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2021年8月21日土曜日

太陽を継ぐ人

団子の中身は

 いきなり、僕の話から始まって恐縮ですが、SNSのフォローしているの方々の9割をミュートしています。何故かというと、僕が文章を読むのが遅いというのと、タイムラインというのに興味がないからです。
 一週間のうちに順番にミュートしていた方のツイートをまとめて読んで、「ほうほう、この人は一週間の間にこんなことがあり、こんなことを考えたのか」と読むのが好きなんです。
 そして、なんとなくその人の「欲望」が見えて来るのも面白いです。
 こんな自分になりたいと思うことや、こういう風に見られたい、こういうものが欲しいというのは悪いことばかりではないです(勿論、ゲップが出そうになる方もいるので、そういう方はそっと読まなくなります)。少しずつ目標に近づいていく姿を見て行くのも面白いですし、自分の興味が広がるものも多いです。
 
 では、アイドルはどうでしょう。
 ある時、SKE48のメンバーのプロフィールをまとめて見ることがあり、メンバーたちの将来の夢をまとめて読むことがありました。
 ほうほう、この子は歌手になりたいのか、この子は女優になりたいのか、と知って行く中、一人気になる目標をかかげているメンバーがいました。
 それは、るーちゃんこと井上瑠夏さんです。
 彼女の将来の夢は「アイドル」。
 いや、なっとるがな!と思わず関西弁でツッコミそうになりましたが、これは何か理由があるのでは、と思いましてね。

 まずは、彼女がアイドルになるまでのドラマを見て行きましょう。
 2017年の彼女の生誕祭の手紙を参考にします。

「井上瑠夏へ
 
 16歳のお誕生日おめでとう。瑠夏にとっては、3年ぶりに幸せな誕生日を迎えることが出来たね。14歳の誕生日は、ドラフト落選した後。15歳の誕生日は、某オーディション落選。会場の外で待っていたけど、泣きじゃくって出てきたね。ただ、瑠夏にとって一番きつかったのは、14歳の誕生日でしたね。

 14歳の時は、ドラフト落選した上に、大好きなおじいちゃんが亡くなって、誕生日がお葬式だったね。おじいちゃんは、おばあちゃんを半年前に亡くして落ち込んでいる時に、瑠夏がドラフト候補生に選ばれたことが、おじいちゃんにとって辛い出来事を忘れさせてくれるものでした。

 無口なおじいちゃんが、入院している病院に、瑠夏のドラフトのパンフをわざわざ持っていって、周りの人に「えーけーびーよんじゅうはちの何かに選ばれとるもん」と自慢していることを後から聞きました。
 ドラフト候補生の報告の時も、瑠夏が泣いて、『じいちゃん、ダメだった。』って言ったら、『しょんなかたい、でも瑠夏は顔の小さかけん、なれると!』と、根拠のない自信で、ポツリ一言だけ。じいちゃんにとっては最大の慰めだったと思います。
 
 小さい時から、『じいちゃん、ばあちゃん、何が欲しい?瑠夏がアイドルになって金持ちになったら、欲しいものを全部買ってやるけんね!』が口癖でしたね。アイドルになったことは知らないけど、きっと天国から笑って応援してくれてると思います。

 それから受験勉強もありましたが、いつか叶えられる夢のために今できることをしようと、毎日ダンス、歌いながらのトレーニング、ストレッチ、発生練習など、頑張りましたね。晴れてアイドルになれた16歳の誕生日、こんなにも大勢の人から祝ってもらって良かったね。

 そして、いくつか瑠夏に謝らなければならないことがあります。SKEに受かって間もないころ、熊本と名古屋を行ったり来たりで、心の準備も出来ないまま、急遽名古屋に移住しなければならなくなり、一人にさせてしまって、心細くさせてしまったこと。また、本格的な活動が始まって、公演の練習、雑誌の取材、色んな仕事が入ってきて、同じ日に締め切りが重なることも沢山ある中、頭がいっぱいになり、パニックになることも多々ありましたが、その時そばにいてやれなかったこと、本島にごめんね。

 そして、瑠夏にお願いがあります。自分のことを支えてくれるファンの皆さん、スタッフさん、周りの仲間があって、自分があること、感謝の気持ちを忘れないでください。あと、最近忙しいのか知りませんけど、既読無視はやめてください。

 生誕委員の皆様、数か月前から準備して、このような盛大な生誕祭にしていただいたこと、本人にとって、一生の宝物になります。ありがとうございます。また、スタッフの方々、SKEの良き先輩たち、ご指導いただいたり、いつもかわいがっていただいて、本当にありがとうございます。研究生の皆さん、いつも仲良くしてくれて、本当にありがとうございます。

 最後になりますが、ファンの皆様、いつも熱心な応援ありがとうございます。私事で恐縮ですが、娘は15歳で熊本から愛知に移住し、娘の青春時代の成長を遠くから見守ることしかできなく、寂しい日々を過ごしています。ですが、娘を愛知県に嫁に出したつもりでいます。ですので、熊本生まれの愛知育ちの井上瑠夏を育ててやってください。今後ともよろしくお願いします。
井上パパ・ママより。」

 普段はほんわかしている、るーちゃんの根底にある芯の強さや優しさを感じるお手紙だと思います。いつか、るーちゃんが串団子を食べている写真をアメブロでアップしていましたが、まさに串団子のように外側は柔らかいですが、団子たちを貫く串は堅くて真っすぐなんですよね。
 彼女の周りの人を和ませる優しさと奥に流れている強さを感じます。
 ちなみに、このオーディションの日々と合格したことについて、アメブロでも書いていますね。

 彼女が流した涙の雨が、オーディション合格という虹になるのは、まさに「100万リットル」の涙の歌詞のようで、読みながら心が動かされます。先ほどの手紙と合わせて、何度失敗してもチャレンジを続ける姿は、学ぶことが本当に多いです。
 アイドルになるというのは、簡単ではないんだと、改めて感じます。
 ちなみに、アイドルになる前は保育士さんを目指していたそうです(小さい子が大好きだそうです。おや、誰かと…)。


 そして、先ほどの手紙から分かるもう一つのことは、自分に辛いことがあった時に、周りに支えてくれる人がいる、というのが彼女の人柄を感じさせます。
 それはSKE48のメンバーになってからもそうです。
 
 ううむ、良い先輩に恵まれてますね。
 大切な存在を失った時、傍にいてくれる方の貴重さ。
 ひょっとすると、新しい大切な存在になった日かも知れません。

 先輩に恵まれていると言えば、るーちゃん自身も好きな先輩が沢山いますね。
 1例を上げると、あいあいなんかもそうですね。
 連続して2つ読んでみましょう。


 そして、SKE48のセンターを長年務めた松井珠理奈との関係も印象的です。
 ❤︎井上瑠夏 ・×・ 魔法みたいだ。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 珠理奈からみたるーちゃん像はどんなものなんでしょう。
 2019年のるーちゃんの生誕祭で読まれた珠理奈からの手紙を読んでみましょう。
 
 「るーちゃんへ

 お誕生日おめでとう。

 るーちゃんとの出会いはオーディション会場。歌唱審査で歌だけじゃなく振り付けも一緒に踊りながら、可愛く歌う姿に目を奪われ、本当にアイドルが好きなんだなーと、もう既にアイドルじゃんと思って驚きました。
 そんなるーちゃんが合格していて、フロントメンバーにいて嬉しかったし、やっぱりこの子が来たかーって思ったよ。

 でも、そこからチャンスを掴むことは簡単なことではないから、焦らず諦めず上り詰めて欲しいな。いつか同じ場所で歌って踊りたいな、自分の教えてあげられることを教えてあげていなって思っていたらチームSに来てくれて凄く嬉しかった。
 そこからどんどん成長していく姿が見られて嬉しかったし、どんどん距離も縮まって仲良くなれて、こんな風に生誕のお手紙まで書かせてもらえて私は幸せです。

 最近では一緒にお出かけすることが増えたね。彼氏にするなら私と言ってくれて、るーちゃんと一緒にいるとなんだかデートをしているみたいで癒されるの。完全に釣られています。ファンの皆様がるーちゃん推しになっちゃう理由がわかります。
 一緒にお出かけしている時に『次はいつ?』って聞いてくれたり、『まだ卒業しないでね』って言ってきてくれるのが本当に可愛くて、つい甘やかしてしまうんだよねー。

 でも次のシングルからは選抜メンバーとして活動していくわけだから『おめでとう、良かったね』っていう気持ちと『一緒にSKEを本気で盛り上げて欲しい』っていう気持ちがあるから、ときどき先輩らしく口うるさい時もあると思うけど、嫌いにならないでね。

 グループのことを思って、るーちゃんのことを思ってしっかり見守っていきます。
 これからまだまだ一緒に成長していこうね。何か困った時、悩んだ時はいつでも相談に乗るから相談してね。
 18歳のお誕生日、本当におめでとう。

 今の目標とか自分の気持ち、しっかり皆様に伝えてね。楽しみにしています。

 またデートしようね。

 松井珠理奈より」

 珠理奈からの手紙を読んでいると、るーちゃんの愛されっぷりが分かりますが、その奥には「この子の為に何かしてあげたい」と思わせる可能性や努力の姿があるんでしょうね。
 珠理奈の卒業コンサート前のアメブロでは、凄まじい名言をノートに書いてもいます。

 ううむ、気を失わないで欲しいとは思うものの、全力で頑張るという精神性が伝わってくる名言ですね。一見、タイプが違うように見えても根底に流れているものは同じだと珠理奈は感じたのかも知れません。


 また、生誕祭のスピーチでは「くまもと大好き大使」になったことと「熊本いきなり団子大使」に昨年なったことも語っています。おじい様がご存命だったら、きっと喜んだだろうな、とスピーチを聴きながら思いました。

 るーちゃんは、アイドルになった日々を当たり前にはせずに大切に過ごしていきます。
 良いブログが多いので迷いますが、この2本を読んでみましょう。


 SKE48で居られる日々とファンの皆さんを大事にしながら、るーちゃんは「上を目指す」ことを続けていきます。
 彼女の強い気持ちが伝わってくるブログを2つ読んでみましょう。



 ううむ、何故あの時、るーちゃんが「走れ!ペンギン」を選んだのかを知ると、曲の可愛さの奥にある熱いものを感じます。

 2021年の夏。
 彼女はカップリングとはいえ、「青空片想い2021」のセンターになります。
 大好きだった松井珠理奈のポジションです。

 

 ひょっとすると、沢山の「アイドル」たちを傍でみながら、目標とする姿は変わり続けているかもしれません。でも、彼女の周りにいる人たち、今はなかなか会えないけれど応援してくれているファンの皆さん、そして、地元熊本からの応援、様々な人達に癒しやモチベーションを与える太陽のような輝きを彼女は持っているのではないか、と思います。
 いつか、彼女が目標とする「アイドル」になる日を楽しみに、今日も太陽がどんな風に輝くのか、楽しみにしていたいと思います。