伝説の生まれ方
『BRODY』の2020年10月号が面白いです。
各アイドルグループのメンバーやそれに関わる人達に、「伝説のライブ」についてインタビューしていった特集「伝説のアイドルライブ」。
SKE48ファンの僕は、AKB48の二人が語る「伝説のライブ」の中では、自分も行ったことのあるライブもあり、ああ、確かにあの会場のデカさは異常だったな、とか、あの時はこんな思いを抱いていたのか、という発見がありました。
また、高橋監督のインタビューで、欅坂46とAKBの違いについて語られていましたが、SKE48と欅坂46との共通点を僕は発見することができました。
まだ未読の方は是非!
アップアップガールズ(仮)のライブに関する思い出もおすすめですよ!
さて、じゃあ、自分にとっての伝説のコンサートは何か考えました。
2014年2月1日~2月2日のSKE48単独名古屋ドーム
SKE48が目標としていた「名古屋ドーム」でのコンサート。
ついに夢が実現する日が来た、ということで、会場に行くまでこんなにワクワクしたライブはないのではないか、と思います。
1日目の1曲目「神々の領域」で目に涙を浮かべながら歌う1期生たち。
ついに辿り着いたんだ、という感慨にふけりながら、僕も涙を浮かべていました。
そして、2日目のアンコールで、照明が一切消えた中で光るオレンジ色のサイリウムの海。これは、ファン発信でアンコールの時にSKEカラーで名古屋ドームを染めようという企画でした。
いや、サイリウムの色が揃うのは当たり前だろ、という方もいらっしゃるかも知れませんが、SKE48は推しサイブームがありまして、なかなか当時は色が揃うというのが少なかったんですね。アンコールなんて特に。
ファン発信でSKE48のメンバーに何かをプレゼントしたい、という思いと、山火事のように燃えるオレンジの海の「非日常感」。シャワーのように上から下へ響き渡る「SKE48」コール。
ライブやコンサートは非日常を感じるハレの場だとは思いますが、あの時ほど、自分がこの世から少しフワッと浮いた感じは忘れられません。
セットリストに関して、色々と思うところがある方もいると思うんですが、あそこまでに来るまでのドラマと、「非日常感」は一生忘れられない伝説のコンサートだと思います。
さらに書くならば、もう一度名古屋ドームに行くためには、ファンもメンバーも共同で推せる「物語」が必要だと思います。
多少強引かも知れませんが、2018年に一度、その「物語」は新たにできそうな予感もしていましたが、残念ながら、物語は途中で止まってしまいました。今はSKE48の「物語」が何なのか、僕には分かりません。
だからこそ、自分なりに「SKE48」の目標を作って前進しようとするメンバーは素晴らしいと思います。
他にも松井玲奈卒業コンサートも「伝説のライブ」だなあ、と思うんですが、それに関しては長々とこちらに書いたので、よろしければ読んでみてくださいませ。
2020年8月現在、ライブの形態はなかなか以前のようにはいきません。
無観客配信、お客さんの数を絞ってのライブ、様々な工夫がされています。
でも、「物語」次第では、まだまだそれを盛り上げていけるのではないか、と僕は思っています。
あなたにとっての伝説のライブはどれでしょう?