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2020年7月31日金曜日

overture(SKE48 ver.)

祭りの象徴


 先日、会社の上司と「生でライブに参加することが、物凄く貴重になるのではないか」という話をしました。
 上司は音楽制作を趣味としていて、CMで曲が流れるぐらいの腕前はあります。彼はDJとしてクラブで様々な曲を今年の春まではガンガン流していたので、自粛から生で音楽を楽しむことが憚られる現状に、かなりげんなりしていました。

 どちらかというと、趣味に対して在宅率が高い僕は、「まあ、そんなもんかなあ」と思いつつ、会社の休憩室を出ました。
 このブログでは、曲に関する考察や分析、メンバーについて書くことが多いんですが、ほとんどは、ブログや過去のニュース記事、そこから、自分なりの考察やこれまで読んできた文学作品や批評集の視点を応用するという書き方をしています。
 だから、そんなに「生でライブに参加すること」が必要かというと、そうでもないと思ってたんですね。最近は、週1でアンケート企画もしてるし。

 ただ、この1か月間のブログの質は、落ちているのも確かでしてね。
 SKEとSTUの「海」という場の違いについて書いた記事のようなものを本来は書きたいんですが、なかなかそうもいかず。わりとその場しのぎで書いてるなあ、と思う記事もあったりしました。

 集団で連載しているようなブログではないので、一人で書くことの限界を最近は感じています。
 でも、プラトンが三角形を書くことで、三角形の本質に気づけたように、書かないと始まりません。
 だから、書きながら考えたり次のヒントを探したりしていました(能動と受動の循環運動とも言えます)。その結果、ある期のメンバー全員の過去を洗わないと書け無さそうなことを思いついて、今、必死にブログ等を読みまくっています。

 それでも、毎回ネタ切れの状態で書いているブログなので、さあ、もうすぐ2年目も終わるけど、これからどうしようかと考えていました。

 昨晩『制作へ』や『脱・近代宣言』(落合陽一・清水高志との共著)の上妻世海さんの「創造性について」の講義を観ました。
 「書く」ことで人間の有限性を越えて意味を保存させることができる、という書くことの歴史的なスタートから始まり、道具やメディアの変換という視点から人間の考えることの進化が非常に面白かったんですね。
 その中で、「作品化以前」という定義が面白くてですね。
 対話や体験、読書を循環して繰り、自分の「美」を手に入れて、作品化するという定義なんですが、このブログにあてはめた時どうだろう、と考えたんですね。
 そうすると、圧倒的に「体験」が最近足りてないな、と思いましてね。
 なんせ、最後に行ったのが、去年の夏のフラストレーションのミニライブですからね。
 
 コンサートやライブを生で体験することによって、自分だけの視点で曲の良さやメンバーの魅力を発見することって、やっぱあるなあ、と改めて思いましてね。
 たとえば、宮澤佐江さんの卒業コンサートの前夜祭。
 映像には残ってないですが、「コケティッシュ渋滞中」のサビのフリで二人組になって片方が回るところがあります。僕の席の前で踊っていた竹内舞は、両端とも別のパートナーが居て、一人で回ることになります。この時の彼女は「うわあ~」みたいな少し困った顔をしていて、そこからすぐにまたアイドルスマイルに戻して踊っていたのが、凄く印象に残っています。
 こういうところから、色々な発想や思い出が生まれるから、確かに「生の体験」も大事だよなあ、と思いましてね。

 今度は「生のSKE48の体験」を辿っていくと、僕が真っ先に思い浮かぶのが「over ture」なんですよね。


 皆さんも初めて行ったSKE48のコンサートやミニライブを思い出してみてください。

 SKE48のヒット曲がオルゴールで会場で流れていることが多いですよね。
 ざわざわとファンの方々の声がしているあの会場で、コンサートが始まる瞬間、ピタッとオルゴールの音が止まった時の高揚感。
 そして、先ほどまでの優しいメロディとは真逆の爆音で流れる「overture」。
 大声で叫ぶ「オイ!オイ!オイ!」や「SKE48!」の掛け声。
 僕はこの瞬間が物凄く好きでしてね。
 ライムスターの宇多丸さんが「ダンサブル」ツアーのZeep TokyoでのMCで、「ライブは出てきた時が一番盛り上がる」と語っていた現象が、これかも知れません。
 思えば、初めて行った握手会のミニライブでは、AKBと同じく3連ミックスを打ってしまい、隣りの人が同じことをしないので、「ふふふ、やる気のないやつだぜ、このエリアは僕が引っ張る!」みたいな、勘違いも甚だしい経験もしたもんです。
 でも、ガイシで聴いた「over ture」や名古屋ドームで聴いた「over ture」のワクワク感。トヨタスタジアムで席へと向かう通路で聴いた「over ture」のもう少し待ってくれという思い出。
 様々なことが甦ってきます。
 ただ、どの会場でも一緒にいた百人から4万人、それぞれのファンの方々の熱気がそこにはありました。
 かくいう僕も普段からためこんでいた何かを爆発させて、「さあ、コンサート始まるぞ」とワクワクしていた気がします。
 まさに、「祭り」というか「ハレの場」がありました。
 
 現在、SKE48は、無人で公演を行っています。
 おそらく会場にファンが入るようになっても、ファンが声を出すことが許されるまでは、時間がかかると思います。
 ましてや、満席の大会場で「over ture」が響くことはもっと先かも知れません。
 でも、いつかまた、あのコールや爆音を体験したいな、と思っています。

 書き終わったので窓を開けると、むわっとした風が入ってきました。
 今日も暑くなりそうです。
 大声で叫べない僕らの代わりに、セミたちが鳴いていました。
 少し羨ましく思いながらも、セミたちよりも長く生きる僕らが、もう一度大声で叫べる日を、今は待ちたいと思います。

 2020年7月の終わりに。

 

2020年7月29日水曜日

第4回アンケート企画結果発表

それでもあなたを繋ぐものは?


 すっかり毎週の恒例となっております、アンケート企画。
 今回は過去最大の投票数になりました。
 テーマは「ヲタ卒を考えたことがある?」です。
 結果はこちら!


 
 まずは、「ヲタ卒を考えたことがない!」という方が52%!
 多分、皆さんがそれぞれ推してらっしゃるアイドルだったり、アイドルグループだったりに色々なことが起きていると思うんですね。それでも、離れずに残り続ける理由はそれぞれです。
 たとえば、Twitterにコメントをくださった方の中には「卒業する推しから頼まれた」という方もいらっしゃいました。また、忌まわしいイベントがあってもそれ以上のドラマがあるから、離れられないという方もいらっしゃいました。
 僕は新日本プロレスが好きなんですが、2001年ぐらいから好きになってずるずるともうすぐ20年来のファンになりそうです。暗黒時代もあったんですが、なんとなく付き合ってしまうんですよね。

 次に「考えたことがある」が36.3%。
 実は僕もこれです。
 要因は人それぞれだと思います。
 「なんだか疲れて…」という方もいれば、自然とフェイドアウトという方もいらっしゃるかも知れません。

 僕はドキュメンタリー映像の「アイドル」を初日に名古屋まで観に行って、この描き方を公式に是非の「是」としたならば、僕はもうこのグループにはついていけないな、と思い、ヲタ卒を考えました(特に前半は本当にこんなに尺がいる?そもそもこれって本当にいる?と観ながら思いました)。
 ドキュメンタリー映画「アイドルの涙」と比較するとあまりにも取材にかけた時間や予算、編集の丁寧さ、ナレーションと文字、テーマ、どちらも違い過ぎたのもあると思います。
 ちなみに制作した竹中優介さんに関しては、レギュラー番組を制作してくださっていることや、グループを盛り上げようとしていることは凄く理解してるんですけどね。
 でも、作品の質とは別の話なわけで。
 ちゃんと黒字になった作品が良い作品なら、2020年で一番良い映画は、今のところ「今日から俺は!」になってしまいます。本当にその理論でみんな納得すると思うかい?と。
 ブルーレイも本編ディスク2枚はすぐに捨てたぐらい、納得いかない映像でした(パンフも手抜きが本当に酷かった)。
 自分を納得いかす為に3回観ましたが、やはり納得いかず、「僕が他のファンの皆さんと『素晴らしい』とか『感動した』とかの価値観がずれてるんだろうな。アンチとかになる前に去ろう。同調圧力に屈して『良い映画だね』とは絶対に言わない」と思ったもんです。
 なんとなく、映画「新聞記者」の主題歌を貼っておきますね。



 日向坂のドキュメンタリー映画にも竹中さんは関わってるんですが、こっちは凄い良い感じなんですよね。ちゃんと時間と予算をかけて、映画として成立するものにしている。だから、こっちは凄い楽しみですし、期待しています。
 また、竹中さんがドキュメンタリーを撮るとすれば、きちんと時間と予算をかけて続きを作って欲しいな、と思っています。石原真プロデュサーが過去の映像をうまく繋ぎ合わせてSKE48イズムとは何かをきちんと証明したように。
 あと、映画館という大スクリーンと良い音を使える場所に本当にふさわしいものか、とかね。

 話がそれました。

 「実際して帰ってきた」が6.3%。
 戻ろうと思ったきっかけが知りたいですね。
 新しいメンバーとの出会いか、久しぶりに聴いた新曲の素晴らしさか。
 僕個人としては、ごりごりの平成仮面ライダー派だったんですが、最近「ウルトラマン」に復帰して、「ウルトラマンタイガ」は全話観て、「ウルトラマンZ」も観ています。復帰したきっかけはラジオの「アフターシックスジャンクション」なんですけどね。ふとしったきっかけで自分の好きなものと再会できるって良いですね。

 最後の「もう二度とあそこには戻らない」が5.1%。
 一体なにがあったんだ、と思いつつも僕もそうなっていたかも知れない瞬間はあったわけで。
 いつか、うっかりコンチネンタルホテルで殺人を犯して、SKE48を出禁になって、世界中の殺し屋から狙われることになっても、「SKE48?あそこは良いとこだったよ。一回行ってみたら?」と言えるグループであったりファンコミュニティであって欲しいな、と思います(意味が分からない人は『ジョン・ウィック・チャプター2』と『ジョン・ウィック・パラベラム』を観よう)。

 さて、実はこの記事を書こうと思うと、どうしてもネガティブなことを書くことになってしまい、筆が進まなかったんですが、今は推しメンもいるんで結構楽しくヲタ活してます。
 総選挙みたいな「進撃の巨人」の主題歌が似合いそうなイベントはありませんが、今のSKE48の温度を楽しみながら、ヲタ活を続けたいと思っています。

 10年20年後はSKE48とどんな距離でいるかなあ。

2020年7月25日土曜日

SKE48とSTU48における海

発見と満ち引き


 皆さんは「海」という場所にどんなイメージがあるでしょう?

 実はこのブログ、SKE48の曲や人物像だけではなく、STU48の曲も取り扱っていましてね。
 単純にSTU48のシングル曲の世界も凄く好きなんです。
 そして、STU48に登場する「海」という場がなかなか面白い働きをしているところになっていて、これはSKE48の曲で描かれている「海」とは少し違う場だな、と思いました。
 今回は、この2つの「海」を比べてみることで、曲の魅力をもう一度見直してみようじゃあないか、という記事です。

 まず、SKE48から。
 SKE48における「海」はまず大きくわけて3つあります。

 ① 発見型
 SKE48の代表曲である「パレオはエメラルド」、そして、センター世代交代を感じさせた「意外にマンゴー」。この2曲では一緒に来ている相手の魅力を発見する場として、「海」が登場します。いずれも彼女の大人になった一面にハッとするところが語られています。



 


 ② 準備型
 SKEのセカンドアルバムのリード曲「夏よ、急げ!」、ゆななセンターのカップリング曲「キスポジション」。男性目線、女性目線の違いはあるものの、どちらの曲も恋が盛り上がるであろう、夏に向けて、まだ骨組みだけしかない海の家の季節や5月に海に来ています。
 どちらの曲も太陽がどのように昇ったり沈んだりしているのか、ということを考えていることも印象的で、秋元康文学における「太陽」がSKE48の曲の中でどのような使われ方をしているかを考えるのも面白いな、と思いました。
 そして、この準備型の先に恋が成就した「アイシテラブル!」が来るのではと思います。





※「夏よ、急げ!」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_22.html  ③ 内観型
 SKE48の名曲「羽豆岬」。
 こちらは上記の2つとは違い、南知多の夏の風景が描かれています。
 ここで描かれる「海」は、自分の気持ちを整理して元気をもらえる場として描かれています(特に2番)。
 そして、大サビでは羽豆岬に行った時の体験が、思い出として語られます。
 心理学用語の内観が一番近いかな、と思いこちらのタイプ名をつけました。
 ちなみに、この曲に登場する「船」は、2番では港に帰り、大サビでは再び港を出ていきます。曲の主人公を連想させる描き方だと思います。
 ちなみに、「岬」・「船」という要素は、今考えるとSTU48の名曲たちとも繋がる要素だと思います。




※「羽豆岬」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_34.html
 SKE48における「海」が、恋人同士の関係性の変化や期待の場として描かれることが中心になっていましたね。

 それでは、次にSTU48の曲に描かれている「海」を考えてみましょう。
 やはり、瀬戸内を拠点に活動しているグループだけに海に関する曲が多いです。
 その中で2つのタイプに分けました。

 ① 内観型
 先ほどSKE48の「羽豆岬」に少し要素が似ているな、と思うのが「暗闇」です。
 主人公の心のよりどころになるのは、海が見える「水平線」です。
 そして、夜の暗闇の中で自分の心の声に耳を澄まします。
 詳しくは「暗闇」の記事をご確認あれ!

 また、カップリング曲の「海の色を知っているか?」でも、四国の海から主人公は様々なことを学び、成長していきます。何色の絵の具で海を描けばいいのか、というのは、物事の捉え方についてもそうですが、秋元康のSTU48の「海」に対する可能性はまだまだあるようにも、僕には聞こえます。





※「暗闇」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_24.html
※「海の色を知っているか?」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_14.html
 ② 満ち引き型
 シングル曲の2枚目「風を待つ」と3枚目「大好きな人」は、非常に対照的な1曲です。
 君を乗せた船と春を岬で待つ「風を待つ」。
 海に向かって大好きな人との別れを叫ぶ「大好きな人」。
 期待と切なさが、まるで、潮の満ち引きのようにSTU48のシングルの中では描かれます。
 個人的には、「風を待つ」と「夏よ、急げ」はどちらも「君」のことを思い浮かべながら、次の季節を待つという共通点はありますが、岬と砂浜の違いや、盛り上がりのスピード感の違いが面白いですね。
 「大好きな人」は、大好きな人を送り出すことで、主人公が一つ成長するという切ない世界観(特に大サビ)が素晴らしいです。
 

 ※「風を待つ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_60.html
 ※「大好きな人」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_11.html

③ 立場型
 シングルのカップリング曲に「出航」という曲があります。
 この曲はSTU48号の完成タイミングに出されたものですが、歌詞をすべて読むと、「水夫」である主人公たちが旅に出る「海」はどこかアイドル業界を連想させられるものがあります。
 詳しくは、出港の記事をごらんあれ!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_82.html

 さてさて、STU48の「海」にまつわる曲を観てきましたが、特徴としては、主人公が一人で「海」に来ていることですね。
 そして、そこで自分の心を見つめたり、期待をしたり、悲しみを叫んだり、という自分の心を受け止める場所として描かれています。この辺りは「暗闇」から「大好きな人」まで繋がるものではないか、と思っています。
 「無謀な夢は覚めることはない」から「思い出せる恋をしよう」にかけて新しいフェイズに入ったのかな、と考えていますが、また新しい海曲も聴いてみたいな、と思っています。

 こうして並べてみると、SKE48の「羽豆岬」という特殊な場を除くと、SKE48の「海」は他者との関係性の変化と期待。STU48の「海」が自己の内面の調和と成長を描いた場として描かれることが多いというのが僕の結論です。
 それは、2つのグループのキャリアを考えてみると、更に納得できるかも知れません。
 SKE48で次の海曲がどのように描かれるか、新しいフェイズに入ったSTU48のシングル曲が、再び海曲に戻った時にどのような感じの世界観になっているかも楽しみです。

 最後に「いや、まだこんな海曲あっただろ!映画『透明人間』みたいな圧のかけ方をするぞ!」というあなた。
 気づけなくて申し訳ないです。
 是非、ご自身で確かめてみてください。
 今回は「海」という風景で切り取ってみましたが、他にも色々な風景から見えてくるものがあるかも知れません。

2020年7月24日金曜日

AKB0048と音楽

声という楽器を外して





 皆さん、繰り返し聴くサントラはありますかね?
 
 好きな映画やドラマ、アニメ、色々なサントラがあると思います。
 僕個人としては、映画「シング・ストリート」や映画「ロッキー4」のサントラはよく聴いています。
 あと、1曲だけ好き!というものでしたら、映画「パトレイバー1」のこれとか、凄いカッコ良くて好きです。オープニング5分からの「監督 押井守」そして、タイトルが出てきた時のカッコ良さ(映画「パトレイバー2」のメインテーマも好きです)。




 また、少しだけオーケストラ曲も勉強し始めましてね。
 きっかけは、去年、映画「ラストエンペラー」のメインテーマを聴いて感動したからなんです。open the door.

 

 さて、何の話がしたいんだという方もいらっしゃるかも知れませんが、オーケストラで演奏することで、楽曲の奥行というか世界観って大きく広がるんだな、と思ったんです。音の情報量だけではなく、時には共鳴し、時にはずれる楽器の一つ一つが曲の実像を描いていく。
 そして、オーケストラ的な音楽は、サントラとも相性が良くて、物語の感動を助けます。たとえば、映画「シン・ゴジラ」の一番最初のクレジットが出て、キャストの名前が並ぶ時のなんかあの不安な感じの音楽、たまんないですよね。
 
 前置きが長くなりましたが、サントラが素晴らしくてオーケストラ曲も凄いという上記の条件を奇跡的に満たす作品がこの世界にはあります。
 それが、「AKB0048」です。
 
 えっ、AKBのアニメ?
 そう思われた方もいらっしゃる方もいるかも知れません。
 しかし、こちらの作品、10年前の作品なのにも関わらず、「アイドルとは?人を応援することとは?」ということを考えさえられる名作なんです。

 そして、こちらの作品。
 サントラが本当に素晴らしい。
 まず、特筆すべきは、AKB48のヒット曲がオーケストラバージョンになっていること。
 たとえば、「ヘビーローテーション」のオーケストラバージョンのわくわくする多幸感は、「ポップコーンが弾けるように」という言葉がぴったりです。
 僕はシングルよりもこっちのバージョンの方が、今では好きです。
 また、自分の気持ちに素直になる時によく使われる「会いたかった」のオーケストラバージョンも凄く良いんですよね。「好きならば好きだと言おう」とBGMが主人公たちを後押しするかのように使われています。この辺りはヒット曲だからこそ、歌詞が流れなくても意味が一つ重なるというものがありますね。これは「大声ダイヤモンド」のオーケストラバージョンにも言えます。
 さらに、オリジナル曲である「希望について」のオーケストラバージョンは、原曲のスピード感あるメロディから、少しゆっくりになり、希望が確信にかわる何かを感じさせていいんですよね。
 「pioneer」からのチーム曲メロディもカッコいい。
 ちなみに、「0048」のブルーレイの5巻を買うとサントラが入っているんですが、衝撃的なことにある名曲のオーケストラバージョンが入っていない!
 それは「シアターの女神」が入っていないことです!
 こちらは第12話「愛を歌うアイドル」という回で、友歌と護の切ない別れの後にかかるんですね(話の中での「大声ダイヤモンド」の使い方も最高です)。これが話の余韻を残す感じでいいんですよね。護視点から見た友歌をみているようで。でも、友歌視点からみたら、「自分の愛を歌う人ではなくて、あくまで自分の友として歌う人でないといけない」切なさもあります。これは、シーズン2の最終回でもう一度我々は認識することになります。

 あと、このアニメ、日常パートの音楽が凄く良いんですよね。
 日常パート版の「会いたかった」ものんびりしてて好きです。
 
 さらに、このアニメの魅力は、生歌!
 しかも、声優さんたちがAKBのヒット曲を歌ってくれています。
 神田朱未さんの「風は吹いてる」や「ヘビロテ」は本当に素晴らしい。
 また、48曲以外のBGMも良くて、僕は戦闘準備の時に使われるBGMとかが超好みでした。

 オーケストラバージョンになることで、スピードや強調される面も変わってきます。何気ないメロディから聞き覚えのあるメロディに変わった時の「きたよきたよ、これこれ」という嬉しさや感動。
 僕はこのアニメを通して、やっぱりAKBは良い曲が多いなあと改めて実感しました。

 まだ観てない人もこれから観る人も、是非、音楽にも注目してくださいね。ここぞという時にかかるので。
 ところで、「SKE0048」は「無意識の色」のオーケストラバージョンは入るんですかね?

 

2020年7月23日木曜日

2020/07/23 ライブライブライブのSKEの感想

願いと自由と新しさ


 テレビ愛知さんが主宰する、アイドルたちが無観客でライブを披露していくイベント「ライブライブライブ」が本日、7月23日に配信されました。
 この日の為に、「LOCIPO」をダウンロードしましてね。
 仕事が終わったのが17時だったので、なんとか野島さんが始まるところには間に合いました。
 今回の野島さんの曲のセットリストは下記の通り!
① 夢の在処へ
② プロローグ(Uru)
③ 水のないプール
 僕はコンサートの一曲目がいつも気になる質でしてね。
 会場がまず盛り上がる瞬間であり、「これが来たか!」という驚きや「今回は名刺代わりのこれできましたか!」とか、様々な思いが交錯するのが一曲目です。
 さて、「夢の在処へ」なんですが、まず彼女の口から発せられた「とても」という言葉。この「とても」が凄く良かったんですよね。僕は、ここで心がまず揺さぶられました。彼女の声が一つの楽器としてみた時も優れた音色を出しているんだなあ、と耳で感じた瞬間でした。
 そして、「伝える」ということを意識させられる歌い方。
 ちょっと、左手が開いた状態で動きすぎかな、と思っていたら、「こんなに熱くなる」というところで、ぎゅっと握りしめるところで、気持ちがこちらに届いて感動しました。
 で、これでお腹いっぱいだよ、となりそうなんですが、2曲目、3曲目もよくてですね。2曲目の「プロローグ」の「行き場もなくて」や「さまよいながら」のところの歌い方も良かったですね。
 3曲目の「水のないプール」では、曲の間に様々な彼女の言葉が加えられていき、これからの毎日に僅かな希望を連想させてくれる終わり方でした。「人は皆不器用で」のところの表情も凄く良かったです。
 本当に一人の歌手として成長してるんだなあ、としみじみ思いました。
 3曲という限られた曲の中で素晴らしいパフォーマンスを行えたのではないかと思います。
 次は、以前のソロコンサートで披露した「雨のピアニスト」のような激しめの感情を爆発させる曲も聴いてみたいな、と感じました。
 このコンサートを観て、野島さん推しになったという他のアイドルグループのファンの方も増えたたのでは、と思うぐらい、素敵なパフォーマンスでした。
 3曲の中だと歌詞と社会とのリンクを感じる「夢の在処へ」がベストでしょうか。
 肉体的にも精神的にも疲れた僕には、本当に力をもらえた1曲でした。

 さあ、次は古畑奈和さんです。
 正直、優しくて未来を感じさせる世界観を見せた野島さんの後で、どう来るんだ、と思ってたんですね。
 僕の事前の予想では、ソロ曲の「観覧車」とかで夏の夕焼けの景色とリンクさせるような世界観で来るかな(個人的に『観覧車』がソロ曲で一番好き)、と思いきや…。
 認識不足でした!
 まず、歌う前に自由に歌うことや、普段16人で歌っている歌を一人で歌うと語りましてね。「んっ?公演曲かな?」と予想していたわけです。
 「一人じゃ華やかさに欠ける」と自虐気味なことを言いつつも、「こういう歌い方もあってこういう聴き方もしてほしいな」と歌の可能性を広げる予感をさせるMCから始まりましてね。
 「新しい音楽にふれられたら」というしめくくりから、迎えた1曲目は「ソーユートコあるよね?」
 もし、古畑奈和がそのままセンターだったら、というIFの歴史を2020年に観ることになるとは!
 「そいつ何者だ?」の声の強さとカッコ良さ。
 「人間関係」のあとをあえて歌わなかったのは、何故なのか気になりますね。
 1曲目から意表をつかれました。
 だーすーの曲だと思っていた「ソーユートコあるよね?」の新しいイメージを1つ、いきなり作ってしまいました。
 
 2曲目は、「Two years later」。
 うーむ、ここで公演曲きましたか、と。
 奈和ちゃんの色気と苦悩が爆発した1曲でした。
 
 そして、今回の「ライブライブライブ」の白眉は「コールガール」です。
 ボーカロイド系の曲は、あまり知らないので、こんな曲があったのか、という衝撃でした。まさに「新しい音楽にふれられたら」!
 作詞作曲された方がセルフカバーしたバージョンを貼っておきますね。
 


  時計をみると、もうすぐ18時30分。
 「18時30分」に「お酒」というと、「乙女酒」や「えにし酒」を思い出しますが、いやあ、日曜日の「お酒」がみんなで呑む楽しいお酒だとしたら(僕はお酒を呑めませんので想像ですが)、木曜日の「18時30分」の「お酒」は酒場で一人で悪酔いしていくお酒のイメージですね。
 この曲をお酒を愛する奈和ちゃんが唄うというベストマッチ!
 奈和ちゃんが唄う曲としては珍しい「俺」という一人称も面白いですが、韻を踏んだ歌詞の気持ち良さや自堕落的な世界観を表現する奈和ちゃんも素晴らしい。
 これ、どっかでまた聴きたいなあ、と思う1曲でした。


 そして、お酒で解放されたのが「本性」!
 奈和ちゃんのソロ曲としての知名度もyoutubeでの曲配信でより高まったところでのこれですよ。
 デカダン的な雰囲気のカバー曲の世界からどう転調させるかと思っていたんですが、これで来たか!という感じです。
 最後の最後に加速した剥き出しの古畑奈和ワールドをぶつけてきた感じですね。
 配信を観ていた他のグループのアイドルファンの方にはどう映ったのか、こちらも興味がありますね。
 手の動きで表情がすっと変わる演出にはクラクラしましたね。
 もう完全に自分のものにしている感じ。

 あっという間に終わってしまいました。

 SKE48には、こんな才能あふれる歌姫が二人もいる。しかも、二人とも輝き方は違うのに同じグループで違うチームにいるという面白さ。
 もし、叶うならば、奈和ちゃん版の「夢の在処」や野島さん版の「本能」とかも聴いてみたいですね。
 なんだか、早くコンサートやライブを生で体感したくなってきました。
 勿論、配信というみんなが平等に楽しめて曲をじっくりと聴ける形式も楽しいですけどね。
 今回で野島さんや奈和ちゃんを知ってくれた人達の為に、是非、配信販売系は強化してほしいなあ、と思います。
 さらに言うならば、野島さんのソロアルバムや奈和ちゃんのソロアルバムも攻めて欲しいところですね。こういう「曲」をじっくりと楽しめるコンサートで輝ける曲がまた増えて欲しいな、と思います。そして、また、多くの人にリーチする機会に恵まれますように。

 で、「コールボーイ」の古畑奈和版はいつ配信販売するんだい?
 

 

2020年7月20日月曜日

第3回アンケート企画結果発表!

夢は何度でも生まれ変わる


 さて、今週もアンケート企画を実施しました。
 今回の質問と答えはこちら!




 うーむ、わりと均衡した結果になりましたね。
 「一人目」という16%の方は、まさに推し始めたところの方もいれば、ずっと一人目の推しを応援し続けているという人もいらっしゃるんでしょうね(実際にコメントをくださった方もいました)。
 
 「二人目」という方と「三人目」という方は、僅か1.4%差。
  さらに「四人目以上」という方は25.3%と上の二つの選択肢より少し下がりますが、4分の1を占めていますね。

 ただ、この質問。
 僕の想像力の欠如も浮き彫りにしましてね。
 「箱推しはどうする?」、「大組閣で別のグループに行ったから、同時に推していた」など、様々なケースが出てきました。
 いやあ、アイドルの推し方って色々あったなあ、と改めて認識させられました。

 更に深追いできるとすれば、「四人目以上」の方々は今、何人目ぐらいなのかな、という質問もしたかったですね。一つのグループに限らず、色々なグループを応援してきた方なら、結構いるのかな、とかね。そこからどんな共通点があるのか、とか分析すると自分の好きになる傾向が見えてくるんですかね。

 ちなみに、僕は、中西優香(SKE48)→岡田美紅(SKE48)→五十嵐早香(SKE48)の3人目という流れです。
 中西は努力家なところ、みいぽぽは声、早香先生は文才に惹かれました。
 うーむ、共通点がない!
 ただ、どこからが1推しかというのは難しくて、気づいたら「なんかこの人の情報を追ってるな」とか「公演やコンサートで目が追ってしまうな」というところから、気づいたら1推しになっているということが多いんじゃないでしょうか?
 さらに書くならば、自分ではない誰かの幸せを自分の幸せと思えるぐらい魅力的な人に沢山出会いたいな、と僕も思います。
 本当にたわいもない一言で笑顔にしてもらえる、そんな推しに後何人出会えるでしょう。
 なかには、「よーしっ、本日をもってこの人を1推しとする!」という方もいらっしゃるかもしれませんが。

 皆さんの1推しができるまでや、その1推しがどこまで夢を叶えられたのか、今は1推しのことをどう思っているのか、皆さんのストーリーが聞きたくなったアンケート結果でした。

 

2020年7月19日日曜日

ファンの皆さんがくれたもの

声が届く幸せ




 皆さんは、推しと会えない時間をどのように過ごすでしょうか?

 かつて大場美奈は、2011年9月2日から2012年1月4日まで過去のプロフ流出で謹慎したことがありました。
 このことに関するWEB上の関連記事は4万を超えます。
 4万全てを確認できてないですが、まず、本人への過去のことに関するプロモーションも兼ねたインタビューの記事がいくつか出てきます。
 次にあることないことを書いたり、ニュースをそのまま書いただけだったり、「調べてみたけど分かりませんでした」みたいな記事が多かったです。
 しかし、その中で気になるものもありました。
 以前、このブログでみなるんこと大場美奈のことを取り上げる為に、色々と調べている時にあるファンの方のブログを発見しました。そこには、推しには会えないけども、それでも変わらずに応援する旨が日々書き綴られていました(URL貼りたいんですが、もうネットの海に飲み込まれて見つかりませんでした。画像にメッセージを書いてるタイプのブログだったので、アメブロとかではないはずです)。
 他にもいくつかのブログで、彼女を待つメッセージを書いてらっしゃる方を発見しました。Googleプラスも見たかったんですが、こちらはもう閉鎖されていて確認できませんでした。
 僕の話になって恐縮ですが、かつて自分の推しにスキャンダルが出て、何も運営から発表がなかった時に、「いや、僕は推しを信じる!イモーターン!」とも「裏切り者は許さん!滅亡迅雷!」となることもなく、凄い宙ぶらりんな気持ちで推し続けることしかできませんでした。信じてるんですが、心の中が少しもやっとするという感じです。
 だから、みなるんのように謹慎を申し出て、ファンの方々が1回それを受け入れて待ち続けるというのはとても羨ましかったな、と思います。

 復帰した彼女のチーム4での活躍はここでは控えますが、ドキュメンタリー映画の3作目を観ていくと、ようやく物語が少しずつでき始めていた時に組閣で解散が発表されます。
 毎回ドキュメンタリー映画でこの場面を見ると、胸が締め付けられるような気持ちになります。
 
 2013年4月28日からSKE48のチームK2兼任が発表され、2014年2月24日の大組閣からSKE48に移籍します。
 彼女が4回チャレンジしてついに入ったAKB48を離れる決断をします(4期・5期・7期)。
 その時の気持ちはこちらのアメブロをチェック!
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12591379484.html?frm=theme

 そこから大場美奈は、SKE48を引っ張っていく存在に成長していきます。
 ファンの皆さんとの関係も高めていき、最後の総選挙では自身が憧れた柏木由紀さんが2010年にランクインした8位まで昇り詰めました。
 この時の気持ちは2020年3月15日のブログで確認しましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12582440492.html?frm=theme

 総選挙のスピーチのためのマイクに向かうまでの幸せな時間。
 彼女とファンの方々との関係が、形になった一つの瞬間だと思います。

 しかし、僕は今、彼女とファンの方々との関係はより強固になっているのでは、と思います。それはコロナ禍でSKE48での活動が止まった数か月間、自身のアメブロでファンの方との質問に答えていきます。
 握手会という限られた時間で話す場合と違って、彼女がじっくりと考え丁寧に答えられる。そして、多くの人が確認する場なので質問のリテラシーも上がっていくこと。さらに、他推しの人も参加しやすい。
 さらに、彼女がきちんとコメントに目を通してくれる。

 会えなくてもちゃんと声が届く。

 テーマトークで一番印象的だったのが、SKE48に来て変わったことについて書いた「過去の自分にソーユートコあるよね?」の回です。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12561114956.html?frm=theme

 自分なんかが、と思っていた彼女が素直に自分の思いを表して、選ばれる人になっていく、その気持ちを作ってくれたのがみなるんファンの皆さんだった、というのが凄く良い関係だなあ、と僕は思います(2020年2月12日のブログでも『自信』を作ってくれたファンの皆さんへの感謝を述べています。https://ameblo.jp/ske48official/entry-12574604155.html?frm=theme)。
 チーム4時代に応援ブログを作っていたあの人は、今でもみなるんファンでいるんでしょうか。この写真の中に居たりするんでしょうか。今も彼女を推し続けているんでしょうか?

 2019年4月13日にあった生誕祭では、「来年もし、総選挙があったら7位になりたい」という目標を掲げました。
 僕は「ひょっとしたら、行けるんじゃないか」と思っています。
 8位という結果を出したことで写真集を出版することが出来たというのは、目に見える大きな成果ですし、また、次の仕事に繋がっていくかも知れません。その可能性にかけたい、彼女の未来に投資したいと思う人はこのコロナ禍の間に増えたんじゃないでしょうか。
 
 ウイルスも不安も目に見えませんが、可能性も希望も同じように目に見えないと僕は思っています。
 同じように信頼関係も。
 会えない間に彼女はファンの声を読み、ファンの声に応えていった。
 そうすることによって、信頼関係はより強まっていったのではないか、と思います。

 かつて、自分が絶望に落ちた経験は映画「地獄少女」での経験で生きていますし(詳しくはこちらをご覧あれ!https://townwork.net/magazine/job/workstyle/89514/)、かつて憧れた柏木由紀のような正統派アイドルは、先日の「コップの中の木漏れ日」でしっかり表現できていると僕は思います。

 最後に2020年4月6日の彼女のブログを貼っておきたいと思います。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12587640572.html?frm=theme

 この文章を読むと、本当に彼女は状況を客観視して分析できるところが、本当に唯一無二の存在だと感じます。
 演技する彼女が映画館やテレビ、配信で沢山観られる日がこれからも増えて欲しいです。個人的にはコメディ演技が大好きなので、野間口さんとのコントがもっと観たいなあ、とも思ったりしてます(https://ameblo.jp/ske48official/entry-12562392357.html?frm=theme)。

 ファンの皆さんと作った「自信」。 
 これも目に見えないです。
 けれど、目に見えない「自信」が、ファンの皆さんという帰る場所が、時計の針が進み始めた時に、きっと彼女が外の世界で戦える原動力になるのではないか、と思います。