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2021年1月12日火曜日

恋落ちフラグ①

 君が振り返った先には


 2020年1月12日。
 松井珠理奈の卒業シングル「恋落ちフラグ」がついに解禁しましたよ。
 歌詞はまだ全文発表されてないので、MVの内容を中心に観ていきたいと思います。
 ただ、一言だけ書いておくと、やはり「Stand by you」のアップデート版に僕は感じます。より明確に自分の気持ちが分かったというような。この辺りは、また歌詞がはっきりしてから考えましょう!

 公式MVはこちら!

 


 もうね、僕は観ながら泣きましたよ。
 だって、珠理奈がポニーテールで振り返るシーンがあるじゃないですか? 
 また、このモチーフ入れてきたかと!
 「前のめり」にあった珠理奈の振り返るシーンを思い出してください。
 一人で沖縄の海に佇んでましたよね。
 3年後のシングル「Stand by you」では暗闇の中で振り返ってましたよね。希望を見つけて選抜メンバーに抱き着きます。
 そして、満を持して今回の「恋落ちフラグ」ですよ!
 SKE48の全メンバーのエールを受けて(別撮りなのにみんな珠理奈への応援のメッセージを叫んでいたエピソードも素敵)、手を振る表情。
 多くの仲間を見送ってきた彼女がついに旅立つ時が来たか…と感慨深くなりました(『神々の領域の衣装』の特別さがより際立つ感じにもなりましたしね)。
 あと、松井玲奈の「前のめり」が海を連想させるMVなのに対して、珠理奈の「恋落ちフラグ」が空港という空を連想させるMVでソロショットというのも印象的です。

 MVのラストで様々な国の言語で「ありがとう」の言葉が出ていますが、珠理奈の記事を書いた時って世界中の色々な方が読みにきてくださるんですよね。ワールドワイドなメンバーだからこそ、感謝の気持ちをヴィジュアライズ化しているのが良いですね。曲のアレンジにどことなくチャイニーズメロディーぽいアレンジが入ってるのも好きです。
 振り付けを観ていると、過去の曲の振り付けを連想させるものがチラホラありますね。僕が気づいたのは「コケティッシュ渋滞中」です。
 なんとなく、tiktokとかで真似しやすそうなダンスですよね。新しくSKE48を知るきっかけのダンスになると良いなと思います。
 
 珠理奈以外のメンバーで見て行くと、やっぱり、古畑奈和さんですよ。
 なんですか、あの動き。
 一瞬一瞬、止めの動きを入れることで、キレを感じさせますよね。
 2番のところも良いんですが、最初のソロカットもカッコいいんですよね。
 流石はセクシーチーム筆頭。
 MVで6チームに分かれていたので、「ま、まさか、NMB48のNAMBATTLEみたいに6チームに分かれて戦うんじゃ…」と心配していたんですが、それぞれの個性に合わせたチーム分けだったんですね。
 ほののをカッコいいチームに入れたのは、これからどうなって欲しいのか、という期待の表れのように感じました。
 しなやかさを表すチームに鎌田さんを入れているのも、昔だったら分からないんでしょうが、去年彼女について勉強したんで今は納得です。よこにゃんは髪の流れにも目が行きますね。
 そして、だーすーとだーそーのこんな豪華な使い方があったかと。
 2分27秒あたりで、熊ちゃんが一瞬だけ太陽を背負うカットがあるんですが、彼女のイメージにぴったりです。

 最後に名古屋ドームで全員で踊るところも良くてですね。
 久々に多人数の中から推しを探すというのをやりましたよ。何回一時停止しながら、探したことか。どんなに後ろでもどんなに端でも見つけるぜ、という気分に久々になりました。
 そして、その動作を繰り返していくうちに、「あれ、このMV1秒1秒のどこかにSKE48誰かの素敵なところが映っているMVなんじゃないか」と思いはじめましてね。試しに0.5倍速で再生すると、後ろの方のメンバーもちゃんと表情を作っていることに気づかされます。あと、各メンバーが珠理奈に向かって手を振る時の表情も凄く分かりやすくなるので、1度試してみてください(実は深井ねがいちゃんが、手を振りながらこっち見てくれてます)。

 話を戻すと、ユニットの発表だったり、選抜の序列だったりで色々と思うことがあるファンの方もいらっしゃると思います。
 でも、SKE48ってやっぱり一人一人が主役で誰かにとって特別な存在なんだな、と気づかされたMVでもあります。

 30秒あたりでメンバーたちが走る様子は、これからまた新しいスタートだという若さとエネルギーに満ち溢れています。
 珠理奈も今日の配信で言っていましたが、これは終わりではなく新しいスタートのためのシングルでもあるんですよね。
 ロケ地もSKE48に縁のある場所が多かったですが、名古屋ドームでSKE48全員で踊れたことはこれからの財産になると思います。メンバー一人一人のことを考えた、本当に優しい珠理奈らしいMVになりました。
 SKE48は、今第何章か分かりませんが、開いたまま終わり、新しい章に進む。
 そんな気持ちにさせてくれました。
 最後に少しだけ見せる珠理奈の背中と天にかかげた指、そして「センキュー!」がアイドル活動のハッピーエンドを僕には予感させます。
 ああ、また大箱でSKE48が観たい!

2021年1月11日月曜日

覚えていてくれシネマズ 8期配給編

 2021/01/12 19:00~

 

 「栄くん、会議室まで来てください」
 イヤフォンモニターから支配人の声がした。
 胸元のマイクのボタンを押して口元を近づける。
 「かしこまりました」

 僕は、チケットコンシェルのカウンターから出ると、そのまま近くの従業員用扉に向かう。劇場のロビーにお客様は居ない。バイトの学生たちは、少し気が緩み始めている。19時からの上映が始まって、これから2時間近くはどのスクリーンでも今日は上映が無い。各自で休憩を回したり、商品の補充をすることになる。まあ、気が緩むのも仕方ないか、と思いつつ、軽く手を振って近くの従業員用扉を開ける。

 そこから、約2階分の階段を上がる。
 登りながら、ああ、いよいよか、と思う。
 映画館にとって火曜日の19時からの約2時間は非常に重要な時間帯だ。
 多くの映画の新作は金曜日に公開される。
 そして、多くの映画館のウェブ予約は2日前の0時から、つまり水曜日の0時から予約可能になる。どのスクリーンで、どの映画をかけるか、タイムテーブルをどうするかを決めるのが火曜日の夕方からの重要な業務だ。
 多くの場合は、支配人と副支配人が話し合って決める。
 過去作との対比やグッズの収益、コラボメニューの目標額との兼ね合いもある。
 そんな重要な会議に、僕が呼ばれた理由は単純で、副支配人がここ数日病気で倒れたからだ。幸い、感染症ではなかった。そこで、職権乱用とばかりに普段、デジタル試写などを観まくっている僕にお声がかかったわけだ。

 階段を登りきると、喉が渇いた。
 会議室に行く前に休憩室に寄り、唯一自販機で売っている140円の栄養ドリンクを飲み、気合いを入れる。

 会議室のドアを開けると、ワンルームマンションぐらいの広さの部屋に長机が二つ並べられていた。机の上には、アクリルボード。そして、その少しぼやけた板の向こうに支配人が座っていた。

 「それじゃあ、始めようか。まずは、1番シアターからだな」
 支配人は机の上にタイムテーブル表を広げる。
 一番上の横軸に「1番シアター(IMAX)」とか「2番シアター(4DX)」とか各シアターの仕様が書いてある。縦軸には、各シアターごとの時間が30分刻みで書いてある。
 「1番シアターはアニメ『るーちゃん無限列車編』で行こうと思うんだよね」

 「そう来ましたか!」
 「いや、観始めはこんなフワフワした出だしで面白い映画なのかなって思うじゃん?でもさ、主演の井上瑠香さんのさ、シリアスな時のギャップっていうの?あれ、凄く無い?」
 「僕は試写は観られてないんですが、予告編を観ると、凄い期待できるんですよね。松井珠理奈監督も気になる作品に挙げてましたね。ムビチケの売れ行きも事前にうちの劇場だけで300超えてるんで、配給会社も今、激推しく
んだと思います」

 「お前、るーちゃんを文房具みたいに喩えるな、本当にお前を1回しか殺せないのが残念だよ。それは置いておいて、熊本からスタートして震災を経てアイドルとして再生していく過程も良いよな。大迫力の画面でこれは味わって欲しいから1番シアターに持ってこよう」
 そう語ると、支配人は1番シアターに丸をつけた。

 「いや、ちょっと待ってください」
 「何?命乞いなら聞かないよ?」
 「あの、実はムビチケの売れ行きで言うと、もう1作候補がありませんか?」
 「あっ、『みよまる2003』か?」
 「はい、もともと一定の人気があった女性主役のアクション映画ですが、制作会社がカミングフレーバーになってから、良い意味で他の配給作品と差別化が出来てますよね」
 「確かに。先に上映した海外の映画館でもロングランヒットだし、うちの映画館では久々の正統派の美人主演の映画ですね」
 「うちの映画館で上映される映画はみんな美人が出てるだろうが。タイムマシンで全ての世界線のお前の可能性を潰してやろうか?そんなことは置いておいて、確かにこの作品は映画館が休業中もZOOM劇場とかで積極的に上映をしてた配給会社なんだよな。お客さんを楽しませるにはを全力で考えてる作品でもあると思うし」

 「じゃあ、1番シアターは交互に上映でどうです?」
 「そうだな、まず1週目はそれで行こう」
 「次は2番シアターですね。4DXだから、匂いや揺れ、水や泡、煙が出る作品ですね」
 「俺はさ、「サトカホ 半地下沼の女」がいいと思うんだよね」
 「これ、確かPG指定のホラーですよね?」
 「いや、大分配給が頑張ってくれたんだよ。PG12までにしてくれて」
 「確か、理系の大学生たちが同級生と夏休みに沼のほとりのコテージに行く話ですよね」
 「これさ、もの凄いリピーターがアジア圏で出てるんだよね。もう観た?」 
 「ええ、試写で観ましたよ。なんとういうか、主人公が魅せる顔が凄く多様性があって、分かったつもりになると、また別の顔が見えるというか。あと、フード部門で期間限定メニューでクロワッサンパンが出るみたいですね。いつも僕はクロワッサンの向こうを妄想しています」
 「この後警察を呼ぶから、また別のアクリル板越しに会話ができるな。ところで、配給から『サトカホ』の匂いが送られてきてたんだが、昨日の夜、映写スタッフが試しに匂ったんだが、かなりクラクラしてたな。『モニカ』がどうとか呟いてたし。90分間、色々な匂いが楽しめるホラーなんだろうな」
 「僕、ホラーは苦手なんですよね。でも、4DXだとアトラクション的な楽しみ方も出来るからいいですね」

 「ただ、朝からとなるとちょっときつくないか?」
 「朝からホラー観てる、コアなホラー映画ファンはいますよ。よく黒いTシャツ着て映画館に来てる」
 「できたら、ファミリー向けも入れたいな」
 「じゃあ、『おどる友月さん』はどうですかね?」
 「ああ、それ俺も入れるか迷ってたんだよ」
 「チアリーディングに励む、笑顔が素敵なモデル志望の女の子って、同世代の女の子だけじゃなくて、その少し下の層にも憧れの対象として受け入れられやすそうですしね。前作で主演の石黒友月さんが、野外で舞台挨拶した時もピーカンの晴れでしたしね。本当は『天気の子』とからめようと思ったんですけど、2020年公開じゃないんですよね」
 「急に次元の壁を越えて、作者の内情を語りだす辺り、お前が3流だっていう証拠だよ、もうさらに下流まで流れて欲しいよ。それは置いておいて、この年代の女優さんは1年1年がメモリアルフィルムとしても楽しめる側面があるから、是非、上映にかけたいね。じゃあ、4DXの午前中はこの作品にしよう」
 「どちらの作品も通常版も上映できるように少し小さくなりますが、スクリーン4もおさえときましょう」
 

 「よし、次はドルビーシネマのシアター3か。音響が自慢のシアターだけに作品選びに悩むね」
 「『YATTNE ヤッタネ!』はどうですか?この坂本真凛さんの」
 「確かに、彼女の声って最高だよな。あと、絵日記の演出も話題になってるからな」
 「そうですね。何回も観たいというファンが多いですし、映画化されるまでのドラマが素敵ですよね。もともと彼女も栄配給の映画のファンで人生を変えてくれたんですよね。いやあ、この映画館では出世に無縁の霞が関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児と呼ばれている僕とは大違いですよ」
 「『シン・ゴジラ』の巨災対でやってきたのが、お前ばっかだったら、俺はあの友達の眼鏡にすぐ電話するよ。『もうおしまいだって』。それは置いておいて、事前のアンケートでも共感した観客も多いし、これから成長していきそうな作品なんだよな。よし、3番シアターはこの作品で行こう!」


 時計を見ると、もう8時になっていた。
 ここからは折り返しだ、まだ僕が注目しているあの作品は決まっていない。


 「次は、5番シアターですね。ここは客席数は少ないんですが、ソファーシートがあったり、リクライニングシートもあって、のんびり映画を観るのに丁度良いですし、ミニシアター系の作品の規格の作品も映写できるところなんですよね」

 「俺はさ、この作品で勝負したいと思う!」
 「midいずりん!」
 「そう、ミニシアター系の作品なんだけど、センスが光るA24系の映画なんだよな。主演の仲村和泉さんは、前作『カワウソ家族』のイメージが強いと思うんだけど、今作は彼女の眼差しが光る作品なんだよ」
 「実は、映画レビューのサイトでも今年この作品を注目している方が多いんですよね。僕の個人的な趣味ですが、映画の中で男装シーンがあったら、もっと伸びる気がするんですよね!」
 「俺は一度、お前にトム・クルーズの仮装をしてほしいんだ。ビルからビルへジャンプして骨折したり、ヘリから飛び降りてほしいな。それは置いておくとして、実は普段、映画を観ない層のクリエイターの心を動かしそうな逸材だよな。応援の意味を込めて、うちでは1日5回まわそう」
 「はい、じっくりと観ていきたい作品ですね。5番メインで、8番の夕方に1回入れましょう!」
 

 「次は6番シアターだな。そろそろここで、好みの映画をぶつけようか」
 「えっ、『がんば令和ロボコン!』ですか?」
 「あんなアシッドムービー、二度と上映できないぞ!まじで、売店に来たお客さんに『あれは何だったんですか?』って聞かれたからな。違う、『よこにゃん ラストブラッド』だ!」
 「待ってました!グッズも一番充実してるんですよね!画集や『ムカデちゃん』のフィギュアは念の為に初日の6時から整理券配るようにしてますよ!」
 「張り切り過ぎだ!でも、主演の北川愛乃さんは、本当に表現力に長けてるいる人で、彼女の視点で世界を観てみたいと思わせる作品が多いよな」
 「はい、僕も生で彼女の舞台を何度か見ているんですが、端の席まで届くんですよ。だから、『アルプススタンドのはしの方』とかけようかと思ったんですが、やめました。動けてアートも出来るというのは本当に重要な女優さんだと思います。あと、SNSの更新と企画力が凄いんですよね」
 「俺も実は今年の舞台観に行きたいと思ってるんだよね。よし、6番シアターはこの作品に決定。グッズは追加注文できるようにしとけよ」
 「カッワッバンガ!」

 

 「次は7番シアターですね。ここは学生やアマチュアの監督、それから映画祭で評価が高かった作品を上映する為に、最近増設したシアターなんですよね。画質を上げる代わりに対応できる映写機の上映時間が短いのがネックですが…」
 「7番は『えんとつ町のねがい』で行こう!」
 「そう来ましたか!クラウドファンディングで資金を集めたアニメ作品ですよね」
 「そう、制作の深井ねがいさんとそのご家族のメイキングを公開したことによって、ファミリーのような親近感が生まれて見事、映画が公開されたんだよな」
 「僕は、彼女を観てると…。引退した、岡田美紅さんの分まで…。ううっ…」
 「一時期は作品の制作を心配されたことやアンチに叩かれたこともあったが、見事に自分の作品を完成させたんだから、応援せずにはいられないだろ」
 「はい、じゃあ、これで7番シアターも決まりましたね」

 「最後の8番シアターの残りの枠を『海辺の倉島 杏実の玉手箱』で決定な」
 「えっ?」
 「どうした?」
 「正気ですか?」
 「だって、もうシアター残ってないし…。一応、8番はクラシック映画とかで使うプレミアシアターだよ。専用のラウンジもあるし」
 「全然、分かってないな!アンタは!」
 「えっ?」
 「いいか、アンタだって栄ファンになりたてだったことがあったろう?それが何歳の時だったかは知らない、でもな。今みたいに売り上げがどうとか、推しがどうとか言う前に純粋に好きで楽しんでいた時があったはずだ。何度も何度も好きなものを繰り返し観たあの気持ちだ!もし、その気持ちがあったまま、栄の劇場に作品をかけられるようになったとしたらどうだ?どうせ、大人になると『忙しいから』とか『しょうがないから』とか言い訳するだろ?でも、そんな言い訳をせずに好きなものに真摯に向き合える人間が居たらどうする?しかも、その人は栄の歴史をきちんとなぞって自分の身体に入れている」
 「ど、どうした?」
 「栄の歴史を繋いで、未来に提示できるのがこの作品なんですよ!」
 「お前の作品への思いは分かったけど、もうスケジュール決めたとこだしさ」
 「いえ、大丈夫です。まず、シアター1で8時30分から上映、次にシアター3で10時45分から上映、さらにシアター4で13時から上映、シアター5で15時30分から上映、シアター7で17時50分から上映、シアター6で20時10分から上映、シアター2で22時10分から上映。そして、シアター8で永遠に上映。うちの劇場が観客動員数、日本一目指しますよ!」  
 「いや、まだ倉島さんは作品数も少ないし、実績が出てからの方がだな…」
 「何言ってんすか!そんなこと言ってるうちに、未来の可能性を伸ばし損ねたこと、アナタは無いんですか?また、同じ後悔がしたいんですか?
もう『ガロ―さんぬいぐるみ』、70万個注文しましたよ!この惑星のガロ―さんぬいぐるみの99.8%がうちの劇場に集結します!あと、ショッピングモール外のラッピングも全部杏実ちゃんにしときましよ!もう、俺たちは売るしかないんですよ!」

 「お、お前、正気か…」
 「これ、辞表です。でも、かつて『阿弥の瞳が問いかけてる』で一か八かのかけに出て大ヒットを飛ばした映画館もあると聞きます。ここは、どうか検討していただければ幸いです」
 「ど、どうかしてるぜ…」
 「そうですよね」
 「だが、お前のそういうところが気に入ってこの映画館に誘ったんだ」
 「し、支配人!」
 「ああ、こうなったらやってやろうぜ!」
 「いつでも全力ぅ!」
 「前のめりぃぃ!!」

 劇終


2021年1月10日日曜日

ロキ

 歌詞と歌手の関係

 2018年に公開されて大ヒットした映画に「ボヘミアン・ラプソティ」があります。
 クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの生涯を描いたこの作品は、音楽映画としても最高なんですが、曲が出来るまでのドラマや曲を歌うまでのドラマが最高でしてね(実際の出来事がドラマチックに変えられているところもあるんですが…)。
 作中でメンバー間が不仲になってから、フレディーが自信のエイズを告白、もう一回やろうぜ!という感じになり、ライブエイドで歌う1曲目の「Radio Gaga」が歌詞とあっていて、もうメチャクチャ燃えるんですね。
 「君の時代があった 君のパワーがあった でもまだ君はこれからさ」とか「誰かがまだ君を愛しているんだ」というところが、曲の主人公たちの置かれている立場とリンクして、僕は何度もこの場面で泣きました。

 曲の世界観も大事ですが、「誰がどんな時に歌うのか、というのが重要なんだなあ」とまだブログを始めたばかりの僕は思ったもんです。
 さて、今回紹介するのは、SKE48を卒業してyoutubeで歌ってみた動画をアップしているSKE48元10期生の加藤結さんの新しい動画です。
 まずは、観てみましょう!



 ううむ、まず髪が赤くなっているじゃないか。
 ガンダムZZに出てくるキャラクターを連想したんですが、名前が思い出せません。
 さて、今回の動画を観た感想として挙げたいのは、まずかとゆいが物凄く曲の世界観を楽しんで歌っていること。歌唱中の表情の変化やついつい出てしまう振り付け、声色の変化を含めて表現することを楽しんでいるように感じました。
 また、時折カメラ目線になるのは、ひょっとすると視聴者を少しだけ意識しているのかな、と考えさせられました。
 最後の指をぶつけて素に戻った時の満面の笑顔も素敵ですが、歌詞も凄く良くてですね。
 うまく社会と握手出来ないこともあるけれど、表現を続けていきたいし、生きることも諦めない、だからお前も死ぬなよ!というメッセージがなんともかとゆいとのリンクを感じます。ううむ、良い選曲をされましたな、と何故か家老のような気持ちになりますよ。
 彼女がSKE48を卒業する前に書いたブログを思い出すと、彼女が卒業したばかりの今、歌うことで一つ意味が乗ると僕は思っています(まだ卒業して2週間も経っていません)。歌詞の中の「お互い」の相手は視聴者のような気もしますし、相対化して見た内面の自分自身のようにも感じます。また、拡大解釈だと断って書くと、遠くにいる五十嵐早香へのメッセージになるのでは、と思っています。

 それにしても、普段、ボカロやネットから出てくるクリエイターの曲を聴かない僕としては、かとゆいの歌ってみた動画を通して新しい曲を知っていける楽しみがあります。
 次はどんな曲を歌うか楽しみです。
 表現を楽しみながら、自分の才能をまだまだ見せて欲しいですね。

※なんとなく「ボヘミアン・ラプソティ―」の予告を貼ってお別れです!


外は寒いからマジカルラジオ4でも考えようじゃないか

 マスターピースが去った後で



 先日、歌人の穂村弘さんの対談集「あの人と短歌」を読みました。
 短歌の中で使われる言葉の強度について語っている箇所があり、短歌に入れる言葉を考える際に、その言葉を一回短歌から取り出して別の言葉に置き換える。その時に齟齬が生じる、この言葉ではないといけない、代わりがいないという言葉こそが強度のある言葉という考え方が示されていましてね。
 ううむ、そう言われると短歌に限らず多くの韻文のクラシックは、言葉の強度が強い作品が多いなあ、としみじみ感じて、そのまま江戸期から昭和初期ぐらいの韻文の世界を旅して帰ってきたら、もう夜ですよ、お侍さん。

 今回は、日本のアイドルドラマ史に燦然と輝く「マジカルラジオ」シリーズの続編について考えようじゃないか、と思います。まだ、「マジカルラジオ」を観たことないという方は、Huluでシーズン3までチェックしてここに帰ってきてください!全然、関係ないけど、Hulu入ったら、是非、「たりない二人」をおさえておいて欲しいです!

 さて、「マジカルラジオ」シリーズの主役を考えた時に、重要なピースは高柳明音だと思うんですね。特にシーズン2は彼女の存在なくして話は進みません。こう考えると、ちゅりのこのドラマにおける強度はW松井を越えていたかもしれません。
 しかし、ちゅりはもうすぐ卒業してしまいます。
 ううむ。
 最後に我々が公式に「マジカルラジオ」を味わったのは、2019年3月の炎の関東ツアー最終日の夜。あそこが最後でした。
 あの時は、ちゅりと奈和ちゃんによるマジカルラジオでした。
 ちゅりを外した「マジカルラジオ」なんて考えられるのか?
 奈和ちゃんだって、シーズン3からの新キャラですしね。
 

 そこで1回、シーズン3までの内容を一回リセットして、4から新しいフォーマットで作ってみてはどうか、と考えてみました。
 そう、マジすか学園が突然「3」で刑務所編になったかと思ったら、「4」でまた学園ものに戻ったように、舞台は同じだけど、大きくキャストを変えてみるのはどうかということですね。

 まずは番組のDJですね。
 シリーズの主役を張る存在。
 ここは、期待の意味も込めて、青海ひな乃・赤堀君江コンビはどうでしょう?
 自分が何をしたいのか、まだ分からないけれど、家族に進められてラジオを聴いて、しゃちほこラジオのDJになった青海さん。そして、同じく家族に受けてみたらと言われて、しゃちほこラジオのDJになった赤堀さん。
 この二人が、成長しながらラジオDJの魅力を知っていく連続ドラマはどうでしょう?

 ディレクターは、髙畑裕希!
 もう、ドラマ「フルハウス」の面々なみに、はたごんがやらかしてくれるに違いない!
 そして、SKE48の中でもスーツが似合う彼女、ここぞという時はビシッと決めてくれるはずです。あるいは、みよまること野村美代とかもありかも知れません。ただ、それならいっそ、カミングフレーバーでメンバーを割り振ればいいのでは、という感じもしてきますね。

 ADは、青木莉華と林美澪の10期生コンビ。
 関西人でしっかり者の青木さんと、まだ小学生なのにインターンで来ている林さんコンビのギャップが炸裂するに違いありません。

 更に天才構成作家によこにゃんこと、北川愛乃を入れましょう。
 100年ぐらい先を行くアイディアを独特のタッチの企画書でプレゼンしていく天才作家。きっと大変なことが起こるはずです。

 こんなメンツで繰り広げる「マジカルラジオ4」、いかがでしょう?
 鬼丸Pと若チンはそのまま出る想定で書いていますが、新しくお笑いの方や俳優さんが出演されても面白いかも知れません。
 今、コロナの影響で収録に人を集めにくい状況でしたら、1の時みたいに電話相談で行くとかね。

 何より、脚本がどうか根本ノンジさんのままで行ってほしいです。

 個人的にはだーすーは、毎回のゲスト出演役が強烈だったので、また今回も1回でインパクトを残してくれる役をやって欲しいです。

 他にもね、浅井裕華・上村亜柚香コンビのDJ案とか、古畑奈和を出世させてDJにという案もどうかな、と思ったんですが、あえてこれからシリーズが長期化することを願って、若手中心にしてみました。
 僕の推しメンの10期生五十嵐早香先生は、癖の強いハガキ職人とかね。
 皆さんは、どんな配役が新しいマジラジにピッタリだと思いますか?
 

※ マジカルラジオの思い出を書いた記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_55.html

 


2021年1月9日土曜日

珠理奈HOUSE「生電話企画】松井珠理奈にファンが電話したらまさかの結末に…!?」の感想

もう一度、繋がり方の可能性を求めて


 新型コロナウイルスの影響で、僕らの生活は一気に変化を遂げました。
 それはこれまで当たり前に出来ていたことが出来なくなる不便さもありましたし、もう一度、自分たちにとっての当たり前の大切さを思い出させるものでもありました。
 臨床心理学者の関谷裕希さんは、このコロナ時代で我々の中に不安や孤独感、落ち込みや無力感を溜めやすくなっていることを分析しています。そして、対応策としては、マインドフルネスや行動の活性化、身体活動、睡眠、そして、こういう時だからこそ、立ち止まって自分のことを考えるきっかけにして、自分の大事なものについてフォーカスを当ててみてほしいということを語っていました。

 ううむ、自分の大事なものか、と思いましてね。
 この辺りは私的なことを書くnoteに綴るとして、松井珠理奈にとっては何だろう、とふと考えましてね。以前の珠理奈HOUSEの記事で超有名人でありながら、ファンを大事にしていることを書きましたが、今回紹介する動画では、彼女が本当にファンを大事にしていることが見えてくる動画だと思います。
 ※まだ観てない方は、こちらのリンクからチェック!
 


 まず、初見の感想は、珠理奈の横に置いてあるオレンジジュースが、本当に美味しそう。ああ、味のある水が飲みたい。
 さて、こちらの企画、皆さんは参加しましたでしょうか?
 僕はですね、27回ぐらいかけたところで、心が折れて止めてしまいましたよ。
 こちらの動画で驚いたのが、ファンの方のあだ名を覚えていることは勿論ですが、声を聞いただけであだ名を覚えていたことです。
 皆さん、松井珠理奈の握手会の部数を覚えてらっしゃいますでしょうか?
 彼女が昔の曲の振り付けや歌詞をよく覚えていることに驚きますが、握手会というイベントにも全力で向かい合っていたんだなあ、と感じます。
 それから、ラストのスタッフの方の言葉で、裏側でも好感度が高いということが明らかになっていましたね。コンサートのメイキングや固定マイク(懐かしの隠しコマンドのやつですね)の映像を観ていると、本当に誰に対しても優しく礼儀正しかったのではと思います。
 動画の最後で「皆さんと何かする機会、これからどんどん増やしていけたらいいな、と思いますし、このYoutubeのどんどん配信していきたいなと思っていますので、この珠理奈HOUSEを通して、皆さんが繋がってるなと感じて頂けるように、これからも頑張っていきたいと思いますので」と語っています。
 僕はだいたい、珠理奈HOUSEの感想を動画投稿された当日に書いてしまうんですが、たまに1週間ぐらいして、もう一度動画を観た時に、コメント欄は様々な国のコメントで溢れています。そして、誹謗中傷をするようなコメントはありません。オープンですが、ファンの方々が安心してコメントできて、彼女の魅力を楽しめるというのは、これから卒業後も更に大事な場所になる気がします。
 冒頭に書いた「自分が大事にしたいもの」、珠理奈にとってはファンの方々の存在なのではないか、と改めて思いました。
 冷笑的な人は、「いやいや金儲けのためだよ」とか「あんなのキャラ作ってるだけだよ」というかも知れません。誤解を与えるような報道もずっとありました。でも、彼女の姿を追っていればいるほど、「珠理奈HOUSE」というチャンネルで彼女がしていることは、自分の魅力の拡張に加えて、ファンの方々を楽しませたいというサービス精神ありきのものだと僕は思います。じゃないと、イヴに電話企画という面倒だし、不確定要素の強いものはなかなかできないとも思いますしね。
 何を信じればいいか時々分からなかったり、当たり前が揺らいでいる時代だから、真っすぐな彼女の姿にホッとする時があります。2021年も彼女のいる「珠理奈HOUSE」に行くのが楽しみです。

万華鏡①

覗き見る世界の変化


 僕らが覗き見ることが出来る世界は、20世紀から21世紀にかけて、一気に広がりました。この文を書いている僕は、大人になるに連れてネットが生活の中に入ってきた世代です。生まれた時からネットがあるデジタルネイチャーの世代が、これからどんな風に世界を見ていき、作るのかも凄く興味があります。

 さて、大人になっていくに連れて、見るものも変わりますし、徐々に現実を知っていきます。いや、正確に言うと知った気になります。やがて、自分で「夢」に折り合いをつけて行ってしまう。徐々に変わってしまうんですね。このブログの読者の皆さんは、どんな夢を子供の頃に見ていたでしょう?

 SKE48の「制服の芽」公演のユニット曲「万華鏡」を聴いていると、僕は上記のことを思い出します。
 歌詞の世界を見て行くと、まず主人公の少年時代らしきものが提示されます。
 万華鏡を覗いて、夢を見ます。
 この時に注目していただきたいのが、窓の光を通して、万華鏡を見ているところですね。
 窓から光が差すということは、おそらく太陽が出ている昼間ですよね。
 この光を集めて見る夢は原色、つまり様々な色の元になるような希望があります。 

 1番のAメロでは、生きる意味が空白であり、それは想像ではまだ埋められない状況が語られます。大人びた友人は、ネットを見て少し学がある感じのことを言っています。多分、ソクラテス哲学における「自覚」ですかね?
 で、友人はネットを見ている。
 ネットというウインドウを開いて見る世界から、彼は哲学を学んでいます(この曲が作詞された時代はまだスマホ全盛ではなかったので、おそらくパソコンではないかと推測しました)。

 生きる目標がまだ分からない主人公ですが、欲しいものは明確です。
 それは愛です。
 受動的に自分の中に入ってくるものには、万華鏡を覗いた時のような色はない。


 さて、1番のサビでは、再び曲の主人公は万華鏡を覗くんですが、光が入ってくるのは、「蛍光灯」という人工的な光。そして、ひょっとすると夜やカーテンを閉めた部屋のような少年時代とは真逆の世界が描かれています。
 そして、彼の目には眩しく映ってしまいます。


 2番のAメロでは、落ちこぼれることもできず、軽蔑していた父親からお金を与えてもらう、という最低の生き方をしていることが描かれます。大人になりたいけれどまだなれない人生の中の特殊な時間が描かれます。

 そして、Bメロでは自由を欲しがります。
 自分の世界を彩るような素晴らしいものが無いこともここでは描かれています。

 2番のサビでは、冒頭に出てきた自分の少年時代の万華鏡の思い出が再度描かれます。
 大サビ前で、もう一度、愛を欲していることを示します。与えられるのではないとしたら、愛せるような対象かも知れません(お金じゃない愛が欲しいという解釈もできると思いますが)。
 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の「自分のすることを愛せ、子供の時、映写室を愛したように」という台詞に示されるように、少年の頃、虜になった万華鏡のように、愛せる何かをまだ見つけられない状況に置かれているのかも知れません。


 そして、大サビでは、もう曲の主人公が万華鏡を覗かなくなったことを、机の中で埃をかぶっていることが描かれます。万華鏡という様々な夢が広がるものに触れなくなったことで、「あの頃」、つまり少年時代には戻れないし、夢も現実と折り合いをつけてしまったせいか、もう壊れてしまったことが語られます。

 「万華鏡」を題材に、夢の見方が成長と共に変わり、気づけばもう夢を見なくなってしまった悲しさを感じる名曲だと思います。万華鏡を覗いても、何も感じなくなってしまったのかも知れません。

 さて、この曲のメロディについてなんですが、リクアワのオーディオコメンタリーだと、よく、メンバーが「終わりの音が好き」と語ったり、「どこか懐かしさを感じる」と語ったりしていますが、歌詞の中で少年時代を描いているからかも知れませんね。

 振り付けは、サビの全員がバラバラの動きをするのが印象的です。

 平田理香子は、リクエストアワー2011のオーディオコメンタリーの中で、サビの動きについて「全部一人一人同じふりがなくて、最初の振り入れする時って、前の人観ながらできるじゃん。でも全然できないの」と語っています。そういえば、2012年のオーディオコンタリーで、矢神久美が「カウントずれとかもあって難しそう」と語っていましたね。実は難易度の高い曲なのかも知れません。

 秋元康の曲には、社会の空気を歌詞に表現した「サイレントマジョリティ」のような名曲もありますが、僕はこういう短編小説のような曲が好きです。いつの間にか少年時代の夢を失ってしまった青年の悲しさ(勿論、万華鏡がまだ机の中に残っている希望もあります)。

 この辺りの曲の解釈は、是非皆さんの意見も聞いてみたいです。
 だーすーなんかも2011年12月14日のブログでこの曲の解釈を書いていますね。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-11107207039.html
 

 歌詞をしっかりと考えて歌う彼女だからこそ、歌いながらジーンときてしまうのも納得ですね。ちなみに、翌年のリクアワで「万華鏡」に緊張している菅なな子にだーすーは、優しい言葉で励ましていますね(2012年10月12日のアメブロを参照)。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-11377514517.html

 この万華鏡の公演でのパフォーマンスというと、皆さんは誰を思い浮かべるでしょうか?
 SKE48でも様々なメンバーがパーフォーマンスをしていますが、個人的には菅なな子バージョンや大矢真那バージョンが好きです。

 実は、大矢真那さんがブログの中で「万華鏡」を書いたことがあります。
 2017年6月28日のブログです。
 これは曲についてではありません。
 自分の心象風景を「万華鏡」で喩えています。

 少し読んでみましょう。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12287588668.html

 このブログを読んで目から鱗だったのが、万華鏡は、構成するパーツは常に同じだということです。見方を少しかえるだけで模様も変わる。少しの揺れで崩れてしまう繊細のものであるということ。これを念頭に置くと、先ほどの曲の解釈も更に奥行きが生まれます。夢は見る角度(視点の向き)によって変わってくるし、壊れやすいものであることが伝わってきます。

 もっと言うならば、SKE48の公演というのも同じメンバーで同じ楽曲をやっているように見えて、実は毎回違うものが表現されていることに気づかされます。

 自分の夢と、栄の劇場でメンバーたちが作るもう一つの夢、どちらも窓の光から覗いていたいと思います。

後輩上手の兵頭さんが気になる

 上手の定義とは?

 皆さんの学生時代には、どんな後輩が居たでしょう。
 僕が通っていた高校は男だらけの学校で、バレー部と登山部と建築部とラグビー部を兼任でやっていた僕のところには、屈強な男の後輩たちしか居ませんでした。

 カワイイ女子の後輩を映画やドラマで観る度に、「うう、こんな青春が送りたかった…」と憧れたもんです。

 さて、今回紹介する「『キーホルダー』後輩上手の兵頭さん」なんですが、以前、紹介した「からかい上手の中村さん」のシリーズみたいでしてね。
 まだの人は公式チャンネルをチェック!



 とりあえずさ、あの「サカモト」、いつの間に4人も仲良い女の子が出来てんだよ!
 テレビガイドみたいな相関図作りやがって!
 そんな器の小さい妬みは置いておき、今回の動画は普段しっかり者でどちらかというと、年長メンバーにカテゴライズされがちな兵頭さんが後輩役を演じているというところ!
 まずは、ここが斬新でしたね。
 そして、「犬みたいな」という比喩なんですが、僕は兵頭さんは犬か猫かで言うと、猫タイプだと思っていたんで、こういう「犬」的な人懐っこいコミュニケーションの仕方も斬新でした(皆さんはどちらのタイプだと思いましたか?)。

 で、観ていて思ったのは、兵頭さんって演技が上手ですね。
 表情の変化、特に目線の作り方と台詞の間が良いですね。
 「サカモト先輩、私彼氏できました!って言ったらどうします?」の言い方や目の開き方なんかはとてもドキッとしました。その後の「ま、嘘なんですけどね」との温度差も。
 この、「ま、嘘なんですけどね」は個人的に超ツボだったので、是非、これから色々なところで兵頭さんに使ってほしいですね。
 「I am your father.ま、嘘なんですけどね」
 「俺は、ガンダムで行く!ま、嘘なんですけどね」
 「ということだ。ま、便宜上私が仕切るが、そもそも出世に無縁の霞が関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児、そういった人間の集まりだ。気にせず好きにやってくれ。ま、嘘なんですけどね」

 いやあ、使い道だらけですね。
 さて、話を戻すと、「おめでとう!」と言われた時の拗ねるような反応も新鮮ですね。
 サカモトくんが何でもいうこと聞くからって言った時に「10万くださいって言ってきそうだな」と想像していましたが、兵頭さん、普段はいったいどんな感じなんだ。
  
 色々ともてあそばれる主人公のサカモトくんですが、彼女がからかっていない唯一の言葉「私、サカモト先輩が来るの、ずっと待ってたんですよ」。この言葉と行動で後輩の兵頭さんのサカモトくんへの思いがなんとなく感じられますよね。
 先輩の持ち物の普段付けている物である「キーホルダー」を欲しがるところも。
 
 秋の優しい光と落ち葉、そして、兵頭さんの笑顔。
 寒い日が続く冬の日の心を、少しだけ暖かくしてくれる素敵な動画でした。

 ※ このシリーズの「となりの席の中村さんが気になる」という記事はこちら!