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2022年1月16日日曜日

笑顔にしてくれた分だけ

 黙っていてもわかるさ

 先日、小説家の朝井リョウさんの新作「正欲」を読みました。
 作中では、3人の登場人物の視点からある事件が語られていきます。
 一人一人が思慮深く、自分の考えをそう簡単には表に出さないので、時として、周りに誤解されることもあります。だからこそ、自分を理解してくれる人、似ている人と巡り会えた時の喜びはとても大きい。
 人間の欲望が関係してくる小説で万人におすすめできる小説ではありませんが、自分が持っている他者への想像力や理解のリーチを考えさせられる小説でした。
 自分は本当に相手の事を分かろうとしているか、想像できているだろうか。また、コミュニケーションについて諦めに似た感情を抱き続けていないかとも。
 読み終えた後、好きなバンドの一つであるTHE BACK HORNの「キズナソング」という10年ほど前の曲を久しぶりに聴きました。


「そばに居るのに分からないことだらけで、何一つできないけど いつだってそばにいるよ」


 文字にすると「そばに居るだけでは?」と思いそうですが、相手に寄り添いたいという思いが感じられます。
 ふと、あるメンバーのことを思い出しました。
 それは7期生でチームEの相川暖花です。



 「誰とWセンターになりたいか?」という質問で自分ではなく、あゆうかの二人を挙げるぐらい控えめな彼女ですが、オモシロのセンスは抜群で、絶対に大喜利が強いタイプではないか、と密かに思っています。
 今回は同じチームEのメンバーとの関係性に注目しながら、ほのの像を考えていきたいと思います。


 2018年7月9日の倉島杏実ちゃんの生誕祭で読まれたほののからの手紙を読んでみましょう。

「杏実ちゃんへ

 13歳のお誕生日おめでとう。

 

 杏実ちゃんと初めて会った日、第一印象は細くてヘビみたいな子だなって思ったのを覚えてるよ。

 ちっちゃくて、ダンスが凄い上手で、キッズダンサーみたいな子でした。


 同じ研究生として劇場公演をやり始めた時、反省会で凄い反抗してきたり、ほんとに頑固で負けず嫌いで、最初はちょっと苦手だったよ。

 でも今考えたら小学生の女の子がみんなの前で発言することって凄い勇気がいることだなって思います。

 ほのは杏実ちゃんのこと、本当に尊敬しているよ。


 急に任された公演の新しいポジションもすぐ完璧に出来たり、小学生だったのに全チームアンダー制覇をしたり、私には出来ないようなことを何でも出来ちゃうから凄いなって思います。


 でも、杏実ちゃんが何でも出来るように見えるのは超能力を持ってるわけじゃなくて、時間をかけて努力した結果なんだろうなって思うよ。

 でも、だからこそ頼られ過ぎちゃって大変な時もあるよね。たまには休憩してもいいと思うよ。

 いつレッスン場に行っても杏実ちゃんがいて、練習してるから勝手に心配になってます。

 あと、杏実ちゃんは悩み事とかないのかなって思ってます。

 割と一緒にいる時間多いのに、1回も悩んでるところ見たことないから、一人で抱え込んじゃってないか心配だよ。

 私じゃ頼りないかもしれないけど、小さなことでも嫌なこととか悩みとかあったら、いつでも言ってね。きっと解決してあげれるよ。

 最初はあまり喋らなかったのに、最近は急に甘えてきたりして、本当に嬉しいよ。

『可愛くない』とか『うるさい』とか『嫌い』とかたまに言っちゃうけど、ほんとは杏実ちゃん可愛すぎるし、大好きだよー。

 改めてお誕生日おめでとう。

 杏実ちゃんの笑顔がたくさん見られる年になりますように。

 相川暖花より」

 ううむ、倉島先輩の第一印象がオモシロ過ぎるんですが、飾らない等身大の言葉で書かれた本当に良い手紙でしてね。いつレッスン場に行っても杏実ちゃんがいることを知っているってことは、ほののもレッスン場にいつもいるのでは、と読んでいるこちらが心配になってきます。
 小さなことでも良いので自分に頼ってほしい、悩みを話して欲しいと書いた手紙には、気軽に口喧嘩も出来るけれど、倉島先輩のことをもっと理解したいという優しさがあるのでは、と思います。

 次に2018年10月22日に行われた相川暖花生誕祭の手紙を読んでみましょう。
 書いたのは、倉島杏実ちゃん!
 生誕委員会の方、なかなか粋なことをされますね。

「ほののさんへ

 お誕生日おめでとうございます。

 ほののさんと初めて会った時はひと言も喋らなかったですね。

 何回かレッスンをしているうちにちょっとだけ話すようになりましたね。

 最初は全然仲がいいって感じじゃなかったのに、今は前日に行きたいって決めて一緒に遊園地に行ったり、ご飯食べに行ったり、めちゃめちゃ仲いいですね。

 今こうやってたくさん思い出があって、仲良くなれて嬉しいです。

 最初の頃は全然ほののさんのことを知らなくて、年上の先輩って感じだったけど、一緒に研究生として活動をして、凄い新しいポジションとか振り付けを覚えるのが早くて、出演しないイベントのリハーサルのアンダーも頑張っていて、正規公演のアンダーと研究生公演で10日連続の公演とかやっていて、しかも10日間毎iD回ポジションが違うくて、その日の朝に覚えてたりして、ほんとに凄い先輩なんだなって思いました。

 私が正規公演のアンダーに出るってなった時、ほののさんは優しく教えてくれました。これこそが先輩なんだな。カッコいい!って思いました。

 だから、私も今は先輩なので、ほののさんみたいに優しく教えれたり、仲良くできる先輩になりたいなって思いました。

 今は同じチームになれてめちゃくちゃ嬉しいです。

 ほののさんは一緒にいて楽しいし、面白いし、可愛いし、好きなとこだらけです。

 これからもたくさんお出かけして、たくさんお話しましょうね。

 あと、この前カルボナーラについてた半熟卵をこっそり取って、自分のミートスパゲッティに入れてた件は許さないですよ(ここでほののが『許して』と杏実ちゃんの「カルボナーラがパサパサで食べるの大変だったんですよ」という会話があります)。

 改めて本日はこんな私にほののさんの生誕祭のお手紙を任せてくださった生誕委員の皆さん、本当にありがとうございます。

 こんなに素直にほののさんと話したのは初めてです。

 あと、お手紙交換ができて嬉しかったです。いいきっかけをありがとうございました。

 ほののさんが大好きな倉島杏実より」

 10日連続で公演に出て、しかも、毎回ポジションが違うって凄すぎじゃないですか?
 これが出来る現役メンバーって、何人ぐらいいるんでしょう?
 ほのの自信が語るほのの像と、杏実ちゃんが語るほのの像では大きく違ってくるな、と感じます。めちゃくちゃ凄い先輩なのに、非常に控えめに振る舞っている気が僕にはします。
 だからこそ、応援したいとファンの方は思うのかもしれません。
 まずは、後輩メンバーとの関係から見ましたが、次は同期との視点の交差から見て行きましょう。

 2019年10月24日に行われた、相川暖花生誕祭での手紙です。

「ほののへ

 16歳のお誕生日おめでとう。

 SKEに加入してあっという間に4年半経ったね。
 

 私のほののの最初の印象は人見知りで全然話してくれない子でした。オーディションの最終審査終わりにほののに『合格しようね』って言ったら軽く無視されたのを覚えています。

 最初はしょうもない喧嘩の繰り返しで、泣きながら仲直りしてたよね。

 そんな私たちも少しは大人になったのかな?

 でも、こんなに仲良くなれると思ってなかったです。いつもこんな私と仲良くしてくれてありがとう。

 きっと、4年半SKEで活動してきて、楽しいことばかりじゃなくて、つらいこと、納得いかないこと、悔しいことたくさんあったと思います。

 ほののはあまり正直になれなくて、ファンの方にもなかなか自分の思ってることを伝えられない性格だと思います。

 それに人に求められると断れないし、無理してまでも人のためになるならっていつも動いてくれるよね。

 きっと私が思っている以上に色んな悩みを抱えてると思うし、それなのにいつもなかなか聞き出せなくてごめんね。

 頑張り過ぎちゃうところも、求められたら断れないところもほののいいところでもあります。

 でも、無理しすぎちゃだめだよ。少しはちゃんと自分のことも考えてあげてね。

 ほののを見てると何を考えているのかすぐわかります。だから、悩みがあったらすぐわかるんだよ。私で良かったらいつでも相談に乗るし、ほののの周りにはたくさんの頼れるメンバーや家族そしてファンの方がいるからいつでも頼ってね。みんないつでもほののの味方だよ。

 最後になりますが、今回生誕祭の手紙をこうして任せてくださった生誕委員の皆さん、本当にありがとうございました。普段なかなか言えないことをこうしてほののに伝えられて良かったです。

 そして、ほのの。いつでも仲良くしてくれてありがとう。私にとってほののは唯一の同期で、同い年で、同じチームの大切なパートナーです。またいつでも泊まりに行くからね。

 あっ、これだけは言っておきたいです。ほのののことを一番知っていて、一番好きなのは私だけです。

 改めてお誕生日おめでとう。願いが叶う素敵な1年になりますように。

 SKE48チームE 浅井裕華より」

 手紙の中にある「ファンの方にもなかなか自分の思ってることを伝えられない性格だと思います」というゆうかたんの言葉は、同じメンバーだからこその視点だと思います。もっと口にしても良いんだよ、というのは、ゆうかたん自身の成功経験から来ることかも知れません。そして、喧嘩しながらも一緒に成長してきた同期に、もっと報われてほしいという願いも手紙の文章からも感じられます。

 この年のスピーチでは、「自分の目標は、近くにある目標は言えなくて、ほのじゃ無理だと言われそうで言えないんです。7D2で歌をもらうという目標を叶えたいと思います。もっと正直に色々言えるように頑張ります」とほののは語っています。
 

 次に2019年11月13日の浅井裕華生誕祭で読まれた、ほののからの手紙を読んでみましょう。

「ゆうかたんへ


 16歳のお誕生日おめでとう。

 同い年になりましたね。

 この前、私の生誕祭でお手紙を書いてくれてお返しみたいな感じかな?
 

 なんだかんだゆうかたんにお手紙を書くのは初めてな気がして緊張しますが、普段伝えられないことをこの手紙に書きたいと思います。

 ゆうかたんとはSKEのオーディションで出会ってからもうすぐ5年が経ちます。出会った時はお互い小学生だったのに、今はもう高校生で、時の流れの早さにビックリします。

 5年前から凄いフレンドリーでしたね。

 出会った時のことも、SKEに入ってくらたくさん喧嘩してたことのように思い出します。

 何回喧嘩しても「気が合わない!もう嫌い!」って思ってもすぐ仲直りして、気付いたらいつも隣りにいました。

 でも、最近ちょっとだけ遠くに行っちゃった気がして寂しいって思う時もありました。

 ゆうかたんにとって15歳の1年は大忙しな1年だったと思います。きっと夢だった選抜メンバーに抜擢されたり、センターに立つ機会も増えて、去年よりも輝かしい1年になりましたね。

 でも、その分大変で、つらいこともたくさんあったと思います。

 活躍すればするほど、悩みは増えて行くと思うし、大変だと思います。

 その悩みを私が少しでも解決してあげられたらいいなって思うけど、同じ立場でわかってあげられることができないから私にはわからない悩みもたくさんあるんだろうなって思います。それが悔しいし、寂しいので、私もゆうかたんに追いつけるように頑張らなきゃって思います。

 ゆうかたんは負けず嫌いで、強がりで、努力家だからちょっと心配になる時もあります。皆どんなゆうかたんでも受け止めてくれると思うので、もっとわがままになってもいいと思います。たまに休憩することも大切だからね。

 改めて、ゆうかたん、お誕生日おめでとう。

 自慢話でもくだらない話でも何でも何時間でも聞くので、16歳の1年も隣にいてください。少しでも頼りになれたら嬉しいです。

 あと、早く上村亜柚香と3人でお揃いの服着て遊園地行こうね。

 大好きだよ。

 楽しい1年になりますように。

 相川暖花より」

 もう、なんというか、ほののの誰かへの優しい言葉に読んでいて涙が出そうになります。
 先に選抜になった同期への思い、相手のことが同じ立場で分かってあげられない悔しさや寂しさ。これは、相手のことを理解したい、力になりたいというほののの優しさを感じられる素晴らしい手紙だと思います。

 そんな彼女の姿を見ている先輩はきちんといます。

 たとえば、この人も。

相川暖花ですー! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 頑張っている姿は、ちゃんと見ている人は見ていると、こういうブログを読んでいると感じます。
 理解してくれる人たちがいるから、自分も周りの人たちの力になりたくなる。

 運営さんには、是非、ほののがこれからものびのびと活躍できる場を守りながら、新しい場も与えて欲しいと思います。
 たとえば、コロナ禍でのTwitterでの「どや」シリーズの動画では、ほのののクリエイティビティを感じました。運営さんには是非、彼女にショートムービー系の売り出しをしてみてはどうかと思います。一言もしゃべらずに面白い動画を自力で作れる才能は、言語が必要ない分、世界的にも勝負できるのではと思います。
 

 そして、今回ほのののことを調べながら感じたのは、静かに流れる誰かの夢や目標を冷笑する空気です。でも、ほののには、あなたも夢を語っていいんだよ、応援してくれる人、支えてくれる人は沢山いるんだよ、欲張ってもいいんだよ、君の番がちゃんと来るんだよ、ということを伝えたいです。

 2022年もほののが笑顔にした人たちと同じ分、ほののにも笑顔になることが沢山ありますように。

 

明日の中坂は君だ!

 何度でも生まれ変わる

 新潮新書から刊行された「平成のヒット曲」が面白いです。
 著者はロッキング・オン社で「ROCKIN’ON JAPAN」や「BUZZ」、「rockin'on」の編集に携わった音楽ジャーナリストの芝那典さんです(現在は独立)。
 平成の30年間のヒット曲を社会で起こった事象と結び合わせて読み解いていく丁寧な仕事ぶりは、ぜひ本書を手に取って確かめていただきたいです。
 たとえば、hideの「ピンクスパイダー」についての章では、hideのこの曲についての「UV」1998年5月号のインタビューを元に、日本で初めての「インターネットをテーマにしたヒット曲」だと述べます(ただし、警鐘を鳴らしていたのではと分析もしています)。さらに、hideは将来、CGでかんっぺきなヴィジュアルのアーティストを作って自分が音楽を作り、そのアバターがライブをするということを生前語っているインタビューを引用します。この辺りも、初音ミクを初めとし、現在のVtuver文化を予見していたとhideの先鋭性を語っています。

 ちなみに、48グループからは「恋するフォーチュンクッキー」が2013年の代表曲として挙げられ、平成というモラトリアムの時代と結び付けて語られています(こちらも面白かったです)。個人的には、他にも欅坂46の「サイレントマジョリティー」が2016年に入ってもいいかな、と思ったり、美空ひばりの「川の流れのように」が平成の肯定を秋元康が歌ったのならば、AKB48の「RIVER」を対極にすえるべきでは、など読みながら思考が刺激される素晴らしい1冊です。
 僕個人としては、惜しくも漏れてしまった48と社会の名曲として、AKB48の「365日の紙飛行機」を挙げたいと思います。2017年に発表された曲ですが、歌詞は未だに色あせない普遍性があると思います(ちなみにこの年は星野源さんの『恋』があげられています)。

「ずっと見てる夢は」からサビまでのくだりが僕は好きで、誰もが一度は感じる「なりたい自分と現在の自分」とのギャップについて考えさせられます(全然、関係ないですが聴く度に神門さんのお姉さんのエピソードを思い出して泣きそうになります)。

 「なりたい自分と現在の自分」のギャップを埋めるためには、やはり、行動が重要になってくるのかなあ、と僕は頭をかきながら考えます。でも、その行動に移す勇気が果たして持てるか?
 そんな気持ちを後押ししてくれるアメブロを発見しました。

 中坂美祐さんの1月14日のアメーバブログです。

☆中坂美祐☆オーディション! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ううむ、行動するための勇気をもらえるブログですね。
 中坂さん自身もオーディションが一発で成功したわけではなく、周囲の方々に支えられながら夢へと進んでいったわけですね。
 個人的には、ダンス未経験でも大丈夫なことや年齢制限がないことを書くことで、これからオーディションを受けるか迷っている方々の背中を押す内容になっていますね。

 「オーディション」のアメブロで覚悟という言葉がでてきましたが、確かに彼女には「覚悟」を感じるブログが沢山あります。

 たとえば、珠理奈とちゅりの卒業コンサートについて書いたこちら!

☆中坂美祐☆今後のSKE48! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 それはグループ全体のことだけでなく、自分の日常の発信についてもです。

☆中坂美祐☆コミュニケーション! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

※ちなみにティーンズユニットについては、こちらのブログも「覚悟」が伝わってきます。

☆中坂美祐☆ティーンズユニットについて! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ただ、中坂さんについては、彼女自身も語っていますが、「普通の女の子」の面も勿論あります。
 たとえば、中学生時代のエピソード。

☆中坂美祐☆JCライフ♪ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 たとえば、性格について。

☆中坂美祐☆中坂について③ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 なんだか、自分に似てる部分があるかも、と親近感を抱いた方もいるかも知れません。
 さらに、子供の頃からSKE48ファンでもありました(ひょっとすると、今もプレイヤー兼ファンかも)。

☆中坂美祐☆ヲタ坂① | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 さて、中坂さんはダンスが未経験だったそうです。
 それでも「ダンスのSKE48」に入ったことに熱い思いを抱きます。
 2021年2月8日のブログを読んでみましょう。
☆中坂美祐☆ガチアレ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 いやあ、メンバーだからこそ分かるそれぞれのダンスの個性が参考になります。また、ダンスへのモチベーションを感じられる素晴らしいブログだとも思います。
 実際に彼女はダンスについて努力をしていることが伝わるブログがあります。
 たとえば、珠理奈からかけてもらった言葉のブログ。

☆中坂美祐☆ 松井珠理奈さんからの心に残った一言! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 「一人じゃ上手くならない」、いやあ、これはトップで活躍してきた珠理奈だからこその言葉ですね。
 実際にこの言葉の考えを取り入れたトレーニングでで同期との関係が深まったというのも良いですね。
 ちなみに、同期といえば、なーやんからのこの言葉のブログも彼女の成長を促したかもしれません。

☆中坂美祐☆女の子に磨きを! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 自分たちはお客さんから様々なメディアで観られる側であるということを意識させられるブログです。
 関係に恵まれたのは、メンバーだけではありません。
 学校の友達にも恵まれました。この辺りは「オーディション」のブログにも書かれていましたね。

☆中坂美祐☆中学卒業! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 「オーディション」のブログに書かれていた言葉が一つ、一つ、彼女の実際の経験を元に書かれていたことがより明確になってきたと思います。
 そうそう、ダンス未経験と書いていた彼女がどうなったか。このブログの動画をご確認ください。

☆中坂美祐☆新世代コンサートオフショット! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 2021年の最難関曲「根も葉もRumer」踊ってるじゃん!と僕は驚嘆しました。
 勿論、この影には彼女のたゆまぬ努力があったと思います。
 これ、もっと褒められていいことだと個人的には思っています。

 成長していくために、彼女は毎月のように目標を立てて行きます。
 それは上手くいくことばかりではありません。
 ☆中坂美祐☆ありがとう。ごめんなさい。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 でも、そんな等身大な彼女だからこそ、中坂さんファンの方々が応援したくなるのかも知れません。全部の目標がすぐに叶えられるわけではない。だからこそ、明日も挑戦する。行動していく。
 

 「平成のヒット曲」では、彼女が生まれた2005年はDREAMS COME TRUEの「何度でも」が挙げられています。
 中学生の頃の僕はなんだよ、ドリカムって、仕事とか社会のことよりも恋のことばっか歌ってる人達だろ、と思っていました。しかし、この「何度でも」はむしろ再生の歌ですし、ファン投票でも「LOVE LOVE LOVE」や「晴れたらいいね」などの名曲をおさえて1位になったそうです。

 改めて聴いてみると、曲中の「君」は大切な人のようにも聴こえますし、目標のようにも聴こえます。

 きっと中坂さんはまだまだ変わって行くと思います。
 日常でステージで。
 彼女自身がそう願っているように。

☆中坂美祐☆中坂、変わります。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 最後に、「平成のヒット曲」のように、中坂さんのヒット曲を自分なりに探してみした。
 皆さんは何がいいでしょう?

☆中坂美祐☆好きな曲① | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 このブログの中にある「自分の意志を強く持った」人が11期生で入ってくることを想像しながら、このブログを終えたいと思います。

2022年1月9日日曜日

きっかけ

それは言葉ではごまかせない世界

 慶応義塾大学特別招聘准教授であり、進化思考家の太刀川英輔さんの500ページ以上の大著「進化思考」が面白いです。
 生物が生き残るための進化のコンセプトを9つの「変異」と4つの「適応」に分けて、自分のアイディアをより良いものにするための応用方法が書かれています。
 9つの「変異」中に「転移」という項目があります。
 人でもモノでも、今までとは違うところに移すことで、新しい価値が生まれるのではというものです。
 たとえば、クマノミがイソギンチャクの中に安息の地を見つけるのは生物としての「転移」ですし、地上を走っていた電車を地下道に走らせるのはアイディアの「転移」です。
 人にも同じことが言えます。
 これまで活躍していた場とは違う場所に「転移」することで、新しい価値が生まれる。
 そういえば、2014年に行われた「大組閣」もそういうコンセプトだったなと思います。
 この本を読みながら、思い浮かべたメンバーがいます。


 SKE48のチームK2の荒井優希さんです。


 僕は荒井優希さんが嫌いでした。
 いや、大嫌いでした。
 顔も苦手でしたし、喋り方も苦手でした。
 その根底にあるのは、彼女が持つ得体の知れなさ、分からなさだったのでは、と僕は思います。かつて、オリエンタルラジオがかつてラジオ番組で彼女のことを面白がっていましたが、僕は全く分かろうとしませんでした。
 公式ブログを月末にアップしまくるのも、自分のブログで調べものをする時にも邪魔でした。
 さらに「SKEBINGO!」での「ゴシップ好き」というキャラクターも番組が分かりやすくデフォルメしたことを差し引いても、好きになれませんでした。
 そして、「おしゆき」動画に関しても、一応、付き合いでいくつか見てみたものの、面白さが理解できずに見るのをストップしました。

  そんな僕の荒井優希さんの見方が変ったのは、2022年のお正月でした。

 たまたま、youtubeで「あなたへのおススメ」で荒井優希さんの動画が登場しました。
 それは東京女子プロレスにチャレンジする彼女の様子をまとめたものでした。
 何故、「たまたま」出てきたかを補足しておくと、実はプレロスが好きでして、新日本プロレスとスターダムというブシロード系列の団体を追っているからです。
 逆にノアやDDT、東京女子プロレスというサイバーエージェント系はあまり観ていませんでした。
 どれどれ、と思って再生すると、そこには僕の知らない荒井優希さんがいました。
 

 プロレス新人の女性が、ベテランのアジャコングがいるタッグに挑んでいく。 
 闘いの中で化粧はとれていき、髪も乱れ、表情もアイドルの時とは違う。
 しかし、その目の輝きはアイドル時代の彼女よりも惹かれるものがありました。
 プロレスに関して、「八百長だろ?」とおっしゃる方がいると思います。
 世界最大のプロレス団体WWEはスポーツエンターテイメントと称して、ストーリーがありハリウッド映画に携わった脚本家チームを入れていることを公表しています。
 じゃあ、何故、多くの人が会場に足を運び、世界中の人が配信で熱くなるのか?
 そこにある「痛み」や「感情」は本当のものだからではないか、と思います。
 本当は避ければ良い相手の技をわざわざ受け、会社からのプッシュを受ける同期や後輩へのジェラシーを感じる。この辺りの「感情」は、どこかアイドルと通じるものもあるかも知れません。

 気づけば僕は、荒井優希さんを応援していました。
 

 それは不思議な感覚でした。
 プロレスを観ていれば観ているほど、選手の「格」を意識させられます。 
 この選手はベテランだから「格」を落とさない方が団体的にいいから、新人には負けさせないだろうな、とか、この選手が負けるんだろうなあ、という予想をしてしまいます(逆にこの予想ができない試合が面白いんじゃないかと考えています。過去の試合では『中邑真輔対桜庭和志』とかですかね)。
 おそらく、プロレス歴の浅い、荒井優希さんが勝つ見込みは低い、でも、彼女に負けて欲しくない。
 相手の打撃や投げ技に表情を歪めながらも立ち向かう、しかし、最終的には彼女のチームは負けてしまいます。

 試合はおそらく30分もなかったと思いますが、僕の心は大きく動かされていました。

 

 「SKE48」というパッケージの中では、嫌悪感すら抱いたメンバーに何故、心を動かされているのか?
 「プロレス」という場に移すことで浮き上がってきたものは何か。
 荒井優希とはどんな人なのか?

2021年6月8日の彼女のアメブロを読んでみましょう。

 荒井優希 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 プロレス界の注目度とプレッシャー、自分に任されていることと練習量、アイドルの自分とプロレスラーの自分、様々な葛藤を感じながら、彼女はチャレンジしていたんですね。
 特に練習に対する姿勢のところとか、まさにSKE48イズムを感じますし、こういうのが自分は好きだったなあ、としみじみ思いました。
 アイドルとしての自分についての考えとプロレスという新しい場についての考えは、まさに「進化思考」における「転移」だと思います。

 彼女の努力は身を結び、見事に東京スポーツのプロレス大賞の新人賞を受賞します。ノミネートされた現役のプロレスラーたちをなぎ倒してです。個人的にはスターダムの上村さん(元バイトAKB)が来るかと思っていたので衝撃でした。

 「アイドル」という物差しで荒井優希さんを拒んでいましたが、それはたった一つの尺度であり、新しい尺度で見ることで全く違う魅力が見えてきた気がします。

 ううむ、これは今まで彼女について考えることをしていなかったんですが、いよいよ彼女について深掘りしていくタイミングが来たかも知れません。
 というわけで、2022年は荒井優希さんについて考える連載も開始したいと思います(6期生鎌田さんを考える連載も続ける予定です)。

※僕が心を動かされた動画はこちら!



 ※苦手だった鎌田菜月さんについて考えていった連載はこちら!

月刊 鎌田菜月について考える|栄、覚えていてくれ|note


2021年12月29日水曜日

すてきなわたしたちをつくるもの

 おまかせとカスタム


 ワシントン大学で客員研究員をしている栗原一貴さんが日本とアメリカの西海岸の人々を比較しながら、彼の所属する消極性研究会(SIGSHY)の研究とからめた「理想の国アメリカで凡庸化する私」の中でアメリカのカスタマイズ文化について語っています。
 たとえば、スターバックスのコーヒーやサブウェイのサンドウィッチ。
 それぞれの好みを尊重するために、カスタマイズというものがあり、日本の「おまかせ」とは違うと語っています。
 そして、アメリカでは個人の自主性が重んじられ、社会的な上下関係よりも優先させれるのでは、自分の論を語っていきます。
 それは、なるべく多くの人が不快感を抱いたり、自粛をしたりしなくて良いようにする空気作りがされたデザインのコミュニティが多いことについてです。
 彼の言葉を借りるならば「アメリカは空気が薄い」。
 そう、誰かの為に空気を読むのではなく、自分の考えを外に出してきちんと話し合える文化が(少なくとも彼の周りには)あるそうです。


 先日、吉田恵輔監督の映画最新作「空白」を観ました。
 自分の正義を信じて疑わない強引な人間たちと、自分の心のうちにあるものが上手く伝えられなかったり、そもそも上下関係に萎縮していえなかったりする人間の対比が作品の中に描かれていました。
 劇中、主人公二人のうち二人は、社会的なバッシングを受けます。
 それに対して、身近な人物が「これは無罪だから、駅前とかでビラをまこう!」と宣言し、主人公が「いや、いいですから…」と言うにも関わらず、どんどん運動を始めてしまいます。先ほど挙げたアメリカの「カスタム」文化の真逆、「おまかせ」の物凄く悪い例として作中で機能してしまっているのではないか、と思います。
 「言いたいことがあるなら、ハッキリ言えばいい!」と観ていて思う方もいるかも知れませんが、社会的な上下関係や親子関係が絡んでくるとなかなか難しいところが、まだあるのかも知れません。

 SKE48では、どうでしょう?
 かつての先輩後輩間の上下関係は非常に大きいものがあったと僕は感じます。
 たとえば、1たす1たす1は3じゃないよの3期生集合回の動画なんかでは、当時の1期生たちの厳しさについて語られていました。
 この厳しさは、当時、AKB48に追いつき追い抜くためには、公演などのパフォーマンスで差別化をするという牧野アンナ先生の意図(映画「アイドルの涙」参照)があったからこそだと思います。
 ただ、これが悪く作用してしまった結果、一部の先輩メンバーが「怖い先輩」になってしまうことになりました。いや、引き受けてもらうことになったと書いた方が良いかもしれません。
 体育会系が好きな方は、それでも良いかも知れませんが、先輩が言うことは疑問が多少あっても守るというのは思考停止になって、完全に「おまかせ」状態なんじゃないかな、という疑問もわいてきます(繰り返し書きますが、そういうのが好きな方はごめんなさい)。
 かといって、反論を言うことも勇気がいりますし、関係が壊れるかも知れません。
 それなら、どういった環境づくりをしていけば良いでしょう?

 その答えを見せてくれたのは、SKE48の6期生、鎌田菜月さんでした。
 彼女は先日行われた6期生がリーダーを務めるユニット別の対抗戦で、セットリスト作りについてある工夫をしました。
 まずは、SKE48公式チャンネルに挙げられた「アフタートーク」動画の7分30秒頃から9分頃までを鎌田さんの発言に注目してご覧ください。


 動画内でユニットへの希望について、下記の2点を挙げています。

① みんなに耳をつけたい

② 1曲目はみんなで立ちたい

 さらに、「最後まで本人たちの意志をなるべく優先しました」と鎌田さんは語っていますね。
 実はTwitterのスペース機能を使って、公演が終わった翌日の夜ぐらいにユニット公演のセットリストについて熱く語ってくれていたんですが、アーカイブに残らないことを忘れていて、まあ、聴くだけ聴いておいてまたブログに書く時に聴き返せば良いや、とゆるーく聴いていたんですが、その中でも当初選んでいた曲よりも、メンバーたちの希望に沿って決めていったということを語っていましたね(もし、記録されている方がいらっしゃったら、是非、再度ご確認ください)。

 この鎌田さんの方針、後輩達はどう感じていたんでしょうか?
 まずは、平野桃菜さんのアメブロを読んでみましょう。

平野百菜♪ユニット公演 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ううむ、まずはグループラインでみんなから意見を集め、そこで言いにくかったら、個人の方に連絡してくれても良いという二段階の意見方法で、発言への抵抗感を減らしてくれていますね。
 「みんなに気をつかって」と後輩が感じるぐらいですから、きっと言葉選びなどにも配慮があったのではないかと思います。
 そして、普段はチームも期も違うメンバーたちが、同じ目標に向けて進む時に、「おまかせ」ではなく「カスタマイズ」をみんなでしていくことで、素晴らしいセットリストとパフォーマンスが生まれたのではないか、と思っています。

 これまで鎌田さんはどちらかというとソロプレイヤー的に活躍していくタイプという見方を僕はしていました。しかし、今回のユニット曲特別公演を経て、僕の中で一つの価値転倒が起こりました。
 それは、ひょっとすると、彼女は新しいタイプのリーダー適正があるのではないかということです。


 丁度、今朝、文庫版の「ナナメの夕暮れ」(若林正恭著)を読み終わったんですが、文庫版のために書き下ろされた部分で、オードリーの若林さんは、自分より若い人たちに示しをつけるようなスタンスで仕事をしていたことが少しだけ触れられます。しかし、一緒に仕事をして成長するのは後輩ではなく自分だ、ということに気づき、人見知りで世の中で良いとされているものを疑っていた自分のような人が喋りやすくなる、楽しんでもらえる、そんな雰囲気を作っていきたい、考えを変えたるようになったと書いていました。
 そのスタンスの根本には、芸能界にうまく馴染めなかった昔の自分の傷があったとも書かれていました。

 完全にここからは、僕の推測ですが、鎌田さんにもかつて世の中やカギ括弧付きの「SKE48」から受けた傷があったのかも知れません。この連載の第1回で書きましたが、僕は鎌田さんが嫌いでした。何故なら、5期生までのSKE48メンバーとは、全く違う雰囲気を持ったメンバーだったからです。ひょっとすると、SKE48の文化と馴染めない部分もあったかも知れません。
 あくまで僕の推測です。繰り返し書いておきます。
 

 ただ、これからのSKE48を作っていく上で、彼女のような価値観のリーダーがいてくれたら、きっとより良い「カスタム」がセットリストだけでなく、グループにも生まれるのではないか、と思っています。
 2021年の最後に、鎌田さんの新しい魅力を感じることが出来ましたが、2022年はいったいどんな一面を見せてくれるのか、はたしてこの月一連載はいつまで続けるのか、僕にも分かりませんが、1年以上見ていても、新しい発見があるので、きっとまだ連載は続いていくと思います。


2021年12月26日日曜日

水を運べる人

また守ることと戦うことジレンマは終わらない

 元サッカー日本代表の鈴木啓太さんは、現在、アスリートの腸内環境を研究開発する企業の経営者をしています。恥ずかしながら、サッカーはあまり詳しくはないんですが、あるビジネスサイトで彼の紹介があってから、彼のことが気になり始めました。
 彼のyoutubeチャンネルをチェックしていると、中村俊輔選手との対談動画がありました。
 その中で、オシムジャパン時代の話が出てきまして、オシム監督が求めるものとして、「水を運べる人」という表現が登場します。
 簡単に言葉の意味を説明すると、「点を取るために献身的に守備に周って相手のボールを奪い、パスの出し手になる選手」であるということです。
 いや、そんなことかよ、と思われるかも知れませんが、鈴木啓太さんと中村俊輔選手の対談を聞いていると、一番フィールドで動かなければいけないし、ベンチでも選手を鼓舞できる存在、チームのカラー作りにも重要になってくるということが見えてきます(実際に中村俊輔選手の話を聞いていると後々のキャリアにも影響しているのではと感じます)。

 SKE48の歴史の中で「水を運べる人」と言うと、皆さんは誰を思い浮かべるでしょう?

 僕が思い浮かべたのは、7期生の片岡成美さんでした。
 彼女といえば、劇場公演でのスクランブル出演を思い浮かべる方が多いかも知れません。選抜メンバーたちが外のメディアで活躍する中、劇場公演という秋元康の言葉を借りるならば「戻れる場所」をずっと守ってきました。彼女がいるから安心して攻めていける。もし、トラブルがあっても彼女が助けてくれる。そんな頼もしさが彼女にはあったのかも知れません。
 しかし、それはまだ表層的な理解のような気がします。
 彼女のことを理解していく為に、公式ブログを洗おうと思ったんですが、残念なことにもう残っていません。
 そこで、メンバーの目から見た彼女の姿をヒントに考えていくことにしました。
 

 まずは、2018年3月16日の彼女の生誕祭の手紙を読んでみましょう。
「なるぴーへ

 お誕生日おめでとう。

 まさか、私がお手紙を書かせてもらえるとは思ってなかったし、なるぴーもビックリすると思います。

 でも、きっとなるぴーのファンの皆さんがなるぴーのことを思いながら決めたことだと思うので、私も思いを込めてこの手紙を書きます。

 なるぴーは歌もダンスもしっかりできて、普段はとっても静かで、大人しくて、お利口な子の印象です。よく言う、手のかからない子って感じかな。
 
 急なアンダー出演にもよく遭遇してるけど、しっかりとパフォーマンスする姿は頼もしいなと思っています。

 ただ一つ、とても気になっていることがあります。なるぴーがチームK2に昇格してどんな思いでいるのか、凄く気になっています。

 大人しいし、人見知りなのかな。あまり自分から先輩に話しかけるタイプではないのは凄くわかるから、賑やかな先輩が多いチームK2でどんな風に輪に入ったらいいのかなって、もしかしたら思ったりするのかなって。

 よくファンの方にも『なるぴーをよろしく』『なるぴー大人しいからたくさん話しかけて』と声をかけられます。私が話しかけてみると、いつも返ってくる言葉は『はい』まだ遠慮がちなのかな?って思いました。

 でも、そんな『はい』しか言わないなるぴーが少し前に公演でちょっかいをかけたら無邪気な顔を見せてくれました。それからは目が合う度に思いっきり笑ってくれるようになった気がしてます。私にはそれが凄く嬉しいです。

 正直、私はあんまり自ら後輩に声をかけません。先輩から声をかけるのは簡単だけど、後輩自ら勇気を出して絡みに行くのがその子自身のためにもなるって思うの。私も先輩に話しかけられなくて、たくさん後悔したからこそ思うことです。

 だから、K2に昇格してきた後輩は基本、そんな感じで来るのを待ちます。こっちゃんやあやめろもそう。二人も最初大人しかったけど、今ではたくさん喋ってます。だから、なるぴーにも自分の殻を破って、頑張って先輩に自分から絡んでほしいと思う。

 いきなりは難しいと思う。

 そんななるぴーに朗報。

 チームK2はプライベートで遊ぶこともあるチームです。去年の春にはピクニックに行きました。だから、今年もピクニックに行こう!

 みんなで担当を振り分けたりして、ご飯持ち寄って、鬼ごっこしたり、ドッチボールしたりして1日を過ごすの。だから時間をみつけてみんなで行こうね。

 人数の多いチームK2は時には競争しなくちゃ勝ち取れない椅子があります。ポテンシャルが高いなるぴーには闘争心を持って頑張ってほしいです。

 自由に楽しむなるぴーの姿が見れるのを楽しみにしてます。

 お誕生日おめでとう。

 チームK2リーダー・大場美奈より」

 大場美奈という人は、本当に観察力や洞察力が高いなと思わされる手紙ですね。
 新しく来た仲間にウェルカムの態勢を作り、彼女が先輩たちにアプローチしやすい環境を作ろうとしているのが、手紙からも分かります。
 この大場美奈の姿勢は、すぐになるぴーにも浸透していきます。
 それが分かるのが、2018年11月8日に行われた8期生の大芝りんかへ送った手紙です。

「りんかたんへ

 お誕生日おめでとう。
 
 SKEに入ってから好きになった先輩や、どんな先輩になりたいかというMCのお題で私の名前を挙げてくれたことがあるりんかたん。こんなコミュ障代表みたいな私をフレンドリーな先輩だと言ってくれるのはりんかたんだけです。

 出会ってもうすぐ2年。入った時期は違うけど、一緒に研究生として活動してた時に仲良くなって、昇格した今、K2の中では一番一緒にいる時期が長いよね。
 
 何事にも積極的というわけではないけど、常に自分の考えを持っていて、周りに流されない、意外としっかりしてて、行動もある、まだちょっとよくわからない部分もあるけど、言葉では表しがたい魅力をたくさん持っているメンバーだと思っています。

 昇格したばっかりの時は絶対不安でいっぱいだったと思うけど、最近二人で「K2楽しいね」って話せるぐらいになったよね。

 先輩が可愛かった話とか『今日この先輩と写真撮った』とか『この曲で、ここでこの先輩と絡んだ』とかお互い報告し合う時間はとっても楽しいし、りんかたんが楽しそうにしている姿を見るのも私の人生の楽しみの一つです。

 昇格発表があった時は私は驚いたけど、今りんかたんが楽しめているのは他の何でもなく、りんかたんの努力の結果だと思うし、素直に尊敬しています。

 りんかたんは覚えているかわからないけど、まだ二人とも研究生だった時、『同期や先輩に言えないことなどもしあったら、よければ相談してください。答えが出ないこともあるかもしれないけど、りんかも一緒に悩みます』って連絡してくれたことがあったよね。私はそれが今でも忘れられません。

 私もりんかたんが困った時は支えたいです。
 もっと私を頼ってほしい。

 K2の8期生はもうすぐりんかたんだけになってしまうけど、私が同期のような一緒に安心できる存在になれるように頑張るね。

 今回お手紙を書かせてくださった生誕委員の皆さん、ありがとうございました。

 素敵な1年になりますように。

 片岡成美より」
 
 研究生時代に自分に苦楽を共にした後輩へ、今度は先輩として「もっと私を頼ってほしい」と語れる態勢が彼女の中に生まれていったのではないかと思います。
 そして、研究生だった8期の後輩たちからすれば、7期で研究生に残った先輩たちは、先輩という要素だけではなく、どんどん先にアンダーに出て結果を出していくロールモデルだったのではと僕は思います。
 もう一通、8期生の後輩になるぴーが送った手紙を読んでみましょう。
 2018年10月17日の石黒友月の生誕祭で読まれた手紙です。

「ゆづへ

 15歳のお誕生日おめでとう。

 ゆづにとってこの1年はどんな1年でしたか?

 ライバルでもあり、仲間でもあったメンバーの卒業が続き、きっと不安な気持ちでいっぱいだったよね。

 『青春ガールズ』公演の他に各公演のバックダンサーや一人MC、ときにはアンダーにも出演し、必死にポジションを覚えてる姿をよく見かけたので、チームSへの昇格が決まった時、私も自分のことのように嬉しかったです。

 でも最近はゆづを見て、色んなことを感じています。昇格したからには遠慮せず、でも初心を忘れず、正規メンバーとしての自覚をもっと持っていってほしいっていうのが本音です。

 ゆづはもっともっとできる。ずっと近くで見てきた私が言うんだから間違いないです。

 SKEに入って来たばかりの時、なかなか研究生公演に出れなくて悔しいはずなのに、毎回見学に来て、反省会では意見を言ってくれて、ケータリングは出演メンバーじゃないからってどれだけおかずが余っていても、みんなが何回も『食べなよ』って言っても白米だけを食べて帰って行ったゆづ。あの時のゆづがとってもかっこよくて、私は好きでした。

 先日行われたリバイバル公演や昇格してからのS公演でたくさんの先輩にアドバイスをもらったと思います。

 もし、今の自分に満足してるなら、それは間違ってるよ。同期も多くて公演に出れる機会も多いチームだからこそ難しいかもしれないけど、楽しんでるだけじゃ簡単に上には行けないと思う。

 選ばれたことに感謝することと、選ばれたことに満足するのは全く違うこと。ときにはキラキラスマイルを忘れることがあってもいいんじゃないかな。

 頑張ったかどうかは自分じゃなくて、他人が決めること。私もそうだけど、自分が思ってる以上にもっともっと努力しないといけないと思います。

 ライバルであり仲間。そう言えるようなメンバーがチームSでもたくさんできたらいいね。

 私もゆづに負けないように頑張ります。

 今回お手紙を書かせてくれた生誕員の皆さん、ありがとうございます。

 入ってくる時期も年も違って、一緒に研究生として活動する期間も短かったけど、今も気づけば一緒にいて、色んな話が出来る関係でいられてとても嬉しいです。

 改めてお誕生日おめでとう。素敵な1年になりますように。

 チームK2片岡成美」
 
 昔からSKE48を応援している方なら、ハッとする言葉が手紙の中に隠されていたんじゃないでしょうか?
 そう1期生のあのメンバーの言葉ですね。
 石黒友月という人のポテンシャルを傍で見ているからこそ、まだまだ共に頑張ってほしい、そんな思いが伝わってくる素敵な手紙です。
 後輩たちの活力になるようなメッセージを送れる彼女ですが、そんな彼女を見ていて、同じようにポテンシャルを感じ、「劇場」からその才能を飛び出して戦ってほしいと願うメンバーもいました。
 4期生、都築里佳です。
 2019年3月14日に行われた片岡成美生誕祭での手紙を読んでみましょう。

「片岡成美ちゃんへ

 まずは16歳のお誕生日おめでとう。

 そして15歳の1年はどんな1年でしたか?きっと今まで以上に色んなもどかしい思いをしてきたんじゃないかな。そんなたくさんの思いが溜まりに溜まって出た言葉。

 『何かきっかけがないと劇場だけの人から抜け出せない』

 なるぴーがそうブログで綴っていたのを見た時に昔の自分と何か重なる部分が見えました。

 正直なるぴーみたいに他のチームの公演のサポートメンバーとして出演し続けていたり、たくさんのスクランブルをこなしたりしてきたわけではないけれど、私もずっと劇場だけの人でした。

 歌って踊ることが好きで、SKEに入ったし、正直昔は1チーム16人制だったし、今よりチームでの公演も多かったからそれで満足してた時もあった。

 だけど、そんな中で他の同期や後輩が色々なことに選ばれたりしていて、それが本当に悔しいのにどうしたらいいのかわからなくて心の中でずっともがいているような日々でした。

 だけど、そんな中で他の同期や後輩が色々なことに選ばれたりしていて、それが本当に悔しいのにどうしたらいいのかわからなくて心の中でずっともがいているような日々でした。

 そんな過去の自分と重なるこそなるぴーに言いたいことがあります。なるぴーはSKEのメンバーとして何がしたいですか?将来こうなりたいという明確なビジョンはありますか?何かから抜け出すにはもちろんきっかけも必要だけど、自分が何をやりたいのか、そしてどうなりたいのか明確に意思を持って言葉にして行動することが大事なんじゃないかなと私は思います。

 劇場だけの人から抜け出したいなら劇場以外の物事で『片岡成美と言えば』というイメージを持たせられるようにしなくちゃいけない。私の場合はそれが声優で、何を言われようとも、何度叩かれようともずっと諦めずに『声優になりたい、声優のお仕事がしたい』という言葉にし続けていたから私は声優のお仕事のチャンスをファンの方と一緒に掴み取ることができた。1度だけじゃなく2度も。だから、なるぴーも『片岡成美=これ』っていうのをしっかりと見つけてほしい。

 そして、そのために何をするべきか、しっかり見極めて、見定めて、これからのSKE人生を歩んで欲しいです。

 簡単なことじゃないし、言ったところでって不安に思うかもしれない。けど、それをみつけること、行動に移すことが現状を打破するきっかけに必ずなるし、何よりもなるぴー推しのファンの方は絶対にばるぴーの言葉をちゃんと聞いてくれるし、ちゃんと見ているよ。

 だから、絶対に諦めないで。あなたはここで腐っていい人ではありません。今までしてきた努力、悔しい思い、そして何よりなるぴーのことを応援してくれているファンの方の声援やパワー全部をこれからの活動への原動力に変えて、16歳の1年気持ち新たに前を向いて突っ走って欲しいです。

 頼りにならないかもしれないけど、何かあったら話聞くからいつでも連絡してね。

 なるぴーが更に輝ける1年であることを祈っています。

 本当に大好きだよ!

 4期生なのになるぴーにいじられ呼び捨てにされるぴよすこと都築里佳より。

 P.S 
  
 今回私にお手紙を書く機会をくださった生誕実行委員会の皆様、本当にありがとうございました。

 なるぴーのこと、絶対に支えてあげてくださいね。」

 ぴよすが綴った「あなたはここで腐っていい人間ではありません」という言葉の重み。
 当時、同じことを僕も感じていました。
 どうか、彼女には報われて欲しい。
 その為にも選抜メンバーのように外で勝負するチャンスを、運営は彼女に与えて欲しいという思いもありました。個人的には、大喜利が強そうと思っていました。
 
 2019年12月15日、彼女はSKE48からの卒業を発表します。
 しかし、ここから運命の悪戯が彼女にふりかかってきます。
 そう、新型コロナウイルスによるSKE48自体の活動の休止です。

 ですが、彼女はこの停まっている時間も無駄にはしません。
 秘書検定の取得をめざします。

 
 決して止まらずに前に進み続ける姿勢。それは、他人の為に運んでいた水を少しずつ自分の為に運び続けてきたのもあるかも知れません。

 2021年1月19日に行われた彼女の卒業公演では3枚の手紙が読まれました(本来は2020年12月29日を予定していましたが、延期)。
 先輩、同期、後輩という3名からの手紙で、なるぴーが期を超えて愛されていることが分かります。
 
 まずは、後輩である坂本真凛ちゃんの手紙から。
「なるぴーさんへ

 私がなるぴーさんと初めて出会ったのは、まだお互いがSKEに加入していなかった6年前。趣味の話をするアプリで『SKE好きな人話しましょう』という話題に飛びついてきたのがなるぴーさんでした。
 
 その頃知り合っていたことはSKEに入ってから後に発覚したことだけど、こうしてなるぴーさんと出会えていたのは必然的なことだったのかなと思います。

 なるぴーさんは後輩のことを凄く気にかけてくれていて、一緒に研究生公演をしていた時に先輩だったほののさん、愛菜さんと3人で色々なことを教えてくれました。

 早々と昇格した同期もいたのに私はアンダーとしてなかなか公演に出演することができなかった頃、当時研究生だったメンバー数人に『スタッフさんからこう思われるてるからこうした方がいいよ、やればできるメンバーだと思うから伝えているんだよ』というようなことを連絡してくれた時がありましたよね。

 いつもただただ騒いで一緒に馬鹿なことばかりやっていたので、こんなに後輩のことを見てくれていたんだなって凄く嬉しかったし、公演にたくさん出演しているなるぴーさんからの言葉だからこそ凄く心に響くものがありました。

 それから一緒に公演に出演し、行動を共にする機会が増えるにつれどんどん仲良くなっていて、毎日メールを送ったり、電話をしたりしましたね。

 その話の内容は『映像倉庫のここを見て!』とか、ほとんどがSKEを中心としたAKBグループのことばっかり。今思うと6年前と何も変わってないね。
 
 今まで出会った人の中で私にとってなるぴーさんは一番何でも話したくなる存在で、なるぴーさんと出会えて私は本当に幸せです。

 なるぴーさんはグループを離れることになるけど、新しい道に進んでもなるぴーさんらしさを忘れずに真っすぐ頑張ってください。

 おばあちゃんになっても一緒に喫茶店でモーニング食べようね。

 卒業おめでとうございます。

 坂本真凛より」

 先ほどの8期生二人への手紙を含めて、後輩達へなるぴーが与えた影響は大きかったのではと思います。それは本当に表には出にくいメンバー間で共有されていることで、こうして手紙として残っていることで、僕らはその関係に間接的に触れることができます。
 きっと僕らが知らないなるぴーの活躍がまだまだ眠っているのではないか、と思います。

 次は、同じく2021年1月19日の彼女の卒業公演で読まれた末永桜花さんからの手紙を読んでみましょう。

「なるぴーへ

 約6年間本当にお疲れ様でした。

 一緒に活動を続けていく中でなるぴーからは本当にたくさんのことを学びました。

 加入当初のなるぴーは同期の中で当時中学生だったメンバーと若い子グループにいたのでほとんど接する機会はなかったけれど、数か月後に開催された選抜総選挙のリハーサル期間がきっかけで1日で驚くほどに心の距離が縮まり、お互いのホテルの部屋を行き来するぐらい仲良くなったことを今でも忘れません。こんなに仲良くなれるなんて想像もしてませんでした。

 なるぴーは加入当初から自分が今何をするべきなのかをしっかりと理解していて、同期の中でも早くからバックダンサーやアンダーとしてたくさん活躍をし、シアターの女神として劇場でキラキラと輝き、頑張っている姿はとても素敵で、『私も頑張ろう』といつも思わせてくれました。

 あの頃二人で一緒に公演に出演することがお互いの目標のひとつでしたね。

 なるぴーが私に『こことここを二人で覚えれば一緒に出られるかも』などと色々と考えて教えてくれて、どちらが年上かわからないぐらいしっかりとしていて、ある日私が困った時に颯爽と現れてスカッと解決してくれた日のことを一生忘れません。

 どんな時も変わらない態度で接してくれて、励ましてくれて、信じていてくれて、本当になるぴーは私の大切な恩人でもあります。

 7D2としてAKB48シアターにて出張公演が決まった時、そのステージに私たち二人は立つことができず、出張公演の当日に『今頃みんなAKBの劇場で公演をしているんだよね。私たちも出たかったね』と連絡を取っていましたね。

 あの時は本当に悔しくて、悲しくて、『二人でもっと頑張ろう』と励まし合いましたね。

 そして研究生公演の時も私たちは固定メンバーではなく、2回に1回しか出演ができない交代制のメンバーだったので、同期でのライブイベントにもどちらかが欠けていることが多く、なかなか一緒に出演することができなくて一緒に悔しい思いをしたけれど、でもなるぴーはそこで諦めず、頑張っていたのを私はずっとそばで見てきたからこそ私も一緒に諦めずに頑張る力をもらうことができました。

 どんな時でも自ら『やります!覚えます!』と挙手をしたり、様々なことに挑戦していく姿はとてもかっこよくて、一生懸命前に進もうとするなるぴーは本当に強くて素敵だと思ってました。

 本当に尊敬できる大好きななるぴー。あの頃の様々な経験は確実に私たちを強くし、今なら『あの頃の経験は無駄ではなかったね』と笑いながら話すことができるようになりましたね。

 そして、舞台AKB49の時、たくさんアンダーに出演させていただけて、その月1ヶ月全ての『ラムネの飲み方』公演に出演することができて、『全部一緒に出演できたね』と一緒に喜んだ日のこと、今でも素敵な思い出です。

 今も昔も変わらない態度で接してくれて、真夏の暑さや真冬の寒さも忘れるくらいひたすら二人で笑いながら、一緒に歩いて帰った時間は本当に楽しくて大好きな時間でした。

 そして、今年の初めに私のソロコンサートに出演してもらうことが決まった時、なるぴーの出番のレッスンは先に終わっていたにも関わらず、ずっと私のリハーサルが終わるまで夜遅くまで一人でそばで見守ってくれたこと、本当に嬉しくて心強かったです。

 一人でとても心細かっただけにその場にいてくれるだけでもそれだけでは終わらず、その日に泊まったホテルでもお部屋まで来てくれたたくさんお話をしてくれましたね。

 あの時期、なるぴーにはチームK2での大富豪ライブもあり覚えなくてはならないことが沢山あったのに、その大変さを私には一切見せずに私のことを支え続けてくれたなるぴーの大きな優しさは今でも感謝しかありません。

 なるぴーは私がどんな状況の時でも変わらずに仲良くしてくれた数少ない大切なメンバーです。

 ずっとそばで支えてくれたなるぴーには、一言で言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。

 なるぴーと私はチームが違うため一緒に活動をする機会が減ってしまいましたが、それでも仲良くしてくれて、色々誘ってくれたり、連絡を取り続けて一緒にお出かけできる仲でいられて本当に私は幸せです。

 こんな私と仲良くしてくれて、たくさん支えてくれて、本当にありがとう。

 SKE48を卒業してもずっとずっと変わらず仲良しでいられたらとっても嬉しいです。

 今回私にお手紙を書く機会をくださったなるぴーぽーの皆様、本当にありがとうございました。

 なるぴー、約6年間本当にお疲れ様でした。なるぴーと同期として出会えたこと、一緒に活動できたこと、本当に幸せでした。
 
 なるぴーが卒業したこれからの未来が明るく幸せに満ちた人生でありますように。

 SKE48チームE・末永桜花より」

 ちなみに、この日のことを書いたおーちゃんのブログも良いのでこちらも合わせてどうぞ。

 どちらも読んで、僕は思わず号泣してしまいました。
 映画「アルプススタンドのはしの方」という野球のスタンドで行われる映画に登場するすぐには報われないとしても「しょうがない」と諦めずに、努力を続けることで未来は変わるということを思い出しました。
 そして、おーちゃんのソロコンサートを成功させる為によりそうなるぴーの姿勢が本当に素敵ですね。SKE48という青春を走り抜けた者同士だから分かる悔しさや嬉しさの積み重ねが、手紙に表されていて好きな手紙の一つです。

 最後に紹介するのは、最初に紹介した手紙を書いた大場美奈です。
 「手のかからい子」という印象だったなるぴーは、どう変化していったのか、どう成長したのか、みなるんの言葉で比べてみましょう。

「なるぴーへ

 卒業おめでとう。
 
 なるぴーが卒業を決めた時から随分と時間が経ってしまいました。

 でも、その間もなるぴーはSKE48のために率先してSKE48を支えてくれようとしていたこと、知ってます。私が言うのはおかしいけど、本当にありがとう。

 正直、卒業発表から時が経っているから、このままなるぴーはSKE48にいるんじゃないかなって途中から思い始めていたけど、卒業公演でこの手紙を読んでいるってことは本当に卒業する日が来たんだね。

 口数が多くないなるぴーだけど、楽しいことが大好きで、話すことも大好きで、いつも私たちがうるさくしている楽屋に一緒にいて、バカみたいなことをしている私たちを見て楽しそうに笑ってるなるぴーを見るとなんだか安心します。

 いつも挨拶を絶対しようって決めてるからか、江籠ちゃんに連れて来てもらって挨拶してきたり、不思議なタイミングで挨拶してくるけど、必ず挨拶しようっ思ってるんだなって伝わってくるから私は凄く嬉しかったよ。ありがとう。

 なるぴーといえば劇場公演。今までどれだけ助けてもらったか私たちメンバーはもちろん、スタッフさんにとってもなるぴーだからこそ任せられるって皆が頼りにしてました。

 でも、それってなるぴーにとっては負担だったかなって。どんなに先輩だってつらくて泣いたりするけど、なるぴーは泣いたり弱音を吐く姿を全然見せたことがないから大丈夫かなって。仲のいいメンバーには見せられていたのかな?どっちにしてもなるぴーがステージ裏で努力して頑張ってくれたからK2だけじゃなく、SKEの公演が支えてもらえていたなと思います。

 公演って凄く楽しい分、大変なこともいっぱいあります。それを1時間前に寝てたの起こされて呼ばれて新ポジ出たり、普通のメンバーじゃ怖くて絶対できないことを頑張ってくれてました。

 なるぴーが努力して積み上げてきた信頼は他の人が簡単に真似できるレベルじゃありません。なるぴーのような存在にはなりたくてもなれません。10年以上やっている私も絶対にかないません。

 この先、つらいことがあった時はここでのことを思いだしてみて欲しいです。1時間前に来て新ポジ覚えて、この劇場を満員のファンの人達を不安な思いにさせず楽しい思いにさせられることができる子が片岡成美です。今までやってきたことを誇りに思って、自信に変えてください。そしたら努力ができるなるぴーは何でもできると思います。

 離れるのは寂しいけど、なるぴーがやりたいことをやって、幸せだって思えることが一番です。

 SKE48に入って出会えた私たちは一生の仲間です。何か困ったことがあったら私たちを頼ってね。

 なるぴーがこれから先、幸せになれることを願ってます。

 そしてSKE48に来て、チームK2に入ってくれてありがとう。
 
 チームK2リーダー・大場美奈より」

 「信頼」、なるぴーを表す時にしっくりくる言葉があるとしたら、これかも知れません。
 彼女なら安心して任せられる、彼女なら挑戦してくれるはず、何故ならこれまで彼女が乗り越えてきたことを知っているから。
 しかし、それはみなるんの手紙にもあるように、彼女にとって「負担」にもきっとなっていたと思います。「信頼」があるからこそ、緊急時も任せられる。でも、それは運営の方にとっては安全ですが、彼女にとってはどうなのか?
 卒業公演で踊った「眼差しサヨナラ」や「それでも好きだよ」では、SKE48やファンの皆さんへの別れの気持ちと感謝が込められたセットリストだったのではないか、彼女なりの最後のメッセージではと僕は解釈しています。
 彼女が卒業した日、先輩、同期、後輩、様々なメンバーがSNSで彼女への感謝を綴りました。
 きっと、彼女が運んだ水が、多くのメンバーの心の渇きを潤していたんだと僕は思います。

 2021年12月26日現在、SKE48の劇場公演の人数は元の人数に戻りつつあります。
 研究生たちの昇格も決まり、11期生のオーディションも始まります。
 これから誰が「水を運ぶ人」になるでしょうか。
 そして、「水を運ぶ人」のまま、外に打って出られるように運営の方々がシステムづくりをしていけるでしょうか?
 我々はそんなメンバーに何を返してあげられるでしょうか?

 SKE48に変革が起き、劇場が再び動きだした年の最後の週末。なるぴーのことを思い出しながら、過ごしたいと思います。

2021年12月20日月曜日

SKE48 新世代コンサート2021の感想

さあ、はじめよう僕らの未来を勝ち取る為に


はじめに


 本日、2021年12月19日は中野サンプラザホールでSKE48の8期生、ドラフト3期生、9期生、10期生による新世代コンサートが行われました。
 思えば今年の4月に乃木坂46の4期生のみライブが(5月には3期生ライブ)、8月にNMB48の次世代コンサートが行われ、SKE48にもそろそろそういう試みが来てほしいところでした。
 
 いつものコンサートの感想でしたら、1曲1曲の感想を書いて行くところなんですが、僕のライブ中のメモを見ると、ひたすら「301スゲエ!」とか「るーちゃん、ひな乃、301の3すくみ」とかばっかりなので、少しカメラを引いて書いていきたいと思います。


① セットリストが素晴らしかった


 ライブのセットリストに関しては、過去の良いライブの良いところを抽出して、今のメンバーでアップデートしていく感じで良かったですね。
 特に対決ブロックが凄く良くて、2018年春のガイシコンサートの対決ブロックを思い出す演出でしてね。僕はあのライブの対決ブロックが凄く好きだったので、まさか、若手コンで見られるとは、という嬉しさがありました(1曲目から4曲目が爽やかな曲多めで始まったので、より対決ブロックが際立つ感じがしました)。
 板の上で白黒つけようじゃないか、という演出がSKE48っぽくて好きです。
 しかも、選曲も良くてですね。
 まさかの「根も葉もRumor」のイントロがかかった時は、鳥肌が出ましたよ。
 この曲がAKB48からリリースされた時、「これをSKE48で見たかったんだよなあ」という思いがあったので、まさか若手メンバーたちで見られるとは!
 センターを務めた林美澪ちゃんのパフォーマンスが凄まじく、思わず「こういうのが観たかったんだよ!」とモニター越しに叫んでいました。
 これに対抗する形でUZAを踊る青海さんたちもカッコ良かったですね。こちらの赤堀さんが抜群に似合っていて、「らしくないね」を踊りたかったエピソードを含めて良かったです。
 あと、五十嵐早香推しの僕としては、パフォーマンス中に応援してる早香先生の荒ぶる感じが「ダンケシェーン」の松井玲奈を彷彿とさせて良かったです。

② なーやんが光る


 メンバーで一番印象に残っているのが、なーやんこと、竹内ななみさんの「スルー・ザ・ナイト」衣装とパフォーマンスです。もう彼女は向こう30年ぐらい免税してあげて欲しいです。
 いや、真面目に他の曲のパフォーマンスを観ても、目を惹きつけられました。
 爽やかも色気のある曲もどっちもいける、彼女のポテンシャルをガンガンに感じました。
 MCで2列目に居る時も、メンバーの話に頷いたり、みんなが「アイドル頑張ろう」みたいな時の表情も良かったです。

③ 佐藤佳穂というファンタジスタ


 かつて「16人姉妹」の歌でも自分のキャラクター性について自己分析的に表現していましたが、ファンが期待しているさとかほと、表現者としてのさとかほ、どちらも楽しめるコンサートだと思いましてね。
 「長い夢のラビリンス」での普段の彼女とは違う感じの表情のギャップに持っていかれそうになりました。ううむ、彼女の沼は、底が見えているかと思って足をつっこむと一気に飲み込まれそうだと改めて思いました。
 

④ ユニットブロックも名曲ぞろい


 ライブの見所の一つとしてユニットブロックがあるんですが、今回はメンバーがいつもより限定されるからこそ、「この曲のテイストならこのメンバー」というのが固定しない形で選曲ができるのではないか、と思います。
 先ほど挙げた「スルー・ザ・ナイト」はもう、NHKプレミアム「新・映像の世紀」に残していくとして、僕が惹かれたのは10期生の青木莉樺と伊藤実希コンビの「渚のイメージ」です。
 波の音がし始めた時は、「そうか、次は水着曲だな、ワクワク」と思っていたんですが、アコギのメロディーが。そう青木さんが演奏するギターです。いやあ、だーすーのソロコンサートの時に「渚のイメージ」のアコギ版が聴いてみたかったなあ、と思っていたんですが、青木さんなら出来るということを忘れていました。
 伊藤さんの歌声も良くてですね。「渚のイメージ」の世界観とも非常にあっていたなあ、と思います。
 そして、バキバキに踊れる林美澪さんが、あえて「静」の表現に挑んだ前田敦子さんソロ曲の「Flower」。1歩1歩進みながら歌うところが凄く良かったですね。こういう競技でもちゃんと得点を出しますよ、というところが凄かったです。
 あと、「奇跡は間に合わない」の4人は、衣装ともばっちり合っていましたね。
 しかも一人一人の王子様の個性が違っていて、衣装や身のこなしに差が出て来てそれがまた面白いんですよね。個人的には荒野さんの王子が素敵でした。

⑤ 最近ブログで書いたメンバーがどうしても気になる。


 たとえば、ももたんの元気いっぱいな詩人ダンスや、いとみきちゃんのクリスマス仕様のパレオでのメリハリが効いたダンス。怒った演技が新鮮なよこにゃん、ユニットブロック以外でも大事なポジションを沢山あたえられていた青木さん。昇格のスピーチでも笑顔を絶やさなかった澤田奏音さん(青空の時も笑顔がちょっと離れたポジションからも光ってましたね)。あと、西井さんも凄くダンスが光っていて気になりました。中坂さんのポニーテールを振り乱して踊る躍動感も素晴らしかったです。


⑥ 「SKE48」とは何か?


 個人的に今回は、若手コンサートということで、ニコニコ笑顔の公演になるかと思いきや「ダンスのSKE」を連想させられるコンサートでした。他のグループの曲をやるからこそ、個性が見えて来るなあと対決ブロックでは感じました。
 その個性が、やはり板の上のSKE48は「ダンスのSKE」で勝負してきたし、これからも勝負できるのでは、と思いました。
 長い歴史は時に足かせになるかもしれませんが、「思い出が味方になる」ではないですが、先輩たちの背中で見えなかった最前列から見える大会場の景色を経験したことで、また先輩たちの偉大さを実感するでしょうし、自分たちがどう受け継いでいくかを感じたかも知れません。
 幸い、SKE48には長い歴史があります。アンコールブロックでは、SKE48の名曲たちが彼女たちの背中を押してくれます。すっかり忘れていましたが、SKE48には「12月のカンガルー」という素晴らしい冬曲があるのを忘れていました。
 「SKE48」というグループの歴史を大事にしながらも、新しい価値を彼女たちに作っていってほしいなと思っています。そういう意味ではアンコールブロックは名曲だらけで「温故知新」という言葉を感じました。これからどんどん新しいメンバーたちが歌いながら、文脈を生み出して行って欲しいなあ、とも思っています。


おわりに


 まだまだ書きたいメンバーは沢山います。出来るのが当たり前状態で、実は今回のコンサートの縦軸を進める大役を務めていた青海さんや8期の中で王道曲をさせたら負けなしのるーちゃん。みよまるの安定感、倉島先輩のいきいきとしたダンスとMC。
 10期生たちが昇格し、11期生のオーディションの発表がありました。
 SKE48の物語は進んでいきます。
 できれば半年後ぐらいに今度は11期生たちと一緒に、もっと大きい会場でコンサートをしながら、新しい目的地や価値を見つけていってほしいなあ、と最後の「道はなぜ続くのか?」を聴きながら思いました。どんなコンセプトで未来へ歩いていくのか、誰がその青写真を描くのか、この日がSKE48の新世代の歴史が始まったビギンズナイトになることを祈りながら、この記事を終えます。

   

2021年12月13日月曜日

夢をガラス瓶の中に①

 波が伝えるもの

 本日、2021年12月13日、STU48の派生ユニット「勝手に!四国観光大使」の新曲「夢をガラス瓶の中に」のMVが公開されました。
 まずは観てみましょう。


 ううむ、海を思わせる巨大モニターの映像美とメンバーの躍動感が良い掛け算になってますね。それでは歌詞の世界をじっくりと見て行きましょう。
 
 いきなり主人公の気づきから歌詞は始まります。
 何かが「海流」を通して必ず届くことに。
 曲が始まった時点では、いったい何のことかまだ分かりません。
 
 1番のAメロでは、人間というのは時間の経過と共に情熱やその為に熱く語った日々を忘れて「日常」に埋没してしまうことが語られます。それはとても「大切なこと」なのに。
 次に曲の主人公である「僕」が登場し、自分の無力さに負けて心が折れそうになります。
 情熱的な思いや時間はもう消えてしまうかもしれない状況です。
 
 サビでは、「日常」に埋もれそうな「夢」をガラス瓶に入れて海に流すことで、いつか叶うのではないか、と主人公は考えます。海の流れ、つまり「海流」が少しずつ運んで自分のもとに戻すのではないかと。
 そのリーチは地球一周分にも匹敵するのでは、と考えます。
 色々なところを「夢」が巡った距離が、「願いの強さ」になっていく。
 ガラス瓶の中を流れて行くのは、「純粋な気持ち」。ただし、「遠いあの頃」とあるので、やはり主人公の「僕」は日常の中で「夢」への情熱や「純粋な気持ち」を失いつつあったのかも知れません。
 
 2番のAメロでは、主人公が自分の夢を「海流」に流した様子が描かれます。
 世界の涯はここから見えなくても、「海流」というものはどこかへと必ず流れています。
 そして、「海流」を司る「自然」は人間のように諦めというものを知りません。
 
 主人公の「僕」は自然を尊敬します。人間のように「当たり前の毎日」に対して飽きるということも知りません。
 2番のサビでは、夢が自分のところに帰ってくる前に沈んでしまわないか、と不安な気持ちを抱きつつも、海流は良い方に流れていると信じます。自分が忘れてしまった「楽天的な日々」を思い出そうとするわけです。
 
 大サビ前では、波を数えては絶え間なく続く「永遠」を意識します。
 自分が望むものは簡単に手には入らない、やるだけやったらじたばたせずに待つしかない、と考え始めます。
 そして、今の自分に出来ることを「潮騒」という「波」や「海流」を連想する言葉の中から意識します。「夢」が届くかどうかは、じたばたしてもしょうがない、今は「日常」の中で待つしかない、と。
 そして、大サビなんですが、最後の部分が1番のサビとは違います。
 「遠いあの頃」に抱いていた純粋な気持ちだけではなく、「祈り」も入れています。
 「不安」だけではなく、信じる気持ち、願う気持ちである「祈り」も「ガラス瓶」の中に入るのです。
 つまり、歌詞の中で主人公は瓶から離れた立場に居ながら、瓶の内容物を増やし精神的にも成長しています。それを教えてくれるのは、「波」であり「海流」でした。
 そして、最初の歌詞に戻ってみてください。
 「僕」の夢はどうなるでしょう?

 初めてこの歌詞を読んだ時に、完成度の高さに震えました。
 前々からSTU48の歌詞を書く時に秋元康は何度も海というモチーフを使っていますが、歴代でも最高クラスの使い方ではないでしょうか?
 「川」が超えていくべきものとして「RIVER」で描かれたのに対して、「海」はまるで心情の交差点のように描かれています。
 
 さて、曲に関してなんですが、前向きになれる明るい曲調ですよね。 
 初めて聴いた時は、良い意味で「日向坂に行く予定の曲だったんじゃ?」と疑いたくなるぐらい誰かの背中を押していくような徐々に盛り上がっていく構成になっています。
 これから色々な場面で聴きたくなる素晴らしいメロディだと思います。
 僕は、Aメロのメロディが特に好きです。

 それでは、全体の構成をより掘り下げていきましょう。
 自然の代表格として「海流」を設定し、人間の代表格として「僕」を設定し、対比しています。
 自然の代表格である「海流」はいつまでも絶えることなく流れつづけます、我々人間側には「波」として伝わってきます。その行為は「あきない」、「諦めない」と「永遠」を連想させられます。それに対して人間の「僕」は「忘れる」、「負ける」と「無力」感を連想させられます。だからこそ、自然をリスペクトするのかもしれません。
 自然というものの大きさや時間的なリーチの長さを感じられます。
 永遠に続いていくものの中には「日常」や「当たり前の日々」も含まれていくかもしれません。でも、僕は「ガラス瓶」という人工物の中に「大切なもの」を入れます。自分が忘れてもどこかに残るようにと。
 上記のことを元に、ここから僕は三つの解釈をしてみます。

① 「海流」を人生とみる解釈
 人生というどこまでも続く時間の中で、「僕」は情熱的で楽天的だった若さを連想させられる時代は終わってしまった、あるいは終わろうとしているのかも知れません。でも、「ガラス瓶」という何らかの装置の中に思い出だけは入れて、いつか人生の中でもう一度情熱を取り戻す時間が来ると信じている。

② 「海流」をネットとみる解釈
 よく「ネットの海」という表現があります。また、「ネットサーフィン」という言葉もあります。ネットの海に自分の「夢」を流すというのは、今なら「クラウドファンディング」を連想させられます。特に「願いの強さ」あたりの歌詞は、ぴったりではないかと思っています。
 そして、いつまでもネットの海の中には自分の書いたものや作ったものが残ります。
 情熱的な思いをサイトという「ガラス瓶」に残しておくという解釈も可能かも知れません。

③ 「海流」をアイドル人生とみる解釈
 アイドル人生を続けていると、うまくいかないこともあります。特にコロナ禍以降は、不安に思うことも多いと思います。でも、昔の情熱や楽天的な気持ちを思い出せ、そう簡単にはセンターや選抜にはなれないし、時間もかかるかも知れないが、やることをやっていれば信じられるはずだろう、というメッセージにも感じます。

 さて、色々と書いてきましたが、皆さんはどの解釈がしっくりくるでしょう。
 年の終わりに今年のベスト級の曲が来ましたねえ。
 今日は何度もMVを楽しみたいと思います。
 
【ここからは先は、僕個人の話なのでもう読み飛ばしていただいて、結構ですが、興味がある方はどうぞ!】

 今、わりと僕の解釈でいうと①と②の両方みたいな状態になってましてね。
 今年の春に田舎に帰ってきて、日常」とか「当たり前の日々」にげんなりして、「情熱」を忘れてしまいそう日々を過ごしていました。でも、少しずつやりたいことが見つかってきて、それは来年本格的に動きだすことになるんですが、この曲の世界観で言えば、まさに毎日海流を想像しています。僕が作るものがどれぐらい受け入れてもらえるだろう、どこまで届くだろうと。
 だから、本当に人生の時間の中で、今、出会えて良かったし、来年何度も聞く曲になると思います。
 ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。 
 いつか、あなたにとって出会えて良かった曲も教えてください。