人気の投稿

2021年12月20日月曜日

SKE48 新世代コンサート2021の感想

さあ、はじめよう僕らの未来を勝ち取る為に


はじめに


 本日、2021年12月19日は中野サンプラザホールでSKE48の8期生、ドラフト3期生、9期生、10期生による新世代コンサートが行われました。
 思えば今年の4月に乃木坂46の4期生のみライブが(5月には3期生ライブ)、8月にNMB48の次世代コンサートが行われ、SKE48にもそろそろそういう試みが来てほしいところでした。
 
 いつものコンサートの感想でしたら、1曲1曲の感想を書いて行くところなんですが、僕のライブ中のメモを見ると、ひたすら「301スゲエ!」とか「るーちゃん、ひな乃、301の3すくみ」とかばっかりなので、少しカメラを引いて書いていきたいと思います。


① セットリストが素晴らしかった


 ライブのセットリストに関しては、過去の良いライブの良いところを抽出して、今のメンバーでアップデートしていく感じで良かったですね。
 特に対決ブロックが凄く良くて、2018年春のガイシコンサートの対決ブロックを思い出す演出でしてね。僕はあのライブの対決ブロックが凄く好きだったので、まさか、若手コンで見られるとは、という嬉しさがありました(1曲目から4曲目が爽やかな曲多めで始まったので、より対決ブロックが際立つ感じがしました)。
 板の上で白黒つけようじゃないか、という演出がSKE48っぽくて好きです。
 しかも、選曲も良くてですね。
 まさかの「根も葉もRumor」のイントロがかかった時は、鳥肌が出ましたよ。
 この曲がAKB48からリリースされた時、「これをSKE48で見たかったんだよなあ」という思いがあったので、まさか若手メンバーたちで見られるとは!
 センターを務めた林美澪ちゃんのパフォーマンスが凄まじく、思わず「こういうのが観たかったんだよ!」とモニター越しに叫んでいました。
 これに対抗する形でUZAを踊る青海さんたちもカッコ良かったですね。こちらの赤堀さんが抜群に似合っていて、「らしくないね」を踊りたかったエピソードを含めて良かったです。
 あと、五十嵐早香推しの僕としては、パフォーマンス中に応援してる早香先生の荒ぶる感じが「ダンケシェーン」の松井玲奈を彷彿とさせて良かったです。

② なーやんが光る


 メンバーで一番印象に残っているのが、なーやんこと、竹内ななみさんの「スルー・ザ・ナイト」衣装とパフォーマンスです。もう彼女は向こう30年ぐらい免税してあげて欲しいです。
 いや、真面目に他の曲のパフォーマンスを観ても、目を惹きつけられました。
 爽やかも色気のある曲もどっちもいける、彼女のポテンシャルをガンガンに感じました。
 MCで2列目に居る時も、メンバーの話に頷いたり、みんなが「アイドル頑張ろう」みたいな時の表情も良かったです。

③ 佐藤佳穂というファンタジスタ


 かつて「16人姉妹」の歌でも自分のキャラクター性について自己分析的に表現していましたが、ファンが期待しているさとかほと、表現者としてのさとかほ、どちらも楽しめるコンサートだと思いましてね。
 「長い夢のラビリンス」での普段の彼女とは違う感じの表情のギャップに持っていかれそうになりました。ううむ、彼女の沼は、底が見えているかと思って足をつっこむと一気に飲み込まれそうだと改めて思いました。
 

④ ユニットブロックも名曲ぞろい


 ライブの見所の一つとしてユニットブロックがあるんですが、今回はメンバーがいつもより限定されるからこそ、「この曲のテイストならこのメンバー」というのが固定しない形で選曲ができるのではないか、と思います。
 先ほど挙げた「スルー・ザ・ナイト」はもう、NHKプレミアム「新・映像の世紀」に残していくとして、僕が惹かれたのは10期生の青木莉樺と伊藤実希コンビの「渚のイメージ」です。
 波の音がし始めた時は、「そうか、次は水着曲だな、ワクワク」と思っていたんですが、アコギのメロディーが。そう青木さんが演奏するギターです。いやあ、だーすーのソロコンサートの時に「渚のイメージ」のアコギ版が聴いてみたかったなあ、と思っていたんですが、青木さんなら出来るということを忘れていました。
 伊藤さんの歌声も良くてですね。「渚のイメージ」の世界観とも非常にあっていたなあ、と思います。
 そして、バキバキに踊れる林美澪さんが、あえて「静」の表現に挑んだ前田敦子さんソロ曲の「Flower」。1歩1歩進みながら歌うところが凄く良かったですね。こういう競技でもちゃんと得点を出しますよ、というところが凄かったです。
 あと、「奇跡は間に合わない」の4人は、衣装ともばっちり合っていましたね。
 しかも一人一人の王子様の個性が違っていて、衣装や身のこなしに差が出て来てそれがまた面白いんですよね。個人的には荒野さんの王子が素敵でした。

⑤ 最近ブログで書いたメンバーがどうしても気になる。


 たとえば、ももたんの元気いっぱいな詩人ダンスや、いとみきちゃんのクリスマス仕様のパレオでのメリハリが効いたダンス。怒った演技が新鮮なよこにゃん、ユニットブロック以外でも大事なポジションを沢山あたえられていた青木さん。昇格のスピーチでも笑顔を絶やさなかった澤田奏音さん(青空の時も笑顔がちょっと離れたポジションからも光ってましたね)。あと、西井さんも凄くダンスが光っていて気になりました。中坂さんのポニーテールを振り乱して踊る躍動感も素晴らしかったです。


⑥ 「SKE48」とは何か?


 個人的に今回は、若手コンサートということで、ニコニコ笑顔の公演になるかと思いきや「ダンスのSKE」を連想させられるコンサートでした。他のグループの曲をやるからこそ、個性が見えて来るなあと対決ブロックでは感じました。
 その個性が、やはり板の上のSKE48は「ダンスのSKE」で勝負してきたし、これからも勝負できるのでは、と思いました。
 長い歴史は時に足かせになるかもしれませんが、「思い出が味方になる」ではないですが、先輩たちの背中で見えなかった最前列から見える大会場の景色を経験したことで、また先輩たちの偉大さを実感するでしょうし、自分たちがどう受け継いでいくかを感じたかも知れません。
 幸い、SKE48には長い歴史があります。アンコールブロックでは、SKE48の名曲たちが彼女たちの背中を押してくれます。すっかり忘れていましたが、SKE48には「12月のカンガルー」という素晴らしい冬曲があるのを忘れていました。
 「SKE48」というグループの歴史を大事にしながらも、新しい価値を彼女たちに作っていってほしいなと思っています。そういう意味ではアンコールブロックは名曲だらけで「温故知新」という言葉を感じました。これからどんどん新しいメンバーたちが歌いながら、文脈を生み出して行って欲しいなあ、とも思っています。


おわりに


 まだまだ書きたいメンバーは沢山います。出来るのが当たり前状態で、実は今回のコンサートの縦軸を進める大役を務めていた青海さんや8期の中で王道曲をさせたら負けなしのるーちゃん。みよまるの安定感、倉島先輩のいきいきとしたダンスとMC。
 10期生たちが昇格し、11期生のオーディションの発表がありました。
 SKE48の物語は進んでいきます。
 できれば半年後ぐらいに今度は11期生たちと一緒に、もっと大きい会場でコンサートをしながら、新しい目的地や価値を見つけていってほしいなあ、と最後の「道はなぜ続くのか?」を聴きながら思いました。どんなコンセプトで未来へ歩いていくのか、誰がその青写真を描くのか、この日がSKE48の新世代の歴史が始まったビギンズナイトになることを祈りながら、この記事を終えます。