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2021年2月26日金曜日

あの日の自分

 彼女にしか言えないこと


 言葉というのは不思議なもので、同じ言葉でも誰がどんな時に言うかで、大きく意味が変わってきます。
 以前、バンプオブチキンのボーカルの藤原基央さんが、ロック雑誌「ロッキンオンJAPAN」のインタビューの中で、「頑張れ」という言葉を例に出して、力になることもあれば「俺がサボってみえたかい」と不愉快になることもあると語っていました。
 皆さんも人生の中でそんな経験はないでしょうか?
 僕はどちらかというと、具体的な問題の解決策とかで上記のことを思うことはないですが、抽象的なこれからの人生とかについてでは、よくあります。
 「ああ、この人の言葉ならスッと入ってくる」というものもあれば、「いや、お前に言われても仕方ないからさ、黙ってくんないかな?」というものもあります。
 先日観に行った、よこにゃんこと北川愛乃が出演していた「BLACK SMITH」でも、フィクションを通してですが、観客達の心を動かす叫びがありました。Twitterでやりとりさせていただいている方が描いた、「声の力、言葉の力を信じている」という言葉を思い出しました。


 昨夜(2021年2月25日)、SKE48の竹内彩姫さんが卒業を発表しました。
 SKE48の6期生として活躍してきた彼女は、青春のほとんどをSKE48に捧げました。
 彼女が見てきたアイドルの世界はどんなものだったでしょう?
 丁度、48グループの全盛期に加入して、6期研究生ということでドラフト制度や大組閣の煽りをモロに受けたり、時には怪我で悩んだりということもありました。
 それでも、公演に出演しながら、SNSの更新も頑張り、握手の対応も良くて、総選挙や各種イベントで結果を出していき、SKE48のシングル選抜にも選ばれました。ファンの皆さんと勝ち取ってきた結果だと思います。

 そんな彼女が選んだ道は、5月に卒業後、ゼストの社員になることでした。
 まだ、どこの部署でどんな仕事をするのかは、分かっていません。
 アイドルのセカンドキャリアとして、これまで佐藤すみれさんがプロデュサーになったり、柴田阿弥さんや後藤楽々さんがニュースキャスターになったりしています。
 このあたりは、大木亜希子さんの「アイドル、やめました。」をじっくり読んでいただければと思います。

※「アイドル、やめました。」の記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_53.html


 アイドルから運営側へというのは、48グループでAKBで既に前例がありますが、SKE48では初めてです。
 よく「メンバーの〇〇が運営側にいたら、もうちょいメンバーの気持ちを考えた采配が出来るのになあ」と思うことがあります。スポーツの監督とは少し違うのかも知れませんが、元プレイヤーだからこそ、見える視点があったり、提案できる方法もあったりすると思うからです。
 果たして、さきぽんがどのような活躍をしていくかはこれからですが、僕は彼女の性格ならば、これから入ってくるアイドルたちに寄り添った仕事が出来るのではないかと思っています。
 大組閣の際、NMB48の渡辺美優紀のアンダーに入り、彼女に振り付けを教えてくれたのは誰だったか。ドラフト1期生にも優しく接してくれたのは、誰だったか?

 そう、竹内彩姫でした。
 

 勿論、彼女の決断に戸惑った方もいると思います。
 SKE48は夢へのステップであり、劇場や外仕事で見つけてもらい自分の夢へと繋がっていくコンセプトだとしたら、「スタッフ」というのは、一見するとキラキラしたものではないかもしれません。
 でも、その場所に居たからこそ、変えたいと思うことや自分が中に入って支えたいと思うこともあったのかも知れません。そして、色々な選択肢を一つ一つ消していきながら選んだのか、真っ先に選んだのかでも違うと思いますしね。


 映画が好きで、映画監督や俳優たちの人生に関する本をここ数年沢山読みましたが、芸能の世界でしか生きられない人もいます。名監督も映画の世界を離れてすぐに孤独死したり、名俳優もドロップアウト後に社会に上手く定着できないこともあります。
 「その世界でしか生きることが出来ない人」というのは居ます。
 特に才能がある人は、人間性と社会性がアンバランスな方もいます。
 その時に遠く離れた業界に行くのではなく隣接する業界に行くことで、バランスを崩すことなく、次の成功をしやすくなります。
 その前例をさきぽんは見事に作ってみせました。
 

 そりゃ、観たいですよ。
 「黒派遣OL 彩姫」もブログのタイトルの顔文字も、特典映像で眼鏡かけて仕方ないなあ、というさきぽんも。
 でも、アイドルとは違うフィールドで、また彼女ならセンターを目指せると思います。


※なんとなく思い出した曲を貼っておきます。「progress」が出来て10周年を記念してスガシカオさんたちが作った曲です。 



 そういえば、彼女の夢は「沢山の笑顔を作れる人になること」でした。
 もう、次の場所での夢の叶え方を彼女は考え始めているかもしれません。
 そして、きっと彼女は沢山の笑顔を作ってくれると思います。
 劇場で、ネットで、スクールで、そして、メンバーたちにも。

 彼女なら、いつかSKE48の12期生の子が怪我をして悩んで泣いている姿をふと、見つけた時や、17期生の子が無力感に苛まれて泣いている時に、きっと寄り添って言葉をかけてくれると思います。そこに居るのはきっと、昔の自分だから。そして、その言葉には、同じ壁を乗り越えてきたものだけが持つ説得力があると思います。
 そして、笑顔を作ってくれると。

 ※最後にさきぽんの決断を聞いて、イメージした曲AKB48「あの日の自分」を貼ってお別れです。

わくわく企画「自分でセットリストを考えよう」②花束みたいな恋をした公演

 君と過ごした思い出


 さて、帰ってきたセットリストを考えよう企画。
 今回は、1月からジワジワとヒットしている映画「花束みたいな恋をした」をヒントにセットリストを組み立ててみたいと思います。
 ちなみに、「花束みたいな恋をした」はこんな感じの映画なので、予告をチェック!



 ある一組の男女がある喫茶店でばったり会います。二人は元恋人同士でした。二人はそれぞれの思い出を回想していきます。惹かれ合い、別れて、再会。二人は、言葉を交わすことなく別れて行きます。そんな感じで、あるきっけで昔の恋人をふと思い出して、過去を旅して、また現代に戻る物語をセットリスト化したいと思います。
 この映画では男女それぞれのモノローグが入るので、その辺りも意識して組んでみたいと思います。

1、反射的スルー(SKE48)
2、バナナ革命(SKE48)
3、Stand by you(SKE48)
4、いい人いい人詐欺(SKE48)
5、せーので言おうぜ!(カミングフレーバー)
MC
6、寡黙な月(SKE48)
7、好き、好き、好き(AKB48)
8、君について(AKB48)
9、ハートの独占権(NMB48)
MC
10、誰かのせいにはしない(SKE48)
11、金の愛、銀の愛(SKE48)
12、コスモスの記憶(SKE48)

EN1、君がいない世界(カミングフレイバー)
EN2、引っ越しました(AKB48)
MC
EN3、君はメロディー(AKB48)

出演メンバーについて

 今回は、元恋人との再会がコンセプトにあるので、メンバーも「SKE48の入り口になった人」を選んでみました。「この人からSKE48が好きになって今の推しになった」となりそうなメンバーですね。最初は1推しで今は2推しや3推しになってる可能性もありますし、ずっと1推しだよという方もいらっしゃるかも知れません。
 でもね、1推しとして好きだった頃の魅力を思い出したり、ああ、こういうとこがやっぱり好きだな、ああ、こういう要素に惹かれたのかもなあ、というのを発見できる公演にもしたいんですよね。なので、21年現在のパブリックイメージとは少し離れた配置もあります。
 上記の視点で並べると、どうしてもベテランが多くなってしまいましたが、まずはメンバーを見てみましょう!
 

出演メンバー
松井珠理奈・斉藤真木子・高柳明音・須田亜香里・大場美奈・山内鈴蘭・古畑奈和・江籠裕奈

セットリスト解説
 さて、前半のブロックでは、男女の視線を交互に入れながら、恋の始まりまでを描いて行きます。

1、反射的スルー(全員)


 まずは、ふいに主人公が元恋人と再会するところから。この記事を書いている2月26日は、とても暖かい春の訪れを予感させる陽気です。
 思い出せる愛を探りながら、公演が始まります。
 センターは、春のイメージと心の揺らぎというアプローチが、あまり無い気がする須田亜香里で!

2、バナナ革命(全員)
 


 まずは、平凡な毎日を送る二人の目線から。
 実はこの曲、「僕」も「私」も出てこないので、どちらの気持ちとも受け止められるんですよね。やはり、ここはバナナを推している山内鈴蘭さんに、センター行ってもらいましょう!

3、Stand by you(全員)


 まずは、友達になった二人。
 そこから、一緒に出掛けたりして、関係を深め、恋人として意識し始めます。
 個人的に、この曲のメロディがお気に入りです。
 曲の世界観と友達から恋人への変化を上手く演じ分けられそうな、みなるんがセンターでどうでしょう。個人的に、チェックの衣装とみなるんの相性の良さは抜群だと思っています。

 
4、いい人いい人詐欺(全員)


 そして、いよいよ、二人の関係が変わっていきます。まずは、曲調が楽しい「いい人いい人詐欺」。いきなりキスされる歌詞なんですが、草食系の人かと思いきや、実は積極的な一面もあったという衝撃。あえてセンターちゅりバージョンで。彼女がどんな風にこの曲を料理するか楽しみです。

5、せーので言おうぜ!(全員)

 二人の関係が変わる曲をもう一曲。
 実は描かれている時間は、もの凄く短いんですが、その間に脳裏に駆け巡ることが描かれています。先に女性目線の「いい人いい人詐欺」から来たので、今度は男性的な感じがするこちらの曲を選びました。あんな大胆なことをした裏では、こんな葛藤があったのか、的なね。センターは、松井珠理奈で。彼女の明るい面が全面に発揮されそうな気がします。
 
6、寡黙な月(須田亜香里・大場美奈)
 さあ、ここからはユニットブロックです。いよいよ付き合い始めた二人なんですが、歩く時の距離感や言葉に上手く出せないこともあります。でも、信頼し合っている二人の関係が良いですよね。普段はバラエティー色の強い二人ですが、今回は正統派の曲で勝負です。

7、好き、好き、好き(松井珠理奈・高柳明音)
 
 というわけで、「付き合って二か月」が過ぎましたよ。
 付き合っている時のお互いの好き度が重なり合うとは限らないんですが、そのモヤモヤをこんなに可愛く歌詞にするとは、秋元康おそるべし!
 そして、贅沢なコンビの使い方。
 珠理奈が甘えん坊モードでこの歌を唄ったら、ノックアウトする人続出じゃないでしょうか。ちゅりももこういう曲担当では、思いっきり弾けて欲しいですね。
 

8、君について(古畑奈和)
※公式がなかったので、探してみてください。
 さあ、付き合って1年近くが過ぎました。凄く相手のことが見えてきます。
 今度は僕目線の曲です。この記事を書いている僕自身も凄く好きな曲です。様々な固有名詞が出てきますが、2021年現在だと、どんな単語が並ぶのかな、と想像できますし、自分の恋人で歌詞を作るなら、と色々遊べそうな曲でもあります。


9 ハートの独占権(斎藤真木子・山内鈴蘭)
 彼氏の方が相手のことを分かっているように、彼女も相手のことをよく知っていることが伝わる曲を選んでみました。こちらも歌詞は固有名詞が多いですね。メンバーについては、ミッドナイト公演でいつか一緒に出た時に、もっとこのコンビが観たかったので、選びました。

10、誰かのせいにはしない(SKE48)


 いよいよ、別れです。
 コンサートで歌われるのは、1番が多いんですが、実は2番の歌詞が凄く良いんですよ。
 二人の関係性について考える内容で。センターは、あの時、紅組に居なかった斉藤真木子センターで。彼女がどんな風にこの曲のアプローチをするか観てみたいです。

12、金の愛、銀の愛(SKE48)


 さらに別れた時の悲しさを表した1曲を選んでみました。
 ちょっと重すぎるかな、とも思ったんですが、この曲って中盤にいれるよりもセットリストの後ろに置いた方が、より重度が増して良いかなと思いましてね。
 欅坂46が、セットリストの最後にあえて「黒い羊」や「自分の棺」を持ってきて、グループの独自性を作ったように、実は何で終わるかでグループの色って変わってくる気が最近はしています。
 センターは、江籠裕奈で。
 時には、悲しみに暮れた江籠ちゃんの表現も見てみたいと思いましてね。
 
 

13、コスモスの記憶(SKE48)


 いよいよ別れなんですが、悲しい別れではなく、少し明るいメロディでの別れを選びました。引っ越してしまう大好きな人を見送るシチュエーションが切ないですね。きっと、コスモスの花をみる度に、彼女のことを思い出すんだろうな、と聴いていて思います。どうでもいいフリの言葉を言っても、自転車でギリギリ間に合って追いかけるという行動が、凄い青春感があるんですよね。
 最近、攻めた曲が多かった古畑奈和に、あえて王道のアイドルソングを歌ってもらいたいと思い、彼女をセンターにしました。

EN1、君がいない世界(カミングフレイバー)



 彼女と別れた後の男性側目線の曲を選びました。
 時々、別れたあと、自分の思い出を振り返って、あの人とはどんな関係だったらベストだろうと考えることはないでしょうか?
 夢を語り合うような関係だったら、そのままだったら上手く行っていたでしょうか?
 でも、もう君がいない寂しさも微かに感じます。

EN2、引っ越しました(AKB48)

 今度は男性が引っ越す側の曲を選んでみました。
 こちらも肉体的に離れても、心情的には離れることが出来ないんですよね。
 もう、この曲で綺麗に終わろうかな、と思っていたんですが、もう一度、二人を出会わせたくて、この曲はラストから外しました。1推しではなくて、実家みたいに時々帰りたくなるんだよ、という意味も込めてみました。

EN3、君はメロディー

 

 ラストは彼女との様々な想いでが、春のぬくもりと共に終わります。
 その思い出を様々な公演曲で感じてきたので、「君はメロディー」を配置するのがベストかなと思いました。
 きっと皆さんも自分の大切な人との思い出のメロディーがありますよね。
 公演が終わる頃には、入り口になった人達の新しい一面を観て、きっと惚れ直しているんじゃないでしょうか?

 今回は、「元恋人との再会と思い出」をSKE48に置き換えると、「最初に推しになった入り口の人」なんじゃないかというアプローチで書きました。
 いつか、推しが卒業して、もう二度と会えないとしても、曲の中やyoutubeのサイン動画やshowroomの配信アーカイブの中に、僕らの日々は残っているはずです。

 今回は、引っ越しのドタバタがあったり、メンバーの配置がなかなか定まらかったりして、更新するまでに時間がかかって申し訳ないです。また、閃いたら、セットリストを組んでみますね。

※前回のセトリ記事はこちら!

2021年2月17日水曜日

「SKE48 Passion For You」をしていた頃

 「あの頃」


 2月19日から公開する映画「あの頃」の原作本を読みました。


 映画で描かれるハロプロは、通るどころか、当時はロック大学オルタネティブ学科に通っていたので、「アイドル?誰が聴くかよ、ぺっ!」みたいな感じで、池の鯉に麩菓子をあげてヘッドフォンの音量を更に上げるという毎日でした。
 しかし、この本の中に書かれている物語が、本当に面白くてですね。
 僕は現場で会うヲタの人というのはいませんし、単独行動大好き人間なので、オフ会というのも体験したことはありません。しかし
、このファンの方々のコミュニティが面白くてですね。アイドルというカルチャーを通して、熱く議論し合い、時には喧嘩したて仲直りする。現場の思い出を熱く語りあう。
 時代が経つに連れて、物語の軸はアイドルを推すことから、仲間たちのことに変わっていくのもわりと好きでした。ずっとハロプロが好きなままの人もいれば、徐々に離れて行く人もいます。
 まあ、人間なので、もの凄くフルスピードで何かにハマることもあれば、「ああ、そういうものがお好きなんですってね」と遠くから見守ることもあると思います。
 僕もSKE48に関しては、推しが休業中なのでフルスピードではないですし、毎年楽しみにしていた仮面ライダーシリーズから、ついに今年脱落したので、人生分からないものですね(知ったような顔で)。ただ、みんなで一つの物を推すという経験がなかなか無いので新鮮な物語でしたし、少し羨ましかったです。
 
 さてさて、今日ついに「SKE48 Passion For You」のサービス終了のニュースが届きました。ああ、ついに来たか、というのが最初の感想でした。
 思えばリリースされた2013年11月の時点で、「こ、これは果たしてゲームというのか?」という疑問を抱きながら始めましてね。
 学生時代「バーチャファイターは数学」という謎の美学のもとに、時間と金を無駄につぎ込みながら対戦相手に心理戦をしかけ、「スト3 3rd」や「KOF」にのめり込んでいた人間からしたら、あまりにも知っているゲームと違い過ぎて、「こ、これは自分で面白さを作るタイプのゲームなのか…。なんか、一気にゲームボーイぐらいまで戻された感じがする」と戸惑いを隠せませんでした。
 しかし、徐々にこのゲームに置いて重要なのは、ガチャで出てくるカードの「特効」であることだと分かってきます。イベントで上位に行くことで、レアなカードを手に入れることが出来るんですね。
 
 そして、ゲームの中だけだったレベルやレアリティや特効が、リアルでも有効になっていきます。ラジオ番組の出演枠を争うイベントが開催されたからです。
 「そんなもん、参加するかよ!へっ!」と池のワニに麩菓子をあげて、僕は静観していたんですね。
 やがて、2014年ぐらいから、ゲーム内でチームを作ることが出来るようになります。
 僕は「中西優香推し」というめちゃくちゃ正統派なチーム名で、仲間を募集することにしました。今思えば「マイティウォーリアーズ」とか「鬼邪高校」みたいな、カッコいい名前にすれば良かったですが、当時は「ゲームの中で同じ推しの人に出会えるかなあ、友達100人できるかなあ」みたいなフワフワした感じでいたわけです。
 やがて、「中西優香推し」は、徐々にメンバーを増やしていきます。
 男性女性のバランスで言うと6:4ぐらいで、流石は女性ファンの多い中西推しという感じだったと思います。
 
 ある時、「推しのメンバーが、撮影時に身に着けたリアルアイテムがもらえるよ」というイベントが開催されます。
 「はは、そんなもんいるかよ」と池のクラーケンに麩菓子をあげながら、タダ券でガチャを回した僕は当時最高レベルの特効のSSRを引きます。
 急に頭の中に鎧武乃風が流れ初めましてね。

 

 いっちょ、やってやるか、と初めてイベントに本格的に参加しました。
 初日は、全力でスパートをかけて1位で終わりました。
 朝起きると、2位の方に抜かれていました。
 そこで、生まれて初めて課金というものをして、ガチャをさらに回し、アイテムを買いそろえると、全力でイベントを進行しました。何回もスマホがヒートエンドして、再起動しました。朝の4時まで回して朝の8時から再スパートすることで、2位の方との差は10万ポイント差が開きました。
 やがて、イベントが終了する2日前に2位の方からメッセージが届きました。
 この時点で2位の方との差は30万まで開いていました。
 「もう、これ以上は無駄な戦いはやめましょう。多分、3位の人も追い抜けないと思います」
 「わかりました」
 そう返信して、僕は2位の人との差を33万まで開けました。
 最終日に僕の1位が決まり、AIIAさんから「住所と連絡先教えてくんなんし」というメールが届き、数週間後に商品が届きました。これを手に入れるまで費やした時間とお金を考えても、まあ、ギリギリ許せるかなという商品でした。

 このイベントで燃えつきた僕は、チームのリーダーをある女性メンバーの方に譲って、ゲームをやめる予定でした。しかし、「あなたがいるから、うちのチームはチームワークが良いんですよ」的なことを言われて残ることになったんですがね。
 そういえば、何のイベントもない平和な時には、「一番楽しかったコンサートって何でした?」とか「2推しは誰ですか?」とかチーム内でお題を出してそれぞれの話を聞くのが楽しかったな、と思いまして。「あの時、あの辺りの席に居た」とか「宮澤佐江のコンサートの前夜祭は中西Tシャツで行こうかな」とか、他愛もない話なんですが、SNSもやってなかったんで、それが楽しかった記憶がありました。

 チームで行うイベントといえば、レイドイベントがありましたね。
 ボスにチームのメンバーみんなで攻撃していくイベント。
 あれも、チームの掲示板で「19時ぐらいから来れる人いますか」とか「今回、ガチャ回してないです」「いえいえ、出来る範囲でいきましょう」とか、そういうコミュニケーションもしていたなあ、と思い出してきました。
 年に1回だけ、バトルリーグをみんなで本気を出して、勝ち上がったこともありました。みんなで成功体験を分け合う楽しさがあって、個人で手に入れたリアルアイテムよりも素敵な賞品でした。
 
 やがて、中西優香は卒業し、僕は仕事が忙しくなって「Passion For You」をやらなくなりました。
 数か月ログインしないと、チームメンバーから外れます。
 確か、岡田美紅推しに僕がなって、「中西優香推し」に再び入れてもらった時は、古参のメンバー数人で回していたのではないか、と思います。
 そして、僕はまたすぐにログインしなくなり、最終的にリアルでコミュニケーションのある方の推しのサポートの為に、「中西優香推し」から離れて、もう二度と戻ることはありませんでした。ゲーム自体もほとんどやっていません。

 多分、僕みたいに徐々に触らなくなったユーザーもいるんだと思います。
 思えば、ゲームというよりは「作業」に近いあの空間の中でも楽しく過ごせたのは、「中西優香推し」の皆さんのおかげだと思っています。

 なんだ、僕にもあったじゃん、「あの頃」。



2021年2月14日日曜日

わくわく企画「自分でセットリストを考えよう」① 世界が文学なら公演 

 配置を変えて見えて来るもの、最初から提示されていたもの


 さて、一つ前の「セットリストと重力」の記事でセットリストについて書いてみたんですが、その最後に自分なりにセットリストを作ると楽しいよ、的なことを書いたので、僕もやってみたいと思います。


 ルールは48と46と関連するユニット曲は全部OKとさせていただきました。
 公演メンバーは、今のルールにのっとって8人としました。

 それでは、まずはセットリストを考えますよ。
 

0、OVERTURE

1、恋を語る詩人になれなくて(SKE48)

2、暗闇(STU48)

3、想像の詩人(NMB48)

4、希望について(NONAME)

MC

5、君は僕だ(前田敦子)

6、四字熟語ガール(NMB48)

7、JOKER(山本彩)

8、10クローネとパン(AKB48)

MC

9、ドガとバレリーナ(NMB48)

10、誰かの耳(SKE48)

11、ときめき草(乃木坂46)

MC

12、前のめり(SKE48)

EN1、波が伝えるもの(AKB48)

EN2、君の名は希望(乃木坂46)

MC

EN3、手紙のこと(SKE48)


メンバー 

都築里佳、古畑奈和、惣田紗莉渚、野島樺乃、北川愛乃、入内嶋涼、深井ねがい、澤田奏音

 キャリアと表現力で選びました。
 特に演技経験がある人、歌える人、読める人、書ける人で選びました。
 ギリギリまで大場美奈さん、鎌田菜月さん、竹内ななみさん、五十嵐早香さんを入れようか迷いましたが、このメンバーにしました。9期10期の二人に関しては、最近のブログや配信が良かったので、期待の意味を込めて。


公演について

 実は、「制服の芽」公演の1曲目と最後の曲を変えてないことに、お気づきになりましたでしょうか?
 この「恋を語る詩人になれなくて」で、「詩人」つまり、「書くこと」という行為をする人になれないと思っていた人が、公演の最後に取っていたことは何か?そう、手紙を「書くこと」なんですよね。「詩」で用いられるような美しい言葉ではなく、等身大の言葉で。その距離の間には「君」との出会いがあったんです。
 今回の「世界が文学なら公演」は、秋元作品で美しい歌詞のものを並べつつ、「制服の芽」公演の最初と最後に秘められたテーマをより拡張できればと思いました。


1曲ずつの選曲理由とメンバー

① 恋を語る詩人になれなくて(SKE48) 

 
 これは全員曲ですね。
 「恋を語る詩人になれなくて」という、「なんだその初めて聞く日本語」というタイトルから、遠くから見つめているだけで良い、語らなくて良いという主人公のスタンスから公演はスタートします。
 センターは、SKE48の王道曲なので、野島樺乃ちゃんでどうでしょう?

② 暗闇(STU48)


 こちらも全員曲ですね。
 サビで「夜よ僕を詩人にするな」とキレイな言葉で語るのではなく、もっとふさわしい言葉があるのではと自省していきます。
 そして、「目を凝らしてみれば何かが見えて来る」と世界を見て行くことを意識します。
 そう、書いて行く上で外の世界を「見る」ことが重要であると。
 「独り言で語るぐらいなら」と迷いましたが、今回の公演との関係を考えるとこちらの方が相性が良さそうなので、選びました。
 ブログを読んでものの見方が面白いな、と最近気づかされた入内嶋さんのセンターで見てみたい1曲です。彼女はどんなことを思いながら、暗闇を歌うんでしょう?


③ 想像の詩人(NMB48)


 こちらも全員曲です。
 「透明な僕」が、ここではないどこかを想像する歌詞です。
 タイトルにもなっている「想像の詩人」は、自分の中に潜んでいるでは、と僕は解釈しています。
 3曲目とは逆に自分の内面の声に耳を澄ませて表現する必要もあるな、と思い選びました。
 未来を予感させる曲でもあるので、澤田さんセンターで聴いてみたい曲です。

④ 希望について


 こちらも全員曲です。
 じゃあ、「書く上で」何を語るのか?
 「希望について」でしょう!
 歌詞のレイヤーが増えるようにしたかったので、この位置にしました。
 本当は1曲目の位置が良かった気もしますが、今回はコンセプトにしたがってここで。
 もともと、声優選抜曲なので、ぴよすセンターでどうでしょう?

⑤ 君は僕だ(前田敦子)


 ソロ曲ですね。
 北川愛乃、入内嶋涼、深井ねがい、澤田奏音の4人から日替わりでどうでしょう?
 入らなかった3人で次の曲ですね。
 なんとなく、よこにゃんやねがいちゃんのような関西メンバーと相性が良さそうな気がしますし、入内嶋さんや澤田さんの明るい雰囲気とも相性が良さそうな気がしたので、選びました。
 歌詞のポイントは「目を合わせない」、「人見知り」で、みんなのように上手く生きられないところが、僕と似ているという内容で、「透明な僕」と共通点が多そうでこちらを選びました。
 
⑥ 四字熟語ガール


 北川愛乃、入内嶋涼、深井ねがい、澤田奏音の4人から3人日替わりでどうでしょう。
 ずっと男性目線曲が続くと疲れるのと、何かを書いていくには言葉が必要と思いましてね。日本語を声に出した時の面白さを込みで楽しめそうなこの曲を選びました。
 なんとなく、よこにゃんの髪がサビで左右に揺れるところまでイメージ出来てます。

⑦ JOKER(山本彩)


 こちらもソロ曲ですね。
 都築里佳、古畑奈和、惣田紗莉渚、野島樺乃の4人から日替わりでどうでしょう。
 「君は僕だ」と対になるように選びました。「目を逸らす癖」や目を凝らしてみることによって「少しの変化」を見られるようになっていくのではないかと思い選びました。
 最初は、古畑奈和のソロで聴きたい!と思っていたんですが、他にも聴いてみたいメンバーが出てきたんで、もう、日替わりで行けば良いんじゃないだろうか、と思いましてね。
 公演に飽きてきたら、「君は僕だ」の4人と入れ替えでも良いと思いますしね。入内嶋さんバージョンとかも熱そうですね。
 
⑧ 10クローネとパン(AKB48)
 ※公式動画がないんで、探してくんなんし。
 都築里佳、古畑奈和、惣田紗莉渚、野島樺乃の4人から3人日替わりでどうでしょう。
 なんとなく、見るばかりで想像しないと、文学感がないなと思いましてね。
 「想像の詩人」の「遠く」をイメージできる曲はないかな、と思って、こちらを選曲しました。
 歌唱力が問われる曲ですし、歌詞の世界観が絶望の中で文化がいかに重要で、希望になるのかを教えてくれる曲です。
 
⑨ ドガとバレリーナ(NMB48)
 ※公式動画がないんで、探してくんなんし。
 全員曲ですね。
 歌詞の中の風景がとにかく美しいんです。
 「書く」と隣接した「描く」ことのきっかけが曲の中で語られていきます。また、描いていく上で「見る」ということについても意識させられます。
 「記憶」を具現化していく方法を探していく過程も意識させられる隠れた名曲だと思っています。
 センターは、芸術家のよこにゃんで。

⑩ 誰かの耳(SKE48)


 全員曲ですね。
 「書く」ことについて公演の主人公が探っている中、「書く」ことの悪い例も出しておきたいと思って選びました。
 単純に曲の強度が強くて、発表されて2年経っても「今の問題」をきちんと捉えられてるんですよね。デマを流して楽しければ、ノリだったら許されるのか?
 傷つけられた側の気持ちは?僕らは気軽に書けるようになった代わりに、「考える」ことや「練る」ことを忘れ始めているのかも知れません。
 センターは、深井ねがいちゃんで情念爆発モードでやって欲しいですね。

⑪ ときめき草(日向坂46)


 全員曲です。
 人を好きになる瞬間について書いた歌詞なんですが、日々の積み重ねの中で、突然、ハッとするという秋元康大好きパターンですが、それを植物の開花と合わせたのが好みです。
 あとは、「誰かの耳」を浄化できそうな曲はないかなと思って、爽やかなこの曲にしました。
 センターは、さりーで観てみたい1曲です。

⑫ 前のめり(SKE48)



 本編ラスト曲ですね。
 実は「この涙を君に捧ぐ」を挟むのも良かったんですが、他の曲との関連性が薄いので、今回はボツにしました。
 「前のめり」の歌詞は、「初期衝動の復活」だと思うんですよね。
 夢中になって頑張る「君」の姿を見て、自分も「前のめり」になる。
 この公演においては、書きたいという気持ちの代弁になるでは、と思い本編のラストに置きました。あと、盛り上がる系の曲が少ないので、バランス調整も兼ねてます。
 センターは、古畑奈和で締めてもらいましょう!

EN① 波が伝えるもの(AKB48)


 アンコール1曲目としては、意外な選曲かも知れませんが、物を言わない流木の声を聞くという歌詞の世界観がまさに文学でしてね。
 物が辿り着くまでの過程を想像して、それを自分のこれからと感じ合わせていく感じが好きで選びました。
 ちょっと和の匂いがするメロディも好きで、今回選んだ8人にも似合いそうかなと思いアンコール明けに配置しました。

EN2 「君の名は希望」(乃木坂46)


 全員曲ですね。
 坂道シリーズの歌詞では、「悲しみの忘れ方」と並ぶくらい美しいものだと思います。
 「透明な僕」と「透明人間」。
 「目を合わせない」と「ずっと無視してたら」と共通点を探していきました。
 更に、「君」との出会いによって感情が生まれ、世界が少しだけ違ってみえた。
 そして、「希望」とは何かが徐々に見えて来るところが本当に素晴らしいです。
 これでラストに繋げます。
 ちなみに、ボツにした案としては、「石榴の実には憂鬱の種が何粒詰まっている?」でした。歌詞が本当に良いんですが、もう結ばれた後の関係だったので、今回はボツにしました。

EN③ 手紙のこと(SKE48)
※公式動画がないんで、探してくんなんし。
 最後は、やはり「書く」ということで終わりたいと思います。
 そして、「君」のことを考える時間が楽しくて、その思いは出さずに終わるという切ない終わり方も良くてですね。思わず、晩年のサリンジャーか!とツッコみたくなりましたが、手紙という本来、誰かに伝えるための言葉が自分に返っていくところが好きです。
 「詩人」が使うような綺麗な言葉ではなく、等身大の自分の言葉で書いていく。
 SNSのようにパブリックではなくて、手紙という少し私的なものが、「独り言」とつながるような気がします。

終わりに
 これで、今回僕が考えた「世界が文学なら公演」の紹介は終わりです。
 自分でセットリストを考えることで、曲の持つ重力や配置についても発見がありますし、この曲と関連しそうな曲はあるかな、と考える楽しみもありました。
 ぜひぜひ、皆さんも楽しんでみてはいかがでしょう?

※「セットリストと曲の重力」についての記事はこちら!

セットリストと曲の重力

新しい組み合わせを求めて


 日本語ヒップホップのパイオニアの一組であるRHYMESTERが初のオフィシャルブック「KING OF STAGE」を発売しました。



 これが物凄く面白くてですね。2019年の全国47都道府県ツアーの名物写真と共に、3人のライブに関するトークが48回分収められています。更に、ゴスペラーズの村上さんやクリーピーナッツのDJ松永も参加している座談会も、新しい発見があって非常に面白かったです。
 日本語ラップを普段聴かない方にも、ライブの見方が増える良書だと思うので、おすすめしたい1冊です。
 さて、その中で、気になる章がありました。
 それは47箇所もライブハウスやホールを回るので、セットリストを彼らが変化させている点です。
 まず、大きく2つにタイプが分けられます。
 一番古いアルバムの曲から最新の曲まで進んでいく「順行」と、一番新しい曲から始まって古い曲で終わる「順行」のセットリストの2タイプです。
 さらに、リピーターの為に、要所要所で曲の置き所をかえたり、重要な曲の前にどの曲を持ってくるかを考えたりしているそうです。
 ちなみに、古くRHYMESTERを応援しているファンの方からは、「逆行」のセットリストが評判が良いそうで、後ろに行けば行くほど、曲の持つ「重力」、つまり持つ意味が深くなっていくそうで、セットリストを考える時に非常に重要だそうです。
 同じことはスガシカオさんが、月刊カドカワのインタビューの中で、物凄く陽気な曲でもセットリスト次第ではお客さんを泣かすことが出来ると語っていましたが、それに近いことかなと考えています。

 これはなかなか、面白そうだ、と思いまして、試しにSKE48の「制服の芽」公演を「逆行」で再生して行ったんですね。
 1曲目が「手紙のこと」、ラストが「恋を語る詩人になれなくて」。
 結果としては、好きな公演曲ナンバー1の「手紙のこと」が少し軽くなっちゃう感じがするんですね。「恋を語る詩人になれなくて」で終わると、「俺たちの戦いはこれからだ!」感はあるものの、やはり、違和感があるんですね。最後に置くと「詩人」の疾走感を損なってしまうんじゃないかとね。
 そう考えると、「手をつなぎなら」公演や「ラムネの飲み方」公演なんかも、凄く計算されて作られたものなんだな、と改めて考えさせられました。
 そうそう、「仲間の歌」が公演ではラストに来ないけれど、コンサートだとラストに来るのは何故か、なんかも考えさせられました。おそらくカタルシスとお客さんの出す歓声の量が関係してくるのかと思っています(コロナのせいで、なかなか大声で歌えませんが、いつか、また大声で叫びたいですね)。
 
 「僕は知っている」なんかも、コンサートの最初か最後に来ることが多くなっていますが、全国握手会のミニライブでは、意外な曲で始まったり終わったりするので、様々なセットリストの実験があり、面白かったものです。
 
 じゃあ、この並びが良いなと思うセットリストはどんなものでしょう?
 まず、頭に思い浮かんだのは、2013年のガイシ2日目夜です。
 「強き者よ」から始まり、感動の「眼差しサヨナラ」を始めとした卒業メンバーをセンターにしたユニットブロック、そして、「遠くにいても」からの「それを青春と呼ぶ日」の流れは、今観ても心を揺さぶられます。アンコールでの「仲間の歌」でのカタルシスを含めて、卒業公演ということを差し引いても素晴らしいセットリストだと思います。
 SKE48のコンサートの歴史を見て、ガイシでのコンサートは本当に良いセットリストが多くて、2012年の2日目や2018年の夜のセットリストも好きです。

 次にメンバーが組んだセットリストの中で良いものは何でしょう?
 まず、思い浮かんだのは、松井玲奈の卒業コンサート「2588DAYS」の1日目です。
 シングルのヒット曲から始まり、メンバー強みを生かしたユニットブロックが印象的で、「少女は真夏に何をする」、「花火は終わらない」、「不器用太陽」という夏を連想させる曲たちを上手くメンバーにあてはめていったのは、もう「お見事!」と「スパイの妻」の蒼井優みたいに叫びたくなりました。
 そして、明るい曲を多めに配置した「写真撮影OKブロック」を挟み、再び、メンバーの個性を生かした曲が並んでいくんですが、「奇跡は間に合わない」の宮澤さん、「Glory days」の珠理奈と直球勝負すべきところは、直球勝負する姿勢も良いんですよね。
 そして、再びシングルが続き、「僕は知っている」で本編を終え、「神々の領域」で雨の中アンコールが始まるんですよね。そして、「前のめり」で終えるという素晴らしいセットリストでした。未だに作業のBGMとしてこれを「AKB映像倉庫」で流しながら聴くことが多いです。
 
 もう一つメンバーが作ったセットリストで印象に残っているのが、かおたんこと松村香織の卒業コンサートの昼公演「かおたんのリクエストアワー2019」です。
 一見、かおたんが好きな曲を並べただけに見えるんですが、実は物凄く自由度が高いですし、もの凄く盛り上がるセットリストになっているからです。
 皆さんがコンサートで「キター!」とか「マジかっ!」となる時はどんな時でしょう。
 重大発表とか新曲お披露目もあるかも知れませんが、「この場面でこの曲がまさか来るとは!」とか「この手があったか!」という選曲が来た時ではないでしょうか。自分だけが知っている名曲が出てきた時や、あの名曲がついに来たとかね。あとは、自分の予想を裏切る曲が来た時もそうですね。
 僕の場合、GLAYがコンサートで「ルシアンヒルの上で」をカバーしたり、ピロウズが「巴里の女性マリー」を数十年ぶりに歌い始めり、さだまさしが3000回目のコンサートで「絵はがき坂」から歌い出した時とかがそうです。

 話を「かおたんの「リクエストアワー」に戻しましょう。
 このコンサート、僕行けなかったんですよね。もし、行けた方がいたら、実際に観た時の感想を教えていただければ幸いです。
 まず、バレンタインが近いということで「チョコ」関連の2曲で始まります。
 そして、いよいよ「リクエストアワー」はスタート。
 思えば「リクエストアワー」形式にすることで、いつも以上にセットリストに意識を向けられつつ、「この曲がここに来るか」という通常の楽しみ方と「ああ、こういう曲がかおたんは好みなのね」という要素も加わるわけです。
 普段は光が当たることが少ない総選挙ランクイン曲の「ドレミファ音痴」や「だしない愛し方」が入っているのも曲を大事にしていて良いですし、「片想いFinally」のような正統派の名曲も入っているバランスの良さがあります。
 しかし、「キター!」とテンションが上がったポイントとしては、「不協和音」と「プライオリティ」でしょう。驚きの要素とどうやってこの曲を料理するんだという感じですね。
 「不協和音」はゆななの新しい顔を見せてもらえた気がしますし、難波の超イケメン曲をみこってぃが見事に歌いあげるとはという驚きがありました(みこってぃ女子人気ありましたもんね)。
 僕の趣味で言うと、「猫の尻尾がピンと立ってるように…」が入っていたのが、流石かおたんとなりましてね。BOSEくんのリリックも好きなんですが、フロウも気持ち良くてよく散歩する時に聴いているんですが、なかなかSKE48のコンサートで聴けないのが寂しい名曲だったんですよね。
 ベスト3は納得と驚きが交差した配置になっていて、「47の素敵な街へ」はSKE48が日本中から集まった仲間で構成されていることを意識させられますし、「Vacancy」はこの曲の歌詞の良さを改めて意識させられると思います。
 そして、1位の「ひこうき雲」の解放感。
 もう、お見事としか言いようがありません。
 曲の世界観やアップカミング公演のドラマも含めて、多幸感溢れる1位です。
 締めとアンコールは盛り上がり曲で固めてしっかりと、お客さんの「SKE48のコンサートに行ったらこれ聴きたいな」を実現しているセットリストになっています。
 ううむ、入れたファンの方々が羨ましい。
 ちなみに、このコンサート、メンバー視点から見るとどうだったんでしょう。
 まずは、2019年2月7日のさきぽんのアメブロを読んでみましょう。

 そして、鎌田さんのアメブロ。

 曲という開けたものの中に、メンバーとファンそれぞれの小さな物語が呼び起こされていたんですね。この辺りも素晴らしいセットリストの条件かも知れません。演者、裏方、観客、それぞれの心を動かせるか。

 夜公演は「AKB映像倉庫」にアーカイブされていますが、こちらも良いセットリストなのでおすすめです。

 ここまでは意図的にセットリストを組んで行った例を挙げていきました。
 しかし、偶発的に良いセットリストになることもあります。
 そう、我々ファンが投票する「リクエストアワー」ですね。
 ただ、どうしても年が進むに連れて、「1位に何が来るんだ!と」いうところに意識がいきがちになってしまいますが、2018年のトップ3の並びは、「王者の凱旋」、「遥かな歴史の階段を」、「最初で最後の1位」と素晴らしい並びになっていた思います。また、2013年の2日目のセットリストは今観ても、1位に向けてSKE48という街を旅していく感じが好きです。辿り着いた「羽豆岬」の海の美しさはメンバーたちの涙を含めて忘れられません。

 それじゃあ、ずっとセットリストが変わらない劇場公演はつまらないのか、というとそうではありません。
 最初に試してみたように計算されたセットリスト順であるということもありますが、12年間以上のアドバンテージがあります。先人たちが様々なアプローチをしていた曲を今日もブラッシュアップしていきます。よく考えれば新曲ってレコーディングの時点ではまだ唄いなれてない状態ですよね。そこからライブで繰り返し唄いながら一番良い形を見つけていくのでは、と僕は思います。
 SKE48の場合、「チョコの行方」の「やきもきやきもき」コールや「誰かの耳」での大サビ前のメンバーの叫びなんかは、公演の中で育っていった曲ではと考えています。

 2021年2月14日、現在、SKE48の大箱公演はなかなかありません。
 しかし、松井珠理奈や高柳明音の卒業公演は、おそらく二人の想いが込められたものになるのでは、と今から期待しています。
 ちゅりの卒業コンサートは、「なんボヘ」いれてくれたら嬉しいですし、珠理奈の卒業コンサートはもし、「バケット」を入れてくれたらたまりません。

 たまには、自分でセットリストを組んでみて、曲の新しい魅力を発見してみるのはどうでしょう?
 えっ、僕の場合?
 ちょっとだけ、考える時間をください。

2021年2月11日木曜日

2001年度世代 8人の曲者たち

 刺激的なこれから


 


 今年もAKB48グループの成人式がありましたね。
 年代ごとにくくるというのは古い考え方だとは思うんですが、スポーツなどの世界で「黄金の世代」というのがあります。大豊作の年というかね。それは加入した年もあると思うんですが、生まれた年度でくくってみるのも面白いのではないかと思いましてね。
 少し気が早いですが、来年成人式を向かる年度のメンバーをチェックしてみたんですよ。まずは、この8人の名前を見てください。

 野島樺乃、末永桜花、杉山愛佳、井上瑠夏、坂本真凛、荒野姫楓、赤堀君江、五十嵐早香。

 なんというか、個性の強い8人が揃ってるなあ、と思います。

 ちなみに、卒業生には小畑優奈や町音葉、一色嶺奈という逸材たちもいます。

 ううむ、2001年度世代、おそるべし。

 まずは、7期生の3人なんですが、野島さんはもうソロプレイヤーとして輝き初めてますよね。ソロ曲を手に入れたので、次はソロアルバムですかね。自分の曲を持っているということは、自分の世界観をステージの上で作りやすくなります。今年に入って「制服レジスタンス」や「かのきー」と衣装の着こなしの幅も広がっていますね。これから野島さんが自分のスキルを元に、どんどん外に出て行って知られて欲しいなと思っています。


 次におーちゃんなんですが、彼女は既にソロコンサートを行っていますし、「触らぬロマンス」でセンターも経験しています。更に演技の仕事も始まりましたね。
 ストイックで自分の道を進む彼女。趣味の分野でも大活躍していて、決してにわかではないものだからこそ、次はどんなことを語るのだろう、と連載も決まっていくんでしょうね。大事に伸ばした長い髪を振り乱すパフォーマンスと趣味への愛のギャップが素敵です。


 あいあいに関しては、もう、チームSの愛されキャラですよね。
 一時期はダンス番長で、お米大好きキャラでしたが、ティーンズユニットのPR動画や速報の動画を観ていると、「きれいなお姉さん」へと進化を遂げていますね。特にカメラ目線で喋る時は、「あれ、こんなに静かに喋る時の彼女って美人だったっけ」と発見させられるぐらいの進化でした。彼女がユニット曲なんかの中にいると、目が持っていかれるんですよね。MCだととても愉快なんですが。彼女自身も「杉山愛佳しかできないこと」について少し語っていましたが、親しみやすさもあるのかも知れません。


 8期生はるーちゃんと真凛ちゃんの二人。
 まず、るーちゃんに関しては、松井珠理奈が「AKB48における小嶋陽菜、SKE48における大矢真那」と評していましたが、これは流石は珠理奈というドンずばの評価でした。特にこじはる的な要素は、最近の48グループには薄くかった気がするので、自分だけの色を持っている貴重なメンバーだと思っています。
 個人的には、「わたしたちの公演」動画で自分のことなのに「るーちゃん…」と言っていたのが本当に面白くて、この子は絶対色々なところに連れて行くことで、まだまだ面白くなる!とワクワクさせる存在です。

 そして、真凛ちゃんですね。
 彼女とSKE48の関係を考えた時に、SKE48は夢であり、救いでもあったというドラマがあります。また、公式ブログでの絵日記も本当にほのぼのとするものが多くて、通っていたダンススクールの先生の懐かしい匂いを感じたものです。
 明るい「やったね!」というキャッチフレーズと声も良いんですが、最近はどんどん「お嬢さん」感が増してきましてね。
 ファンからメンバーへというドラマから、今度はメンバーとして夢を叶えて行くというドラマが見られるかと思うとワクワクしますね。個人的には成人式までに沢山笑って欲しいメンバーの一人です。


 9期の二人も面白いですね。
 まず、荒野姫楓さん。
 本当にスタイルが良いんですよね。
 集団の中に居ればいるほど、そのスタイルの良さが生えます。
 服の趣味も良くて、何故、もっと早く気付かなかったんだ、なーやんばかり注目している場合じゃなかった!と後悔しました。モデル仕事が回ってきて欲しいですね。
 ちなみに、彼女、イラストが上手いんですよね。
 そして、Twitterを確認すると、毎日リプ返をしているんですよね。
 平均して50以上のコメントにリプしている様子を辿っていくと、「よせ、死にたいのか!」と思わずタオルを投げたくなりますが、このなりふり構わない泥臭さは、勝利よりも大きなドラマを生み始めている気がしました。自分の日常に推しが直接打ったコメントが入ることの積み重ねって、もの凄く大きいと思っています。
 

 赤堀君江さんに関しては、ワサビだと思っています。
 昔のAKB48にはワサビになるメンバーがいました。
 板野友美や篠田麻里子のような感じです。
 僕が好きな日向坂46だと斎藤京子がそれにあたると思います。
 昔のモー娘。はワサビが効きすぎて、僕は食べたくなかったですし、乃木坂にはワサビが入っていないように僕は感じます。
 だから、赤堀さんを見た時に、久しぶりにスタートから自分の色を持った子が入ってきたなと思いました。
 しかも、公演が大好きというギャップも良くて、ひたむきな姿勢に好感が持てます。
 久しぶりに女性ファンや全く違うジャンルのファンを引っ張ってこれるのが、彼女だと思っています。


 10期生は五十嵐早香ですね。
 彼女に関しては、めちゃくちゃ長くても良かったらこれ読んでおくれやす。
 https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/03/blog-post_21.html

 「そんなの読むかよ、ぺっ!」という方の為に書いておくと、独特のワードセンスですよね。MCの時もブログの時も。そして、後藤楽々とはまた違った海外の学校で育った魅力が彼女にはありそうです。
 再び帰って来た時、どうなっているか分かりませんが、五十嵐早香の物語の続きを僕はみたいなと思っています。

 こうして、8人の魅力を書いていきましたが、それぞれの得意分野がバラバラで、この8人で公演をしても面白そうな気がしました。
 今は、「曲者たち」と書きましたが、3年後には「勝利者たち」とか「トップランナー」とか「ハイパーメディアクリエイター」とか、また違った魅力を見せてくれるに違いないと思っています。

※96年世代の4人について書いた記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2021/02/blog-post_11.html

96年世代、4人の挑戦者たち

 黄金の世代


 今年の始めに講談社学術文庫で発売された坪内祐三さんの「慶応三年生まれ、七人の旋毛曲り」という本が非常に面白いです。
 慶応三年に生まれた夏目漱石、宮武骸骨、南方熊楠、幸田露伴、正岡子規、尾崎紅葉、斉藤緑雨の7人が、それぞれのタイミングで世に出て活躍し、日本の文化にどのような影響を与えていったかを書いたエッセイである。上記の7人だけでなく、明治期を代表する有名人たちが引用される参考文献の至るところに出てくるので、読んでいるだけで明治期の文学史の勉強にもなるので、おすすめです。
 僕自身は、大正期から昭和初期の文学が研究対象だったので、自分が研究していた作家たちが学生時代に観ていた憧れていた東京の文学界や、彼らの師匠筋やカウンターの対象にあたる人達の「生き方」を勉強し直せたのが、とても楽しかったです。

 さて、読み終わってから、ふと、こういうアプローチをSKE48でするとしたら、どの世代に成立するだろうと思いましてね。
 多分、48グループ全体で見ると、91年生まれが重要な世代だと思います。
 前田敦子・高橋みなみ・板野友美・柏木由紀・北原里英・大家志津香と、一般の方でも名前と顔が一致するメンバーばかりだと思いますし、それぞれが持つキャラクター性もバラバラですが多くの人達の心を掴みました。

 SKE48では、松井玲奈・高柳明音・須田亜香里の3人が挙げられます。
 もうこの3人だけで、充分、SKE48に重要な要素を作っているじゃないか、と考えると思うんですよね。松井玲奈の表現力と時折見せる狂気・高柳明音の熱さとリーダーシップ・須田亜香里の握手力と自己プロデュース力。黄金世代であることは間違いないと思います。しかし、この3人でSKE48の中核を語るには、まだ足りない気がします(かおたんが1歳年上なのが非常に惜しかった)。

 そこで、もう少し下の世代を見て行きましょう。
 僕が注目したいのは、1996年世代。つまり、平成8年4月1日から平成9年3月31日生まれの4人です。
 松井珠理奈・古畑奈和・鎌田菜月・青木詩織です。



 この4人の共通点は、何でしょう?
 それは、彼女たち4人がそれぞれ挑戦者であることです。

 彼女たちが48グループ内で置かれた状況は、必ずしも恵まれているとは言えませんでした。「はっ?松井珠理奈とか超推されだろ?」と思われるかも知れませんが、小学生の頃からアンチがワラワラいる、なんなら週末に握手ついでに、あなたの居るところへ会いに来る人生って経験したことがありますか?
 「AKB48を超える」、「総選挙で1位になる」そんな途方もない目標を自分だけのものではなく、色々な人から託されるようになったことがありますか?
 恐ろしいぐらい高い目標に向けて、全力で走りつづける姿に心動かされた人は多いんじゃないでしょうか?僕もその一人です。
 しかし、140キロ以上のスピードを出し続けた車は、ブレーキを踏むと反動で運転手を殺してしまうように、珠理奈は止まらない生き方を選びます。その反動が要所要所に出ますが、2018年ごろにもろに出てしまったのではないかと思います。
 以前、「松井珠理奈がSKE48のダンスの基準を作った」と秋元康が公式本の中で語っていましたが、それは別にダンスだけではなく、精神性もそうだったのかも知れません。
 今年の彼女は、プロデューサーとしての1面もそうですが、彼女自身の人間性の掘り下げをyoutubeで始めています。電光石火に銀の靴(分かった人は映画ヲタクと見た)のカリスマではなく、親しみやすい一人の女性の姿がいつもそこにはあります。
 そう、新しい挑戦を卒業に向けて彼女は始めているわけですね。

 

 松井珠理奈より半年早く生まれた古畑奈和もまた挑戦者でした。
 いつもなら、「詳しくはこの辺の記事を読んでね?」と手抜き全開でリンクを貼るところですが、今回はじっくりと書いてみましょう。
 珠理奈と比較した時、奈和ちゃんは先を走っていた同期がいました。そして、握手を入り口に表現力が注目され、AKB48との兼任が始まります。二つのグループをまたにかけながら、自分たちの世代で48グループを躍進させたいという夢を持ちます(2015年の総選挙のスピーチなんか特に)。しかし、兼任は解除、ここで彼女は腐らずに次々と演技力を活かした仕事にチャレンジしていきます。そんな彼女の頑張りとは裏腹に、時代の流れは残酷で、彼女が目指していたセンターは次々と同期や後輩たちが獲得していきます。
 ファンの方々と総選挙の選抜獲得やソロアルバム発売によって、独自の路線を進みます。SKE48でソロアルバムを出しているのは、2021年2月10日現在、彼女と松井珠理奈だけです。
 やがて、満を持してセンターになりますが、それまでどれだけの涙を流したのか、と未だに思います。
 松井玲奈とは違う狂気が彼女の中には備わっていて(何かに全力になると危うい感じは755戦争の時に特に感じました)、曲のヴィジュアライズ化という意味でのダンスならば、今の彼女に叶う人はほとんど居ないのではないかと思います。
 今年の彼女は、新しくモデル仕事が入ったり、時代劇の仕事が入ったりと、アイドルという枠の中に居ながら少しだけ外に繋がる仕事に挑戦しています。古畑奈和の色が次は何色になるのか、楽しみです。


 鎌田菜月は、2013年に6期生としてデビューしますが、当時のSKE48イズムの申し子かというと、そうではありませんでした。
 彼女自身がアイドルになろうと入ったわけではなく、あれよあれよと進む審査と自分が置かれている状況に戸惑っていたそうです。
 彼女の挑戦は、アイドルになることから始まったのかもしれません。
 やがて、SNSを駆使した「自撮り詐欺」や「鎌田を脱がせてみろ」というファン心理を理解した自己プロデュースでどんどんポジションを上げていきます。
 ただ、順風満帆かというとそうではなく、彼女自身も「ダンスを覚えるのが得意ではなかった」と語っていますし、同期から遅刻することもあったと語られています。
 既に昇格した同期は選抜にどんどん入り、後輩も選抜入りを果たしていく。
 そんな中でも彼女は、腐らずに地道に公演に出ながら発信を続けていきます。
 やがて、様々な人々の目に触れ、彼女の「趣味」は「仕事」に変わっていきます。
 先日、彼女の「趣味」について少しこのブログで触れましたが、将棋関連の仕事で名鑑の表紙になる偉業は、48グループで初であり、誰にも真似できない彼女しかできないことだと思います。
 今年も彼女は「趣味」を「仕事」へと繋げていきます。
 いや、競馬などを観ていると、「仕事」が「趣味」へ変わるものも出てくるかも知れません。そうすることによって、彼女の宇宙はさらに広がり続けるでしょう。
 好きなものを熱く語るという姿はSKE48の二次元同好会の流れを汲みながらも、新しい流れを作り始めていると思っています。あとは、彼女のフォロワーがメンバーから出てくるかが次の注目ポイントだと思います。ここでいうフォロワーとは、スタイルを真似てさらに進化させるメンバーです。
 そうすることによって、新しいSKE48の選択肢が出てくるのではと思っています。


 鎌田菜月と同期の青木詩織は、静岡からSKE48にやってきたメンバーです。
 全員選抜という今回の「恋落ちフラグ」で初めて選抜入りしたメンバーですが、劇場公演で大活躍し、チームK2の愛されキャラとしてファンの皆さんからは親しまれています。
 彼女の功績で何より大きいのはやいづ親善大使としての活躍です。
 48グループの地方メンバーの魅力の一つとして、ファンが縁もゆかりもなかった土地に対して一つ意味が乗ることが挙げられると思います。「ああ、〇〇ちゃんの出身地なんだ」とか「今度〇〇でイベントがあるから行くか」とかですね。
 僕は一度も焼津に行ったことは無いですが、おしりんのおかげで名前を覚えましたし、ゆるキャラの「やいちゃん」も可愛くて、一時期はパソコンの待ち受け画面にしていました。僕と同じように、彼女のおかげで焼津と繋がった人がいるかもしれません。また、様々な地下鉄での広告もインパクトが大きかったですね(詳しくはこちらのリンクをhttps://www.city.yaizu.lg.jp/g08-002/tikatetu_koukoku.html)。
 選抜入りしなくても外仕事で活躍し、なんなら地元に錦を飾る。
 地方初の48グループだからこそ、土地に新しいレイヤーを乗せられる。
 そんな可能性を彼女を始め、どんちゃんやかおたんも示したのではないかと思います。
 今、彼女はローカルとはまた違った方向のチャレンジを進めています。
 それがtiktokを始めとするSNSです。
 「tiktok?そんなもん見るかよ。ぺっ!」みたいなスタンスだったんですが、日向坂46のキュン動画は好きなので、きっと先入観なんでしょうね。youtubeの方も専用チャンネルを作って動画をアップし続けています。
 彼女が挑戦しているのは、ひょっとすると僕のような「古い観客」かも知れません。新しい面白さを求めて、今日も新しいアイディアを企画しているかと思うと、本当に脱帽します。
 ローカルとグルーバル、どちらも開拓していける強みがおしりんにはあります。

 こうして、96年世代の4人を並べてみると、SKE48のこれまでとこれからの可能性が秘められている気がします。そして、様々な夢の叶え方や挑戦の仕方を提示してくれています。

 珠理奈と奈和ちゃんの関係は、以前書きましたが、珠理奈と鎌田さんの関係。奈和ちゃんとおしりんの関係。珠理奈とおしりん、鎌田さんと奈和ちゃんの関係、考えてみると、面白い組み合わせがありそうです。
 果たして、あと5年経った時に、96年組こそが黄金世代だったと言われるか、それとも全く違う世代が輝くのか。今から楽しみです。

※2001年世代の8人について書いた記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2021/02/blog-post_35.html