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2021年6月7日月曜日

100万リットルの涙

泡のように消える未来に用はない

 カミングフレーバーの1stミニアルバム「かみふれ!」から「100万リットルの涙」が、6月4日から先行配信されています。
 皆さん、もう聴きましたか?
 
 なんというか、映画のエンディングテーマに使えそうな壮大なメロディとカミフレ版「君は知っている」と言いたくなるファン目線の励ましの歌詞。
 楽曲については、生配信の時に少しだけ触れられてますね(8分30秒ごろ)。


 まず、気になるのが誰が作詞をしたのか、ということ。
 秋元康だとしたら、「未来とは?」のサビを連想させる言葉を2番のサビで持ってきたのは、流石だと思いました(この直前の自問自答も素晴らしい)。
 まだ夢の途中にいるカミングフレーバーのメンバーを応援するファン目線の歌詞なんですが、「歓声は消えてしまったけれど」という、曲の世界だけでなく、コロナ禍の現在を連想させる言葉も良いんですよね。 
 予定されていた未来が消えてしまったとしても、彼女たちが積み上げた努力で新しい未来を作っていくというのも、上記のコロナ禍でリセットされた現実を連想させられます。
 曲中で繰り返される他者との勝ち負けではなく、自分との戦いであるというのも、これからの48グループに合っていて良いですね。
 そして、「涙」を「虹の切れ端」だと表現したのも凄くてですね。落ちるものではなく、昇るものに変わるんですよね(曲の主人公が上空を見上げていたのもリンクしますね)。
 もうサビ前のこの表現で僕は涙ボロボロでました。
 最後は「フレーフレーフレー」がフェイドアウトしていくんですが、上空に登っていくようにも遠くから「風」のように背中を押しているようにも聞こえます。
 
 ううむ、声に出して「フレーフレーフレー」が言えないからこそ、歌詞の「フレー」が効きますし、「カミフレ」ともかけているのかな、とも考えたりもしました。
 更に、今回のミニアルバムのジャケットをみると、虹の色が9色なんですよね。
 卒業した平田詩奈さんと西満里奈さんの色もある。
 完全に僕の願望ですが、このファン目線の歌詞の中には、きっと卒業して行った二人の思いも入っているんじゃないか、と思うんですね。
 「報われない努力を計り知れない痛みを人知れずだきしめて君は歩いてきたんだろう?」のところなんか、ファンだけではなく、メンバーだからこそ、知っている部分もあると思うんですよね。
 あくまで、僕の願望です。
 
 今のところ、この「100万リットルの涙」と「はじまりの唄」が2021年のベストです。
 ううむ、生で早く聴きたい名曲です。
 皆さんは、どんな解釈をしましたか?