未来を思い浮かべること
急な話ですが、アイドルの曲って海に関する曲が多いですよね。
流石に正確な数値は分かりませんが、AKB48の総選挙の投票券付き曲の「ポニシュ」、「エビカツ」、「渚のサウンドグッド」なんかは有名ですね(個人的にはMV含めて『渚のサウンドグッド』派)。
また、NMB48だと「ナギイチ」や「僕らのユリイカ」が有名ですね。一人の海の孤独を歌った「僕はいない」も素敵です。
また、NMB48だと「ナギイチ」や「僕らのユリイカ」が有名ですね。一人の海の孤独を歌った「僕はいない」も素敵です。
更に海という場について考えさせられる曲といえば、STU48の「暗闇」、「風を待つ」、「大好きな人」なんかは、本当に海という場の使い方が上手いので、是非聞いて欲しいです(あと、甲斐心愛ちゃんって、かわいいよね。じゃなかった。僕は同郷の兵頭葵さん推しですよ)。
さて、我らがSKE48でも「パレオはエメラルド」や「アイシテラブル!」なんかがそうですね。
そんなSKE48に新たな海曲が登場しました。
それが「渚のイメージ」です。
まずは、歌詞の世界から見ていきましょう。
曲の場所は海ではなく、カフェから始まります。
季節はやっとカフェの外にテーブルや椅子が出た頃。主人公と一緒に来ているカフェに来ている「君」が、まだニットのカーディガンを着ていることから、春の始まりぐらいでしょうか。
「君」が注文したかき氷から、「僕」は海へと誘いたくなります。
そこから、波打ち際を二人で走る二人のイメージを思い浮かべます。
「君」が注文したかき氷から、「僕」は海へと誘いたくなります。
そこから、波打ち際を二人で走る二人のイメージを思い浮かべます。
2番ではもう、イメージがずっと続きます。
「君」に日焼け止めを塗る妄想をしたり、夕陽に照らされてロマンチックな感じになったりする妄想を繰り広げます。
「君」に日焼け止めを塗る妄想をしたり、夕陽に照らされてロマンチックな感じになったりする妄想を繰り広げます。
しかし、大サビ前ではここまでの妄想をして、にやにやしているところを「君」見られたらどうしよう、と心配しています。いや、今いるのカフェのテーブルだから、バレてるんじゃないの、と思います。
大サビでは、もう一度1番のサビがやってきて、もうすぐ楽しみな夏休みが来るという期待と共に終わります。
いやあ、ワクワク妄想ソングですね。
本当に「君」のことをいつも思っているからこそ、ガンガン妄想が進んでいく。しかも、明るい妄想が。
曲に関しては、爽やかなメロディですよね。
最近、70~80年代のアイドル曲を寝る前に聴いているんですが、それらのレコードと並べても違和感がないぐらい、王道のアイドルソングが来た感じがします。
さて、それではこの曲を10期の研究生たちが歌う意味について考えてみましょう。
まずは、まだ「海」という曲中で少し先の未来を感じさせる場所には辿り着いていない状況であること。
そして、あくまでその「海」を走るイメージ、つまり、まだ想像の状態であることを考えると、研究生たちが未来を感じさせる場所で将来、活躍する姿をイメージできるのではないかと考えられます。その未来を感じさせる場所は劇場かも知れませんし、コンサート会場かも知れません。
2番のサビの「オレンジ色に染まる」は、SKE48カラーのオレンジを連想させられますし、そのオレンジに染まっていくということは、徐々にSKE48に慣れて正規メンバーになっていくことを僕は考えました。
「砂浜」という走りにくいところで、少し苦戦をしても笑っていられることも、なにかSKE48の「手をつなぎながら」っぽくて良いですね。
「夏休み」というワクワクする時間が、もうすぐ来ることをサビの最後に持ってくることで、彼女たちが活躍する未来がもうすぐやってくる期待感を抱かせます。
「場」も「時間」もまだ先ですが、明るい未来を感じさせるものです。
久しぶりにSKE48の研究生にピッタリな、素敵な曲が来たんじゃないでしょうか?
久しぶりにSKE48の研究生にピッタリな、素敵な曲が来たんじゃないでしょうか?
ちなみに、この曲を聴いてSKE48の「夏よ、急げ!」を思い浮かべた人もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
「渚のイメージ」と比較すると、「夏よ、急げ!」の主人公は曲の始まりから、海という「場」に来ています。イメージではなく、既に来ている。
ただ、「時間」はまだ夏が来ていません。しかし、「骨組みのできた海の家」や「人影少ないこの渚」と「渚のイメージ」より、直接的に夏の近づきを感じています。
これは歌っているのが、当時のSKE48選抜であったことも大きかったと思います。
「夏」という未来がより近くまで来ていることを感じられる、それは選抜メンバーという「未来」を実感できる実力者たちの集まりが歌っているからではないでしょうか?
「夏」という未来がより近くまで来ていることを感じられる、それは選抜メンバーという「未来」を実感できる実力者たちの集まりが歌っているからではないでしょうか?
つまり、「夏よ、急げ!」の選抜メンバーは既に劇場やコンサートといった「海」に立っていますし、熱く燃える季節である「夏」の近づきを想像ではなく体感で感じられる位置にいるということですね。
それに対して「渚のイメージ」は、まだ劇場やコンサートといった「海」にあまり触れていない研究生たちと合うのではないかと思います。あくまで、まだ「イメージ」ということも。
さて、この記事を書いている2020年は、完全にコロナ禍でSKE48のスピードは減速しています。でも、そんな時期だからこそ、僕はこの曲を歌っている10期生たちの未来をイメージしてしまいます。
多分、その時の僕の顔も曲の主人公のように、にやけているでしょう。
皆さんはどんなイメージをしましたか?