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2019年7月31日水曜日

FRUSTRATION①



枠からはみ出し続けるということ


 先日、「天気の子」という映画を観ましてね。
 主人公がヒロインのためにわりと常識外れなことをする時に、名前もない一般人が「いるんだよなあ、ああいう馬鹿って」というセリフが出てきます。
 映画を観ながら、そうなんだよなあ、「馬鹿」って言われる人は、世間の常識から外れてしまうんだよなあ、でも、とても自由なんだよなあ、とも思いましてね。
 そんな「馬鹿」になれる時間は、皆さんにありますでしょうか?
 SKEの新曲「FRUSTRATION」は、「馬鹿」になって騒ぐ自由や快感を描いた曲です。
 ちょっと聴いてみましょう。



 今までのSKEにはなかったタイプの曲ですね。
 歌詞の世界を見ていくと、人生の中である嫌なことなんか忘れて、「馬鹿」になり、貴重な今を楽しむことで、全てを解放する気持ち良さを描いています。まあ、なんていうんでしょうね。あんまり歌詞を深堀りしても、野暮って感じの曲ですよね。本当は、「イヤァオ!」と中邑真輔のように一言言って、意味を切り離したいと書いたら大袈裟ですが、今を楽しみ、自分を吐き出していく快感が伝わってきます。

 僕も先日、この曲のリリースイベントで生で観たんですが、曲だけで楽しむよりもパフォーマンスありきで観ると、かなり楽しめる曲になっています。「獅子舞ダンス」という髪を振り乱すダンスも注目ですよ。これ、おーちゃんこと、末永桜花ちゃんとかがやったとこ生で観たら、すごいことになるんだろうなあ。



 さて、今回の曲のセンターは古畑奈和ちゃんです。
 彼女がセンターになることに対して、様々な意見が現在ありますが、概ね好評だと思います。僕個人の意見としては、「満を持して」という感じでしょうか。
 布石は沢山ありました。2015年のリクエストアワーでの「前のめり」センター、2018年のソロアルバム、「蹴飛ばした後に口づけ」をのセンター。もちろん、公演曲でのセンターもあるんですけどね。
 多分、古畑奈和という人は、どの曲でもいける表現力を持った人だと思うんですね。何故かというのを自分なりに考えてみたところ、古畑奈和っていう人は「こういう人」っていう定義づけが出来ないと思うんですね。「分かった、理解した」と思ったら、すり抜けていく、そんな感じです。
 握手が人気の黒髪清楚な女の子かと思いきや、実は根性が凄くあって後輩の指導も出来る頼れる先輩。
 かと思いきや、グループを跨いで活躍する独特の語彙を持った不思議な女の子。かと思いきや、金髪にピアスのお酒好きな自由人。
 かと思いきや…。
 この辺りは奈和ちゃんファンの方の方が、うまく表現できるのではないかと思います。「Dear 君とボク」での6曲で見せた全く違う表情なんかもそうですね。

 そんな奈和ちゃんだからこそ、この曲にもあてはまりますし、「10億円会議」での企画案会議で彼女が話した「自由になれる日が欲しい」という意見ともリンクしてくるのかな、と思います。「アイドルはこうじゃないと」という枠に収めようとしてくる人にとらわれずに良い意味でアイドルの常識から離れた「馬鹿」でいてほしいな、と感じます。
 次はどんな顔に変身するのか、これからも見守っていきたいと思います。古畑奈和という人は、付き合いが長ければ長いほど面白くなる。そんな気がします。

 えっ、短い?
 いや、奈和ちゃんのことは色々書いたんで、是非、過去の記事も読んでいってくださいな。
 古畑奈和関連曲の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/blog-post_80.html

 10億円会議の感想の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/07/blog-post_14.html