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2020年10月2日金曜日

12周年公演に向けての短期集中連載最終回「思い出に手をふりながら」

 この1か月間のこと



 9月1日にSKE48の12周年公演フェスが発表されて1か月が経ちました。
 この1か月間連載を続けてきて、色々と感じたことを最後に書いて終わりたいと思います。

 まず、感じたことは、「こんなにSKE48で胸が躍ったのっていつ以来だろう?」ということです。
 近年、皆さんの推しメン個人に対して、期待したり妄想が広がったりすることがあっても、SKE48全体の取り組みとして、心が大きく動いた方はどれぐらい居らっしゃるでしょう?(推しメンじゃないけど、古畑奈和センターが僕の最後です)

 「オードリーのオールナイトニッポン」の中で若林さんが、コンテンツに対しての「好きや愛は捏造できない」ということを話していました。本当にその通りだな、と今回感じましてね。無理やり好きになることは出来ないんですよ。31回書いていきながら、自分が好きなSKE48ってどんなものだろう、自分が好きな時期っていつぐらいだろう、と感じることが多々ありました。
 その中で、本当に「過去」にすがってSKE48を推していたんだなあ、と感じました。「伝統」とか「思い出」という良い面もあるんですけどね。ただ、「今」を頑張っているメンバーにいつまでも「過去」を押し付け続けても仕方ないかな、とも思いましてね。多分、それは自然に受け継がれていくものだな、と。「模倣」をして欲しいわけではないですし。倉島杏実先輩のように歴史を見てきて、それを受け継いでいる人も好きなんですけどね。もう、めちゃくちゃ信用できます。
 ただ、今のメンバーで出来る新しい地点を目指す頃かな、とも思っています。


 今回の連載で、僕のリサーチ不足で一人だけ書けなかったメンバーがいます。これからの重要なマスターピースになるであろうメンバーです。
 それが、青海ひな乃です。
 本当に感覚的な話をして申し訳ないんですが、何か新しい歴史を0から作れそうなメンバーの一人だと思います。いつか彼女についてじっくりと書きたいと思います。本当は珠理奈で初めて、青海さんで終わる連載も考えていました。


 さて、話を戻すと、多くのSKE48ファンの皆さんが、この1か月間、様々な期待や想像を12周年公演に対して繰り広げたんじゃないでしょうか?
 AKBの総選挙の朝の「この数時間後に自分の推しメンはどうなっているんだろう」という期待と不安とはまた違った期待をこの12周年公演フェスで感じています。

 明日からの公演フェス、いったいどんな化学反応が起こるのか。ひょっとすると、卒業した過去の推しメンの残像が見える瞬間もあるかも知れません。でも、それでもいいじゃないですか。こういう時ぐらい「思い出」と再会しても。僕自身、もう中西優香の居ない「制服の芽」を、岡田美紅の居ない「青春ガールズ」を観て、何も感じないわけがないですもん。
 でも、「思い出」と同じぐらい、いや、それ以上に輝く「今」の可能性がきっとあります。だから、忘れないけど、大事にするけど、それはそれ、今は今として新しいものとして楽しめればなと思います。


 「歴史」や「思い出」に挑むSKE48のメンバーたちへ、惜しみない拍手を送りたいと思います。「今」のチャレンジを肯定することで、シェイクスピアの「テンペスト」のラストシーンで、観客の拍手が主人公プロスペローを救って自由にするように、きっとメンバーたちの自信になり、何かから自由にしてくれると僕は信じています。

 一か月間、この連載に付き合ってくださった皆さん、ありがとうございました。

 大丈夫、SKE48はこれからも面白くなる。

※なんとなく、連想した曲を貼ってお別れです。


「君を忘れたこの世界を 愛せた時は会いにいくよ」