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2021年6月27日日曜日

古畑奈和の変異と適応

 進化の中で

 皆さん、もう本日更新した「これからのSKE48の話をしよう」は読んでくださいましたかね。

※まだの方は是非!

https://note.com/oboeteitekure913/n/n25ab8a503a7b

「進化思考」の中で変異と適応によって、イノベーションが生まれていくことが語られていますが、変異は時代によってはエラーと見なされてしまい、生き残ることが出来ないこともあります。また、適応力が高いだけでは新しいことが生み出せずに行き詰まりが起こってしまいます。
 生物は自然界の中で様々な進化を繰り返していきましたし、人類も創造力を持って様々な発明や発見をしていきました。
 「進化思考」は500ページを超える大著ですが、読みながら何回も脳裏をよぎったメンバーがいます。

 それが古畑奈和です。

 彼女は48グループという過酷な環境の中で独自の進化をしてきました。
 今回は、9つの変異の視点と4つの適応の視点から奈和ちゃんに対応しそうなものを探してみたいと思います。

 まずは、①変量(極端な量を想像する)です。
 奈和ちゃんで変量的な進化を遂げたものといえば…。
 文字数でしょう!
 一時期の奈和ちゃんのチェキに書かれた文字数は、凄まじい量でしたよね。
 かつて、ギャラクシーに携帯電話を買い替えた時に、チェキを撮る為だけに名古屋まで行って写真を撮ってきたんですが、その時の奈和ちゃんのパネルに書かれた文字量も凄まじかったです。
 でも、これって、ファンの方のことを考えてのサービスなんですよね。
 あんなに文字数が多いメンバーって、他にいるんでしょうか?
 

 次は、②擬態(欲しい状況を真似る)です。
 今、思うと奈和ちゃんって欲しい状況が沢山あったと思うんですよね。
 それを一つ一つ叶えてきたと思うんですが、SKE48の選抜入り、AKB48総選挙の選抜入り、センターと一つ一つの夢を叶えてきました。

 2017年9月1日のブログを読んでみましょう。

憧れが現実に…#古畑奈和 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 ううむ、この頃の奈和ちゃんはまさに夢の階段を登っている途中という感じで良いですね。ちなみに、ポジションだけではありません、ステージ上の衣装についても想像を広げています。

憧れは力になる♯古畑奈和 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 いつか、奈和ちゃんの印象的な衣装の記事とかも面白いかも知れませんね。誰か書いてくれませんかね(遠い目)。
 センターになった後も、ライブのセットリストに関してスタッフの方々に意見したりと、SKE48を見せる上での理想的なモデルがあるんでしょうね。それは、彼女が5期生として体験してきた様々な経験が元にあるのかもしれません。これについては、また後ほど書きたいと思います。


 3番目は、③欠失(標準装備を減らす)ですね。
 奈和ちゃんに関しては、ある段階でアイドルとしての「模範的解答」をあえて捨てた感じがします(あくまで僕の感想です)。そうすることで、自由を手に入れたのではないかと思います。
 お酒が大好きというのは、AKB48のたなみんさんも語っていましたが、総選挙のスピーチをきっかけにお酒の番組を獲得、さらに太田胃散スポンサーのラジオ番組までゲットしているから、凄いですよね。 
 更に、髪色を自在に変えるというのも48グループでは、少なくともSKE48では彼女だけではないでしょうか?
 奈和ちゃんの女性ファンが更に増えたのは、この自由さもあったのでは、と個人的には思っています。

 はい、今度は④増殖(常識よりも増やしてみる)です。
 ううむ、奈和ちゃんがアイドル生活の中で増殖させたものって何でしょう?
 パッと思いつくものがちょっとないので、これはパスで!


 さあ、真ん中の⑤転移(新しい場所を探してみる)です。
 これはまず、AKB48との兼任でしょう。
 栄を飛び出して、違う環境、違う曲、違うメンバーの中で彼女は間違いなく進化していったと思います。チームE、チームK2意外にもチームK、チームAを経験している。この二つのグループを経験しているというのは、もうSKE48の中でもみなるん、らんらん、谷、奈和ちゃんだけですね。
 完全に妄想ですが、今、奈和ちゃんが兼任するなら、どこのチームが良いでしょう?
 個人的にはSTU48との兼任なんかも見てみたいですけどね。曲のメッセージ性が強い曲が多いだけに、彼女がどんな風に表現するか、そして、かつての彼女がチームKのメンバーたちから学んだように、今度は自分が何を後輩達に何を見せられるかとかも見てみたいですね。
 もしくは、JKT48で暴れる奈和ちゃんなんかも見てみたいですね。
 ただ、グループだけの転移とは限りません。
 ポジションの転移も考えられます。
 キャプテン古畑奈和、リーダー古畑奈和、ううむ、この辺りはだーすーがチームK2を経験してチームEのリーダーになったように、奈和ちゃんもスタープレイヤーから更に違う方面のスキルを身に着けるところも想像してしまいます。
 また、これからの歌唱力選抜の中での活躍も気になりますね。

 でも、奈和ちゃんは自由に風のように色々な場所に刺激を与える存在の方が似合っている気もしますね。


 さて、次は⑥交換(違う物に入れ替えてみる)です。
 たとえば、奈和ちゃんの得意な楽器のサックス。
 これを変えてみる。
 ピアノやキーボードならどうなるのか?
 また、演技力が素晴らしい彼女ですが、あえて表情が使えない声優の仕事とかだとどうなるのか?
 この辺りは、これからの奈和ちゃんへの仕事のオファーによりますが、まだまだ新しい可能性が彼女の中にはあると思います。

 いよいよ終盤、次は⑦分離(別々の要素に分ける)です。
 ううむ、これはちょっと思いつかないのでパスです。

 つづいて⑧逆転(真逆の状況を想像する)です。
 今思えば、彼女は何度も窮地に立たされてきました(詳しくは最後に貼るマガジンを読んでくださいまし)。それでもそんな状況とは真逆の未来を想像して戦ってきました。兼任時代も総選挙でも。後輩が先にセンターになった時も。諦めずに真逆の状況を思い描いて進んできました。
 また、③の「欠失」と関係してきますが、「模範的なアイドル」のある意味真逆の方を選らんだから独自の進化をしたのではと思います。

 最後は⑨ 融合(意外なものと組み合わせる)です。
 思えば、奈和ちゃんはこちらの予想をことごとく裏切り続けますね。
 「花より団子」のオーディションを独断で受けたエピソードから始まり、ミュージカルでの男役、シェイクスピア、仁義なき戦い、個人的に大ヒットは舞台「水戸黄門」ですよ。もう、この人、なんでもできるじゃない、と思いました。是非、他の人が真似できないアイドル人生をこれからも送って欲しいと思います。
 次はどんな意外なものと融合するのか?
 個人的には今度はモノづくり系のNHKのEテレの番組でレギュラーとかを持ってほしいのは僕だけでしょうか?


 さあ、変異の次は適応について見ていきましょう。

 まずは、① 解剖(内側の構造と意味)です
 古畑奈和を構成しているものは何か?
 パフォーマンスでしょうか?独特のワードセンスでしょうか?それとも魅力的な容姿でしょうか?
 挙げて行ったらきりがないですが、僕は彼女だけが持っているドラマだと思います。
 もう、あまりSKE48のメンバーに使うことがない表現になってきましたが、「くぐってきた修羅場が違う」と感じることがあります。勿論、僕らが彼女の歴史を知っているからあというのがあるかも知れません。でも、彼女を構成しているのは、間違いなく数奇なドラマが作っているのではと思います(えらい抽象的になりましたね)。
 そして、古畑奈和がSKE48に今いる意味は何でしょう?
 彼女ほど、SKE48の多様性を感じさせるメンバーは、まだいないと僕は思います。突然、闘犬とかザトウクジラとか、アダム・ドライバーが加入したら、負けるかも知れませんが、彼女の存在はこのグループの自由度の高さを表していると思います。


 さあ、次は②系統(過去の系譜を引き受ける)です。
 奇しくも奈和ちゃんは、SKE48の1期生たちの薫陶を受けています。
 そして、AKB48のレジェンドたちとの共演も。
 今、考えると、それは過去の系譜を引き受けることになるかと思います。
 ただ、SKE48の根本の部分、ずっと変わらない意志のようなものも、彼女は引き受けていると思います。一見、柔らかな佇まいの彼女ですが、先輩たちが持っていた真剣さ、本気さはずっと心の根幹に残っていると思います。
 そして、いつか古畑奈和の系譜を引き受けるメンバーが出て来てほしいなとも思います。


 今度は、③ 生態(外部に繋がる関係を見る)です。
 まず、彼女は握手会で外部との繋がりを持ちました。そこから、パフォーマンス力でさらに外部との繋がりを広げていきました。ここでいう外部は、外仕事でもあり、ファンの皆さんでもあると思います。
 それは今も古びていなくて、2021年も歌唱力選抜として48グループ内を横断して活躍しています。また、先ほど挙げた舞台「水戸黄門」の仕事は、さらに外との関係を強固にするものの一つだと思います。次はどこと繋がる点と作っていくか楽しみです。

 最後は、④ 予測(未来予測を希望につなげる)です。
 奈和ちゃんは2019年頃のインタビューでは大きなところでコンサートをしたいと語っていました。今の彼女はどんな未来を考えているんでしょう? 
 以前、タウンワークのインタビューで、「いつか、バーの経営をしたい」と語っていましたし、「お酒を作ってペットボトル注ぐ仕事」をしたいということも語っていましたが、奈和ちゃんが経営するバーなら、お酒を呑めない僕ですが、一度訪ねてみたいですね。

  

 さて、長々と書いてきましたが、冒頭に書いたように「変異」という言葉は、生物学の中では「エラー」として扱わることもあるそうです。
 古畑奈和は、一見すると、48グループとしては「エラー」として見られるかも知れません。しかし、彼女のファンの方々との向き合い方やパフォーマンスに全力を注ぐ姿勢は、むしろ「王道」だと僕は思っています。彼女は変異だけでなく、しっかりと適応もしてきています。


 そして、古畑奈和はまだ未完成で進化の途中ではないかと思っています。
 今回パスした要素が、新しい進化のトリガーになるのか、それともここまでで挙げた何かが更に加速して、もう一段階上に行くのか?

 皆さんは、どんな風に古畑奈和という人の進化を考えたでしょう?
 僕自身も一瞬掴んだつもりになっても、もう風のようにすり抜けていってしまいます。
 次に彼女が見せる進化を楽しみにして、終わりにしたいと思います。

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