に厳しいものでした。
そんな中、「金の愛、銀の愛」は2016年8月17日に発売され、彼女は「金の愛、銀の愛」選抜に選ばれます。ちょっと聴いてみましょう。
ちなみにこのPVの見所は珠理奈が特典映像内で語ってくれてますから、是非、メイキングをチェック!
このPVを撮った日が斉藤真木子の22歳の誕生日でサプライズでお祝いされてますね。初選抜と誕生日で、珠理奈が「涙サプライズだあ!」と無邪気に喜んでるのが微笑ましかったです。
キャプテンとして、SKE48を引っ張って行くことになった真木子。
多分、心無い意見も彼女の耳に入ってきたと思います。
なんでアイツが選抜に入ってんの的なね。
あと、絶対に過去のキャプテンたちと比べられたと思いましたしね。
なんでそんなこと言えるの、というと、キャプテンを務めた中西優香を推していたからです。キャプテンになると周りのファンの方が求めるものがまた変わってくると思うんですね。
もっと言うと、2012年頃から2014年頃までのイケイケだったSKE48をファンもメンバーも知っているからこそ、それと比べてしまう。
もの凄く抽象的な表現ですが、1期から5期までのSKEの空気ってあったと思うんですね。言葉に表すのは難しいですが、曲で言うならば「恋を語る詩人になれなくて」とか「片想いファイナリー」のような。しかし、昔から居るメンバーは卒業して、新しいメンバーが入ってくるので、徐々にSKE48が変わっていきます。
僕はつい先日まで6期に対してあまり良いファンではありませんでした(詳しくは「オキドキ①」の記事を読んでくださいませ)。なかなかしっくり来なかったんですね。その理由はどこかで過去のSKE48を追っていたからなのかも知れません。
斉藤真木子のインタビューの中で一番、印象に残っているのが、2018年8月に出演した「ラジオ惑星開発員会」内での言葉でしてね。6期を始めとする後輩との意識の差についての話になった時のコメントです。
「過去と比べられて、でも、過去にしがみついて。自分たちの今を作ろう作ろうとしても、過去にとらわれてたし、でも、それが凄いことを実感しているし(中略)あの時に出来たんだから、私たちにも出来るという希望を捨てきれなくて。で、その思いは大事だったし、持つべきものだと思うけど、悪い言い方じゃなくて、それじゃなくても温度差があっても新しいものを作ろうと思う。これからの後輩たちがいるなら観てみたいし、楽しみだなとも思いますね。淋しくもあるけど」と。複雑な心境を語っています(あと、フォローしとくと、でも6期は徐々に動こうとしていることへの期待も語っていました)。
でもね、彼女の後輩たちのブログやモバイルメールを読んでみて下さい。
それでも投げ出さずに後輩たちを大事にしているでしょ?
つい先日卒業した僕の推しなんて全然、チームも違うし、期も後ろの方なのに、斉藤真木子に世話してもらったことをある日のモバメで書いてましたよ。
多分、憎まれ役も沢山買って出なきゃいけない役割だと思うんですよ。昔のSKEと比べて怖い先輩って減ったと思いますし(もちろん、今の価値観に合わせていくのも必要だとは思うんですけどね)。そんな役をキャプテンとして引き受けられるところは、人として素直に尊敬できます。過去というどんどん美化されていく物と戦っていくところも。
彼女がSKE48にいる時間は、残り限られていると思います。
もし、出来るならば、頼りになる後輩にキャプテンの座を任せて、1プレイヤーとして暴れまわる真木子ももっと見たいなと僕個人としては思います。「最強研究生」時代の真木子とか頼りになってダンスもカッコ良かったですし、最近だと「野蛮な求愛」での彩ねえさんと珠理奈と同じ並びで踊りまくるという姿は、「さ、流石キャプテン真木子!」と思いました。
彼女がいる間にSKE48が完全復活するかは分かりません。
ただ、彼女が引っ張ってきたSKE48は、メンバーこそ違ってもやはり大事なものは受け継がれている、と僕は思っています。
それを去年の6期生ライブで感じましたし、7D2、8D3からも感じます(9期はまだ勉強不足でごめんなさい。でも、きっとこれから伝わっていくはず!)。きっと先輩メンバー達から大事なものが伝わっている証拠だと思います。
何度も掴もうとして沈んでいった過去の栄光。
でも、掌に残っていた僅かな光は、過去を超える輝きを放ち始めていると信じています。その光を大事に育てながら、斉藤真木子個人としての大暴れも見たいな、と僕は思っています。
僕の6期生への視点が変わった「オキドキ①」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_10.html
でも、その過去の栄光も目をそらさずに見ておきたい「片想いファイナリー」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/finaliy.html
※おまけ、個人的にお気に入りの真木子ファンの方が作られた動画を貼っておきますね。