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2021年5月30日日曜日

新連載第1回 「体験 古畑奈和」

新しい古畑奈和の魅力を求めて


 あなたが推しと初めて会った時のことを覚えているでしょうか?
 また、推しとの思い出に残っている体験はあるでしょうか?


 今回から新企画として、あなたの推しとの体験を語り、そこから新しい魅力を探ったり、さらに魅力を噛みしめようじゃないか、という企画です。


 ただですね。
 皆さんからの体験を募集してみても、誰からも来なかったら、いったいどうしようという恐怖もありましてね。
 自分でアカウントを作りまくって、自分に送り続けるというわけにもいかないので、ひたすら声を待つという状態だったんですが、ありがたいことに体験を送っていただきましたので、紹介しながらメンバーの魅力を考えていきたいと思います。

 第1回のメンバーは、誰にしようか迷ったんですが、古畑奈和ちゃんにしました。




 やっぱり、このブログとしては縁が深いメンバーですし、初回でこけるわけにはいかないということで、安定感のあるメンバーというと、かなり限られてくるわけですよ。いやあ、初めて、48グループ運営の気持ちが分かった気がします。

 さて、それでは、送っていただいた体験を読んでみましょう。

 まずは、握手会に関するエピソードから。


 奈和ちゃんといえば、初期は「古畑ジャンプ」という握手会での対応が有名でしたが、握手会での対応の良さはずっと変わらないのが、僕の体験を含めて二つのエピソードから伝わってきますね。
 ETS(えっつ)さんが書いてくださった記憶力の良さのエピソードは、一人一人のファンの方を大切にしている感じがして良いですよね。ちゃんと、それぞれの方との物語がある感じがして素敵なエピソードを聞かせていただけました。

 ファンの方を大切にしているという意味では、コウ☆🐕前しか向かねえさんのツイートも印象的です。

  

 さりげない心配りですが、こういうところが奈和ちゃんの魅力の一つだな、と思いましてね。それが自然にできるところとか。
 僕がブログで奈和ちゃんを取り上げ続ける理由の一つに、言葉の魅力があります。
 完全に僕の独断ですが、彼女が大正時代に生まれていたら、昭和期の近代詩で活躍する詩人になっていた可能性があると思うぐらい、彼女のワードセンスは独特のもので、丁寧な言葉遣いや綺麗な文章を書ける人はいますが、自分だけの言葉で世界の具象を表現できる人はなかなか居ません。更に、他の人が書いた詩の世界を自分の身体や声を使って表現する技術も。生まれる順番が彼女の方が大分先だったら、僕は大学院で文学や舞踏における古畑奈和の研究者になっていたかも知れません。
 また、人生の岐路に立たされた時に書く文章も凄く良くて、48グループの残酷さかもしれませんが、追い詰められることや悲しいことが沢山あります。しかし、それを乗り越える為に頑張る気持ちを書いた文章や、乗り越えた後の文章も凄く良いんですよね。
 話をコウ☆🐕前しか向かねえさんのツイートに戻すと、最後の2行の名前で呼んでくれるというのは、凄いですね!
 
 今度は、おれんじさんのツイートを読んでみましょう。

 ううむ、こういうエピソードを聞かせていただくと、兼任って凄く大事だなあ、とも思いましてね。全く違う場所で普段と違うファンの方の前で踊る。
 勿論、兼任する側からしたら大変だと思いますが、新しいファンの方を増やす入り口でもあるんですよね。 そういう意味では、昨日行われた女性無料招待講演も新しい入り口になりますよね。
 チームK時代とチームAと兼任してきましたが、個人的には、大島優子がいて、珠理奈がいて、ツインタワーがいる中に居たチームK時代の奈和ちゃんも魅力的です。
 あとは、チームA時代の奈和ちゃんも凄く興味がありましてね。
 この時のチームAって、本店のたかみな、こじはる、ぱるるが居て、あんにん、川栄、華怜までいるんですよね。さらに、難波から矢倉楓子、博多から宮脇咲良と次世代のエース級が集められていたんですよね。
 この頃のことも、いつか掘り下げて書けないかな、と書きながら思いました。


 最後はDMで送っていただいた、おさちゃんさんの体験を読んでみましょう。



  初めて体験した時のフィーリング、「危ないから離れよう」という感じは、凄く分かって、今風にいうと「沼」なんだと思いますが、そんな手垢のついた言葉では語れない魅力が彼女にはあります。彼女の持つ「引力」は、彼女自身が、誰かの定めた引力から解放されていく歴史にあるのかも知れません。
 奈和ちゃん自身が進もうと思う道に関しては、その後の彼女の活動が証明していますよね。
 誰にも似てないし、誰にも真似できない。
 一つのスタイルは、フォロワーが出て来て真似し始めたら、スタイルとして確立すると表現の分野では言われます。
 だとしたら、古畑奈和というスタイルは残らないかも知れませんが、彼女が残してきた道は、アイドルを始めたばかりの後輩達の選択肢のヒントにはなると思います。真似は出来ないけれど、きっと自分に当てはめてアウトプットを変えることで、しっくりくるものがあるはずだと。
 様々な運営からの仕事を自分という素材だけに頼らずに、諸先輩方や演出家の方からのアドバイスや用意された音楽や衣装を調味料にして料理していく。オファーした側の期待に応えつつ、良い意味で少しだけ裏切ってみせる。僕はそれを「ミュージカルAKB49」で感じました。
 多分、奈和ちゃんだから歌唱力があるし、男の子役も起用だからこなすんだろうな、と。しかし、実際に本番で現れたのは熱い心を持った、がむしゃらな実の姿でした。アイドルとしての綺麗な感じの全力の汗とはまた違った、時には鼻水や涎まで流して自分の悲しみを表現し、頑張る実の姿を演じた奈和ちゃんは、初演の宮澤さん(こちらも凄く良いんですよ)とはまた違う実像を構築していた思います。

 だからこそ、「じゃあ次はどんな姿を見せてくれるだろう」、「この仕事をどう料理するだろう?」と多くの方が奈和ちゃんに色々な仕事を振ってくるんでしょうね。
 
 皆さんの体験を読んでいると、久しぶりに奈和ちゃんのパフォーマンスを観たくなってきました。時代劇ヲタクとしては、「水戸黄門」も観に行きたかったんですが、今度は是非、テレビの方でも時代劇に出て欲しいなと願うかぎりです。
 ちょっと気の早い話ですが、卒業後は役者仕事に強い事務所に所属してほしいな、と願っています。

 第1回は、これで終了ですが、もう1回ぐらい時間を置いて奈和ちゃんをやってみたいな、と思いました。皆さんは、いかがでしたでしょうか? 


 第2回は、SKE48を卒業したばかりの松井珠理奈さんの予定です。

2021年5月29日土曜日

青い出会いと黄色い輝きの中で

選ぶのは君だ

  

 2014年4月4日、さいたまスーパーアリーナ。
 神奈川県に居た一人の少女は、サイリウムの海の中にいました。
 彼女自身もサイリウムを振る一人として。
 舞台を見上げる瞳は、どんな未来を見ていたでしょう?

 それから約4年後。
 2018年3月31日、さいたまスーパーアリーナ。
 少女は、観客席より背の高いステージから、輝くサイリウムの海を見下ろしていました。
 SKE48のドラフト3期生のセンターとして。

 彼女の名前は西満里奈。
 2018年1月にドラフト3期生としてSKE48にチームEのメンバーとして加入します。
 ドラフト3期生は、これまでのドラフト生たちと違い、SHOWROOMを用いたファンからの指名も加わることになりました。
 自分の運命が世界中の48ファンに中継されるというのは、なかなか凄まじい話ですが、ドラフト候補生になるまでの厳しいプロの方々から選ばれて、今度は目線が違うファンの方からも選ばれるという、アイドルの世界につきまとう「選択の世界」の厳しさに彼女は足を踏み入れます。
 元々、AKBのファンだった彼女は、これまで見てきたイベントで、アイドルの世界の厳しさを見てきたと思います。総選挙、握手会の券、ゲーム、雑誌のアンケートからフォロワー数、様々な媒体でファンは時間やお金を使うメンバーを「選択」します。
 彼女は、選ぶ側から選ばれる側になることを選択します。

 それは、勇気のいる決断だったと思います。
 しかも、神奈川に住んでいる彼女が目指したのは、愛知県にあるSKE48。
 いったいどうやって通うのか?
 就職先としてアイドルはやっていけるのか?
 さまざまな不安を振り払うように、名古屋に旅立った彼女は、着実に経験を積んで行き、2018年の9月16日の「リクエストアワー2018」研究生から正規メンバーとして、チームEに昇格します。大舞台や初めての総選挙、リクエストアワー。かつて、ファンとして観戦していたガイシホールや名古屋ドームでも歌って踊ることもできました。

 2019年1月24日。
 彼女は初めての生誕祭を迎えます。
 その夜の公式ブログでは、「親に内緒でオーディションを受けた」ことが語られます。
 生誕祭の時に読まれたご両親の手紙を読んでみましょう。

「満里奈へ

 19歳のお誕生日おめでとう。

 満里奈がSKEのメンバーになりたいということを初めて知ったのは8期オーディションの時でした。

 この時、父は「絶対に受からないから思い出作りに」くらいのつもりでした。

 それから1年後、ドラフトで最終候補者に選ばれ、そしてファンの皆様からも選ばれて、2018年1月21日にSKEのメンバーになることが決まりました。


 しかし、何も分からない中、神奈川から名古屋に行くということは満里奈にとってだけではなく、家族にとってもそんなに簡単な選択ではありませんでした。家族でたくさん話し合いました。


 でも満里奈の人生ですから、満里奈が選ぶべきだと思い、送り出しました。

 この1年間、自分が選んだ道はどうでしたか?
 楽しいこと、つらかったこと、色々あったと思います。もちろんたくさん努力してきたことも知っています。

 でも、忘れてはいけないことは、満里奈が選んだ道はファンの皆様がいたことから選ぶことができたということです。それは満里奈自身が一番わかってると思います。

 そして、満里奈は「単にアイドルになりたいのではなく、SKEになりたい」と言って、この道を選びました。

 SKEのメンバーとして悔いの残らないよう精一杯やり、応援してくれている人たちに恩返ししていってください。

 最後になりますが、ファンの皆様へ。娘の応援をいつもありがとうございます。娘が頑張れているのは皆さんのおかげです。まだまだなところがいっぱいな娘ですが、これからも応援をよろしくお願いします。

 チームEの皆様へ。いつも娘がお世話になっています。今後もご指導よろしくお願いします。


 スタッフの皆様へ。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

 父母より」



 何度も行われた家族での話し合い。
 それでも単にアイドルになりたいのではなく、SKE48になりたいという青い地平線のように真っすぐで大きな夢。
 最終的にご両親は、彼女が「選んだ道」の後押しをしてくれます。
 この日の生誕祭で、「皆さんに指名して良かったって言って頂けるように、西ちゃん推してて良かったって言ってもらえるように、これからも頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします」とSKEファンや西さんの推しの方々に呼びかけます。

 そう、2019年から西さんの「選択」の物語は少しだけ加速していきます。
 2月には香港の「C3AFA HONG KONG 2019」、4月にはラグビーワールドカップ関連のイベントのメンバーに選抜されます。さらに8月には新たなユニット「カミングフレーバー」のメンバーにも選ばれ、SKE48とは違う文脈を作っていきます。
 運営が少しずつ彼女の実力を計る物差しを、少しずつ大きなものに変えて行っている感じがします。
 中でもカミングフレーバーというユニットの存在は大きく、ドラフト3期の同期も全員入っていますね。そういえば、2019年の生誕祭の夜の公式ブログに戻ると、彼女は「同じ夢を持つ仲間に出会えたこと」をオーディションを受けて嬉しかったことに挙げていました。
 2020年の1月25日に行われた生誕祭でも、「カミングフレーバーに入ったこと」を挙げていました。そして、携帯ゲームのイベントでファンの方々と獲得した「紙兎ロペ」のことを挙げながら、ファンの方々が支えてくれたことを語ります。これは1年前のご両親の手紙の言葉とも繋がりますし、ずっと変わらない感謝の気持ちを持っているからこそだと思います(ずっとやりたかったスキーの仕事ができたことも語っていましたね)。ここから、更に彼女の可能性が広がっていくのでは、と期待が持てる生誕祭でした。

 この時、読まれた同期の平田詩奈の手紙を読んでみましょう。


 「西へ


 20歳のお誕生日おめでとう。

 西と初めて話したのはドラフト会議当日。チームEを志望していて、同い年だし、話してみたいなって思ってたけど、なかなか話しかける勇気が出なかったのを今でも覚えています。


 でも本番前のSHOWROOM配信で西から話しかけてくれたよね。嬉しかったなぁ。

 あの時の自分は少しでも西に追いつかないとって思っていました。だから今こうして同じチームで一緒に活動することができていて、とっとも幸せです。


 西はイベント事が近くなると『自分は覚えるのが遅いから』って、夜遅くまでレッスン場に残って練習している姿に『自分ももっと頑張らないと』って刺激を受けます。


 泣きながら練習してた時もあったよね。


 初めてのMV撮影、初めてのカウントダウン公演、初めてのサマーステーション。たくさんの初めてを一緒に経験できて、人生に一度の成人式も一緒に迎えられて嬉しかったです。

 西と一緒だったから大変だったことも全部楽しく乗り越えられたよ。

 この2年間で一緒に過ごした時間は同期の中でも一番長い気がします。


 お互いが空気みたいな存在で、二人でいても全く喋らない時もあれば時間を忘れるぐらい真面目な話をする時もあるね。うざ絡みにもいつも相手してくれてありがとう。

 西が隣にいるのはもう当たり前で、いなくてはならない心強い存在です。

 色んな場面で助けられてるのに、西が悩んでいる時、上手に言葉をかけられなかった気がします。ごめんね。

 何か悩んだ時は一人で抱え込まないで、頼りにならないかもしれないけど何時間でも話し聞くのでいつでも相談してね。

 ドラフト3期生とカミングフレーバーの最年長組、これからもお互い支え合って高め合って頑張ろうね。


 最後に。今年こそみかん大量に持っていくので、西のお家に入れてください。

 大好きだよ。


 チームEの平田詩奈より」


 同期だからこそ見ていた西さんの努力する姿。 
 小さな身体から伝わる全力のダンスは、泣きながらも続けた練習にあったんですね。
 そして、空気のように親しい存在だからこそ、悩みも分かちあいたいという平田さんの優しさを感じます。そうしたいと思わせる西さんの人柄もあるんでしょうね。

 2020年8月末。
 カミングフレーバーは単独ライブを成功させます。
 この後の、焼き肉に関するエピソードは本当に面白くて、まだご存じない方は是非是非検索してみてください。こういう一面もあるんだな、と笑うと共に、カミフレ単独の思い出を大事にする気持ちも感じました。
 更にカミフレは単発で終わらず、年末には「AYAKARNIVAL2020」、年明けにはSUPER☆GIRLS「カミングフレーバーとツーマンしようぜ!」にも出演。普段と違う環境、違うファンの方々の中で、歌ったり踊ったりすることで、より成長していきます。

 2021年2月15日。
 西さんは、同期の平田さんと共に3月25日、26日に卒業することを発表します。
 上記の2021年1月までの活躍ぶりから、彼女の卒業を予想できた人は少なかったのではないでしょうか?
 この夜の公式ブログで様々な人との出会いを彼女は「一生の宝物」と表現します。
 自分を支えてくれる人達、そして、大切な仲間たち。 
 多くの人に愛された彼女の卒業公演では、同期が終結するんですが、その前にこの公演で読まれた、西さんのことを慕う後輩からの手紙を読んでみましょう。

「私が加入してすぐ、先輩の出身と年齢を見て同じ方がいないかなと探したら西さんを見つけました。

 西さんはドラ3ということで私と一つだけ期が違う方だったので余計に仲良くなりたいと思いました。

 今もこの場に立っているチームE公演の2分間MCを初めて担当した時に西さんがいて。初めてだからいつ着替えればいいのか、メイクはいつ入ればいいのかなど何もわからなかったです。でも西さんから声をかけ、すべて教えてくださりました。そこから私が本格的に西さんを好きになったのが始まりです。

 後から西さんファンに聞いたら『人見知りで自分からあまり話しかけないよ』ということを聞き、それでも教えてくれた西さんが可愛くて、優しくてもっと好きになりました。

 今まで好きになった先輩方とはあまり思い出を作ることができなくて後悔ばかりだったので西さんとは思いでを作ると思い、色々なところでアピールをして、配信やラジオをやらせていただいたり、握手会で同じコスプレをして、私の中で先輩と初めてたくさんの思い出ができました。

 本当に優しくて可愛い西さんが卒業することは今でも実感がわかず、信じらないし、言葉でも表せないほど寂しいです。

 ほんとはまだいて欲しいと思うし、同じ地元の神奈川県のお仕事も何かしたかったりと、まだまだ西さんとやりたいことがたくさんでした。

 これからも色んな場面で西さんを思い出しても泣かずに踏ん張ります。

 ファンの皆さんが西さんを大好きという気持ちと同じぐらい私も西さんのことが大好きです。

 こうしてまだ好きな先輩の卒業公演に2分間MCで出演できて嬉しいです。

 ありがとうございます。

 入内嶋涼」

 何も知らなかった自分に、優しく色々なことを教えてくれた先輩。
 この手紙は入内嶋さん視点で書かれていますが、西さん視点だとどんな風に思っていたのでしょう。ファンの方の言葉を借りるなら「人見知り」の彼女が、自分の内面よりも、先輩として優しく後輩を導いている姿は、カミフレでのお姉さんポジションとも通じる成長を感じます。

 次は、卒業公演で一緒に踊った同期の手紙を読んで行きましょう。

「西満里奈ちゃんへ

 出会って初めの頃、敬語で話していたのが今では考えられないね。そんな関係になれたこと、凄く嬉しいです。

 初めて認識したのはドラフト合宿で最初に泊まった部屋が同じだったとこからで、人見知りで話せる人が少なかった自分にとって初めて話せる人だと思えた西満里奈という存在は凄く大きかったよ。ありがとう

『できない』って言いながらも最後にはやってみせる努力とド根性は誰よりもあると近くにいて感じます。きっとそれはファンの皆さんもわかってくれるよ。

どんな時も西満里奈という人はゆうの中で面白くて、優しくて、最高な人です。だからどこに行っても絶対大丈夫な人だと思ってる。

 会えることが少なくなっちゃうのは寂しいけど、同期の特権を使って会いに行きます。なので早くゆうたちをお家に招待してください。


 一人ひとりもタイプもバラバラなのに、こんなに一緒にいて落ち着く同期に出会えたこと、幸せです。

 ゆうはにしぴ大好きなので、にしぴを一番近くで見守っている西家が大好きです。

 新しい目標に向かって進みだす西満里奈をこれからも応援させてください。

 何十年経っても、おばあちゃんになってもずっとよろしくね。

 まずはゆうの20歳を姉3人で待っててね。

 本当に出会えて良かった。

 大好きだよ。

 西家・平田家、中野家の次女・SKE48チームS 大谷悠妃より」


 大谷さんの声が聞こえてきそうな素敵な手紙ですね。
 大谷さんも人見知りだったとは…。
 ひょっとすると、同じ人見知りだからこそ、相手がしてほしいコミュニケーションが分かるのかも知れませんね。
 そして、西さんのやりきる強さも手紙から伝わってきます。


 次は、同期の中野さんの手紙です。


「西満里奈ちゃんへ

 西くん、卒業おめでとう。
 

 出会ったのは約3年前、ドラフト合宿の時のストレッチでお互いペアが見つからなくて、身長差凄いのにペアになってストレッチしにくかったこと、今でも覚えてます。

 最初の頃はあんまりたくさん話す仲じゃなかったけど、気付けば毎日連絡を取ったり、二人でご飯を食べに行ったり、中西というコンビ名を作ってじゃんけん大会に出たり、出会った頃には想像できたなかったくらい仲良くなれて嬉しいです。


 ダンスが苦手で振り入れの時に泣いていたり、ライブがある時期は一緒にレッスン場にこもって練習もたくさんしたね。

 苦手なりに頑張って、小さい体を誰よりも大きく踊っている姿が本当に可愛くて愛おしいです。


 考え方がしっかりしていて、思ったことをちゃんと口に出せて、意外とはっきりしているところは大人でかっこいいなって思ってました。


 でも嫌なことは心に溜め込むこともあって、お互い不満や心配事がたまると毎回連絡取り合ってたね。


 でも弱い部分を見せてくれたり、伝えてくれることがなんだか嬉しかったです。

 自分の意思をしっかり持っていて、周りに流されないところ、気遣いができて優しいとっころ、愛理がイベントに参加したとき一緒にイベントを頑張ってくれたところ、機械に強いところ、西くんにはいいところが沢山あります。

 卒業してもずっとずっと素敵な西くんのままでいてね。


 改めて卒業おめでとう。

 人生一度きり、後悔のない人生が歩めるように祈ってます。

 大好きだよ。

 チームK2 中野愛理より」


 ここからも、沢山涙を流しながらも努力してきたことや、最初は控えめだった関係が、どんどん近づいていく感じが伝わってきていいですね。
 中野さんからの手紙は、彼女の頭の良さや意志の強さも伝わってきます。

 最後は、一緒に卒業する平田詩奈さんの手紙です。


「西ぴょんへ

 卒業おめでとう。

 約3年間お疲れ様です。

 西ぴょんとは同期で同じチームで、同い年で、そして新しい道へ進む時も一緒。これは運命の出会いだね。

 この3年間一緒にいる時間が凄く長かったけど、いつもくだらない話にたくさん付き合ってくれてありがとう。

 周りの人にはタイプが真逆で仲良いのが不思議だねって言われることがあるけど、皆が思っている以上になんでも話せて、何でも言える、いい意味で気を遣わなくて落ち着く存在です。

 そんな関係になれたこと、お仕事以外の時間でも一緒にいる時間が多くて嬉しかったな。


 楽しいことや嬉しいことはもちろんだけど、大変なこと、つらいこともあった3年間だったけど、隣にいつもいてくれたからたくさん乗り越えてこれました。

 いっぱいいっぱいで涙を流してる姿を見ることも何度もあったけど、それでも最後までやり切る姿を近くで見てきて何度も刺激を受けて頑張りました。ありがとう。


 振り返り切れないほどたくさんの思い出があります。

 西に出会わせてくれたSKEに、そして指名してくださったファンの皆さんに感謝してます。


 お互い高校の卒業旅行行けていないからSKE卒業旅行一緒に行こうね。

 これからも末永く詩奈のくだらない話に付き合ってください。

 卒業しても変わらない関係でいてね。

 大好きだよ。

 チームE 平田詩奈」


 もうこちらが言葉を並べるのが野暮なほど、二人の出会いの素晴らしさを感じる手紙ですね。
 一緒に過ごしてきたからこそ、色々なことを話して、支えたり支えてもらえたりした。
 だからこそ、一緒にSKE人生をゴールできた。
 大事な仲間たちと出会えた青春の思い出。
 

 卒業公演で彼女がみた客席の輝きは、どんな風に見えたでしょう?
 ファンの頃に見た光とは、きっと違うものだったと思います。
 それは西さんが選んだ、そして、ファンの方々がくれた、彼女の為だけの青と黄色の特別な光でしたから。きっと、その光は次の彼女の道を照らし続けるでしょう。

2021年5月24日月曜日

今すぐkiss Me①

 カミングフレーバーという調味料


 5月17日から配信が始まっているカミングフレイバーの「今すぐkiss Me」はもう皆さん購入されましたでしょうか?
 6月発売されるミニアルバムの先行シングルとして配信されているこの曲なんですが、元々はLINDBERGの名曲なんですよね。


 最初にカミングフレーバーが、カバーすると聞いた時は「何故、今リンドバーグ?なんかカミフレと関係あんのか?どうせなら女子十二楽坊をカバーした方が良いんじゃないか?」とかアイドルの意味を根源から考え直す不安を抱いていたんですが、聴いてみるともの凄く良いんですよ。
 まず、原曲は女性一人の歌唱なのに対して、今回のカミフレ版では当たり前なんですが7人で歌っているんですよね。一人一人が順番に歌っていきながら、サビに近づく過程はメンバーたちが集まっているようで、「oh yeah!」でみんなの声が重なるところは、「集まった!」という謎の喜びがあります。
 あと、恥ずかしい話ですが、まだちゃんとカミフレ一人一人のリスニングが出来ていない僕は出来ていません。1番の「ドキドキすること~」の声とか2番の「やめられなーい!oh yeah!」のとこの声とかスゴイ好きなんですが、誰の声なんでしょう?分かる方がいたら教えて欲しいです。
 
 そして、この曲なんですが、大サビのASMR的な舌打ちや口の中の音ですが、僕はASMRが苦手なので初めて聴いた時は、「ひゃあ!」と身震いをしてしまいました。でも、これもオリジナルの味付けですよね。

 それから、これから控えているコンサートでこの曲が披露される時には、どんなダンスになるのかを想像するのも面白いですよね。あと、コールが出来るコンサートだと絶対盛り上がるはずなので、いやあ、直近の未来と少し先の未来まで想像させてくれる良いカバーですね。
 
 ううむ、もし次にカバーするとしたら、プリンセスプリンセスとかどうでしょう?
「世界でいちばん熱い夏」とか「ダイアモンド」とかリズムが少しゆっくりになりますが、カミフレに似合いそうな気がするんですが。でも、「M」歌われたら、卒業したメンバーたちのことを思い出して泣きそうになります。



 いや、ヒステリックブルーの「春~spring~」とかも。

 ただの、オジサンの懐メロ大会みたいになってきたので、一旦ここで止めますが、今回のカバーの最大の魅力としては、僕らに様々な想像のきっかけをくれたことかも知れません。皆さんの音楽プレイヤーに眠る名曲たちにカミングフレーバーを調合すると、どんな味に変わるでしょう?

2021年5月23日日曜日

もう君は誰かの希望

 だから君はまた挑む


 皆さんは、アイドルに助けられたことがあるでしょうか?
 精神的に一番辛い時に、心の支えや楽しみになった方もいるでしょうし、水戸藩の刺客に命を狙われた時に助けてもらった方もいるでしょう(今年の大河ドラマ「青天を衝け」の観過ぎ)。

 僕自身も様々な試練に立ち向かっていくアイドルの姿に心を動かされたり、カレンダーの何気ない日付に特別な意味を持たせてもらったことが何度もあります。

 SKE48の9期生、あーーやこと岡本彩夏は、まだアイドルになる前は、アイドルに力をもらっていました(2019年の生誕祭のコメントより)。
 学校で色々あって、学校に行けなくなってしまった時に、生きる希望をくれたのがアイドルで、SKE48のオーディションに応募した背景が彼女にはあります。
 連絡先もメンバーとスタッフの方しかなくて、それぐらいSKE48にかけているあーやですが、悔しい思いや辛い思いを沢山してきました。

 過去の公式ブログを巡っていくと、彼女の歩んできた道の片鱗に触れることが出来ます。今回は、2020年3月からの歩みを見ていきましょう。

 研究生からチームK2になるあーやですが、丁度、世の中はコロナ禍で彼女のチームK2初演はなかなか訪れません。そこに書かれているのは、なかなか人に会えない寂しさでした。すべての人類があの巣ごもりの時期をどう受け止めるか迷っていました。東京からやって来たまだ10代の女の子が、受け止めるにはこのコロナの不安は大変なものだったと思います。
 しかし、江籠ちゃんを始めとするチームK2のメンバーや同期たちとのやりとりが、日にちが立つに連れて見えて来てホッとします。

 2020年3月13日。
 公式ブログが始まる前からチャレンジしていた「Passionforyou」のCM選抜イベントの結果が出ます。最終結果は25位。選抜圏内に入ることは出来ませんでしたが、ファンの方々の愛を感じることが出来たのではと思います。

 2020年4月25日。
 今度は、「Passionforyou」グラビアイベントへのエントリーを決意します。 
 「BIGONEGIRLS」とのコラボイベント背中を押してくれるファンの方々の声を感じながら、チャンスを掴みに行きます。
 この姿勢が本当に素晴らしくて、今読んでもワクワクしてきます。
 更に5月1日。
 何故、グラビアのイベントへのエントリーをするのかを語ってくれています。ただ単に写真に撮られるだけではなく、雑誌に載ることで多くの人に知ってもらえること、インタビューをしてもらえることに魅力を感じること。まだインタビューをされたことがないので、是非、インタビューをされる人になりたいと、彼女はチャンスに飛び込んでいきます。 
 「#あーーやの夢が叶いますように」というハッシュタグを決めて、目標に向かっていきます。

 5月19日。
 イベントの最終順位は8位。
 選抜圏内は4位までなので、残念ながら彼女はメンバーに入ることが出来ませんでした。
 しかし、192038枚のリクエストをもらったことに、驚きと前向きな気持ちを手に入れます。
 

 少しだけ脇道に逸れさせていただくと、2020年7月9日の公式ブログで、「手紙のこと」について書いています。
 歌詞が全部好きだ、と書いていますが、手紙を書くことだけでなく、手紙を受け取る嬉しさについて書いています。奇しくも彼女は翌年に12周年公演フェスの「制服の芽」公演で「手紙のこと」を歌うことになります。

 話を戻しましょう。
 7月14日。
 2月26日からストップしていた「青春ガールズ」公演について語っています。
 このストップしてしまった2月26日の「青春ガールズ」公演は、昇格前の9期生全員でする最後ものでした。リハーサルで中止が決まった時、みんなで泣いたそうです、この日の青春公演に彼女は出ることが出来なかったものの、みんなを配信で応援する側に回ることを書いています。ううむ、きっと、自分も出たいという気持ちもあったでしょうけど、こうして応援する側に回れるというのは、本当に素晴らしいです。
 

 7月22日。
 3月の昇格後、初のK2公演出演を果たします(チームK2公演自体が150日ぶり)。
 7月24日のブログと合わせて読むと、これまで公演に出ていなかったのにチームK2と名乗ることに罪悪感を抱いていたそうです。
 やっと出演した公演は、彼女にとって楽しさよりも悔しさの方が少しだけ勝っていました。
 これは彼女のブログに共通して言えることなんですが、物凄く自己評価が厳しい人だと僕は感じています。それは、「SKE48」という自分に希望を与えてくれた存在の理想像との比較もあるのではと思います。そんな大事な存在の中に今、いるからこそ、努力や挑戦を惜しまないんでしょうね。翌日のブログの一節には、自分の存在が忘れ去られていないか心配する箇所もありましたが、コロナ禍でなかなか面と向かってファンの皆さんたちと会えない寂しさもあるのではないでしょうか?


 8月12日に誕生日を迎えた彼女は、18歳になります。
 仕事の幅が広がり、良い報告ができるよう1年にしたいと抱負を語ります。
 

 8月21日。
 第2回に引き続き、第3回AKB48歌唱力NO1決定戦へ彼女は出場することを発表します。
 予選の結果は10月23日に発表され、残念ながら、彼女は決勝戦に進むことが出来ませんでした。
 この2日後に書かれた彼女のブログには、「今が人生で最悪の時で言い聞かせると楽になる」と精神的に楽になるということが書かれています。これは、9月11日の彼女のブログにあった「悪いことの後には、良いことが待っている」という考え方とも何か通じるように感じます。

 そして、そのあーーやの考え通りの展開が2020年の後半からは待っています。
 

 2020年秋。
 「Passionforyou」のグラビアイベントが再びやってきます。
 奇しくも5月に悔しい思いをした「BIGONEGIRLS」です。
 速報では1位、中間発表では2位に位置します(11月15日のブログより)。
 そして、11月21日。
 最終結果、2位で彼女はイベントを終えます。
 見事に5月の借りを返してみせたわけです。

 そして、その数日後に「ティーンズユニット」イベントの発表が彼女を待っています。

※今となっては懐かしいアピール動画も貼っておきますね。
 

 2021年の2月7日。
 ティーンズユニットの速報がSKE48劇場で行われます。
 彼女は見事、5位で圏内にランクインします。
 7期から10期までのティーンズが集まってのイベントだったので、正直、後輩になればなるほど、キャリアもまだ浅くて不利ではないかという予想もありましたが、9期生の彼女と推しの方々は見事にそれを跳ねのけて見せました。

 2月28日。
 彼女は、6位にランクイン!
 ティーンズユニットに選ばれます。
 「カミングフレーバー」という8期・D3・9期の期待の若手メンバーによるユニットに彼女の名前はありません。でも、運営が選ばないのならば、自分たちで上がっていくという姿勢が、とても好きです。どこか、彼女が憧れている古畑奈和ちゃんを思い起こさせます。この時のあーやの目から零れて行く涙がとても美しかったのを今でも覚えています。


 3月13日、ティーンズユニットお披露目ライブで、しなやかに踊るあーーやの姿がそこにはありました。

※お披露目ライブの映像も貼っておきますね。

 

 

 上記のティーンズユニットの発表と同日の2月28日。
 今度は、48グループのアプリ4種類をまたいで、写真集撮影イベントが開始されます。 
 彼女はイベントに立候補。
 3月31日には、見事に16名の予選突破枠に入り、本選に出場します。
 しかし、本選ではSKE勢が3人ランクインしたこともあり、票が他のグループよりも別れることになり、イベント終盤の4月29日。彼女は「自分の気持ちに正直に、投票したいなと思うメンバーにぜひ投票してください」と呼びかけています。これは、2位を走っていた同期の竹内ななみのことを意識した発信だと思いますが(直前になーやんのツイートをリツイート)、彼女の優しさを感じる言葉だと思いました。
 彼女の戦いは、9765票の16位で終わります。
 ゴールデンウィークに写真集イベントで悔しい思いをしたというのも、少しだけ彼女が憧れた古畑奈和ちゃんのことを思い出します。
 
 何度失敗しても、辛くても笑顔で前に向かっていけるのは、何故でしょう?
 そのヒントは、彼女が一緒に暮らしてきた人にいるのでは、と僕は考えました。

 いきなりですが、2019年8月23日に行われた彼女の生誕祭で読まれたお母さまからの手紙を引用したいと思います。

あやちゃん、元気かな?
 皆と仲良く出来てる?困ってることはない?

 きょうだいの中で一番の甘えん坊で、一番寂しがり屋で、一番の泣き虫で、一番心配もかけてくれたけど、家族の中で一番大きな存在だったあやちゃんが突然遠くに行ってしまったことが、今でも信じられなくて、いつも心の中でこうして問いかけてます。

 いつかのお誕生日に『AKBを好きになってください』とメッセージを書いてくれたこと、覚えてますか?

 一緒にイベントやコンサートに行ったり、イントロクイズを出してくれたり、AKBグループのこと色々教えてくれてありがとう。

 最近はSKEのことだいぶ詳しくなって、SKEを大好きになりました。
 

 丁度、1年前くらい前にもらった手紙の返事、ずっと渡せずにいたけど、今この場を借りて伝えます。小さい頃から、ずっと夢見てたアイドルへの道を諦めないと決めた強い気持ち、しっかり受け止めました。

 今までつらい時に勇気や希望を与えてくれたアイドルになって、これからはあやちゃんが周りの人達を笑顔にしてください。

 どんなにつらいことがあっても笑っていようね。そうすれば自然と仲間や支えてくれる大切な人達が集まって来るから。相手の目を見て、自分の気持ちを伝えること、周りの人達への感謝の気持ちを忘れないこと、そして仲間たちを大切にね。

 姉と弟もずっと仲良くしてね。

 人一倍努力を惜しまず、実力と魅力を観に付けてセンターを取るという大きな夢に向かって一歩ずつ自分のペースを歩み続けてください。

 遠くにいてもいつもずっと見守っています。

 あーーやがイチ推し!のママより

 生まれてきてくれてありがとう。

 シナモンを名古屋に連れて来てくださった、たくさんの皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。


 あやちゃん、17歳の誕生日おめでとう。


 手紙の中にある、どんな時でも笑顔でいることで、自分を支えてくれる仲間や大切な人たちが集まってくるというお母さまの言葉は本当に素晴らしくて、あーーやの根幹を作ってきたのかな、と思います。娘の成長とアイドルとしての活躍を遠くから見てきたお母さまのからの手紙は、読んでいると心を揺さぶられます。
 だからこそ、先日、あーーやが活動停止であるというデマを流した連中には腹が立ちます。このデマを先に知ってしまい、心を痛めたお母さまとあーーやの気持ちを想像するだけで、何者にもなれない者の無責任な情報の流布が、誰かの未来を脅かすことのバカバカしさに腹が立ちます(それをリテラシー無しで享受して楽しんでいる連中を含めて)。

※怒りが収まらないので、「誰かの耳」の動画を貼っておきますね。


 そんな「誰かの耳」の世界観に巻き込まれても、前を向いて進むところも、古畑奈和ちゃんと重なってしまうんですが、これからのあーやにはきっと良いことが待っていると信じています。
 だって、「辛いことの後には良いことが待っている」のは彼女の言葉や道のりが証明していますし、彼女を支えくれる人たちがいますから。
 思えば、彼女が好きな曲はあの曲でしたね。
 えっ、何かって?
 2020年12月4日の公式ブログを読んでみてください。

 かつての自分のように、いまや、岡本彩夏というアイドルの物語に希望を抱いている人が、沢山いると思います。
 これからも、何度運命に試されても、彼女が笑顔でいるなら、きっと、素敵な物語が続くと信じています。

2021年5月22日土曜日

ボーダーブレイク

越境者であれ

 
 最近、仕事の関係でVR chatを用いたメタバースと観光のコラボが出来ないか、と色々と文献を読んだり、ネットサーフィンしたり、実際に自分もアカウントを作ってVRのワールドを作る準備を進めたりしてましてね。まあ、凄まじい勢いで進化している業界なんですよ。
 その中で、VRグラスを用いてコンテンツに没入するVRやバーチャルコンテンツを現実世界を拡張するAR、そして、今はあまり使われていない中間点のMRがあるんですが、その進化の歴史を勉強していくと、「xR」という言葉に出会いました。
 「xR」とは、定義が難しくこれから意味が変わっていくかも知れませんが、「これから先にきっと出てくるであろうまだ見ぬ新しいリアリティ技術たちを総称した言葉」であると言われています(株式会社 往来 著『仮装区間とVR』より引用)。
 
 SKE48で「xR」にあたる進化をプラットフォームに起こしてきたメンバーは、誰がいるでしょう?
 僕の頭にパッと思い浮かんだメンバーは4人います。
 一人目は、かおたんこと松村香織さん。
 Gogle+というツールを用いた「今夜も1コメダ!」に始まる動画や「ぐぐたすの輪」を用いたメンバーとのトーク番組は、自分だけでなく他のメンバーの魅力も発掘される「winwin」の関係を作る素晴らしい発信だったと思います。
 二人目は、こっちゃんこと、白井琴望さん。
 配信アプリであるSHOWROOM上で行ったパンダのぬいぐるみ「パンちゃん」の洗濯シリーズを始めとする、こっちゃんの日常を切り取った配信は、「陽の狂気」といえばいいのか、物言わぬぱんちゃんの哀愁も手伝って、病みつきになる面白さがありました。それ以外にも24時間配信であったり、身体を張ったチャレンジも沢山してきました。
 三人目は、ももたんこと、平野桃菜さん。配信におけるDIY感が凄くて、身近なものを利用して、配信部屋の風景が見る度に変わっていき、彼女の勢いと企画力で多くのファンを楽しませています。
 そして、最後の4人目が、10期生のさんちゃんこと澤田奏音さんです。
 
 毎週日曜日に放送される「おはようSUNちゃんラジオ」をまだ未見の方は、その完成度を是非チェックしていただきたいです。
 と、いうのもですね。
 もう一つの「型」が完成していてですね。
 番組の始まりのジングルミュージックがあったり、「教えて〇〇ちゃん」のコーナーがあったり、リスナーからのお便り募集があったり、と、もはや、スポンサーが付けばどこかの放送局でスライドさせて、レギュラーが持てるぐらい「型」が完成しております。
 しかも、番組を始めたのが、2020年8月16日からなので、まだ1年経ってないんですよね。

 さらに、メンバーとのコラボが面白くてですね。
 新型コロナウイルスの影響もあって、まだ先輩たちと絡む機会が少なかった10期生でありながら、どんどんコラボ配信を続けて行っています(同期とも勿論コラボしています)。皆さんも経験があるかも知れませんが、若手の時にトッププレイヤーの先輩たちと話すことで、勉強になることって沢山ありますよね。この経験がじわじわと後で生きてくるんでしょうね。
 更に、「奏音の日本完食」という、各都道府県の名物を食べて行く企画もやっていて、リスナーからのお便りを拾いながら、全国を食で行脚しています。このアイディアも面白くて、コロナで動けないなら各地域の美味しいものを呼び寄せようという逆転の発想が良いですね。
 アメブロでも触れられているので、ちょっと読んでみましょう。

 ううむ、写真だけでも美味しそう。
 うちの県も観光的なアピールを兼ねて「SUNちゃんラジオ」でアピールしてみようかしら?


 これだけではなく、コラボ配信でも自分のスマホにもう一人メンバーを読んで、3人配信をしたり、とにかく配信放送の可能性をどんどん示してくれるメンバーです。
 世代という縦のボーダーも、場所という横のボーダーも、どんどん飛び越えて行くさんちゃん。
 最近、17歳になったばかりなんですよね。
 果たして、これからどんな風にSKE48の中で才能を発揮していくのか?

 同期の五十嵐早香を僕は推しているんですが、夜行性の彼女とは対照的に、日曜の朝に元気に配信をする彼女の姿もいいですね。2020年11月1日、早香先生とコラボ配信した時に、さんちゃんが曲を作って早香先生が歌詞を作るという約束をしていましたが、「本当に、本当に、その約束、叶えてくれ!」と2021年5月22日現在、僕は願っています。
 普段の配信でもオラウータンのオラ丸や妹のスヌちゃんも登場するんですが、彼女の歌や演技に関する才能の片鱗を感じられるので、おすすめです。

 個人的には、冒頭に書いたVRを彼女に与えたら、どんな世界をデザインするのか、見てみたいと彼女のことを調べながら思っていました。プラットフォームの可能性を拡張しながら、新しい世界を作っていくさんちゃん。
 次はどんなボーダーを越えていくんでしょうか?
 ただ、越境者は常に僕らをワクワクさせてくれます。



2021年5月15日土曜日

その瞳の中で生きてみたいだけ

一つ一つを大事にしながら

 誰にでも「人生の中で忘れられない1年」というものがあります。
 今、この文章を書いている僕にも読んでいるあなたにも。
 須田亜香里にとってはいつでしょう?
 僕個人の感想としては、2020年、2018年、2015年、2013年の4つかなと思います。全然、「忘れられない1年」ではないですね。
 でも、それぐらい須田亜香里のアイドル人生は、ドラマチックなんですよね。
 今回は、2013年前半のだーすーに焦点を当てて、考えてみたいと思います。
 何故、この時期のだーすーに焦点を当てようと思ったかというと、彼女がギリギリ「有名」と「無名」の間に居た期間だと思いましてね。この2013年6月以降に完全に全国区になっていったのでは、と個人的に思っているからです。
 それでは早速読んでいきましょう。


 まず、2013年の始まりは、紅白歌合戦の後の年明け公演から始まります。
 彼女は、2012年3月31日の紅白歌合戦での「パレオはエメラルド」で見せ場を用意され、数秒かも知れませんが国民の目をくぎ付けにしました(特にバレエ経験者の方には衝撃だったようです)。

 須田亜香里と第63回NHK紅白歌合戦(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 2013年1月といえば、SKE48ファンにとっては忘れられない出来事がありますよね。
 そう、大量卒業発表です。
 だーすーは、どう感じたのでしょう?

須田亜香里*変わらない笑顔で(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ううむ、これはだーすーだけに限らず、メンバーやファンの皆さんにとっても波乱の2013年がスタートしたわけですね。
 彼女と同期のメンバーだと、選抜常連の小木曽汐莉や、じゃんけん選抜に入った上野圭澄もいました。
 僕個人の話を書かせていただくと、だーすーとおぎちゃんのコンビが好きで、「すだくん、おぎそくん」と呼び合う独特の関係が大好きでしてね。
 もうこの二人がアイドルとして共演する時間は限られていくわけです。
 ちょっとだけ、おぎそくんのブログも読んでみましょう。

小木曽(・*・振り返ったら。)3汐莉 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 言葉にはしないけど、心には同じ風が吹いている。
 本当に素敵な関係ですね。

 さて、このおぎそくんのブログに登場したリクエストアワーですが、その最終日で彼女はAKB48の30thシングルの「アンダーガールズ」に選ばれます。
 これがいかに重要なことか?
 少しだけ彼女のブログを読んでみましょう。

須田亜香里からのプレゼントを受け取ってください(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 総選挙以外で手に入れた「アンダーガールズ」。
 彼女の実力を本店運営も認めてくれた証拠ですし、他のグループのメンバーも須田亜香里という才能に。より触れて行くことになります。

 ちなみに月末にはシングル曲「チョコの奴隷」が発売されます。
 イントロからワクワクする素敵な曲で、矢神久美、秦佐和子、小木曽汐莉というこの後、卒業していくメンバーたちを含めたSKE48前期の到達点のような選抜だと思っています。
 ちなみに、1月末頃「ヤングアニマル」でだーすーのソロ撮影があったんですが、この時のコンセプトが素晴らしいんですよ。前回のことになっちゃうんですが、素晴らしいので、ちょっと読んでみましょう。

須田亜香里*ヤングアニマルさんでのオフショット(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 2月22日、体調不良で週末に予定されていた握手会の欠席が発表されます。
 この時のブログは、彼女の想像力のリーチについて考えさせられます。
須田亜香里 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 1回1回の握手会を大事にしているのを感じます。
 そして、「マジカルラジオ3」の出演が、番組の予告で分かります。
 何故かマジラジだと、だーすーは、2面性のある役ばっかりですよね。
 僕は「ぶり子」さんが好きでした。

須田亜香里 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ちなみにこの日のブログのタイトルは2021年現在、叶いつつあります。
 そして、1回1回のメディア出演を喜んでいるのが先ほどのブログや引用しなかったブログでも書いているんですが、出られるのが当たり前ではなかった頃なんですよね。「SKE48」で呼ばれるのと「須田亜香里」で呼ばれるのは違いますし、「SKE48」でもどのポジションでいるのかでまた違ってきます。だから、1回1回が前に進んでいる感じもして、この頃の快進撃の予感の時期も好きです。

 2013年3月6日のブログでは「マジカルラジオ3」の出演について語られています。

須田亜香里*マジカルラジオ3*AKARI(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 演技の仕事への試行錯誤しながらのアプローチ。
 2021年現在、映画主演も果たした彼女ですが、「どうしよう」という思いと共に役作りに励んでいたんですね。
 いつか、ファッション雑誌の表紙になっただーすーも見てみたいですね。

 夢といえばもう一つ。
 写真集についての夢もこの年、書いています。
 さらに、この時に実はNMB48の山田の菜々さんとも一緒になっていたんですね。

須田亜香里*Waiting room*もはや悪役の女神がついている(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 個人的にはこの曲のMVの衣装が大好きです。
 悪女役が連続していたのは、何故でしょう?


 翌日、盟友の秦佐和子さんが卒業を発表します。

 須田亜香里*一番仲良のいいメンバー(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 おぎそくんとのコンビも好きなんですが、秦さんとのコンビも好きなんですよね。
 「孤独なバレリーナ」の振り付けにまつわるエピソードも好きなんですが、このブログに関するエピソードも大好きです。
 ※ 卒業発表をした時の秦さんのブログも貼っておきますね。

秦*卒業報告 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 それから暫くして、だーすーはK2公演を観に行きます。
須田亜香里*チームKⅡさん(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 だーすーから見たK2公演や曲の魅力も良いんですが、秦さんの姿ですよね。
 そして、彼女は先に卒業していきます。

 運命のいたずらで一緒に踊ることは出来ませんでしたが、手紙を送ることが出来ました。
須田亜香里からしゃわこへのお手紙(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 ううむ、この二人の共演、もっと見てみたかったんですが、夢へと向かう秦さんの姿と、自分がしなければいけない仕事をちゃんとやっていくだーすーの姿が素敵ですね。いつかまた、二人の共演をみたいところです。


 翌日、彼女は、更に全国放送のゴールデン番組で、お茶の間の人々を驚愕させます。
須田亜香里*軟体女王に?!(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 見事に優勝しただーすー。しかも、競った相手が世界クラスと来たのだから、実力の本物さが伝わります。 
 個人的には優勝の喜びもですが、自分の名前が入った楽屋の扉の写真がぐっと来ますね。

 そして、4月。
 彼女にはさらなる別れがまっています。
 その前に彼女がアメーバブログを大事にしていることが分かるブログがあったので、それからまずはいきましょう。

須田亜香里からHappyBirthday(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 そうか、誕生日のメンバーをアメブロに載せて行くのはそういう意味があったんですね。
 選抜に入る前に先輩にしてもらったことを、ちゃんと後輩に託していく。
 今は全員がアメブロを解禁している状況ですが、またアメブロが限定されたメンバーになった時は、後輩たちもこの文化を残していってほしいな、と思います。

 そして、4月4日。
 総選挙に立候補します。
 2つ連続でいきましょう。


 須田亜香里*AKB48選抜総選挙(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

須田亜香里が感じた優しさ(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 そうか、前年は29位だったんですね。
 しかし、何回見ても総選挙の立候補は、心をざつかせられますね。
 速報からの選抜入りを目指します。
 ちなみに、2013年4月7日のだーすーの選対スレを確認していくと速報5500から7000必要ではと提案されています。まずは、速報16位以内を目指すことも。いやあ、この感じ、他人事だと超面白いんですが、一度でも戦ったことがある人ならこの「やるしかねえか」感が懐かしいのではないでしょうか。


 4月14日。
 ガイシ1日目夜公演で、SKE48初の組閣が行われます。
 須田亜香里*SKE48組閣(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 新公演をもらって「初日」を迎える夢は幻に終わりますが、この後、彼女はチームCという素晴らしい出会いをします。
 翌日、ガイシ2日目夜公演と18日、19日と卒業公演を迎えていきます。

須田亜香里*ずっと仲間なこと(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 須田亜香里*笑顔で輝きましょっ(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 須田亜香里*チームSの皆へありがとう(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 中でも先輩たちとの別れのブログが僕は好きです。
 誤解されがちな1期生の厳しさについて説明してくれています。

 4月26日。
 SKE単独での武道館公演が行われます。
 伝説の31曲ぶっ通しライブですね。
須田亜香里*SKE48単独で武道館ありがとう!(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 「限界を超えた」とありますが、この頃の経験が、後々様々な場で生きてくるんですね。
 ちなみに、26日には彼女のソロ表紙の雑誌が発売されます。
 須田亜香里*初めてのソロ表紙(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 彼女の夢がまつ一つ叶いましたね。
 さらに、29日、全グループによる武道館公演がありました。
 この時、ライブの終盤で大島優子が各グループの代表格一人一人にアドリブで質問をしていくところが、あったんですが、この時指名されたのが、珠理奈でも玲奈でもちゅりでもなく、ゆりあでした。思わぬ指名に戸惑うゆりあ。この時、彼女を救ったのがだーすーの軟体芸でした。
 
須田亜香里*AKB48グループ臨時総会*武道館(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 そして、きたりえの兼任解除。
 NGT48のイメージが今となっては強いですが、SKE48も兼任してくれていたんですよね。
 更に、みっきーとの別れも待っています。
須田亜香里*福井競輪場(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 こうして、いくつもの別れが続いた4月を越えて、戦いの5月が幕を開けます。
 まずは、総選挙のアピール動画。

 須田亜香里のアピールコメントの隠れメッセージ(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 須田亜香里が一番大切にしている想い(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 この動画にもちょっとした仕掛けがあったんですね。

 そして、いよいよ5月23日。

 速報が発表されます。

須田亜香里*速報(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 目標よりもさらに上の速報11位!

 いやあ、この2013年のSKE勢の速報順位は色々と凄い位置にいるので、是非確認してほしいです(僕が推してた中西優香も速報で凄い位置にいます)。
 その速報を受けてのブログをもう一つ。

須田亜香里*不器用かも?でも直球の想い(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 いよいよ、開票日が近づいてきますが、その前に5月のブログで素晴らしいブログが一つあったので、こちらも時間のある方は是非。研究生の特権について書いています。

 須田亜香里*ツーショットいっぱい!(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 6月の始まり。
 ファンの方から素敵なプレゼントが届きます。

 須田亜香里の軟体の基本(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 こういう心遣いがいいですね。
 一つ一つの結果を共に分かち合えている感じがします。
 勿論、このメダルだけに限らず、握手会やSNSを通じてのコミュニケーション、発信しなくてもグッズを買ったりメディアをチェックしたり、様々な方法でだーすーとファンの人達はつながっていきます。

 そして、6月9日。
 日産スタジアム。
 彼女の目標は、見事に達成されます。

須田亜香里*16位ありがとう(・⌒+)☆ミ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 この日のスピーチの「瞳の中のセンター」は、もう名言ですが、ブログに書かれた言葉たちも素敵で、「辛いことと嬉しいことの比率」についてと、その苦しみを乗り越えさせてくれた一人一人のファンの方々の存在。SKE48ファンとしても、彼女の16位以内確定が決まった時、他人事なのに自分のことのように嬉しかったです。
 

 2021年5月現在、彼女はテレビに毎日のように映っていますし、雑誌にも沢山出ていますし、そして、今でも変わらず沢山のファンの方々と進んでいます。
 躍進と別れの2013年前半、それは現在の活躍の予兆を感じさせる半年間でした。




 




2021年5月14日金曜日

SKE48 このメンバーのアメブロが面白い!

 日常を豊かにする君の日常


 皆さん、メンバーのブログはどれぐらいチェックしているでしょうか?
 僕は、自分のブログでメンバーのアメブロを引用する関係で、よく読んでいます。
 何故、アメブロかというと、皆さんが無料で読めるからです。公式ブログや映像倉庫は有料なので、SKE48ファン以外の方が読めないので、なるべく使わないようにしています。
 「いやいや、こんな弱小ブログ、SKE48ファン以外読まないだろ」と、ネクターピーチ味を飲みながら笑ったあなた、その通りだよ!
 しかしですね、ありがたいことに、近頃は映画ファンの方や文学ファンの方、STU48推しの方、そして、上記のすべてに興味がないけど、運悪くリンクを踏んでしまった方も読んでくださっているので、なるべく、気軽にアクセスできるようにとアメブロを選らんでいます。
 ううむ、早くも脱線してしまいました。
 最近、真面目なことばかり書いているので、曲の出だしが一番カッコいい国家はフィリピン国家みたいな話を続けてもいいんですが、本題に戻りましょう。

 今回は、「恋落ちフラグ」で全メンバーにアメブロが解禁されたので、その中から独自の視点で「このメンバーのこの部分が素晴らしい!」という視点でピックアップしていきたいと思いますよ!


① 写真が素敵部門

 赤堀君江さんです。
 まずは、代表的なものを読んでみましょう。
 【赤堀君江】 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 たった1回のブログで、いくつ顔を見せてくれるんだ、という素晴らしいブログです。
 赤堀さんのフォトジェニックとしての素晴らしさを、より多くの人に知って欲しくなる毎日のブログです。
 個人的には、下から2番目の赤堀さんが好きです。
 あと、仲間思いで自分のことだけでなく、卒業していくメンバーの思いでもしっかり書いてくれていて、まだまだ知っていきたいメンバーです。


② 生き物愛編
 ブログの面白さの一つに、自分と違う価値観に気軽にアクセスできるところがあると思います。自分がカワイイと思わないと思う人の価値観を知ることで、もしや、これは自分の中にもあるのでは、と気づいたり、そうかそういう見方があるのかという発見もあったりします。
 中でも入内嶋涼さんのブログが凄く面白くてですね。
 彼女のカブトムシ愛に溢れた2021年4月12日のブログを読んで欲しいです。

✓ 入内嶋 涼 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 まず、カブトムシと出会うシーンの情景が、凄く良いんですよね。
 野菜と一緒にカブトムシを売っているというのどかさ。
 そして、ピンボケした写真が、その後の2匹が死んでしまって泣き続けたエピソードの彼女の視界や思い出とリンクするようで素敵です。
 散歩のエピソードやうっかり落としてしまったエピソード、そして、版画も素晴らしくて、読みながら何度もノスタルジーをくすぐられました。
 最後に新しいカブトムシさんを迎えるところも良いですね。
 読み終わった頃には、僕のカブトムシ観が少しだけ変わっていました。
 「こういうのだよ、こういうのを自分のブログでやりたいんだよ!」と叫びそうでした。

 さらに、こんな熱いブログもあるんです。

 未読の方は是非!

 ✓ 入内嶋 涼 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


③ ネタ選びと腰の強さ編

 僕は他の方のブログでは、評論家や書評家の方、そして、映画ライターの方のブログを読むことが多いのですが、読み続ける理由としてはテーマ設定の面白さがあります。どんな面白いテーマを設定するか、その為にどんなネタ(材料と言い換えても良い)を持ってきて料理するかが重要かと思います。
 上記の点において、最近注目しているのが、中坂美祐さんです。
 まずは、このブログを読んでいただきたい。

☆中坂美祐☆ぶたさん | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 最後まで読んで何も感じなかった方もいるでしょう。
 それは仕方ありません、僕が「ハリーポッター」シリーズを見ても特に何も感じないのと同じです。好みは人それぞれです。じゃあ、さっきのブログに戻ってどこが素晴らしかったか?
 あの豚さんのトートバックの絵ですよ!
 あの画風、もう僕の心の柔らかい場所を未だにまだ締め付け捲りですよ。
 金属バットの友保さんみたいに思わず「きゃーわぁいーんだ!」と叫んでしまいました。


 
 もう、自分がこれまで強く鍛えてきた部分とは、違う角度から魅力をぶつけられた感じで、この絵をきっかけに彼女のブログを読んでみたんですよ。
 そしたら、まあ、毎回ネタ選びが面白くてクイズなかさかシリーズも好きなんですが、SKE48の曲に対する深い愛やコンサートの感想回の文章量と熱が凄まじいんですよ。

 曲に関するブログを読んでると、彼女視点の曲エピソードをもっと読んでみたいですね。☆中坂美祐☆好きな曲① | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ④ 毎日読み続ける楽しみと、相互に影響しあう楽しみ編
 
 よこにゃんこと、北川愛乃さんはSKE48のアメブロの可能性を拡張したメンバーではないかと最近思ってましてね。
 毎日、ファンの方々から送られた質問に答えて行って、そのやりとりだけでブログになりそうなんですが、さらに様々な物の制作が素晴らしくてですね。
 2020年9月19日に書かれたこの絵が。

 いま、これですよ。

 もう、よこにゃんの制作力も素晴らしいんですが、彼女の創造力の凄さですよね。
 これからも彼女にはアメブロという場を大事にしていって欲しいです。
 
 皆さんがよく読むメンバーのアメブロはあったでしょうか?
 是非、土日に是非是非チェックしてみてください。 


物語か物騙りか?

 僕の好きな時代劇映画の中で「KUBO 二本の弦の秘密」という映画があります。

 物語の中で結構な悪人のオジサンが、記憶を失ってしまいます。
 ちなみにこのオジサンがどれぐらい悪人かというと、余裕で村一つを危機的な状況に陥らせるぐらいの悪人です。
 そんなオジサンに対して、村人たちは、「いやいや、あなたは昔から良い人だったんですよ。凄い優しい人だったんですよ。きのこといったらえのきだけ、好きになるのはゆうかだけだったんですよ」と優しく語りかけるんですね(少し、嘘をつきました、ええ)。

 映画を観終わった後、「そうか、物語って物騙りでもあって、こういう嘘ならいいかもな」と心が暖かくなったものです。

 しかし、現実世界はなかなかそうはいかなくてですね。
 事実を切り取って、嘘を騙って誰かを傷つけたり、快感を得たり、お金を得たりする人々がいます。
 2018年のアメリカ大統領選あたりから、フェイクニュースの広告ニュースの広告収入だけで生活している人も出てきたそうです。
 さらに、マサチューセッツ工科大学が研究発表した情報によると「嘘の拡散力は事実の100倍」だそうで、刺激的な情報を早く人に教えたくて拡散してしまうそうです(いずれも幻冬舎「平成ネット史 永遠のベータ版」より)。

 上記の問題はなかなか難しいもので、人間は自分の信じたい物語を信じてしまうところがあると僕は思います。そうなると、その信じたい情報だけを集めてしまい、結果的に情報が偏ってしまいます。ちなみに、こういうのを「フィルターバブル」というそうです。かといって、情報をガンガン入れていると、偽の情報も混じってくる
 

 なんでこんな話をしたかというと、SKE48のあーやこと岡田彩夏さんの誤った情報が拡散し、彼女の家族の耳にまで入ってしまったことです。そのせいで、彼女のお母さまは心を痛めることにもなります。

 情報の流れを追っていくと、あーやがインスタライブを行い、その際にまだいつ公演に出るかは決まっていないことを語ります。
 それを匿名掲示板サイトである「5ちゃんねる」であーやの公演出演停止のスレッドが立てられ、そこから彼女の素行であったり、運営への批判が並びます。それを各まとめサイトがまとめます。そして、何も知らないファンの方やアンチがどんどん広めていくことになりました。
 あーやが訂正後も未だに記事をそのまま残しているサイトもあります。
 この1連の流れを見ていて思い出したのが、古畑奈和さんの2018年の総選挙のことです。
 あの時、僅か24時間ほどで凄まじいスピードでデマが広がっていき、心無い言葉が奈和ちゃんやSKE48に関連するサイトに投げられました。

 あれから、もうすぐ3年経とうかというのに、未だに同じようなことが起こる悲しさ。
 アンチはキリがないかも知れません。
 自分の嫌いなグループに不幸があると、それで自分や自分の好きなグループが少し上にいったような錯覚を感じるのかも知れません(想像ですが)。自分の信じたい物語が現実にも起こってほしいかも知れません。でも、本当にそれが正しいんでしょうか?

 ひとまず、僕はいくつかのサイトの各SNSアカウントを通報しておきました(本来ならば、サイトに広告を出しているプラットフォームにも通報すべきなのかも知れません)。
 今のPV数が多ければ広告がつくという、正しさを置き去りにしたネットの広告モデルを一旦見直す必要があるかと思いますし、運営側もアイドルを守る為にしっかりとした対応を取ってほしいです。
 奈和ちゃんの時、運営はきちんと対応してくれたでしょうか?

 僕自身はインターネットの負の面だけでなく、プラスの面も見てきました。SKE48の名古屋ドーム公演アンコールのオレンジ色のサイリウムは、ネットがあったからこそだと思います。
 

 本当に弱小のブログやnoteを運営していますが、少しでも自分の好きなものや好きな人達にプラスになることを書ければいいな、と思いながら、今日もPCを立ち上げます。早さより遅さを、浅さより深さを求めて。


※ 今回、嫌な想いをした分、微力ながらあーやの力になりたいと思ったので、時間を作ってあーやの記事も書けるように準備していきたいと思います。

理由は君が決める

グレデーションの中で

 NHKの大河ドラマが好きで、よく一気見します。
 昨年、放送された「麒麟がくる」も面白くて、これまでの歴史小説や映画の中で悪人として描かれてきた人物たちの再評価がされていて、立場を変えるとこんなに見え方が変わるのか、と楽しめました。
 大河ドラマの面白さとしては、歴史の中のミステリーを脚本家や監督、現場のスタッフたち、そして演者たちが自分たちの解釈で埋めて行くところです。
 たとえば、「本能寺の変」も様々な説がありますが、今年の大河ではみんなが明智十兵衛光秀に「もう誰かが信長殺すしかないよね」というのを押し付けていった感じがじっくり描かれていましたね。
 徳川黒幕説や豊臣黒幕説、ただ単に恨みが蓄積していた説、公家黒幕説、などなど、これまでの説よりも個人的には好きな描かれ方でした。

 なんでいきなりこんな話から始めたかというと、昨日の惣田紗莉渚さんの卒業発表を知った時に、まず頭に思い浮かんだのが、「うわあ、大河ドラマにしたら面白そう」という感想だったからなんですね。

 崖っぷちの状態からアイドルの世界に入った彼女。
 上に登っていくために「泥臭く」頑張って、握手の売り上げを伸ばし、SKE48の選抜にも入り、総選挙でも選抜入りという見事な結果を残していきます。
 アイドルとしてだけでなく、舞台女優としても少しずつキャリアを積み、憧れの宝塚とはアプローチは違うものの着実に舞台人として活躍していく姿は、ファンだけでなく、アイドルになりたいという夢をまだ大事にしている少し年上のアイドル志望の方々の希望にもなっていたのでは、と思います。「S田3姉妹」という言葉がSKE48ファンの中ではありましたが、彼女も須田さんや柴田さんのように、ストイックに活動に取り組む姿勢には、尊敬の念を抱いていました。

 それだけに、今年の春に文春に報道されたジャニーズタレントとの報道は、非常に残念というか、「悔しい」というのが正直な感想です。
 報道を知った時は、美しい物語から、いきなりスキャンダラスな波乱万丈ストーリーの序章のように感じました。
 ファンの方の中で昨年の10月にSNSに投稿したものから、もうある程度卒業することを決めていて、そこから気が緩んだのでは、と考える方もいらっしゃるんですが、僕はこの期間になぜ彼女があんなことをしたのか、と考えてしまうんですね。しかも、医療関係の仕事を知識を得ていたにも関わらず。

 勿論、お相手の事務所の関係で公に謝罪できないのかも知れませんが、なかなかモヤモヤする対応で(昨日の言葉も含め)、市川崑監督の「処刑の部屋」のような「信じていたものが、自分の理想を押し付けていただけで、現実は全然違いましたよ」という衝撃を緩和する何かが欲しかったかなと思います。

 おそらく、このスキャンダルについて彼女本人が語ることは、これからもない可能性が高いと思います。そうなると、僕らが物語の補完をしていかなければいけません。
 「舞台ではよくあることだよ」とか、「欲望に負けたんだよ」とか、100億人がすぐに思いつきそうな理由もあるのかもしれませんが、大河ドラマのように、一つの事象に対して様々な描き方を用意して、自分が納得できる説を探せないかな、と考えています。
 卒業に関しては、乃木坂46の松村さんのように謝罪して、そこからもう一度立て直すというプランを取れなかったのも痛かったかも知れませんし、後輩達のロールモデルになりきれなかったというのもあるかも知れません。ここから、どう信用を回復していくかの物語も見たかったです。
 話を戻すと、あの時「アイドル 惣田紗莉渚」と「人間 惣田紗莉渚」の間に何があったのか。

 僕が好きな谷川俊太郎の詩集「定義」の中に「灰についての私見」という散文詩があります。
 少しだけ内容を書くと、どんなに小さな白の中にも目に見えない黒が隠れていて、それは常に白だからこそ黒を生んでいく。逆に黒にも白が隠れていて白を生んでいく。本当の黒であったためしはないし、本当の白であったためしはない。
 あの時の惣田さんは白が強かったし、あの時の惣田さんは黒が強かったかもしれない。
 じゃあ、次は?

 それが今の僕の答えです。 

2021年5月8日土曜日

証言 高柳明音

言葉に変えるなら 


 

 趣味でSKE48の楽曲やメンバーのことを書いているんですが、時々、好きなのに上手く言葉で魅力を捕まえきれないメンバーがいます。
 高柳明音もその一人で、もう、色々な要素が渦巻いていて、自分でも何回かチャレンジしたものの、「これだ!」というものが、まだ書けていませんでした。ちゅり自体は「マジカルラジオ」がきっかけで好きになり、仕事が本当に辛い時に、帰宅してからの「マジカルラジオ」の明音さんの活躍に力を貰い、「暗黙の了解」での喋りも大好きでした。でも、これだというものが見つからない!
 そこで、アメブロのメンバーたちの証言から、ちゅりの魅力について探していこうという超他人まかせの企画が今回の記事です。
 それでは、早速探してみましょう。
 まずは、中坂さんのブログから!


 ① 歴史を作ったところ
 ② 優しいところ
 ③ 声 

 いきなり一人目で模範解答が出てしまった感じがしますが、①の歴史を作ったところというのは、SKE48ファンの間では有名な「私達に公演をさせてください!」という直訴ですね。そこからやってきたラムネの飲み方公演。
 ②の優しいところは、実は多くのメンバーのブログでも触れられています。
 ③の声もちゅりの魅力で、「ヘビーローテーション SKEver」の伝説の出だしも良いですが、「夜風の仕業」の彼女の歌声も良いですよね。

 よし、まずはこの中坂さんが挙げた3つの要素を足掛かりにして、さらに明音さんについて考えていきましょうよぉ!(急に「マジカルラジオ」の若林さん風になる)
 
 まずは①の歴史を作っていったことについてですが、歴史を作っていったからこそ、できることがあります。
 
 ううむ、オリメンがもう少なくなっているからこそ、彼女だけが覚えている細かい点とかも多そうですね。川嶋さんのブログの文章も凄く良いですね。
 今回の卒業コンサートのリハーサルでも、曲への愛が彼女の口から語られていることが、この後の坂本真凛さんのブログからも分かります。
 くしゃみするところがカワイイというのは、ちゅりのちんちくりんな可愛さを想像させていいですね。
 ここまでは後輩たちのブログですが、同期の斉藤真木子のブログが少し違った視点で彼女について語っています。

 長くSKE48にいたからこそ、同期の卒業も経験していく。
 24人居た同期もあと二人。
 でも、そんな中で思いを新たにした貴重な1日。
 今は、2期生は真木子一人になりましたが、真木子にはまだまだ色々なSKE48で体験した話を書いて欲しいなと思います。

 次は②の優しいところを掘り下げていきましょう。
 まずはみよまること、野村美代のブログから。
 
 これは、カミングフレーバーのリーダーを務めているみよまるだからこそ見えた部分でもあるかも知れないんですが、マンツーマンの優しさだけではなく、グループ全体への細かい心遣いも良いですね。

 次は5期生の江籠ちゃんのブログを読んでみましょう。

 ううむ、二人の背中の写真が良いですね。
 

 野島樺乃さんは、二人だけの体験を教えてくれました。
 
 メンバーたちの心のドアを自然にノックできるちゅりの優しさを感じるエピソードですね。
 さっきの江籠さんの時とは違う背中の写真も面白いですね。ちゃんとパパの背中に見えるという。

 また、後輩たちへの言葉も印象的なものが沢山あります。
 6期生の二人のブログを読んでみましょう。


 二人のこれからの指針になるような言葉を残していますね。
 特に熊ちゃんの「理想の後輩」という言葉が、これからのSKE48がうまく先輩メンバーたちが育ててきたものを、どう継承していくかの間接的なロールモデルになる可能性を感じました。

 また、ブログでもメンバーたちへの優しさを発揮することがあります。

 決して幸せなスタートばかりではなかったドラフト1期生についての心遣いも素晴らしいですね。
 凄く良いブログなので、是非、これは読んでおいていただきたいです。

 更に、彼女の言葉は直接語るだけでなく、間接的にLINEの文章で優しさを見せることもあります。

 アイドル活動に一生懸命にな時、ふと立ち止まって考えさせてくれる言葉ですね。こういう風に相手に気づきを起こさせる言葉を、自分がどれぐらい発信できているんだろう、と考えさせられました。これもちゅりの優しさからですよね。
 もう一人、LINEの言葉をあげているメンバーがいました。

 見ていてくれる先輩がいるというのは、後輩としては本当にありがたいですよね。
 しかも、上手く行かなかった日は特に。
 偶然にもおしゆきがLINEの言葉を通してというのも興味深いですね。

 さて、最後の「③ 声」については、実はここまでのブログで「煽り」や「歌声」として書いているメンバーたちがいますが、少しだけそれを拡大して「表現力」にしてみたいと思います。
 まずは、先ほど挙げたおしりんのブログをもう一つ、観ているファンだとなかなか気づかないメンバーならではの学べる点があります。

 言われてみると、曲のフリーパートの部分でのちゅりは、凄く自由に曲の世界を表現していますよね。
 次は舞台でも共演したおーちゃんこと、末永桜花さんのブログを読んでみましょう。
 曲だけでなく、舞台での演技について書いています。

 「マジカルラジオ」大好き勢としては、もう10年ほど前の作品なんですが、未だに彼女の演技には、元気をもらいますし、舞台「ハムレット」での父親役も凄くハマり役でしたよね。「仁義なき戦い」は残念ながら観られなかったんですが、これからちゅりが出演する作品をまだまだ見て行きたいと思います。

 あとは、舞台だけでなく、コンサートでの時の年を取らないフレッシュさですよね。
 キャリアが長くても若いメンバーと変わらないフレッシュな表現が出来るのも彼女の凄いところです。

 ううむ、多くのメンバーが彼女の変らない若々しさを挙げていますが、個人的にはみなるんの「顔天才」という言葉が印象的でした。

 ここまでは、劇場だったりコンサートという場でしたが、握手会という場ではどうでしょう?
 同期の真木子のブログを読んでみましょう。

 ファンの方とのコミュニケーションもメンバーと変わらない優しさで接していたのが、分かるエピソードですね。後半の歌が上手いというエピソードも、やはり、という感じですね。

 さて、中坂さんのブログに乗っかって3つのキーワードに沿ってみてきましたが、徐々に本質に近づいてきた気がします。
 上記の3つを踏まえて僕が本能的に、一番自分に近いなと感じたと感じたブログを挙げていきたいと思います。
 まずは、倉島杏実先輩のブログ。

 ちゅりが居ることで、場の空気が明るく変わる。
 そして、更にその現象を言語化したメンバーがいます。

 もう、タイトルを見た時に「これだー!」となりました。
 そうか、握手会・コンサート会場やMVやライブ映像から感じる、ちゅりの持つ明るい感じは「楽しさの伝染」だったのか、と膝を打ちました。
 伝説となっている「チームC」の「未来とは? ZEEPコンサート」に行ったことがあるんですが、もう楽しさがチーム全体に広がっていて、丁度、大組閣の影響でチームが終わるコンサートの筈なのに、最後の曲「S子と嘘発見器」まで楽しく騒いで終われたのを覚えています。
 もう、ちゅりはSKE48を卒業しましたが、きっとこの明るさの片鱗は、SKE48に(特にK2には)残っていると思います。新しい明るさを伝染させてくれるメンバーも育ち続けています。
 新しい世代から、いつかちゅりのようにメンバー、観客、そして、自分自身も楽しくさせてくれるメンバーが沢山出て来てくれると嬉しいなと思います。
 
 次の場所でちゅりがどんな「楽しさの伝染」を生むか、今から楽しみです。

2021年5月5日水曜日

平田詩奈にありがとう

ドアをノックしつづけたもの

 
 どうしても諦められない夢が皆さんにはあるでしょうか?
 一度、道が途絶えてももう一度挑戦したくなるような夢が。
 先日、SKE48のドラフト3期生である平田詩奈が通っていた学校は芸能活動禁止の学校でした。
 2018年8月23日に行われた彼女の生誕祭では、お母さまからの手紙には「毎日言い合いだったね」と書かれていました。そのまま2次3次と進んだ彼女は見事に8期生の合格を決めました。
 いやあ、今更ですが、僕の推しだった岡田美紅と同期になっていた可能性があったんですね。
 辞退を決めた日、彼女は泣いて泣いて嗚咽の中で「高校を卒業してからもう一度挑戦する」と。
 その後語られた平田詩奈本人の言葉では、両親にも言わず1次オーディションを受けたことが語られます。応募した時の彼女の心情を想像するだけで、心が震えます。そして、勇気を出して開いた扉を自分で閉じなければいけない悔しさ。やはり、彼女の心情を想像しただけで、涙が出そうになります。
 テレビに出て活躍する8期生の姿を見て、ドラフト生として応募します。
 それから3年間、彼女は一度手放した自分の夢を握りしめて活動します。



 本当に恥ずかしい話ですが、僕は平田さんの公演だったり、コンサートだったりで歌ったり踊ったりしたときのふわりとした雰囲気が好きだったんですが、SKE48に入るまでにこんな熱いストーリーがあったのか、と自分の不勉強を後悔しています。

 やがて、彼女は2021年3月26日。
 彼女は卒業していきます。
 西さん、ゆうゆ、らぶりん、同期の一人一人が手紙を読んで行きますが、僕はゆうゆの「これからは何かあった時、しぃちゃんみたいに話を聞ける人に頑張ってなるから、いつでも呼んでね」というフレーズがなんとも平田さんの性格を表していて、素晴らしかったです。
 手紙といえば、彼女のお母さまからの手紙の中がなんとも印象的で、「『卒業しません』って言って欲しい。ママの中にまだ少しだけある正直な気持ちです」から始まる手紙は、本当に素晴らしい内容で、アイドル平田詩奈と家に帰った時の一人の女の子としての平田詩奈の姿、どちらも描かれています。
 そして、西さん、らぶりん、ゆうゆの3人へのお母さまのメッセージも素晴らしくて、そうか、西さんは前日に卒業したし、らぶりんとゆうゆはチームが違うから公演を新しく覚えることになるのか、でも、それでもお祝いしたい大切な人だったんだな、と思うと涙がまた出そうになります。
 以前、乃木坂46のドキュメンタリー映画を観た時に生駒里奈さんのお母さんの手紙が紹介されて、なんで自分の娘が無関係な誰かに評価されたり傷つけられたりしなければいけないのか、と悩んだ時期があると書かれていましたが、生駒さんに限らず、メンバー一人一人の親御さんたちにとって大事な存在です。
 その気持ちがお母さまの手紙の随所からも感じられます。
 そして、他者の評価がどうであれ、一番の味方でありたいという思いが「自慢の推しでした」という言葉から伝わってきます。
 「未来が目に染みる」を歌い終わった後の彼女の顔は、どこか清々しさがありました。
 
 現在、平田さんはInstagramのアカウントを開設して発信を始めています。
 次の夢への道も険しいかも知れません。
 でも、彼女なら、長い夢のラビリンスに迷い込んでも、きっとまた自分の力で扉を開いて、僕らの方をみて優しく笑うでしょう。

※名古屋ウィメンズマラソンにチャレンジした「平田詩奈の走り方」はこちら!

カミングフレーバーはジェネレーションZ?

 新しい物語へ


 「Z世代」という言葉をご存じでしょうか?
 定義は諸外国によって違いがあるそうですが、1990年代中盤以降に生まれた世代のことで、デジタルネイティブ世代で、SNSやスマホも物心つく頃にはあった世代だそうです。
 「~世代」と若者を区切ること自体には、非常に違和感があるんですが、年齢ごとの消費だったり心理情報の統計データから特徴を見るのが好きな僕は、色々と関連書籍や解説動画をここ数日、ゴールデンウィーク前にチェックしていました。
 日本の統計だったり、著名人の体験談を調べていくと下記のようなことが見えてきました。
 ① 上の世代の失敗を見ているので、ガツガツしない。自分が夢を叶えるというよりは、みんなで幸せになる協力していくという要素が強い。自分の等身大の幸せを見つけるのが上手い。
 ② 情報リテラシーが強く、自分が触れるものへの予習もしっかりしているし、倫理感も強い。素直で優しい人が多い。想像力のない「結果主義」の反動か。生まれた時から自然に相互発信の関係でもある。
 ③ ただ、少子化の影響で溺愛されて育ち、失敗経験の少なく、繊細な傾向もある。同じ傾向の人達が集まることも多い(ブロックが気軽にできる。リアルの場では静かな対立が生まれやすい)。これから多くの打席に立つ必要がある。そして、旧世代が彼らのことをどこまで理解できるかも課題である。
 
 ううむ、書きながら果たしてこんな若者ばかりなのか、という疑問がムクムク湧いてきますが、②なんかは職場で接する新卒の子とかに感じますね。ただ、僕が住んでいるところが田舎なので、「うわっ、未だにこんな人いるんだ」というような昔ながらの価値観の若い人も勿論います。

 僕自身は、15歳年の離れた弟がいるんですが、もういかに自分たちの世代が上手に負けて、彼らの世代にバトンを託せるかと考えています。丁度、上記の③の部分ですね。少なくとも自分の「自分の時代はこうだった」を押し付けずに、チャンスの場を与えられればとも。
 

 さて、ふと「SKE48」だとどの世代にあたるんだろう、と考えました。
 パッと思い浮かんだのは「カミングフレーバー」でした。
 野村美代をリーダーに8期、D3、9期のメンバーで作られたユニットです。


 カミングフレーバーが出来た2019年はもう、選抜総選挙は終わっていました。
 つまり、カミングフレーバーのいる世界は、個人個人で戦うという選択肢が一つ無くなった状態で始まります。
 勿論、8期生の野村美代やD3の大谷悠妃や中野愛理は、総選挙をギリギリ体験している世代ですが、1期生~7D2たちが触れてきたような本格的な争いは経験せずに終わることになります(その代わりと言ってはなんですが、SKE48のゲームでの様々な争いをしていくことになるんですがね)。
 また、名古屋ドームまでの大きな物語を体験していないメンバーたちでもあります。

 そして、カミングフレーバーは、③の多くの打席に立つということをリアルの場やネットの場を使ってどんどん体験していくことになります。

 印象的だったのが、みよまるのインタビューで「カミフレにいると普段はできない成長ができているというか。グループをまとめることにしても、こんな難しいことを先輩たちはやってるんだって」という部分なんですが、なかなか期が浅いと経験できないことを彼女たちは経験できているわけです。良い意味で順番待ちを飛ばすことに成功したわけです。

※参照

カミングフレーバー・スペシャルサイト|INTERVIEW (comingflavor.com)


 更に、公式youtubeを見ていると、同世代のメンバーでのびのびと話している感じが、見ているこちらにも多幸感を与えてくれます(特に後ろではしゃぐ赤堀さんたちが素敵)。


 こう、個人個人の夢だけでなく、みんなで「カミングフレーバー」というユニットを大事にしていこうという感じが良いじゃないですか。あと、次があるかどうか分からない状態で続けてきながら、ミニアルバムのリリースに至ったというドラマも。
 個人個人で頑張りながらも、カミフレというユニットも大切に育てていきたいという思い。
 
 カミングフレーバーがあることで、彼女たちはSKE48だけでなく、もう一つのアイデンティティを持つことが出来ます。
 早稲田大学理工学術院学術院長補佐であり、総合機械工学科教授の岩田浩康教授は「自在化身体論」の中で研究者として「2つ以上のアイデンティティを持つこと」を大事にしていると書いています。
 自分が普段している研究以外にも「アマゾン・ビッキング・チャレンジ」のような外部コンテストに参加したり、企業との共同研究にも参加することで、自分では気づかなかったようないい部分を見つけたり、意外な能力が見つかったりするそうです。
 そして、自分独自の研究テーマが停滞した時は、みんなで考えるテーマの方に尽力することで、また視界が開いたり、発見があったりするそうです。

 ううむ、この2つのアイデンティティを持つ理論もカミフレにあてはまりそうですね。「SKE48」でなかなか公演の出番だったり仕事だったりが回ってこない時も、カミフレとしての活動で魅力を爆発させることで、個人の仕事に繋がるかも知れません。そう考えると、カミフレでどんどん外の場所で魅力を発揮する場が増えていくといいな、と思いますね。
 
 僕がカミフレに対してZ世代的と感じたことは、ひょっとしたら、個人だけの幸せではなくみんなの幸せ=カミフレというグループの幸せを目指すという選択肢を持っているというところからかな、と感じました。目標設定として選抜だけではなく、カミフレの活躍という場があるということは、非常に貴重だと思います。
 10年代でアイドル界における個人戦の時代は終わり、20年代はチーム戦の時代に移ったかな、と考えているので、カミフレの戦い方は時代にマッチした戦い方かだとも。

 正直、カミフレが誕生した時から、いったいどういう風に応援していけばいいのか、と探り探りだったところがあるんですが、少しずつ分かってきた気がします。
 ただ、一つだけ言えるのは、僕が彼女たちの可能性の全貌が見えていないから惹かれるということ。カンディンスキーがクロード・モネの「積みわら」を観たときのように、完全には分からない。わからないからこそ惹かれる。
 もっと彼女たちの可能性が試せる場が増えて行くように。
 6月のミニアルバムを楽しみに待ちましょう。

 彼女たちの一つ一つの章を繋いでいくことで、かつての大きな物語を超える何かを生み出すことを期待しながら。

※カミフレが挑んだZOOM劇場の感想はこちら!

※個人的にカミフレ曲で一番好きな「君がいない世界」の記事はこちら!
 

2021年5月4日火曜日

証言 松井珠理奈

誰かの嘘と真実

 
 映画が好きなので、たまには映画の話をさせてください。
 黒澤明監督の「羅生門」を皆さんはご覧になったことがあるでしょうか?
 もとは芥川龍之介の「藪の中」が原作になっています(原作には、映画に出てくる木こりは出てきませんが)。
 ある殺人事件に対して、3人の証人がそれぞれが食い違った証言をして、事件は行き詰ります。映画の終盤に事件を目撃していた木こりが、事件の全部を目撃していて3人ともがそれぞれ嘘をついていたことが明らかになっていきます。
 映画のストーリーから浮かび上がってくる人間のエゴだったり、それでも人間を信じたいという思いだったり、様々な心情が描かれていて、「羅生門」は第12回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。第24回アカデミー賞で名誉賞を受賞します。
 この作品のように、証人たちが食い違う証言をして、矛盾が生じることを「羅生門効果」という名で心理学や犯罪学の世界でも使われるようになったそうです。
 映画やミステリーの場合でもこの効果は今でも「羅生門スタイル」で使われています。印象的な作品だと「トーニャ 史上最悪のスキャンダル」とかですかね。
 
 
 当事者がそもそも語らず、証人たちに先入観があった時には「羅生門効果」が生じやすくなります。
 松井珠理奈に関してもそうです。
 
 松井珠理奈は、SKE48を4月末に卒業しました。
 当初彼女はSNSの更新や文章に関して、そこまで頻繁に更新したり多くを語るメンバーではありませんでした。これは、年齢だったり学業だったりのバランスもあったと思います。また、休養だったり外仕事が多い関係で、外から見ている人だけでなく、一部のSKE48のファンからも「珠理奈は孤立しているのでは?」とか「自分のことばかり考えて出しゃばっている、早くセンターを変えろ」というような批判もありました(Yahooニュースのコメント欄だけでなくまとめサイトのコメント欄でもこの手の批判は形を変えて続けられていました)。
 
 showroomという喋り中心の場を手に入れたことで、彼女の発信は加速していき、握手会という1対1の場だけではないオープンの場で、珠理奈の考えやグループに関する想いなどを思う存分知ることが出来るようになりました。
 それでも我々ファンが知る珠理奈の姿は一面に過ぎません。
 今回は信用できる証言者、SKE48のメンバーたちの証言を借りて、今、自分たちが思い描いている珠理奈像の確認や新しい魅力を発見できないか探してみたいと思います。
 珠理奈と過ごした時間や距離によってメンバーによっても見え方が違うと思いますが、それぞれ見えて来るものがあるかと思います。

 まずは、ファンだったメンバーから見た珠理奈です。


 もう、筋金入りの珠理奈ファンのどんちゃんだからこそ、言葉に出来ないところもあるんでしょうが、「裏表のなさ」を挙げています。ファンだった頃のどんちゃんが見ても、メンバーになったどんちゃんが見ても変わらない姿。よく「嫌いになってない?」とどんちゃんに聞くそうですが、ファンの思いを裏切らない珠理奈の真っすぐさを感じます。
 次は松井玲奈ひょんの大ファンの倉島杏実先輩のブログです。
  

 ファンとして見ていた頃の珠理奈と自分を比べて、当時の珠理奈が務めていたポジションの凄さを実感しています。だからこそ、同世代のメンバーと比べて大人っぽくならずるを得なかったのかもな、と深読みしてしまいます。
 そして、その最前線で様々な場所で戦ってきた経験が、「オーラ」になっているのかな、とも思います。川嶋美晴さんもブログでこの辺りのことは触れていますね。

 特にファン目線から見た「頭の回転の早さ」のところは、本当にイベントなどの記者会見でダジャレを求められる度に、即答しているところが印象に残っています。しかし、彼女の凄さは頭の回転だけではありません。
 荒井優希のブログを読んでみましょう。


 そう、記憶力の凄さも珠理奈の凄さですよね。
 記憶力が凄いからこそ、昔のAKB48の曲も大事に覚えているし、オリジナルの振り付けも覚えている。
 さらに振りつけ覚えの早さも凄いんですよね。
 井田玲音名のブログを読んでみましょう。


 ううむ、10分で振り付けを覚えてしまうところが凄いですね。
 そういえば、松井玲奈が乃木坂46と兼任している時に、覚えの早さに乃木坂46のメンバーたちが驚いたというエピソードがあったそうですが、どんどん覚えなければいけない曲がやってくるという時代背景もあったんでしょうね。
 さきぽんも同内容の指摘をしています。

 ただ、この辺りの性格面やスキル面だけではなく、彼女のSKE48への愛は非常に強いです。立ち上げメンバーである1期生だからというものもあるかもしれませんが、こちらが思っているよりも広い視線でSKE48を見ているのでは、と思わされることがあります。
 僕がそう感じたのは、6期生ZEEPライブで披露した「神々の領域」についてです。
 「神々の領域」は、1期生だけの特別な曲。
 それを6期生がやる。
 かつての僕のような心の狭いファンでしたら、「へえ、6期生はんたちが、『神々の領域』?神7とかに入ったメンバーはんでもいらっしゃるんでっか?いっぺんおうてみたいわあ。誰やろ、神って?」と急に京都風の嫌味をブーブー言いたくなるところですが、珠理奈は違います。

 もうね、この度量の広さ。
 珠理奈卒業コンサート昼の部で、1期生の「強き者よ」が披露された後に、「うわあ、こんな凄い空気の後、誰が場を作り直すの?」と心配していた時に、6期生たちがパフォーマンスで時間を「今」に戻してみせたのは流石です。
 
 そして、僕らの知らないところでメンバーたちを支えていきます。
 まずは、おしりんのブログ。

 もうね、こういうエピソードを聞くと泣いてしまいそうになるんですよ。
 ステージでは前に立つことが多いのに、ちゃんと後ろを支えてくれてる一人一人のメンバーのことを見てくれている。

 同じく6期生の熊ちゃんのためにも動いてくれる。

 朝方までマンツーマンで練習に付き合ってくれていたとは!
 先ほど、覚えの早さやパフォーマンスについて凄さを挙げていましたが、その裏にある「影の努力」を熊ちゃんはちゃんと感じ取っていたんですね。なんか、珠理奈の6期生や熊ちゃんに対する信頼感の裏付けを図らずも見えてきた気がしました。


 そして、センター候補の一人であるみよまるの最初の相談できる人になる。

 彼女の姿が後輩たちのロールモデルになっていく。
 リハーサルでも全力ということは、多くのメンバーがブログで語っていますが、この姿勢を素晴らしいと思うか無駄だと思うか。2018年6月18日、あそこでイズムの違いから齟齬が生まれたのではないかと僕は考えています。
 
 
 話を戻しましょう。メンバーのアイドル活動の要所要所で、ちゃんと声もかけてくれます。
 よこにゃんのブログ。
 
 勿論、励ましたり喜んだりするばかりではなく、時々、仲間に弱音を吐いたりしてくれます。

 ほのぼのしますが、るーちゃんのお母さんにもなってもいます。

 あまりにも、色々なブログを読んで行くことで、皆さん忘れているかも知れませんが、アンチの「珠理奈が孤立してる」とか「自分のことしか考えてない」という言葉とか、馬鹿らしくなりませんか?
 「SKE48に寄生していこうとしている」みたいなことを言う人もいますが、「いや、SKE48が好きなんだよ、言動を見てて気づかないのか?」と問いかけたくなります。人間ってつくづく自分の信じたい物語しか信じないんでしょうね。
 
 最後に、珠理奈は後輩たちにバトンを託します。
 はっきりと明記しているメンバーもいれば、秘めているメンバーもいます。



 今回は、珠理奈のブログや発言を一切引用せずに珠理奈像を立ち上がらせていくということが表のテーマで、裏テーマは何故6期生はこんなに珠理奈に信用されているのかが、あったんですが、ひょっとすると僕が見えてなかった重要な時間を共有していたのかも知れません。

 彼女はもうSKE48には居ません。
 でも、彼女が後輩達に残していった言葉や経験は残ります。
 そして、彼女が作った曲も。
 読み終わった後に「オレンジのバス」の響きが少しだけ変わったら嬉しいです。
 いつかファンの皆さんの握手会とかの証言で珠理奈像を作っていく記事も作れたらいいなと、今回記事を書き終えてから思い始めています。