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2021年4月4日日曜日

2021年4月3日「高柳明音のオールナイトニッポン0」の感想

 声の力

 

 昨夜4月3日土曜日は、「オードリーのオードリーのオールナイトニッポン」からの「高柳明音のオールナイトニッポン0」というリトルトゥースでSKE48推しの人間としてはたまらない夜になりました。
 ただね。
 「オードリーのオールナイトニッポン」の春日さんのお子さんが幼稚園に入園したエピソードトークの後で爆笑した後に(春日さんのトークゾーンで茶々入れる若林さん好きとしては嬉しい回でしたが)、寝落ちしてしまい、起きてから「しんやめ」とエンディングを聴いていたんですが、若林さんが先日語っていた「高柳明音さんのラジオを聴いている」という話から、今週のエンディングでも「何年か聴いてんだよなあ。すっごい知ってんだよね。わざわざいうことじゃないけど」と若林さんらしい控えめな言葉でしたが、「間違いなく聴いては帰りますけど。(中略)いま、挨拶きてくれましたけど、なんか『パーソナリティだ!』いつも聴いてる。「実在するんだ!」昔共演したことあるけど」と「マジカルラジオ」について少しだけ触れてくれたのが嬉しいですね。

 そして、いよいよスタートした「オールナイトニッポン0」。
 まずは「マジカルラジオ」以来の若林さんとの7年ぶりの再会についてのトーク。
 「マジカルラジオファン」の僕としては、ここで鳥肌が立ちました。
 「マジラジ」の頃よりもテンション高めに接してくれたという話も良かったんですが、「ラジオ」という場で二人がニアミスするのが良いですね。
 僕は「マジカルラジオ」のおかげでオードリーのことが好きになり、そこからオールナイトニッポンを聴くようになり、ラジオが好きになった人間としては、たまらない組み合わせです。
 ちゅりの元気な声も素敵ですし、若林さんの「~なのよぉ」というぼやき方も好きですし、春日さんの「そんなわけねーだろ!」というツッコミも大好きです。
 音声メディアの価値が、再評価されている今、ラジオというパーソナリティとの距離が近く感じるこのメディアで好きな人達の声が聴けるのは、本当に幸せですね。
 1曲目で「バンドをやろうよ!」という「マジラジ3」から生まれた幻の曲から始まったのも最高でした。


 
 CMを挟んでラジオニッポンで放送中の「うまかた」でのまとめ録りエピソードを挟んで、ゲストの5期生コンビである古畑奈和と江籠裕奈のコンビが登場。
 ラジオで聴く奈和ちゃんの声も良いんですよね。
 まず、江籠ちゃんに関するエピソードについて。
 ちゅりが何故、江籠ちゃんのことを「江籠さん」と呼ぶのかという由来と二人の距離が縮まったエピソードが良かったですね。
 江籠ちゃんのことを「心のない人形」という印象から「人間にしてもらった」という江籠ちゃんの言葉を聴いていると、「君の名は希望」を僕はふと思い浮かべました。
 江籠ちゃんを託した2015年ぐらいに卒業した先輩が気になりますね。
 奈和ちゃんとちゅりの関係トークでは、様々な舞台での共演を経てミッドナイト公演で極まるというのが印象的でした。あと、チームE時代にチームK2に居た同期(はるたむ?)が可愛がられているのが羨ましかったというエピソードも良かったです。

 そして選曲されたのが「夜の教科書」!
 まだ1回しかライブでやってない曲!
 聴いているこっちがテンション高柳になりそうでした。

 しかし、5期生コンビに高柳明音を挟むことで色々な関係性が見えてくるのが面白いですね(同じことは、ひょっとするとみなるんやかおたんにも言えるかもしれませんが)。

 ここから3人の母親の呼び方についてなんですが、ちゅりの「おかあちゃん」→「おかあ」→「かあ」に変わるというのが面白かったですね。「うちにカラスはいない!」というお母さまの言葉も。
 更に懐かしトークとしての「1/149」の幻のエンディングについても面白くてですね。
 焼き鳥食べながらのエンディングは流石にショッキングでしょう!

 もうすぐ4時になろうかという時に、番組がスタートした頃にちゅりがフォローした若林さんのインスタからフォロー返しがきます。若林さんのインスタは夜にバスケをする動画やキン肉マンの画像も好きなんですが、NFL倶楽部の「熱視線プッシュ」のコーナーの補足も好きだったりします。
 

 そこからちゅり、奈和ちゃん、江籠ちゃんの前髪かぶりからの奈和ちゃんにヘアチェンジをそれとなく勧めたエピソードも面白かったですし、服へのこだわりで「量産型は嫌!」というのは凄く共感できますね。
 江籠さん選曲の「夜明けのコヨーテ」を挟んで「マジラジ」が始まる時のエピソードへ。
 ここでのスタッフさんたちがくださった言葉である「これから作るこの作品が君たちにとって宝物のになればいいと思っているから」でもう、感動ですよ。
 これはもう、メンバーだけでなく多くのファンにとっても宝物になった作品ではないかと思います。
 
 更に、色々なリスナーさんたちのメールが読まれている中で「声の力」について考えさせられましてね。
 辛いことがあっても、「みんなの『声』がなかったら、私は12年続けられなかった」という言葉にも感動しましたし、番組のスタート時に語った夢を「声」に出すことで実現していくのではということを考えさせられました。
 
 コロナ禍でちゅり自身が「アイドルの映像を観て元気をもらったんですよ」という経験から「アイドルとしてみんなに元気を与えられるんじゃないか」という発見。
 そこから配信をすることで、何もない日常に「楽しみ」を付加するというアイドルだからこそできることを改めて発見できたというエピソードも良かったですね。

 「アイドル」から「女優」へ変わっていくこれから、果たしてどんな形で新しいちゅりが見られるでしょう?
 おまけコーナーで語っていた「高柳明音と松井玲奈のオールナイトニッポン」もどうか実現してほしいですね。個人的には「オードリーのオールナイトニッポン」にゲストで呼ばれて欲しいところですが、裏番組だから難しいですかねえ。別の場でもいいので、いつか共演して欲しい(なんなら『オールナイトニッポン0』でも)!

 そして、これからも夜更かしの僕らの為に、こっそり声を聴かせてほしいです。

 

SKE48という家族の中で

何にも無い日も君となら何故か幸せ


 突然ですが、皆さんの推しメンは家族に当てはめるとどのポジションにあてはまるでしょう?


 なんでこんな問いを考えたかというと、最近読んだ成馬零一さんの著作「テレビドラマクロニクル1990→2020」を読んだ影響で、宮藤官九郎脚本のドラマをいくつかまとめ見したからでしてね。
 彼の作品を観て行くと、「家族」や「コミュニティー」について考えさせられます。
 欠けていた家族からアドバイスをもらったり、いなかったはずの家族が帰ってきたり、他者が家庭に入ってきたり、自分のポジションが子供から父親に変わったりと様々な語り口で僕たちを楽しませてくれます(『吾輩は主婦である』、『11人もいる!』、『ごめんね青春!』なんかは特に感じます。最新作『俺の家の話』はまだチェックできていません)。また、家族のそれぞれのポジションに何を求めているかや本当にその求め方が正しいのかも考えさせられます( 更にそれを広げて行くと、地域コミュニティーやホモソーシャルについても考えさせられるところもあるんでしょうが、今回は省きます )

 その中でふと、じゃあ自分の推しメンは家族でいうとどのあたりの目線で観ているんだろうと考えてみましてね。

 僕の推しメンは10期生の五十嵐早香なんですが、もはや母でも妻でも娘でも姉でも妹でもすらなく、遠い親戚の才気溢れる子ぐらいの視線で応援しています。でも、推しのためなら多少の労力や時間の浪費は許容できるので、もっと近い親戚かもしれません。

 で、こういう家族目線で見て行った時、松井珠理奈の変化が面白いと思いましてね。
 加入当初は、AKB48の中にいる彼女は、元気な「妹」ポジションで「わがままコレクション」を歌うユニットにも渡辺麻友と共に選ばれています。
 ただし、SKE48に戻ってきた時は、不動のセンターとしてみんなを引っ張っていくしっかりものの「姉」という感じがします。1期生で年少メンバーでありながら「珠理奈さん」として凛とした表情で様々な場に出て、後輩が増えるにつれて求められることも増えたのではないかと思います。そのおかげで実年齢よりも求められることの大きさのギャップに苦しむこともあったのではと思います。
 そんな彼女だからこそ、ふと「妹」に戻れた時の表情なんかも素敵です。印象的な表情の写真が載っているブログを貼っておきますね。真那画伯の絵と共にお楽しみあれ。

「蚊☆じゅりたん」 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 ただ、2015年ぐらいまでは松井玲奈を初めとするお姉さんたちが多かったものの、2017年の小畑優奈センターと大矢真那卒業でたった一人の1期生になったぐらいから、「姉」としてのポジションから「父親」や「母親」のポジションになってきたのでは、と思います。
 特に「Jファミリー」や「Black Pearl」のプロデュース、youtubeの「珠理奈HOUSE」の解設、会員制のサイト「珠理奈'sSHARE ROOM」の解設と、家を建てるは部屋を造るは、家族を作るはと「親」としてのポジションにスライドしていったのでは、と思います。
 そんな彼女だからこそ、ふと「妹」や「子供」になった時の表情にときめく方も多いんでしょうね。
 後輩達を可愛がる視線は、彼女のお父さんが彼女を大事に思うものと似たものを感じてしまいます。

 「パパへ☆じゅりたん」 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 

 もうすぐ、彼女はSKE48を卒業します。
 2021年4月4日のアメブロでは珠理奈が残した言葉が後輩たちから紹介されているので、是非是非読んでみてください(特におーちゃんのブログ)。


 グループの中で様々なポジションを求められてきた彼女ですが、SKE48を卒業することでソロになります。
 果たして、今度は彼女のことをどんな目線で応援することになるんでしょう?
 ただ、どこに居ても変わらないことがあります。
 2013年3月8日に松井玲奈が書いた手紙から引用して終わりたいと思います。

「この場にいる全員が思っていると思うけれど、私たちは珠理奈が元気なのが一番。明るく、ちょっとやり過ぎなぐらいにはしゃいでくれる姿を見ると安心します。あー、珠理奈だって」


2021年4月1日木曜日

こんなハズジャナカッタ―!

予想の外にいるからこその


 今日は4月1日。
 入学式や入社式が日本中でありました。
 憧れの第1志望の学校や会社に入った方もいれば、どこでも良いから滑り込めただけラッキーという方もいるかもしれません。
 僕も今日から新しい職場になりましてね。
 地元に帰って様々な企業を受けて、内定をもらった企業の中で一番堅い職場にしたんですが、期間限定の雇用。しかも、今年新卒の15歳年が離れた弟と同期入社というまさかの展開でしてね。でも、まあ地元の観光やイベントで僕の頓智が活かされそうな場所だし、良いかと思って出勤しました。
 入社初日は特に仕事もなく、1枚の業務スケジュール表を3時間見つめながら、ひたすら時計を1分ごとに見るという感じでした。更に、企画とか関係なくて、よくある地域振興券の対応係になりそうでした。
 「ああ、なんか内定もらってたITベンチャーの方にいっときゃ良かったかなぁ。リスクはあってもちゃんと給料も高かったし、それなりのポジションで迎えてくれようとしてたしなぁ…」とか様々な後悔が頭の中を駆け巡ります。
 そのまま業務が終わり、なんともモヤモヤした気持ちで帰路につきました。
 それでニュースを見ると、キラキラした新社会人や新小学生たちが映っているわけですよ。
 みんながみんな良いスタートを切れているのか?
 いや、きっと僕のように思っていたのと違うスタートだったり、スタートに失敗したりした人もいるに違いない。
 そこで、そんな僕やその魂の兄弟たちが(急にブラックミュージック風)、元気に4月2日を迎えられる曲が無いかと考えた時に、ふと、BEYOOOOONDSのこの曲が思い浮かびました。

 

 昼間、まさに僕の頭の中で駆け巡っていた言葉ですよ。
 「こんなハズジャナカッター!」
 ううむ、BEYOOOOONDSのデビュー曲である「眼鏡の男の子」を聴いていただくと分かるんですが、なかなか変わった感じの曲なんですが、このちょっと変わっているからこそ、僕も耳を傾けたわけで。
 素敵なメロディーと前田こころさんの魅力にやられて、ハロプロはほとんど聴かないのにBEYOOOOONDSは聴くようになりました。
 でも、歌詞を聴くとそりゃアイドルを夢見ていた子たちしたら、「思ってたのと違う!」と叫びたくなるようなデビュー曲ですよね。


 確かに「変な曲」なんですけど、そこが凄い心に刺さった人も多いわけです(僕もその一人です)。
 「普通の曲」や「切ない曲」はなかなか歌えないけど、変わった衣装というか小道具や独自の曲で彼女たちの個性が光り始める展開が素晴らしい。
 なりたかった未来ではないけど、もう普通じゃ満足できない!となっていましてね。
 気づけば「普通のアイドル」の枠を飛び出していたという痛快な未来。
 1曲の中にBEYOOOOONDSの歴史が入っているし、彼女たちの周りにいるハロプロの先輩や他のアイドル達も歌詞の中に登場する仕掛けも面白いです(Bishやラスアイまで入ってのは驚きました)。そして、上記のアイドルたちとは違う独自の色を獲得しているのが、本当に素晴らしいです。
 MVの最後に彼女たちが手を振っているのも、未来への希望が持てて素敵です。
 
 ううむ、「こんなハズジャナカッタ―」未来に今、居るあなたも、いつかその場所で良かった思える日が来るかも知れません。
 BEYOOOOONDSに元気をもらいつつ、4月2日も頑張りますかね。 
 「激辛LOVE」の「一言ずばり」のところで半紙を突き破って登場する感じで、出勤しますよ。


 ※ 「眼鏡の男の子」の記事はこちら!

2021年3月28日日曜日

手紙の言葉で

 君のことを考える時間が一番楽しい時間だから


 皆さんは最後に手紙を書いたのはいつでしょう?
 会話で使う言葉ともSNSで使う言葉とも違う手紙の文章が僕は好きです。
 手紙を送る相手のことを思い浮かべながら、語りかけるような文体の手紙たち。
 SKE48の歴史の中で様々な素晴らしい手紙がありましたが、今回は古畑奈和に関する手紙に触れながら、彼女について考えてみたいと思います。
 何故、奈和ちゃんを選んだかというと、彼女のSKE48人生の中で正念場の時に書くブログの文章が本当に素晴らしいからです。
 ただ、ある程度彼女にまつわる代表的なエピソードとブログについてさわり終わり、先日行われた水戸黄門にも行けなかったので、暫くは新しい記事を書けないかなあ、と思っていたんですが、全く別のメンバーの記事を書こうと調べものをしている時に、ふと、手紙はまだ触ってなかったなと気づきました。奈和ちゃんからファンの皆さんへではなく、同じSKE48のメンバーへの手紙ならば、また違うものが見つかるのではないか。また、同じメンバーから見た古畑奈和像も見えて来るのではないか、と思い、過去の生誕祭の手紙を調べていきました。

 

 まずは、2013年の11月13日に行われた菅なな子の生誕祭で書いた手紙です。彼女の同期であり、当時5期生のトップランナーだった菅なな子。
 同期でありながら、自分との立ち位置の違い、そして彼女を少しでも良いから支えたいという気持ちが伝わってくる手紙になっています。

「なな子へ。

 誕生日おめでとう。

 後から名乗るの恥ずかしいから先に名乗るね。

 奈和だよ。

 SKE48に入って2年間、あっという間だったね。なな子は5期生のセンターとして常に私たちを引っ張ってきてくれて、こんな高度な役割は菅なな子、君にしかできないよ。
 なな子がいたから5期生は成長したんだと思う。ダンスでも引っ張ってくれて、私たちのお手本になってくれて、いつも先頭を走ってくれて、きっと大変だったよね。真面目な部分とか結構あるから悩んで立ち止まったりもしたのかな?
 でも私は先輩と喋っているなな子を見て安心しています。先輩と喋っているなな子は甘えててふにゃふにゃしてて、安心してるんだなって思いながら和んでいます。同期として居やすい場所を作ってあげたいんだけど、私はつまらない人間なので無理かもしれません。
 でもね、こんなつまらない人間にもたまには甘えてください。
 いつでもウェルカム。待っています。
 あっ、でも強制ではないので、おばあちゃんぐらいまでに1回とかでも良いです。
 明るくて人懐っこいなな子なら、この先何があっても生きていけるよ。だって、なな子は助けてくれる良い子だから。

 私、ダンスで助けられたし、いつか、私がダンスで助けるから。うん、無理。ごめん。ごめんなさい。

 もう、なな子は私にとってライバルではありません。ライバルって思えないくらい大きな存在です。なな子を見て学ぶことは沢山あるから、同期であり先輩のようなものです。

 最近は寒くなってきたから体調を崩さないように気をつけてね。あとは、夜は危ないから気をつけるんだよ。睡眠もしっかり取るんだよ。
 改めて誕生日おめでとう。
 5期生として、仲間になってから今も変わらず好きだよ。

 奈和より」

 ううむ、同期を引っ張る立場にあるなな子が、先輩の前では甘えている姿を見て、自分のことを「つまらない人間」と言いながらも、甘えて欲しいし力になりたいという思いが伝わってくる良い手紙ですね。ちなみに、同じ日の松井玲奈のブログでは、あいりんに膝まくらしてもらっているなな子の姿が描かれていましたね。後半のお母さんのような言葉も奈和ちゃんの優しさが伝わってきて素敵です。
 この時、まだ同期でありながら立場が違った奈和ちゃんが徐々にステップアップしていくことを考えると、歴史を感じる手紙でもありますね。

 次に2014年1月18日に行われたAKB48の藤田奈那の生誕祭で読まれた奈和ちゃんの手紙を読んでみましょう。

「こんばんは、皆さん、なぁなさん。
 なぁなさんお誕生日おめでとうございます。
 誰からのお手紙でしょう?
 そう、古畑奈和です。
 なぁなさんにお手紙書くって約束したの覚えてましたか?


 私はいつもなぁなさんに助けられてきました。
 最初に話しかけてくれたのも、仲良くなったのも、ご飯を食べたのも、大笑いしたのも、全部全部なぁなさんです。なんでなぁなさんってこんなにも優しいんだろうって思います。

 『ふるちゃんはチームKなんだから』って言葉が今でも嬉しくて嬉しくて、チームKにも居ていいんだってホッとしました。
 私ね、本当に大好きなんですよ。
 周りのことをしっかりと見ていて、考え方が誰よりも大人で、いつも楽しませてくれて、なぁなさんのおかげでチームKに馴染めました。一人じゃないありません。

 今はもう引っ張る立場できっとチームのために色々考えて大変ですよね。でも絶対に周りの人が助けてくれるし、なぁなさんが私を助けてくれたみたいに私も助けたいって思っています。いつでも手は差し伸べているので、ピンチになる前に手を握ってくださいね。頼りないかもしれないけど、傍にいることはできますから。

 なぁなさんが笑ってくれるの嬉しいから、これからもいっぱい笑いながら踊るし、全力ダンスもします。これからのチームK、私もどうなるか分からないけどチームKも大好きだから、一緒にいろんな試練を乗り越えてキラキラ輝くチームになりたいです。その時は一緒にブサイクな笑顔になるくらい笑いましょうね。


 ねえ、なぁなさん。なぁなさん、本当に本当に大好き。聞いてくださった皆さん、お手紙を読んでくださったメンバーさん、ありがとうございました。

 なぁなさんにとって素敵な1年になりますように。

 古畑奈和でした。」


 ここでも奈和ちゃんの優しさが伝わってくる手紙なんですが、奈和ちゃんの声が聴こえてきそうな「2回繰り返す」表現がこの手紙では登場していますね。ちなみに、この表現で僕が一番印象に残っているのは、2015年の総選挙のスピーチです。
 話を手紙の内容に戻すと、AKB48と兼任になった奈和ちゃん。この手紙の時には、大組閣の影響でもうチームKではなくチームAになっています。
 チームKに兼任することになった自分を笑顔にしてくれた藤田さんを笑顔にしたい、そして、いつか自分も笑って「ブサイクな笑顔」になるぐらい笑顔の交換がしたい。そんな彼女の気持ちが垣間見える素敵な手紙でした。
 奈和ちゃんの兼任に関しては、2021年の視点から見ると、彼女にとってAKB48のチームKに触れたことは、SKE48とはまた違う「全力ダンス」を感じられ、この後のチームAで表現力を磨いていくことになったのかな、とも思います。また、別のグループにも仲間が居て支え合えるというのが素晴らしいですね。もう、兼任の経験があるSKE48のメンバーは彼女とみなるんだけですが、運営が試行錯誤していた兼任というシステム、実はAKB48と兼任しながらそのまま48グループを引っ張っていく2015年5月29日以降のもう一つの未来も想像してしまいます。たとえば、チームBの古畑奈和は何を吸収して、どのあたりのポジションに行ったのかとか。

 ちなみに、2013年に行われた奈和ちゃんの生誕祭ではお母さまからの手紙が読まれ、選抜や兼任を経験しながら成長していく娘の姿を母親の視点で語っていて、まだ幼さが残っていた奈和ちゃんが一人の職業人になっていくようで、今読むと凄く印象的です。ちなみに、この手紙で僕は奈和ちゃんにお姉ちゃんが居たことを知り、衝撃を受けました。てっきり一人っ子かと思っていました。

 さて、ここまでは同期であったり、兼任先のメンバーへの印象的な手紙を見てきましたが、今度は後輩たちへの手紙はどうでしょう?
 まずは、2018年12月4日に行われた松本慈子の生誕祭で読まれた手紙です。
 ううむ、正直、この二人の絡みはあまり意識していなかったんですが、皆さんはどうでしょう?

「ちかちゃんへ。
 お誕生日おめでとう。
 ちかちゃんが1期生としてSKE48に入ってきてくれて、すぐに話しかけることは出来なかったけど、遠くから見ていた私からちかちゃんへの印象は、純粋にキラキラしていて、無邪気な姿や笑顔を見せられる、アイドルとして最高な部分を持っている子だな、と感じていました。

 他の子とはまた違う、溢れる純粋明るさなのかな。その魅力が私にも伝わってきました。今でもそう。あなたの知らないうちに私のことも、その笑顔や明るさや無邪気さでそっと助けてくれているんですよ。
 誰を助けていると思う?
 答えてみて。

 正解は、古畑奈和でしたー!
 慈子は私のことをずっと憧れの人と言ってくれているけど、憧れているのは私の方で、自分の笑顔で私の心や誰かの心にすっと優しさをくれる存在って凄いなって。ファンの皆様もそれも魅力の一つとして惹かれているのだろうなと、私もその慈子だけの魅力に惹かれ、納得します。

 でも、気遣い屋さんの慈子だから、きっと言葉に出来なかったこと、言葉にしてこなかったこと、沢山あると思います。慈子の中だけで止めている気持ちや感情がもしあるなら、その時は慈子のファンのみんなにもたくさんたくさん伝えてください。それがうまくまとまらなくても、その瞬間の感情をぶつけてみてください。

 もう慈子も分かっていて、必要のない言葉たちかもしれないけど。慈子、ファンのみんなは強いぞ。だいぶ精神鍛え上げられているぞ(笑)。
 だから、慈子の全部を受け止める自身はあると思います。慈子のことみんな大好きだから。みんなも待っていると思うよ。慈子の抱えているものを一緒に分けて、慈子がずーっと笑っていられるように私も一緒になって望んでいるから、だから少しでもモヤモヤすること、ぶつけたい何か、目標でも夢でも悩みでも全部を一緒に持って進んでいって欲しいです。もちろん私も可愛い可愛い愛しい慈子のためなら、私にできることがあるのなら、したいので、いつでも遠慮なく言うんだぞ。遠慮なくしたらデコピンだからな(笑)!

 慈子にお手紙を書くことが出来て幸せでした。

 ありがとう。

 聞いてくださった皆様、読んでくださった方、ありがとうございました。このお手紙を書いていて、慈子の笑顔が早く見たくなりました。

 じゃーね!慈子、大好きだよ。

 本当に誕生日おめでとう。

 古畑奈和」

 実は、松本慈子の憧れの人だったんですね。
 慈子に語りかけるファンの人に対する「だいぶ鍛え上げられているぞ」とか「全部一緒に持って行って進んで行って欲しい」という言葉は、2018年の総選挙でファンの皆さんとの信頼関係を感じた彼女だからこそ説得力のある言葉だと思います。
 手紙の中に出てくる「無邪気」や「キラキラ」というのは、SKE48に入ったばかりの頃の研究生だった頃の自分を重ね合わせているのかも知れません。もう大人になった彼女だからこその言葉だと思います。ちなみに、「無邪気」や「キラキラ」は未だに「えにし酒」シリーズなんかで時々、顔をのぞかせてくれます。
 手紙を書きながら、相手の笑顔を思いだして見たくなるという最高の結びの文も素晴らしい手紙です。

 続いて2019年12月10日の白井琴望の生誕祭で読まれた手紙を読んでみましょう。

「こっちゃんへ。

 17歳の誕生日おめでとう。

 こっちゃんと出会ったのは4年前のドラフト会議でした。その時の私はぼーっとしがちだったので、こっちゃんとお話することはなかなかなく、後の写真を見て『凄く細いから体力的についてこれるかな?』とか『踊れるかな?』と勝手に心配していた覚えがあります。でも、そんな心配はすぐに吹っ飛びました。

 日に日に上達するダンスに、覚えも早く、努力もして、公演のアンダーにもいつの間にか沢山出演するようになっていて、私は先輩だけど、そんなこっちゃんがずーっとカッコ良く見えていました。

 私がメイクをしながら、他のメンバーと年齢のおしゃべりをしていた時、こっちゃんが16歳ということを知り、『わっか』って、こっちゃんの幼さに本当に驚きました。私が『もっと甘やかしていこう』とポツリと言った言葉にたまたま聞いていたこっちゃんは『えっ、いいんですが?』って可愛い顔して嬉しそうに聞いてくれたね。そこから、この近づき難い雰囲気にも負けず、くっつきに来てくれたり、『遊びにいきたい』と素直に言ってくれたり、今までよりも距離が少しずつ近づいてきたね。

 しっかり者で先輩たちの手も煩わせないこっちゃんだから甘える機会が少なかったかもって。
 後輩として先輩に甘えることも重要だからね。我慢しなくて良いので、私は待ってるからおいで。

 あと、初日のリターンマッチに舞台監督さんからアドバイスをもらった時、次の公演では人が変わったようと思うくらい初日よりも成長したパフォーマンスで驚かされました。本当に頑張り屋さんで偉いね。一緒のチームになって、こっちゃんの成長する姿を近くで感じることができて、先輩として嬉しいです。先輩としての幸せをくれてありがとう。

 こっちゃんにとって素敵な1年になりますように。

 古畑奈和」

 同じ後輩でも今度は、同じチームで成長を見守っているこっちゃんについての手紙でした。「先輩としての幸せ」の概念は、人を「育てる」経験がある人ならば非常に共感できる内容ではないかと思いますし、「私は待ってるからおいで」という優しい言葉も素敵です。
 

 ここまでは、奈和ちゃんが書いた手紙でしたが、今度は奈和ちゃんに宛てられた手紙はどうでしょう?彼女の生誕祭の手紙の中で気になったものがあります。
 2018年9月26日に行われた生誕祭の時のかおたんからの手紙です。

「奈和ちゃん、誕生日おめでとう。

 奈和ちゃんのファンの方が焦りながら『お手紙をか書いてください、お願いします』と握手会で言われたました。卒業発表したからでしょうか。もしかしたら、最後になるかもしれないお手紙をどうぞ受け取ってください。

 正直言って、私の中での奈和ちゃんはずーっと謎の存在でした。あまり本心が見えないいうか、素が分からないというか。
 2年前の総選挙前にあったゼロポジの生討論会で質問に対して無言になって泣き崩れた奈和ちゃん。何で泣いたのか、何で質問に答えられなかったのか。ある程度の年齢を重ねていたし、考える力があるはずなのに。当時は不思議でありませんでした。

 でも、今思うと凄く奈和ちゃんの中で葛藤していた時だったのかもしれません。

 奈和ちゃんって誰かと群れるわけではなくて、ちょっと暗いイメージがその当時はありました。メンバーとプライベートでどこかへ行ったりとか、あんまり聞いたことも正直なかったし、まあ反省会とか、そういう場面でもあまり意見とかを言ったりせずに、聞いている立場が多かったです。
 何でだろうなあ?そういうあんまり興味ないのかなって思っていたんですが、総選挙のスピーチで話していたように、他の人から見えている自分だったり、イメージだったり、アイドル像だったり、そういうのを気にしすぎて、感情を押し殺していたことを知りました。

 ここ最近、スタッフさんもメンバーも感じていることだと思うけど、奈和ちゃん自身が凄く明るくなって、楽しそうにしているのは、1人の人間として古畑奈和というものをファンの方も含めて、みんなにさらけ出せているから今があるんじゃないかと感じています。

 目に見えていない何かを抱えていた奈和ちゃんがスッキリして、自分らしく活動している姿を見て、今とっても安心しています。

 きっと昔のままだったら、今みたいにヘアカラーにチャレンジしたり、自分の好きな服装を着たり、そういうのも全部我慢して、周りから思われている『いい子の奈和ちゃん』を演じていたと思います。ここにいるメンバーも、ファンの皆さんも今の奈和ちゃんのことを受け入れているし、大好きです。

 メンバーがどっかに行くって今話したら、『私も行きたい!』って言っているところを最近よく見ます。そういう風な関係になれたことがとっても今嬉しく思っています。3期まで区切られる古参でもなくて、6期以降の若手でもなく、間に挟まれていて、どういう立場でいればいいのか難しいし、大変だと思うけど、江籠ちゃんと二人でしっかりと引っ張って行って欲しいです。

 最近6期生が何かと注目されがちだけど、負けずにしっかりと背中を見せてください。

 そして個人的には、センターや少しでも前をがむしゃらに目指していた奈和ちゃんの姿がとても好きなので、その姿を私がいるうちにまた見せてほしいです。

 『前のめり』で奈和ちゃんがセンターに出てきて、地鳴りみたいな歓声があった時のこと、私はずーっとあの時、覚えています。

 誰でもセンターに立つことは出来ません。
 でも、奈和ちゃんはその可能性を持っている子だと思うので、今の自分に満足せずにこれからも向上心を持って、アイドル活動をしてほしいと願っています。

 最後に、『好きなものは好き。嫌いなものは嫌い』。周りのことを考え過ぎずに生活してください。

 22歳の奈和ちゃんの1年が去年よりも充実したものになりますように。

 松村香織」

 奈和ちゃんのSKE48人生の中で重要なターニングポイントが手紙の中にいくつも書かれていましたね。リクエストアワー2015の「前のめり」での「風の中を」の歌い出しで「奈和ちゃん」コールが聴こえた瞬間に、奈和ちゃんの瞳が潤んでいくところは今でも頭の中に浮かんできます。
 そして、2017年のリクエストアワー前の討論会での泣き崩れた姿。
 周りが望む「いい子の奈和ちゃん」からの脱皮。
 2018年の9月といえば、後輩のゆなながセンターを経験し、「いきなりパンチライン」は珠理奈センターであり、代役は多くの場合だーすーが担当。それでも、彼女にセンターを目指し続けろというメッセージ。
 最近、NHK大河ドラマをヴィンジーウォッチングしているんですが、大河ドラマ「古畑奈和」では、松村香織という人がかなり重要な人物になって、奈和ちゃんに影響を与えていくのではないか、と考えさせられました。
 どんな自分でも、受け入れて理解しようとしてくれる先輩がいたという経験が、先ほど挙げた後輩たちへの「甘えて」という奈和ちゃんなりの言葉になっているかも知れません。また、今はまだキャリアが浅くて、周りの眼を気にして萎縮している後輩への味方である意志にも。
 
 SKE48の常識をどんどん実力で破壊していったかおたんですが、彼女がオフロードを走っている時に(かおたんファンの方、ごめんなさい。でも、どしゃぶりのオフロードを走る彼女も本当にカッコいいんですよ)、ふと全く違うコースを走っていた奈和ちゃんに、自分とは違う革命の予兆を感じていたのかも知れません。
 

 2019年11月10日に行われた23歳の生誕祭の中で高柳明音の手紙が本人の口で読まれました。その中で「SKE48にあった色々なしがらみや当たり前や暗黙の了解とか正面突破でぶっ壊して行って、それを大人たちに新しい魅力として認めさせたのは、けっこうSKE48の歴史の中では革命だったと思います」という言葉があります。この言葉の前に彼女がセンターになった時、「私は私にしかできないセンターになる」と宣言していたことも語られていますが、きっと僕らファンには分からない「しがらみ」や「暗黙の了解」もあったかも知れません。でも、それを全部、実力で変えて行く奈和ちゃん。
 気づいたら、彼女はみんなと同じコースから外れ、轍の無いコースを一人で走りながら、後輩たちがこれから自分を出しやすくなる「革命」をどんどんやっていたのかも知れません。

 「ピアスの穴の後があると時代劇の仕事は無理」そんな誰が決めたか分からないルール、彼女は舞台「水戸黄門」に出ることで、また一つ覆してみせました。
 これからも彼女はいくつも、前の時代の常識を破壊していくでしょう。
 そんな彼女の言葉だから、色々な後輩たちの生誕祭の手紙に登場してほしいなと思います。
 個人的にはかつて48グループメンバーで新書を出していたように、彼女が激動の48人生で考えていたことを何か本に残して欲しいなと思っています。「つまらない人間」なんて彼女は謙遜するかも知れませんが、48グループの中でも屈指の「面白い人間」の物語、ぜひ、彼女の言葉で読んでみたいです。
 これからも、新しい道を作っていく彼女の、目撃者の一人で居られたらなと思います。

 


※古畑奈和ちゃん関連の記事はこちら!

2021年3月21日日曜日

鎌田菜月の速度で

早くないから出来ること


 先日、平田詩奈さんが名古屋ウィメンズマラソンにチャレンジした際の記事を書きました。

 https://oboeteitekure.blogspot.com/2021/03/blog-post_17.html


 その際に、そういえば鎌田菜月さんも名古屋ウィメンズマラソンに2018年にチャレンジしていたな、と思い調べてみることにしました。

 彼女が名古屋ウィメンズマラソンにチャレンジランナーとして参加することが決まったのは、2018年1月8日のことでした。
 鎌田さんといえば、剣道のイメージはあったもののマラソンのイメージはなく、決定の報を聞いた時、少し意外でしたが「以前、テレビ番組の企画で肉体改造にチャレンジした経験のある鎌田さんだから、ストイックな企画とは相性が良いのかな」ぐらいの認識でした(念の為に書いておくと、鎌田さんが昔は苦手だったんですよ。詳しくは過去の記事をチェックしてください)。

 地元のテレビ局である東海テレビも、鎌田さんを始め一緒にチャレンジする高木由麻奈さんや北川綾巴さんのサポートと密着をしてくださいます。
 この日の鎌田さんのアメブロを読んでみましょう。

(鎌ºωº田)<チャンスの神様が前髪しかないってよくよく考えるとヤバイヘアスタイル | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ううむ、過去のマラソン経験と今回走る距離を考えると、凄まじい差ですね。
 2018年の3月10日のアメブロでも使われている表現なんですが、「走ることから逃げてきた」彼女が正面切って立ち向かう決意をしていたんですね。
 こうして一見、数字だけ見ると無謀にも思える彼女のチャレンジが始まりました。
 練習していきながら、彼女は少しずつ走る楽しみを見つけていきます。
 そして、一つ一つの仕事が自分の世界を広げていってくれることも。

※2018年1月23日のブログ参照。

(鎌ºωº田)<足に付けるマッサージ機を母に地鳴りと言われた。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)
 

 2月3日のブログでは不安と意気込みを書いたり((鎌ºωº田)<ポイントは後ろの足のクロス具合らしい。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp))、2月21日のブログでは走っている時の表情を心配したり((鎌ºωº田)<生きるとは食べること。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp))、マラソンに向けた心情を時にはストレートに、時にはユーモアを交えて書いています。

 2018年3月9日、名古屋ウィメンズマラソンに関連した「マラソンEXPO」にチャレンジランナーの3人が出演します。過去の画像を観ていると、そろそろ本格的に僕もランニングシューズやウェアーを揃えたいなあ、と思い始めてます。

 この日のブログではもうすぐ本番を迎える緊張感と、珠理奈のちょっとした心配りが感じられますね。時々思うんですが、珠理奈って鎌田さんのこと、結構大好きのメンバーランキング上位ですよね。

(鎌ºωº田)<自分を信じて。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 更に、前日の3月10日にはチャレンジランナーの3人に加えて、だーすーとみなるんを交えて、「ニューバランスウィメンズサポーターズトーク」が行われます。
 折角なので、だーすー目線からのランナーたちへの言葉を読んでみましょう。

#須田亜香里 #名古屋ウィメンズマラソン #行動を起こすということ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 ここで、だーすーが書いている行動を起こすことの体力。そして、行動を起こした先にある景色というのは、まさに鎌田さんのチャレンジともリンクするのではと思います。
 

 2018年3月11日。
 いよいよ、彼女のチャレンジが始まります。
 朝、鎌田さんはカステラを食べたそうですが、味がしなかったそうです。
 緊張感が伝わってきますね。
 コースは最新のコースの写真しかなかったんですが、こちらをご覧あれ!

コース | 名古屋ウィメンズマラソン 2021 (womens-marathon.nagoya)

 名古屋ドームをスタートして、観光地をゾクゾクと巡っていきながら名古屋ドームに戻っていくんですね。
 この地図で見ただけでもしんどそうなコースを、鎌田さんは見事に完走します。
 実際に走っていた5時間51分19秒の間、彼女の身体や心はどう変化し、何を発見できたのか。
 その答えは、すべて2018年3月12日のアメブロに書かれています。
(鎌ºωº田)<走ってる人に悪い人はいないは本当でした。#名古屋ウィメンズマラソン#スイッチ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 どんどん重くなっていく足と、混じり合っていく心情と固まる表情。
 そして、逃げていたはずの「走ること」への楽しさ。
 それはウィメンズマラソンという非日常の場という舞台や、一緒に走るランナーたち、沿道の声援が後押ししたかもしませんが、少しずつ変化していく自分の面白さもあったかもしれません。

 ただ、レース自体は勿論ですが、そこに辿り着くまでに彼女が書いて来たことが非常に興味深くてですね。
 2つ気になる記事があるんですが、まず一つ目はこちら。

(鎌ºωº田)<トゥゲーザ!トゥゲーザ! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 「どかーんというわけではなく、じわじわと安定感ありつつ伸びてるんです」という言葉。この言葉が凄く彼女らしくて良いんですよね。


 次にこちらのブログ。
 (鎌ºωº田)<むっっっちゃアイス食べたい。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 「短距離よりも長距離派」、「陸上よりも水中」という何気ない対比なんですが、長い時間をかけて潜っていくというのがなんとも鎌田さんらしいなと思うわけですよ。
 今でこそ、様々なジャンルのお仕事を任されて、結果を出している彼女ですが少しずつ仕事に取り組みながら、多くの人の信頼を勝ち取っているんですよね(たとえば、初めて将棋関連の動きがあったのは2016年)。
 「バズる」という瞬間的なSNSでの盛り上がりから生まれるプレイヤーやブームもあると思うんですが、そのブームの賞味期限はなかなか危ういのではと僕は思っています。
 鎌田さんが関わるものって、「ブーム」のものというよりは、「カルチャー」になっているものが多い気がします。
 鎌田さんの対象とじっくりと向き合い、自分のものにしていく姿勢は僕も見習いたいスタイルです。


 2018年の7月30日に「MELOS」さんの取材を受けた際に、鎌田さんはいまでも週に3回はランニングをしているそうです。いつか、メンバーとファンでランニングするイベントとかあったら、面白そうだと思っています。
 僕もこの記事を書き終えたら、ちょっとランニングしてこようと思います。鎌田さんの好きなバンプオブチキンのランニングと相性の良さそうな曲を選びながら。


 ※ 鎌田さんと音楽について書いた記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/11/blog-post_17.html

2021年3月20日土曜日

板の上の魔物

 笑顔に隠した努力を見せずに


 人は人生の中で「やるやらない」を選択するタイミングがあります。

 ドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY OF 欅坂46 僕たちの嘘と真実」の中で、センターの平手友梨奈さんがライブに出れなくなり、彼女の歌詞の部分だけ誰も歌わないという演出でライブが行われます。
 さて、その中で「二人セゾン」の中間のソロダンスを小池美波さんが、平手さんのいない分まで踊るかの選択を迫られる場面があります。踊る踊らないを決めないままライブは進み、いよいよ該当の箇所が来た時、踊り出す小池さんの表情。今まで何度も「二人セゾン」を観ていますが、この「二人セゾン」の美しさには涙が止まりませんでした。彼女は動きだすまでずっと悩んでいたそうです。


 このケースは考える時間がたっぷりとありましたが、もし、これが30秒しかなかったら?


 先日、行われたSTU48の4周年公演の中で事件は起こりました。
 25曲目の「Beginner」という曲が始まるまで約30秒から50秒の沈黙がありました。
 直前には、ピアノを担当する兵頭葵さんがキーボードの前に立っていました。そこからの沈黙。
 一体何が起こっていたのでしょう?


 コンサート後に今村美月さんが配信の中で語っていた内容を確認すると、本来はクリック音が鳴って曲が始まるのですが、クリック音が鳴らなかったそうです。さらに、歌い出しの「昨日までの」の部分もマイクが入っていなかったそうです。

 「葵ちゃんに本当に感謝してるし、STUDIO、miniSTUDIOのみんなにも感謝してます」と語っていたましたが、恐るべき対応力。他にも峯吉さんが、愉快にこのトラブルについて語ってくれていましたね(『葵ちゃんステージの上で倒れたか?』という静寂じゃないだろうそれだと、という心配が可愛かったです)。

 
 実際に兵頭さんが語っている配信を確認すると、彼女の中でも一瞬、戸惑いはあったものの音を出す方を選らんだことが分かります。

 「クリック音がいつまで経っても鳴らなくて、『これヤバい』『イヤモニ間違えたかも。でも、イヤモニ間違えるようなことしてない』と思って。えっ、これどうしたらいいん?ってなって。(中略)自分が音、弾き始めんと、メンバーのみんなも出てこれんってなったんですよ。やけん、そうやけん、自分が弾き始めんとなんも始まらんってなって。弾き始めた。大丈夫?ってなったけど…いけた!」

 こうして、見事に曲を始めることが出来たんですが、途中にSE等が入ってピアノとダンスのバトルになるはずが、SEが入らないまま曲が進みます。

 「2小節ぐらい、(ピアノが)休みの時があったんですよ。そんとき『どうしよう』ってなって。適当になんか音を弾いてて、めっちゃ変だったところがあるんですけど。(中略)ピアノだけになって。これはめっちゃ強く弾こうと思って。強めのタッチにしました」

 兵頭さんがSEの代わりを、とっさに弾いていたんですね。
 でも、瞬時に「Beginner」に合わせたアレンジを弾けるって簡単にできることじゃないですよ。
 だって、瞬時に作曲して指でアウトプットしなきゃいけないわけじゃないですか。ううん、本当に凄い機転の利かし方です。

 「でも、気づかんかったやろ?みんな?こういう裏事情を聴くのが面白いよね」と少し笑っていましたが、ううん、確かに違和感がなかったです。

 ピアノを夜中の3時や4時ぐらいまで練習していたことを、さらっとこの後語っていましたが、努力を全面に見せずに本番でサラッとやってしまうところが彼女の凄さですね。「次からこういうことを考えとこうと思いました」と配信の中で語っていましたが、練習の視野が広がることで、彼女の曲のアレンジもさらに広がりそうですね。

 

 今までの48グループでも様々なアクシデントがありました。
 たとえば、僕が推しているSKE48でも音が止まっても1期生が踊り続けたり、外でのコンサートで音がなくなっても研究生が歌って踊ったということはあります。
 ただ、今回は曲の途中ではなく自分で弾き始めて沈黙を破り、無音の空白も自分のアレンジで埋めて行くという凄まじい技を見せられたわけですよ。
 これは、昨日今日で出来ることではなく、ずっと磨いていたからこそ咄嗟にできたことではと思います。

 Creepy Nutsの「板の上の魔物」の歌詞の世界を見事に体現してみせたわけです。

※未聴の方は是非!ちなみにMVの映像は「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」の頃に送られてきた投稿がもとになっていてこんな人達ではありません。 


 あと、トラブルを見事に乗り越えたところも素晴らしいんですが、ピアノの版「Biginner」のメロディーも良いんですよね。特にイントロから唄い出しまでと、「古いページは破りすてろ」から大サビまでのあたりは、ピアノならではの美しさと繊細さがあります。

 今回のトラブルについて明るく「全然ためじゃないです」と笑い飛ばしていた彼女ですが、これだけの実力者がまだ選抜未経験というのも勿体ないなと思います。勿論、48グループの中の物差しが別にあるんだとは思います。握手の売り上げだったり、SNSのフォロワー数や外仕事での結果だったり。だから、一概には言えないと思うんですが、このまま世間的にみた時に「影の実力者」で良いのかという疑問はあります(なんか、初めて兵頭葵さんを知った2年前にも同じようなことを書いた気がしますね)。
 何でも出来る「器用貧乏」で終わらすのではなく、アイドルとして活躍できる場をどんどん提供してい欲しいなと思っています。
 個人的には、NHKのEテレの教養番組とかどうですかね?クラシック音楽系の。
 あと、TwitterやInstagramのアカウントがOKなら、VoicyやSpoon、ポッドキャストやhimarayaといった音声メディアにアカウントを作って、「あおぞらラジオ」やピアノ配信をどんどんしていくのはどうでしょうかね?
 showroomというメディアは、ある程度認識されたものの、大分視聴者のタイプや母数は絞られている気がするので、新しいメディアで誰よりも先に新しい層を取り込んでいくのはどうかと思いましてね(勿論、運営が新しいプラットフォームにOKが出るかという別の問題がありますけどね)。

 20歳を過ぎたことで仕事の幅も増えて行くと思うので、これから彼女がどんな仕事と関わったり、どんな曲と出会っていくか、楽しみにしています。音楽に対して誠実な人だというのが、伝わってくるので、今以上に報われて欲しいです。
 その中で、様々な修羅場が待っているでしょうし、板の上の魔物が現れることもあるでしょう。けれど、彼女だったら、普段から磨いているスキルで片付けて、後でこっそり笑顔で教えてくれる気がしています。


2021年3月17日水曜日

平田詩奈の走り方

非日常から日常へ


 マラソンとランニングの違いを聞かれたら、皆さんはどう説明するでしょう?
 もし、僕が説明するとすれば、マラソンには競技性があって、地方自治体や企業に開催されることが多く、距離や日程が決められているものだと思います。それに対して、ランニングは基本的に競技性がなく、走るペースやコース、走るタイミングも自分で決めて行く必要があります。
 さらに考えて行くと、ランニングカルチャーの広がりの背景には2007年に行われた東京マラソンの開催は無視できないですし、SKE48の地元である名古屋ウィメンズマラソンが開催など、各都市でマラソン大会が開催されています。日常的にランニングで走っている風景が、大会の開催によって少しだけ非日常の風景に変わるということも挙げられるかも知れません。

 SKE48のメンバーが名古屋ウィメンズマラソンに2017年に高木由麻奈さんが、ランナーとして出場してから、2019年までオフィシャルサポートランナーとして参加していました。
 平田詩奈が参加したのは、2019年のウィメンズマラソンのことでした。
 彼女の大会参加や大会での様子は、東海テレビの「Run Way Story~彼女の走る道~」という番組でも取り上げられています。
 
「人数が多くて周りのメンバーに埋もれちゃうので、自分の個性を見つけるためにこのマラソンを走ろうと思いました」
 番組の中で、彼女はマラソンを走る理由をそう語りました。
 確かに48グループは個性の大渋滞状態です。
 このマラソンに関しても、先ほども書きましたが高木由麻奈さんという先駆者が居ます(更に遡ると、ホノルルマラソンを走ったメンバーたちとかも)。あくまで、マラソンを個性にするのではなく、個性を見つけるため(その後の番組テロップでは『自分を変えるため』)。

 先日、アラスカをテーマに写真を撮っている写真家の松本紀生さんの写真展と講演会に行った時、松本さんが「自分は写真家という肩書きが欲しかったんじゃない。撮りたいものを懸命に追う過程を充実させたかった。社会に出ると結果が求められるけど、そうじゃないものもあっていい」と語っていたのを思い出しました。彼はアラスカへの旅の資金を稼ぐために3か月間、深夜の工場の検品作業をしながら、嫌と言うほど自分と向き合うことになったそうです。それはアラスカに行ってからも同じで、雄大な自然の中でたった一人、シャッターチャンスを待ちながら、内省を繰り返していたそうです。

 ふと、練習で走っている平田さんの映像を観て、彼女は一人で走りながらどんなことを考えていたんだろう?と思いましてね。
 どんな言葉が溢れていて、どんな音楽が彼女の中では駆け巡っていたのだろうと、上記の松本さんの言葉から考えました。自主練主をしている時、そして、レース中。
 ウィメンズマラソンのあの日。
 19キロぐらいから重くなっていく足、24キロぐらいから降り始める雨、32キロぐらいから一旦歩いてまた走りだした時、沿道から見えたファンの方々の姿。
 走り続けた6時間10分の間、どんな言葉たちが生まれて、今も残っているんでしょう。 
 丁度、フルマラソンから約2年経った、2021年3月10日の公式ブログでも、フルマラソンを走ったという経験についてと、雨の中で応援してくれたファンの皆さんへの感謝を書いていました。それだけSKE人生の中でも忘れられない経験だったんでしょう(約1年前の2020年3月9日の公式ブログでも貴重な経験だということを書いています。なんならこっちの方が詳しいです)。
 
 番組の終盤で「これをきっかけに応援してくれる人が増えた」と語っていましたが、目標に向けて努力していく姿に心を打たれた方も多いのではないでしょうか?
 「挑戦する前よりは、なんか個性を持って、自信も持って活動できるようになったと思います」と話す笑顔は、春風のように爽やかでした。
 
 やがて、彼女はどんどんあか抜けて行き、SNSや「1たす1は2じゃないよ!」動画での私服のお洒落さとその服たちのデザインや彩りに負けない素材の良さは、NMB48の吉田朱里さんのようにモデルとしてやコスメのプロデュースでの才能も発揮できるのでは、と期待させられるものでした。ううむ、この辺りはファッション業界と運営に、もっとパイプがあればという慙愧の念に堪えません(成人式の写真を見ると、和洋どちらも行けそうなだけに)。



 いや、もっと言うならば、もう少し早く僕も平田詩奈の物語を読んでいれば、という思いを抱きました。

 なーやんに第1印象を「ギャル」と言われて、太陽のように明るく笑う姿を見ると、何故かこちらも笑ってしまう親しみやすさもお洒落さの裏にあります。大谷悠妃の天才ぷりに笑いながらツッコむ時の少し上品な笑顔も素敵でした(ちなみに、2019年3月8日の公式ブログを読むと、ゆうゆが沿道に応援に駆けつけてくれていたことも書いています。僕はこのことを知ってゆうゆ株が爆上がりインフレジンバブエ状態になりました)。
 きっと、これからも彼女の観ていない動画やブログには様々な発見が潜んでいるでしょう。初めて記事を書くメンバーあるあるなんですが、集団で踊っているとそのメンバーばかり暫くは視線で追いかけるようになってしまいます。この数日間は、平田さんがそうでした。

 しかし、彼女はもうすぐSKE48を卒業します。
 48グループという様々な競争があった世界の中で、彼女は個性や自信を身につけ、自分の足で新しい道へ走り出します。
 卒業後については、まだ詳しく分かっていませんが、今度はランニングのように、毎日を自分のペースで走っていってほしいなと思います。あの時、雨の中から聞こえた声や多くのファンの方々のメッセージを、時々思い出しながら。