人気の投稿

2021年12月12日日曜日

スケアクロウ

 誓いもなく信じあえた

 真っすぐな努力や誠実さというものは、いつまで持ち続けることが出来るんでしょう。
 僕の好きなバンドにthe pillowsというバンドがあります。
 有名な曲として「Funny Bunny」という曲があります。
 名前は知らなくてもサビの部分はCMソングやアニメの曲としても使われたことがあるので、聴き覚えのある方もいらっしゃるかも知れません。
※the pillows公式サイトより


 サビで歌われる「君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで走ってきた」というフレーズは、とても多くの夢を追いかける人々を励ます言葉ではないか、と思います。
 the pillowsが「音楽と人」とのインタビューを中心にまとめた自伝「ハイブリッド・レインボウ」を読むと、同期がどんどん売れていく中、彼らは取り残されていたそうです。メンバーもこれからどうしていこうか、という悩みを抱えつつも自分たち好きな音楽を時代に流されずに続けていきました。ボーカルの山中さわおは、自分たちをパン屋に例えて「おいしいパンがあるよって言っているのに、誰も足を止めてくれなかった。去っていくお客さんの方ばかり見ていて、買ってくれているお客さんのことを忘れていた」と当時のことを語ります。それは彼らが作っていたオルタナティブロック自体が時代の空気とあっていなかったからかもしれません。
 しかし、時代とは関係なく真っすぐに好きなことを続けていった彼らは、多くのミュージシャンたちからカバーされ、対バンを組まれるようになり、結成20年目にして武道館公演を成功させます。
 僕も何度かコンサートに足を運んだことがあります。
 直接彼が、僕らに語り掛けた言葉でこんな言葉があります(多分、PIDEPIPERツアーのZEEP OSAKAのアンコールだったはずです)。
「すぐに理解されなくても良い。明日のことは誰にも分からない。君たちから見たら、俺たちなんて僕らはもう終わってる人間かもしれない。でもさ、10年前の僕らはこんな未来予想してなかったんだ。自分の好きなものを信じて明日も生きて行こうぜ!」という叫びから演奏された「Funny Bunny」は忘れられません。
 自分たちの信じたものを持って武道館まで行った、彼らが歌うからこその説得力がありました。

 SKE48にも「Funny Bummy」が似合うメンバーは沢山いると思います。
 けれど、2021年12月現在の僕が似合いそうだと思うのは、8期生のよこにゃんこと北川愛乃さんです。
 彼女については、様々な才能の持ち主だと思っています。
 まずは、アイドルとしての魅力。
 努力家で研究生時代のアンダー出演も沢山し、昇格してからは切れのある動きで我々を魅了します。しかし、喋ってみると意外と天然というか愛すべきポンコツ感も少しあって、またその魅力がファンの方には魅力だと僕は思っています。
 同期の目からはどんな風に見えているんでしょう?

 2018年1月25日に行われた彼女の生誕祭で読まれた手紙を読んでみましょう。

「よこにゃんへ
 

 よっしー!17歳のお誕生日おめでとう!


 よっしーと初めて話したのはSKE48・8期生の最終審査の時。第1印象は髪が長くてツインテールしてる子でした。


 まだ初めての頃は8期生のみんなのことをそんなに知らなかったけど、髪が長いよっしーはすぐ見つけられて、それに話してみるとおっとりで、優しくて、話しやすくて一気に仲良くなれました。

 よっしーは8期生の中でも一番にアンダーに出て、3チームすぐに制覇してるのを見て、私はよっしーに追いつくのが精いっぱいでした。

 でも、よっしーは自分に厳しく、レッスン場に行くといつも練習してて、人一倍努力家で、そんなよっしーに凄く刺激を受けていました。そして、そういうよっしーを尊敬しています。


 研究生の頃、みんながうまくまとまらず、話し合いをした時がありました。その時、いつも何もいわないよっしーが関西弁で泣きながらスバっと自分の溜めてた気持ちを離してくれた時、凄くビックリしました。


 でも、よっしーが言うと説得力があるし、本当にみんなのこと、そしてSKE48のことを考えて言ってるんだなと思います。

 よっしーは内に溜め込んでしまうタイプかなと思うところがあるので、これから同期で同じ時期に昇格した私、実代ちゃんにも色々話してね。そしてたくさん頼ってほしい。


 お互いを刺激い合いながらチームSを下から盛り上げていきましょう。

 

 最後にSKE48に入って1か月ぐらい経った頃、アンケートでライバルは誰ですか?っていう質問に私は北川愛乃ちゃんと書きました。そしたらよっしーも私の名前を挙げてくれていました。ライバルって思ってくれていたことが嬉しかったです。


 今も私にとってよっしーはライバルです。そして最高な仲間。いつも一緒に帰ってくれてありがとう。

 素敵な17歳になりますように。

 改めてよっしーお誕生日おめでとう。

 真面目だけど実は天然で、ちょびっと抜けてるよっしーのことが大好きな井上瑠夏より」

 この年のスピーチで彼女は4つの目標を挙げます。
 ① SKE48シングルの選抜メンバーに入ること。
 ② チームSのセンターになること。
 ③ 総選挙で45位になること。
 ④ SHOWROOM、Instagramのフォロワーを1万人に増やすこと。

 この4つです。

 ストイックな努力家の彼女が言うからこそ、説得力があり心に響くものがある。
 そして、彼女がいることが同期やチームの刺激にもなっていく。
 それは何もメンバーだけでなく、僕らファンもそうかも知れません。
 僕は、2度彼女の舞台を観ました。
 「猩獸」と「BlackSmith」です。
 いずれも舞台の上で演じるよこにゃんの姿に、毎回会場を出る時には生きる力をもらっていました。特に「BlackSmith」は本当に力をもらいました。

 そう、よこにゃんには女優としての魅力もあります。
 翌年の2019年2月8日の生誕祭で読まれた彼女への手紙では、女優としての彼女について語られています。


「よこにゃんへ


 18歳のお誕生日おめでとう。


 お手紙の依頼をいただいたのは握手会。よこにゃんのファンの方がわざわざ私のレーンに足を運び、頭を下げて頼みに来てくれて『うっそだー。なんで私?』って言ったら『委員の満場一致だったんです』って。ほんなら委員全員連れてこいや!

 とそれは、まぁ冗談なんですけど、とは言えなかなか直接お祝いするタイミングがなく、お手紙という形にはなりましたが、こうした機会をいただけて嬉しいです。

 去年の生誕祭では一緒に昇格した同期のメンバーとの差について悩んでることを明かし、4つの目標を挙げ、そして加入前にNMB劇場で観た『会いたかった』公演についても話してくれました。

 実はその公演では私はステージの上に立っていて、私たちを観てSKEに入ろうと決めた、そう言ってくれたこと、大阪在住で身近に他のグループが存在しながらもSKEがいいと選んでくれたことが本当に嬉しかったです。


 どこまでも熱い気持ちを持ってくれているよこにゃん。その熱さをひしひしと肌に感じたのが私と綾巴のレギュラー番組『K'zStation』でした。

 一度の出演依頼、なんとびっちりと内容のある企画書を制作してくれて、私たちだけでなくケーズスタッフもみんなよこにゃんにメロメロです。

 それからというもの隙あらば『よこにゃん、よこにゃん、よこにゃん』とオファーの連続。着々と数を重ね、当然最多出演です。

 メンバーの熱さを伝えるこの番組には相応しすぎました。本当にいつもありがとうね。これからもいつでもお待ちしています。

 そして、なんといってもよこにゃんとの距離がぐっと縮まったのは舞台の出演。実は去年2作よこにゃんと同じ板の上に立ちました。1つ目はロミオとジュリエット。ロミジュリは組が違ってなかなか接点がなかったけれど、稽古場で見るよこにゃんの演技に度肝を抜かれました。

 17歳という年齢でいながらも年の離れた『ばあや役』を自分のものにしていた姿に『化けもんだ!』って思いました。何を参考にしてそんな演技ができるんだろう?この子の頭の中はどうなっているんだろう?疑問でいっぱいだった。同時に、これが実力なんだって思い知らされました。本当に衝撃だった。

 そして、その芝居が結果を結んだ『ネギま!』の舞台は予定が合わずに見には行けなかったんだけど、稽古の様子を嬉しそうに話してくれて嬉しかったなー。芝居が好きなんだなって、私まで嬉しくなったよ。

 そして、『刀使ノ巫女』主要キャストにSKEから5人選んでいただき、約1か月の毎日を一緒に過ごし、アイドル活動ではなかなか感じられない貴重な経験が私たちをたくさん成長させてくれたね。本当に楽しかった。

 でも、素直なことを言うと正直複雑で、申し訳ない思いもありました。

 でも、柳瀬舞衣ちゃんとして生きるよこにゃんの背中がいつも頼もしくて、まっすぐな瞳に吸い込まれそうになるくらい毎日たくさんの刺激を受けました。本当に本当に感謝しています。ありがとう。

 よこにゃんの芝居へのストイックなところ、座組の誰も認めていたし、礼儀正しく真面目で謙虚な姿勢が稽古中はもちろん、本番での空気を引き締めてくれていました。

 谷、綾巴、彩姫、私と先輩ばかりの中、ときどき見せる不器用な甘え方や変わらないザ・ポンコツなところ。私たちは可愛い妹ができたようで、5人でいることの心地よさや安心感、芝居のことになるとライバルのように出るバチバチ感も全部全部が大切な宝物です。


 17歳のよこにゃんの人生にたくさん携われて良かった。もちろん私の1年にもよこにゃんがたくさんだったよ。

 18歳も素敵な実りのある1年になりますように。演劇の世界でも、アイドルとしてのステージでもキラキラと輝き続けるあなたを応援しています。

 お誕生日おめでとう。

 斉藤真木子より。

 PS

 先日、彩姫からよこにゃんにいつか握手会で刀使ノ巫女メンバーでコスプレがしたいと言っていると聞きました。チャイナドレスとタクシードライバーとメイドとナース以外だったら何でもいいです。ご検討よろしくお願いします。」

 女優としての彼女の想像力のリーチの長さとそれをアウトプットする演技力が彼女の凄さだと思います。
 そして、忘れてはならないのが、番組からまた呼びたいと思わせてくれる真摯な姿勢。
 どんな仕事でも全力で取り組むという姿は、今メディアに沢山出ている須田亜香里とも通じるところがあると思いますし、これから後輩たちがメディアに出ていく際に参考になるのでは、と思います。
 この年のスピーチで彼女は「4つの目標を叶えることができなく申し訳ないなって思っていて」と語ります。目指していたアイドル像との違いや泥臭くチャレンジしていくことへの迷い、努力が必ずしも報われなかった時の悔しさも語ります。それでも彼女はくじけず、進学という選択肢をせずにSKE48のみで進むことを語ります。
 

 それから、次の生誕祭までの1年で彼女は、見事にSKE48の選抜に選ばれます。
 現在のSKE48のシングル選抜には、握手会の売り上げが大きく影響するのではと語られています。この握手会の売り上げが大きく影響するシステム自体は、僕はあまり賛成派ではありません。ファンへの握手対応以外にもアイドルの魅力は沢山あるので、そちらを評価する枠も欲しいと思っているからです。また、握手会の会場には行けないファンの貢献度が低くなってしまう可能性もありますしね。
 ただ、よこにゃんに関しては、握手会の売り上げも勿論なんですが、ネット上でのファンの方への向き合い方も非常に素晴らしいです。
 皆さんは、よこにゃんのアメブロを読んだことはあるでしょうか?
 毎回、ファンの方々のコメントを拾ってその答えを返しています。
 それはなかなか真似のできないことですし(この記事を書くためにいつもアメブロを読んで行ったんですが、いつもの倍時間がかかりました)、それを続けていられることもなかなか出来ることではないと思っています。
 会える人にもこれから会うかも知れない人にも、きちんと言葉を届けていく姿勢は、忙しいだろうに本当に頭が下がります。
 ファンサービスや公演だけではなく、外仕事も舞い込んできます。
 その外仕事とも誠実に向き合います。
 結果、彼女のメディア出演は徐々に増えて行きます。
 努力が実を結んで行きます。
 

 今度は2020年1月26日の彼女の生誕祭で読まれた手紙を読んでみましょう。

「よこにゃんへ

 お誕生日おめでとう。

 お手紙を書かせていただけることをとても嬉しく思います。

 どうも!SKE48のニューシングル『ソーユートコあるよね?』のセンターの人でーす。パチパチパチ。

 よこにゃんとは同じチームってわけじゃないけど、デビュー当初から目を引く、気になる存在でした。

 いつも一生懸命なパフォーマンスで優等生のタイプかと思いきや、全力で描いた絵は型に嵌ってなさすぎて、凄まじくて、中毒性が半端ないよね。

 どんなことも周りよりも一ひねり二ひねりしていて、他の誰にも真似できないものばかり。見ている人を飽きさせない工夫の一つ一つに私はいつも感動しています。

 かと思えば一生懸命喋っている時はだいたい天然発言が飛び出しちゃうところなんかは本当に面白くて、愛おしくて、もう最高!ずっと見ていられる人です。

 でもそんなよこにゃんに期待をしつつも少し心配しながらいつも見ています。

 頑張るぞってスイッチが入った時にまっすぐ突っ走る姿が素敵。でも少し頑張り過ぎちゃうところが危なっかしくてソワソワしながら見守らせています。

 でもね、やっぱり頑張りすぎたらどんな人だって疲れちゃうし、長くは頑張れない。それにファンの皆も私も頑張るよこにゃんも好きだけど、頑張ってるからこそよこにゃんが笑顔でいられるように支えてあげたいし、時には頑張ってないよこにゃんに甘えてもらうことも楽しみたい生き物なんです。

 だから大変だなと思う時ほど更に頑張るんじゃなくて、頑張るよこにゃんの隣のスペースを少し開けてみてね。ちゃんと隣で支えるからさ。くれぐれも一人で頑張らないように、だよ。

 だからね、最近は何か困ったことがあると時々私にも頼って連絡をくれたり、相談をしてくれることがあるのも凄く嬉しいです。でももっと甘えてもいいよ、って言ってあげようとしたんだけど、この前は逆に私を支えてくれた日もあったね。本当に頼もしくて凄く凄く嬉しかったよ。ありがとうね。

 よこにゃんは『私なんか…』ってよく言うけど、そろそろ胸を張ってもらわないと困ります。ここぞという時は『私に任せて』って言ってくれたら皆喜んでついて行くからね。もちろん私も。

 全力でアイドル頑張ることの素晴らしさ、努力って報われるんだよってことを一緒に皆に伝えられたら嬉しいです。

 努力っていつどんな形でかわからないけど必ず報われるって思ってる。もちろん望んだ形で叶うとは限らない。それは芸能界に限らないこと。

 でも頑張った分だけスタッフさんやメンバーだったり、そしてもちろんファンの方だったり、人と思いを重ねる分だけその時の自分にピッタリな形で報われるって私は信じてるよ。頑張ろうね。でもそれ以上に楽しもうね。

 よこにゃんは本当にファン思いだから今後もファンの方を思うが故に、行動や考え方で考えたり悩むこともあるかもしれないけど、私が思うのはよこにゃんとファンの皆は人間的な芯の部分でつながってると思うんだ。だからよこにゃんが前さえ向いていれば絶対に応援してくれると思う。

 髪の長さのおかげだけじゃない。目を引く魅力の一つ一つは本当に努力の賜物です。北川愛乃そのものです。

 これからも色んなよこにゃんを見せてね。

 いつも刺激をくれて本当にありがとう。

 そして、最後になりますが、SKE48シングル『ソーユートコあるよね?』選抜おめでとうございます。

 よこにゃんがいる選抜、私好きです。

 以上、SKE48チームE 須田亜香里でした。

 お手紙一緒に聞いてくださった皆様、読んでくれたメンバー様、ありがとうございました」

 もうね、SKE48のベテランメンバーは、みんな良い手紙書きますよね。
 よこにゃんの熱さが刺激になる、そして、そんなよこにゃんだからこそ、応援したくなるし、時には頼って欲しくなる彼女の人間としての魅力が伝わる素敵な手紙だと思います。
 ちなみに、よこにゃんはこの1年をアメブロではこんな風に振り返っています。

♡よこにゃん♡ 生誕祭のコメント No.39 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 このブログの中に出て来る「生きがい」という言葉が凄く心に残っていましてね。
 自分の頑張りが誰かの元気になる。
 自分が頑張る意味を見つけた彼女は、より強くなります。
 怪我で止まっても、応援してくれる人たちが待っている。
 だから新しい夢を持てる。
 ちなみに、この生誕祭の時の写真展も凄く良いので気になった方は、生誕祭から2月4日までのアメブロをチェックしてみてください。

 真木子の手紙にもありましたが、彼女の熱さは外仕事にも繋がって行きます。
 たとえば絵の仕事です。

 ちょっと彼女のアメブロを連続して2つ読んでみましょう。

♡よこにゃん♡ キャラクター紹介『ぴちこスター』ちゃん NO.92 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)


 ♡よこにゃん♡プレバトさんのお絵かき動画③ No.545 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 1つめのブログでは、彼女の絵の奥行が伝わってきます。
 よこにゃんの絵をみると、アート思考で描いている絵だなあ、と毎回思います。
 アート思考というのは、上手に模写するということではなく「①自分だけのものの見方で世界をみつめ、②自分なりの答えを生み出し、③それによって新たな問いを生み出す」ものだと、「13歳からのアート思考」の著者である末永幸歩さんは定義しています。
 よこにゃんの絵には上記の3つが全てあると僕は思っています。ピカソの「アビニヨンの娘たち」のように「模倣ではなく再構成」という視点が近いのではとも思っています。
 2つ目のブログでは、彼女のストイックさと彼女の夢に寄り添うご家族の温かさが伝わってきます。
 その結果、アーティストとしての彼女の素晴らしさは、いまやテレビのゴールデンタイムにまで届いています。
 今、ご家族について書きましたが、よこにゃんの真っすぐさの根源には、ご家族も関係しているのではないか、と思います。
 彼女のアメブロと極真空手のサイトでのインタビューを読んでみましょう。

♡よこにゃん♡ まんまんばあちゃん NO.80 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

大山倍達極真会館 | 極み人| KITAGAWA (mas-oyama.com)


 一つ目のアメブロは、初めて読んだ時に涙したのを覚えています。
 後悔しないように、今を全力で生きる。
 そして、2つ目のインタビューで両親が提案してくれた空手の道。試練に負けずに向き合うところと、笑顔で向き合えることの強さ。
 どちらも今のよこにゃんを作る重要なものだと思っています。
 

 いきなり話は飛びますが、先日、遅いインターネット会議という対談で評論家の宇野常寛さんと「平成のヒット曲」を上梓した音楽ジャーナリストの柴那典さんの対談が、渋谷SAAIで行われました。その中で、48グループの総括になった時に、美空ひばりの「川の流れのように」のアンサーソングとして「RIVER」があり、その延長線上に指原の歌である「恋するフォーチュンクッキー」があるという話になりました。
 指原は、48のファン参加型システムのボトムアップであり、旧世代的なワイドショーの文脈をハックした存在でもあると語られます。新しさと古さのどちらも持っているプレイヤーながら「結果として指原莉乃というワイドショーのコメンテーターを生み出す装置になってしまった」と総括し、指原莉乃の限界の方に報復されたのが今の48だと思っていると宇野さんは語っています。
 既存のシステムとは違うシステムを作れば川に流されず運命を信じられるはずが、象徴である川に指原も行ったのではと更に付け加えています。
 僕はこの対談を全て見終えた後、暗澹とした気持ちになりました。
 確かにそうなんだよなあ、と。
 でも、何かその閉塞感や限界のカウンターになるメンバーはいないか、と考えました。
 残念ながら、その時には見つからずに暗澹たる気分で過ごしました。
 それから週末に向けてよこにゃんの芸術性について書こうかと過去のブログを順番に読んだり動画を探していました。

 そんな時、よこにゃんのあるブログを読みました。


♡よこにゃん♡生誕祭  No.401 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 彼女の手紙を読んだ時に、こんなにまっすぐに自分の、そしてグループの夢を語ってくれるメンバーがこの2021年にいるんだ、と感動しました。
 いつからか、語ることが少なくなってきた紅白やドームでの公演、僕がしる限りでは同じような夢を語っていたのは倉島杏実だけではないか、と思います(もし、いらっしゃったら是非、教えてほしいです)。
 そこから、改めてよこにゃんについて違う角度からブログや手紙を集め直してたら、こんな時間になりました(本来は日曜日の8時に更新予定が今は22時になろうとしています)。
 なんというか、正統派のワクワク感が彼女の手紙にはあるんです。
 彼女が演じる姿や踊って歌う姿、生み出す絵画も素敵なんですが、それ以上に彼女が作る「希望」が今はとても貴重だと思います。

  the pillowsの曲に「スケアクロウ」という曲があります。
 「スケアクロウ」というバディものの映画を元にした曲なんですが、そのAメロでこんな一節があります。

「夢の向こうまで僕は旅を続けるつもりだよ 君を連れて 誰かが語った現実という物語が答えじゃないぜ」

 


 この曲の「僕」はファンの皆さんかも知れませんし、よこにゃんかも知れません。
 来週に行われる8期生から10期生たちによるコンサート。
 きっとここから、新しい物語が始まる、それは多分、「風の強い日」になるかも知れません。でも、よこにゃんなら、きっと進んでくれる。だって、彼女には夢がちゃんと見えているから。そう信じてこのブログを終えたいと思います。

 ※本当はよこにゃんと「モノ」との向き合い方とその豊さについても考えていたので、またチャンスを見つけて書きたいと思います。


2021年12月5日日曜日

熱量とインタラクティブ

 熱量が伝播していく


 SHOWROOMを立ち上げた前田裕二は、SHOWROOMを立ち上げた際、何か一つのカテゴリーに特化しないと他の配信アプリとの差別化ができないと考えたそうです(詳しくは彼の著作『人生の勝算』をチェック!)。様々な選択肢がある中で、アイドルに特化したものでまずは勝負しようと前田さんが考えた最大の理由を、「熱量」と彼は書いています。
 それまで投資銀行マンでアメリカに住んでいた彼は、SHOWROOMを立ち上げ、広げる為に様々な場所に営業へ行っていました。その中で、秋葉原の地下アイドルの現場に営業に行った時、現場の熱量に刺激を受けたそうです。「ニッチではあるが、こんな熱量のあるコンテンツは見たことはない」と。
 前田さんは、「人を動かすもの、惹きつけるものは熱量である」と確信します。
 SHOWROOMにおいては、「クオリティ」というものの価値観が少しずつ、変化が起きていると同じく著作「人生の勝算」の中で語っています。完成度よりは面白さと送り手側と受け手側の関係が重要であると。インタラクティブ(双方向性)があり、配信を面白くするのは、送り手側だけでなく受け手側も担っているそうです。コメントの面白さや「前向き課金」としてのギフティング等、「この部屋面白いな」と思う部屋の質は送り手だけでなく受け手も良いそうです。配信者の笑顔が自分の笑顔にもなる。幸福な関係ですね。
 

 SKE48で僕が一番に思い浮かべたのが、平野百菜です。



 

 僕はそこまで48グループのSHOWROOM配信をチェックしているわけではないので、断言はできませんが、それでも彼女のルームは48グループトップクラスの「クオリティ」を確保していると思います。
 一例を挙げると、「風船トランポリン」や「ボーリングボクシング」等、思わず僕の大好きなお笑いコンビ「金属バット」の「三味線弓道」のネタを思い出すぐらいの奇想天外な思考で彼女は配信をします。

 「AKB映像倉庫」のアーカイブには、アバターの様子までは残っていませんが、ルームの方々がももたん好みのアバターに統一されているのも面白いですね(ほら、お食事中に読んでくださっている方もいるかも知れませんしね)。
 さてさて、少しだけ話をSHOWROOMに戻すと、前田さんは著作の中でファンビジネスを4象限に分類しています。縦軸は偶像(更新が少なく、低密度)と身近(更新が多く、高密度)。横軸はファンの数の多さと少なさ。彼は秋元康は4象限のうちの縦軸の下のゾーンをターゲットにしていて、SHOWROOMはこの層との相性の良さも挙げています。まるで、スナックや床屋のように毎日やっていて、気軽に入れると。そして、努力や工夫次第で一気に人気が出る土壌があるそうです(逆に手抜きだとすぐにバレてしまう怖さもあると)。
 そう考えると、SHOWROOMを900日も続けられる彼女とファンの方々の熱量は本当に素晴らしいと思います。
 ちょっと彼女のアメブロを読んでみましょう。

平野百菜♪900日 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 ただの900日のお祝いにせずに「9」にかけたアイディアで盛り上げる彼女の頭の柔らかさを感じます。
 思えばももたんは、SHOWROOMの様々なイベントで結果を残しています。

 フルーツやテーマパーク、様々なものをゲットしています。
※詳しくはこちらのブログをご確認あれ!

 平野百菜♪フルーツ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 平野百菜♪イベント | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 平野百菜♪ショールームイベント | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 ただ、嬉しいことばかりではありませんでした。
 bis出演をかけたイベントでは残念ながら、落選しました。
 しかし、この時読んだ手紙が素晴らしいので、2020年4月26日の配信をちょっと確認してみましょう。 

「応援してくれたみんなへ

 イベントが始まって今日まで、応援ありがとうございました。
 イベントが始まる前は、不安の(方)が大きかったです。
 毎日アイドルをやってるけど、1日3時間も配信したことないし、立候補した先輩・同期・後輩をみたら、もものことを応援してくれる(涙をふきながら)…。応援してくれる人いるのかな、って心配に…(涙をふくために一旦中座)。立候補したのに凄く…(再び涙をふく)。弱気になっていました。
 でも、イベントが始まると、初日から沢山の人が応援してくれて、配信のスケジュールをみんな真剣に考えてくれて。それだけでも、嬉しかったのに、『頑張ろう』ってみんなでみんなに言ってもらえて、ももはファンの方と一緒に頑張っていくぞっていう気持ちが、更にパワーアップしました。
 もものファンの方、ファンじゃない方も朝早くから生で配信見に来てくれて、星投げ、カウントギフト、ありがとうございました。嬉しかったです。

 朝はみんなお仕事で忙しかったり眠かったりするのに、面白いコメントをして、ももを笑わしてくれて、ありがとうございます。夜も変わらずみんなコメント面白くて楽しかったです。ももは毎回笑ってばかりだったような気がします。カラオケやダンスをすると、コールをしてくれたり、みんな優しくて毎日感謝しかありませんでした。
 結果は、みんなが一生懸命応援してくれたのに、期待に応えられなくて、ごめんなさい。
 でも、今回イベントに参加して、それ以上にファンの方と気持ちが一つになって、凄く嬉しかったです。
 

 ももにとって…(涙で手紙が読めなくなる)。
 みんな応援してくれる気持ちが嬉しかったです。
 4位との差が大きくなっても、みんな諦めずに毎日ももの順位を上げようとしてくれて、本当に嬉しかったです。このイベントで初めて「#ももたんをbisまでお届け」で拡散してくださいってお願いしました。
 今までももは「#〇〇」でお返事してください、拡散してくださいって言ったことがなかったので、今回お願いしてみて、SHOWROOMは面白い楽しいコメントをしてくれてるのに、「#」では、みんな真面目にもものことを考えてくれて、善意を上げたいっていう気持ちが凄く伝わって、嬉しかったです。
 ファンの方ってこんなにもものことを思ってくれてんだなって、分かりました。
 毎日ありがとうなんだけど、このイベントの一週間、ほんとにありがとうございました。
 本当に本当にありがとうございました。
 直接ありがとうを伝えたいけど、今は無理だから、また握手会・劇場が再開されたら、直接御礼を言います。
 本当に一週間ありがとうございました。
 明日からもまた、毎日アイドルは続くので、応援よろしくお願いします。
 みんな大好きです。

 ももより」

 この手紙を読みながら、平野さんとファンの方々の関係って本当に素晴らしいなと感じました。前田さんが考える「熱量」を感じる関係だと思います。
 しかし、ももたんの「熱量」は徐々に運営にも伝わっていきます。
 そう、若手で作られた青空片想い選抜です。
 あまり、ももたんを意識してなかった僕のような、はぐれSKE48ファンでもパフォーマンスで、「爽やか~」と目を細めながら惹きつけられたものです。

平野百菜♪発売日 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 そして、「熱量」の関係で言えば、忘れてはならないのが「大富豪は終わらない」のイベントです。
 平野百菜♪大富豪 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 これまでも何度かCMに出ていましたが、ドラマの出演権をかけてのこのイベントでは、ファンの皆さんとももたんが「熱量」と共に進みます。
 そして、彼女は見事に1位を獲得します。連続でどうぞ。

平野百菜♪大富豪 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 平野百菜♪1位 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)
 

 いよいよドラマの収録。

 平野百菜♪名探偵 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 完成版は今でもyoutubeで観られます。



 本人の性格とは少し違うかも知れませんが、そこが演じることの面白さ。
 正直に書くと、ショートフィルムで果たしてどこまで8人の良さを引き出せるかと心配だったんですが、これが良くてですね。
 特にももたんが静かに証拠を突き付けていく彼女の演技に引き込まれました。
 「熱量」は先輩メンバーにも伝わっています。
 須田亜香里が書いた生誕祭の手紙を読んでみましょう。
 
「大好きなももたんへ
 
 15歳のお誕生日おめでとう。
  
 私はあなたの初恋の人です。誰か分かったかな?
 お手紙かけて嬉しいです。

 出会ったのはもももたんがまだ小学生の頃。ももたんがSKE48に入ってくれたから出会えたね。

 SKE48に入ってくれてありがとう。

 ももたんは若さが武器になる一方で、デビューしてからも劇場公演に立てる時間が限られていて、悔しい思いをしたり、我慢しなきゃいけないことがあったよね。
 
 でも、だからこそももたんは当時も今も変わらずにできることには『これでもか!』ってぐらい全力で挑戦しているのだと思います。

 その姿が本当にかっこよくて、可愛くって、最高にアイドルだと思います。
 
 ももたんのファンの皆は絶対幸せだと思う。私ももたんを見ていると本当に幸せだから。いつも頑張り屋さんなももたんが大好き。泣いてるところも、はしゃぎすぎてうるさい時も、うんちが大好きなところも全部全部大好き。
 
 でも、もう私も身長を抜かされたし、そのうちうんち好きじゃなくなったり、大人になっていくのかな?と思うと少し寂しい気もするけど、結局私はどんなももたんも大好きな自信がある。ももたんのハートが大好きだから。

 これからも成長していく姿を日々見られることが楽しみです。

 ファン思いで頑張り屋さんなももたんは『もっと頑張らなきゃ』とか『これ以上どうしていいかわからない』と不安になることもあると思うけど、悲しい気持ちにならないでね。迷ったり悩んだり苦しかったりするのは、自分がそれだけ本気で向き合っている証拠だから、ちゃんと自分の頑張りを認めてあげてね。

 ダメだから悩むんじゃないよ。がんばれているから悩むんだよ。
 
 答えはひとつじゃないから色んな人に相談して、ワクワクしながら探していこう。
 
 私にもまたいつでも頼ってね。両思いなんだから遠慮しちゃダメだよ。

 そしていつかももたんにたくさんの後輩ができた時、悩んでいる後輩がいたら同じように助けてあげてね。ももたんはきっと背中を見せてくれる先輩になれると思うよ。

 ももたん自身がアイドルでいることを楽しんで、心から笑顔でいてくれたらそれがももたんの大切な人の笑顔になるよ。
 
 これからも嬉しいことに悔しいことに色んな気持ちに正直でいられるももたんでいてね。

 ももたんの夢は皆の夢、私の夢でもあります。
 
 これからもアイドルとして色んな形で私たちを楽しませてね。

 これからもずっと好きだよ~。

 SKE48チームEリーダー、須田会・須田亜香里より 」
 
 初めてこの手紙を読んだ時は、「だーすー、卒業するのか!」と心配になるぐらいすごい未来へのリーチがある手紙で、ももたんとファンの方との関係や「熱量」が伝わってくる素敵な手紙でした。
 握手会というアイドルとファンのインタラクティブを加速させた場で、アイドルとしてのアイデンティティを獲得していった(あくまで広義の意味での)須田亜香里が、SHOWROOMという同じくインタラクティブの場で人気を獲得していったももたんへと送るメッセージと考えると、これは凄く深いものがあるのではと思います。
 ファン思いであり、悩みながらも成長していく。
 そんな誠実で熱量のある彼女の笑顔は、やっぱり見ていてこちらも笑顔になります。
 
 アイドルの身近さが10年代よりも加速していく20年代。果たしてももたんは、次にどんな展開を見せて行くのか。勿論、遠い視点だけではないです、明日の配信を楽しみにできる存在、ももたんが持つ「熱量」は20年代のアイドルのスタンダードになっていくかも知れません。彼女が作る新しい文体こそが「握手会2.0」へのヒントかも知れません。
 

2021年11月30日火曜日

誰かのための言葉たち

 君を知れば見えて来るもの


 近頃、批評家の小林秀雄の著作で読んでいないものをどんどん読んでいます。なかでも数学者の岡潔と対談した「人間の建設」がなかなか面白くて、様々なことを見つめる時のヒントがあります。
 その対談の中で小林は知り合いの骨董屋の親父のエピソードを語ります。骨董屋の親父が李朝のいい徳利を持っていて、小林は何度もこの徳利をねだりますが、なかなかもらえません。やがて、小林は親父と知り合って28年目に徳利をポケットに入れて持って帰ってしまいます。そして、「お前が危篤になったら電報をよこせ」と言うんですね。すっごいエピソードですが、これには続きがあって、親父は結局小林に電報を送らずに死んでしまいます。そして、彼の息子が親父が書き続けていた俳句集があったことを小林に明かします。その句は詞書きとして「小林秀雄に」とあり、「毒舌を逆らわず聞く老の春」、「友来る嬉しからずや春の杯」という上記のエピソードを連想させられる句もあります。
 小林は俳句としては駄句だが、親父の人間性を知っている自分にはとても面白い、と語ります。
 そして、松尾芭蕉の句が名句として残っているが、もし、松尾芭蕉の人間性を知っていたら、生きている時に付き合っていたら、もっと名句として味わえていたのでは、と語ります(だから、芭蕉の弟子たちの)。芭蕉と付き合った人達だけにわかる味わいがあるのではないかと。

 僕はここまで読んで、ふと松井珠理奈のことを思い浮かべました。
 彼女はアイドルとして、48グループの最前線を体験し、プレイヤーとして活躍しながら、徐々に作詞に目覚めていきます。
 そこには、小学生の頃から芸能の世界に身を置き、プロデュースされる側だった彼女が、徐々に、誰かの言葉ではなく自分の言葉で伝えたい、という一人の人間としての成長を僕は感じます。
 彼女が書く歌詞(特にソロアルバムの曲)は暗に示すというよりは、直接的な表現が多いです。悪く書くと余白が少ないと感じる方もいるかもしれません。それを浅いと読みとるのは簡単ですが、本当にそうでしょうか?
 松井珠理奈という人を含めて歌詞を読み取っていくと、小林秀雄の言葉を借りれば「面白さ」が生じてきます。
 では、具体的にどんな曲が挙げられるでしょう?
 

 まずは、彼女の卒業曲である、「Memories~いつの日か会える日まで~」です。


 

 この曲は、卒業曲という対象を連想させられやすい曲ということもありますが、彼女の歩みを連想させられる歌詞がたくさん登場します。
 「あの階段」は、「大声ダイヤモンド」のロケ地やマジすか学園の階段を連想させられますし、「オレンジ色をしたあたたかさ」は、SKE48カラーを連想させられますね。
 自分の卒業曲を自分で書いたというのは、48グループでも初ではないでしょうか?
 彼女のドラマを知っていればこそ、この曲の味わいは変わってくると思います。自分のアイドル人生を終える曲の言葉たちを誰かの言葉ではなく、自分の言葉で彩る。それは、彼女ならではの挑戦だと思います。

 次に挙げたいのが、Black Pearlに書いた「Change Your World」です。
  

 

 まるで後輩達に向けて呼びかけるようなサビの歌詞が印象的です。
 自分がこれまで居た芸能界やSKE48で生き残る厳しさを語りつつも、それを乗り越える行動力を語るこの歌詞は、松井珠理奈を知っているからこその説得力があるのでは、と思います。これまで、様々な困難を乗り越えてきた、だからこその説得力。勿論、この歌詞を書いている自分に言い聞かせているのでは、という読み取り方も出来ると思いますが、卒業シングルだったことを考えると、後輩へのメッセージを込めたという解釈の方がしっくり来るのでは、と思っています。

 卒業と関連した曲が続きますが、SKE48に最後に残した「オレンジのバス」も松井珠理奈を知っていれば味わいが変ってきます。
※動画の2分20秒頃に流れています。 

 この曲は「オレンジのバス」という「SKE48」に居た日々のことを書いていると思います。出だしのバスに乗ってから「もう何年経つのかな」という部分からも、ただバスに乗っているというではない、ということが分かります。
 彼女が描いたSKE48でのアイドル活動やグループ像が見えてきます。
 中でも松井珠理奈を意識させられる歌詞が「心無い人に傷けられたら」のところが凄く印象的で、思えば彼女ほど「心無い人に傷つけられ」てきたメンバーもいないのでは、と思います。
 少し話がそれますが、先日ネットフリックスでテニスの大阪なおみ選手のドキュメンタリーをまとめて観ました。その中で、全米を制覇して一躍スターになった彼女は、「勝つのが当たり前」という感じになり、負けた時には、インタビューでわざわざ「誰に負けたのか教えて?」というような嫌がらせも受けます。結果、彼女はどんどん眠れなくなり、ストレスと戦いながら再生していきます(他にも理解者の死や自分よりも若い才能の台頭など、試練だらけです)。
 この映像を観た時に2018年総選挙の松井珠理奈を思い出しました。あの時の48グループには、もう指原莉乃も渡辺麻友もいませんでした。おそらく宮脇咲良との一騎打ち。そして、過去の順位を比較した時に多くのファンから「勝つのが当たり前」と思われていたのではないでしょうか?
 それでも1位を勝ち取った彼女を待っていたのは、残酷なぐらい大きくなった批判の声でした。これに関しては、以前にも書きましたが、価値観と育ちの違いだったのではないかと僕は考えています。
 AKB48との差別化の為に全力のダンスに特化し、一時期は完全にカウンターとして機能していたグループと、アイドルが持つ楽しさや自由さに特化していったグループ。大きな48グループという幹から分かれて行った二つの枝ですが、気付けば遠く離れてしまったのかも知れません。そこから休養を経て復帰した彼女は、もう総選挙で戦わなくてよくなったというところもあるかも知れませんが、優しさや柔らかさを感じる場面が増えたように感じます。
 今でも「心無い人たち」はいます。なんならこの記事を書く為に色々と調べている時にも、わざわざ珠理奈を悪者にしようと一生懸命な動画があったので、悪質なものとして報告しておきました(恐ろしいぐらい創作されたものでした)。
 総選挙という闘いが終わっても、世間やアンチとの闘いは今も続いているのかも知れません。だからこそ、「オレンジのバス」の中に出てくる「味方」という言葉が響いてきます。
 そして、このSKE48についた「オレンジ」という色に対して沢山の色を「自由につければいい」と語り、この曲は感謝と共に終わります。
 この辺りは、SKE48のセンターとして自分が作ってきた価値観に囚われずに新しい価値観を生み出して欲しいというメッセージのようにも読めます。いずれにせよ、メッセージソングとしての要素が強いのではと僕は考えています。

 さて、先にシングルのカップリング曲を挙げましたが、ソロアルバムである「Privacy」に関しては、実は松井珠理奈という人物を外しても成立するような歌詞が多いです。勿論「あの日交わした約束」や「KMTダンス」なんかは、松井珠理奈を知っていると、より味わい深くなるんでしょうが、松井珠理奈という固有名詞を外して20代の女性の物語としたとしても、十分に成立するような気がします。
 どちらかというと、誰かに向けて創った歌詞の方が、彼女の要素が強くなるし、説得力が増すのは何故でしょう?
 それは彼女の誠実な優しさから来るのでは、と歌詞を読んでいると思います。誰かの背中を押したい、自分と同じ試練に立ち向かう人たちを応援したい。そんな気が僕はしています。
 もうアイドル松井珠理奈はいませんが、彼女が書いた歌詞の中には生きています。
 彼女の次回作が公に発表されるのがいつか分かりませんが、彼女の面白さをじっくりと味わうために、誰かのための曲をまた書いてほしいなと僕は期待しています。

 時が流れて松井珠理奈を知らない世代の子たちが、「オレンジのバス」をどんな気持ちで歌うのか、どんな風に心に響くのか、ずっと先のことですが、どうか未来の世代の支えにもなるといいなと思っています。

2021年11月24日水曜日

祝!ブログ3周年!!

 役に立たない美しいもの


 2021年11月22日、この「栄、覚えて行くれ」という弱小ブログがついに3周年を迎えました。めでたい!
 同じく、2021年11月22日に、僕の大好きなバンドドレスコードの曲がyoutubeの公式チャンネルにアップされました。
 「不要不急」という曲です。ちょっと聴いてみましょう。


 

 名盤「バイエル」に収められている1曲です。
 僕はこの曲が好きで、よく一人ぼっちで夜に散歩する時に歌っていました。
 曲中で歌われているのは、社会から求められていないかもしれないし、すぐに必要ではないかもしれない、けれど、とても美しいものと時間があるという曲だと僕は解釈しています。

 思えば、このブログも何の役にも立たないし、誰かに頼まれて書いているわけでもありません。だいたい長いのですぐに読めるものでもないです。
 でも、大好きな48グループの曲について書いている時、魅力的なメンバーについて書いている時、すっごく楽しいんです。もし、それを読んで誰かも同じように楽しくなったり、心が震えてくれたら、ちょっと面倒かも知れませんが、じっくり読んでくれたら、もっと嬉しいです。

 批評家の小林秀雄と数学者の岡潔の対談が収められた「人間の建設」という対談集を今日読みました。その中で数学者の岡が「正倉院展を3時間ほど観た後に、外へ出ると周辺の松のいい枝ぶりに気づいた。それまではいい松は滅多にないと思っていたのに」という体験を語ります。正倉院に所蔵された国宝たち、岡の言葉を借りるなら「丹念に長い間取り扱ってきたもの」を観ることで、余計なものが消えて「ほしいものに気づけた」そうです(この場合は松ですね)。

 この1年、ブログを書く時にアイドルとは関係ない分野の思想や物事を持ってきて、繋ぎ合わせる試みを何度もしました。それは、引用した方が自分の考えの解像度が上がるということもあるんですが、上記の「ほしいものに気づけた」経験が沢山あったからです。僕のブログも同じように誰かの「ほしいもの」に気づくきっかけになっていると嬉しいです。

 メイキング的なことを書くと、この1年は試行錯誤の1年だったかと思います。
 2年目から導入したnoteのラジオ機能による「ラジオ配信」、フォロワーの方との「雑談」企画(楽しかったので、また連休とかにやってみたいです)、皆さんの体験を集める「体験企画」。閲覧数でいえば、「体験企画」は色々なファンの方の体験が聞けて、民俗学のフィールドワークのようで、凄く楽しかったです。とっておきのエピソードを語ってくださった沢山の方々に感謝です。ただ、この企画、集まる時は集まるんですが、集まらない時は清々しいくらい集まらないんですよね。この課題をどうクリアーするかですね。

 課題といえば、「Aというメンバーについて書きました」という記事があった時、Aファンの方は読んでくださるんですが、翌週に「Bというメンバーについて書きました」と書いた時は、Aというメンバーのファンの方は、ほとんど読んでもらえていない、という課題があります(あくまでSNSへの『いいね』や『リツイート』の反応からしか分かりませんが)。
 もっと横断的に読んでもらうには、どうしたら良いのかというのかを最近は考えています。
 この答えは2022年に形にしようと思うのでお楽しみに。

 2022年といえば、noteの方で連載している「2022年への相談シリーズ」で書いているんですが、一人のファンがどれだけのモノを作ることができるのか、という勝負になってくるかと思います。その時に、味方になってくれたら嬉しいです。

 味方といえば、書き始めた時からブログを読んでくださっている方も、今日、読み始めた方も、皆さんありがとうございます。いつもSNSに「いいね」や「リツイート」してくださる方々もありがとうございます。コメントまでくださる方々もありがとうございます。「面白かった」の一言だけでも書いている当人としては、物凄く励みになっています。
 また、noteでサポート機能を使ってくださった方も本当に感謝しています。全部2022年の勝負で使うつもりです。

 そして、3年目も面白い記事やちょっとだけ価値観が変わる記事を書いていきたいと思っています。面倒なことばかりですが、これからもつきあってくださったら嬉しいです。


2021年11月21日日曜日

継続と工夫が生み出す特別さ

ぶーはいつも不意打ちで来る


 近頃、家でぼんやりしている時に思想家の吉本隆明さんの公演を聴いています(『共同幻想論』は2020年代の今も多くの社会学者たちが引用する強度の高いものです)。
 こちらは、糸井重里さんが運営している「ほぼ日」のサイトで無料公開されていて、183にも及ぶ公演をその日の気分で聞いています。
※凄く面白いのでリンクを貼っておきます。 

 公演名を失念したんですが、文学作品の名作について、吉本さんはこんなことを語っていました(著作もいくつか読んでいるんですが、おそらく公演だったと思います。吉本研究をされて)。
「この作品の良さが分かるのは自分だけではないか、読者にそう思わせられる。それが多くの人に時には錯覚させられる作品が名作になるのではないか」と語っていました。
 
 歌手の小沢健二が長い活動休止期間を経て、日本で久々にコンサートをした時、「シッカショ節」という曲を披露する前に「笑い」についてのMCをしました。
 アメリカでも日本でも「笑い」は、「ああ、これって自分たちには分かるなあ」というものが受けるとう共通点があるそうです。思えば、彼がこの後披露した「シッカショ節」は彼の代表作である「今夜はブギーバック」や「愛し愛されていきるのさ」とは、全く違うアプローチで、日本の民謡のようでした。



 僕の経験になってしまって恐縮ですが、上記の2つの感覚は、自ら求めて行って得られることは少なく、むしろ不意打ちで来ることが多いです。

 SKE48でも、僕にこの体験をさせてくれたメンバーがいます。
 それが中坂美祐さんでした。
 まずは、こちらのブログをご一読ください。

 こちらのブログで登場するトートバックの画像。
 この豚さんの絵を見た時に、僕は何故か郷愁のような感慨を受けました。上手いとか下手とかいう物差しではなくて、もっと別の愛おしさがありました。「民藝」は美術館に陶芸品を置くのではなく、身近な生活の中に置くことでその「モノ」たちが活きてくることを柳宗悦は語っていましたが、何かその感覚に似た身近さを僕は感じました。
 何度も何度もこの画像の豚さんを見ながら、この感覚を抱かせてくれたこの子は何物なんだろう、と動画やアメブロを読んで行きました。
 
 彼女のアメブロから感じるのは、「構成」が意識されているということです。
 まず、オープニングのトークがあり、本題があり、動画があり(ここ数か月は俳句というか川柳があり)、お知らせで終わるという構成になっています。
 この構成は、常に彼女が自分のブログを更新する際の工夫の元に出来ています。
 こちらのブログを確認してみましょう。


 この時に今我々が読んでいるブログの構成の元になるものがあるんですね。
 ちなみに、生活に関しては、こちらのアメブロでも書かれています。

 アイドルでいる日々をだらっと過ごさずに、自分の毎日を豊かにしていく工夫が本当に尊敬できます。
 工夫といえば、オンライン2ショットでも彼女の工夫が感じられます。

 何故、彼女はこんなにアイドルである毎日を大事にして過ごしているのでしょう。
 ちょっと彼女の生誕祭で読まれたお母さまからの手紙を読んでみましょう。


「美祐へ
 
 14歳の誕生日おめでとう。
 
 SKE48のことが大好きで、生誕祭にも何度か足を運び、客席から観ていたその舞台に立って、沢山の人にお祝いしてもらえる日が来るなんて夢のようですね。
 
 今どんな景色が見えていますか?

 きっかけは、アイドルと一緒に写真を撮ることなんてきっとないからと出かけた写メ会。その出会いがあなたの人生を変えました。

 色んなイベントに出かけて行くたびにどんどんSKE48が好きになって、いつの頃からなんだろ、SKE48に入ることを夢見るようになったのは。

 ちっちゃい頃から歌って踊るのは好きだったけど、『人前でやって』と言うと『無理』って言う子だったのにね。
 
 11歳の誕生日が過ぎた頃に初めて『SKE48になりたい』と聞いた時は正直ビックリしました。

 そして『アイドルになりたいの?』と尋ねると『違う。SKE48になりたいの』と言ったのを覚えていますか?
 
 いつの間にかSKE48が美祐の中で特別な存在になっていることを実感しました。
 
 8期オーディションを経て挑戦した48グループの第3回ドラフト会議では、ドラフト候補生として残ることができましたが、レッスンは全て東京。今まで電車やバスに一人で乗った美祐を東京に一人で通わすことにしたのも、『ただいま』の声を聞くまでは気が気でない毎日でした。

 最終的には福岡まで一人で行って、その時の感想が『福岡遠いね。座りっぱなしで足が伸びないよ』と笑わせてくれました。

 でも、それができたのもその当時担当してくださったマネージャーさんや同じ方向に帰る年上の候補生さんが助けてくれたおかげです。本当に感謝しています。

 ドラフト会議は残念な結果でした。SKE48のすべてのチームが指名を終了した時に舞台裏で頬を伝った一筋の涙は今でも忘れることができません。

 ドラフト会議の直後から同じような経験を持つ先輩や応援してくださっていたファンの方々が色んな方法で発信してくれた温かい言葉に励まされながら必死に前を向こうとしているようでしたね。

 そして、ドラフト会議直後に参加した握手会はドラフト3期生のお披露目。舞台に立つ元仲間に目一杯の笑顔でおめでとうと伝えた美祐は凄いと思いました。

 その直後から丈夫なだけが取り柄の美祐が謎の高熱で一週間寝込んだことはかなり心配しました。

 でも、今となって思うと、心も体も疲れきっていて、あの時の美祐には一週間の休養が必要だったんだと思います。だってその後はずっと元気娘ですから。

 そして、9期オーディション。合格してSKE48の一員として舞台に立つことができました。おめでとう。

 自分で夢への扉を開けたね。でもその先の道のほうが長いし、大変だけど自分で選んだ道です。納得するまで突き進んでください。

 周りからはよく『しっかりしてるね』って言われるけど、全然そんなことなくて、本当は甘えん坊のかまってちゃんだし、頑固で負けず嫌い。不器用で人見知り。かなり面倒な性格だけど、とっても優しい。そんな美祐が母は大好きです。

 人との距離感をつかむのが苦手で、人間関係で悩むことが多いけど、美祐の良さをわかってくれる人が必ずいるからそのまま真っすぐに育ってくれればと思います。

 『表現力でどうすれば大人っぽく、色っぽくなる?』って聞かれたけど、半年前まで男の子に混じって真っ黒になってボールを追いかけていた人間だから難しいなって思う。

 でも、それはSKE48での経験でいつか身につくと思うから今はスタッフさん、マネージャーさんや先輩の言うことに素直に耳を傾け、日々努力してどんな場所でも輝ける自分を目指してね。

 最近やることが多すぎて一杯一杯の美優についつい先に口出してしまう母だから、これからは信じて見守りたいと思います。

 今のこの時を楽しみながら、つらいこと大変なことを乗り越えてくれればと思います。

 経験と出会いは宝物ですよ。この経験と出会いを大切にしてね。いつも近くで厳しく見守っています。

 美祐の周りには応援してくれる人がいることを忘れないでください。
 
 最後になりましたが、株式会社SKEの皆様、マネージャーさん、スタッフの方々、SKE48のメンバーの皆さん、9期生の皆さん、いつも娘がお世話になりありがとうございます。

 この生誕祭を開いてくださったファンの皆さん、いつも娘を応援していただき、そして今日はこんな素敵な生誕祭を開いていただきありがとうございます。

 まだまだ未熟で目に余ることもたくさんあると思いますが、大好きなSKE48の一員として活動できることを大変喜んでおります。これからもよろしくお願い申し上げます。

2019年6月30日 母より 」

 ううむ、SKE48になるまでの道のりが決してストレートなものではなく、挑戦を続けながら勝ち取ったものだったんですね。
 恥ずかしながら、8期生やドラフト3期生のオーディションに挑んでいたことは、初めて知りました。お披露目で舞台に立つドラフト3期生のメンバーたちに「おめでとう」が言えた彼女は素晴らしいと思います、しかし、その後に1週間の静養があったというのも決して心が全て受け入れていたわけではなく、苦しかったことが伝わってきます。
 そして、アイドルではなくSKE48になりたい、この言葉は本当に嬉しい言葉ですね。
 これから同じことを思ってくれる方をどれぐらい生み出せるかが、SKE48が発展していく上で重要ではないか、とふと思いました。
 
 さて、生誕祭の手紙にちらっと出てきましたが、彼女はもともとスポーツ少女で、人との距離については得意ではない、ということが語られていました。
 そのあたりのことを彼女はどうとらえているのか、アメブロで読んでみましょう。


 正直、ティーンズユニットに関しては、「身内同士で戦わなくても…」という気持ちもあったんですが、成長へのトリガーの役割もあったんですね。そして、コロナ禍の自粛期間で生まれた離れ離れの日々。ここで彼女はSHOWROOMの配信を続けていくことで、トーク力を成長させていきます。
 こちらのアメブロも読んでみましょう。

 そういえば、SHOWROOMの社長である前田裕二さんの著作「人生の勝算」の中で、コミュニティが深まる要素として、①「余白があること」、②「クローズドの空間で常連客ができること」、③「仮想敵を作ること」、④「秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること」、⑤「共通目的やベクトルを持つこと」を挙げていましたが、中坂さんの配信でも①の要素を中心に⑤の要素が生まれていたのでは、と思います(ちなみに、この説明のすぐ後にAKBビジネスは何故強いのかを③と総選挙、④とアバターを挙げていました)。
 更に、ファンビジネスの4象限として更新が多い/少ない、ファンの数が多い/少ないという4象限の中で、更新を多くすることでより身近になっていき、ファンの数も少しずつ増えて行く、配信が多い人ほどSHOWROOMではスターになれる、何故なら努力と継続から生まれる物語があるそうです。
 その物語は、ずっと見ているよりそっているからこそ特別になっていくのかも知れません。
 
 幸いアメブロのルールも彼女に味方します。

 読んでくれるファンの方々がいるから続けられる。
 この辺りは、普段弱小ブログを書いている僕なんかも共感してしまいます。
 アイディア募集もしていましたが、僕としてはSKE48に関する「衣・食・住」や思い入れのある曲に関するエピソードや公演曲を1曲1曲語るアメブロとかどうでしょう?
 あとは定期的なふりかえりブログが好きなので、続けてほしいですね。
 
 さて、配信やアメブロを継続することで、我々ファンは彼女の工夫の豊かさや価値観の面白さに触れて行くことになります。

 もう、SKE48ファンなら盛り上がれること間違いなしのセットリストですよね。

 たとえば、俳句。
 本文の内容とリンクしていて味わい深くて好きのは、こちらです。

 空耳でも声が聴こえたというエピソードも良いですし、公演という空間の大切さを感じました。
 
 さて、話を戻すと、彼女はティーンズユニットに挑戦します。
 残念ながら悔しい思いをすることになりましたが、この時に絆が生まれたことをブログの中で語っています。


 悔しかったティーンズユニットを経て、「大富豪は終わらない」で行われた「大とくさん」のイベントにチャレンジしていきます。
 そして、見事2位にランクイン。
 嬉しさあふれるブログを読んでみましょう。
 ☆中坂美祐☆ありがとう!! | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 「本番で爪痕が残せるように」と書いていましたが、彼女は爪痕を残す役でしたねえ。


 そして、この成功体験は彼女の中での自信となります。

 自信が生まれたからこそ、やってみたいこと、チャレンジしてみたいことをする実行力にもつながる。ファンの方々との絆があるから、チャレンジできると思います。
 
 
 いったいこれから彼女はどうなっていくのか。
 このブログを読んで終わりにしましょう。

 もしかすると、彼女の物語にはいきなりのジャンプアップは無いのかも知れません。
 でも、毎回悔しい思いをした後に、必ず報われる時がやってきます。
 継続と工夫の日々。
 その物語は身近でありながら、我々の中で特別になっていくのではないかと思います。
 自信を身に着けた彼女の次のチャレンジを楽しみにしながら、この記事を終えたいと思います。サビがなんとなく今の中坂さんとファンの方々の関係に似合いそうな小沢健二の「アルペジオ」を聴きながら。


 ※記事に入れられなかったですが、動物に関する価値観も面白いのでおすすめですよ。

2021年11月14日日曜日

心に火をつけて

受け継がれていく理解

 文具メーカーであるコクヨに勤めながら「働き方改革アドバイザー」として、社内や様々な企業の働き方改革の推進をしてきた坂本崇博さんの著書『意識が高くない僕たちのためのゼロからはじめる働き方改革』が先日発売されました。
 ヲタクである坂本さんが、いかに円滑に仕事を終わらせて家でアニメを観るか、という目標を達成するために、様々な働き方の工夫(個人的には営業の部分と自分の好きなものを仕事の中にうまく入れて行って『志事』にするところが勉強になりました)をご自身でされている様子は、刺激的でした。今月のおすすめ本の一つです。
 さて、そんな坂本さんの言葉の中で凄く気になる言葉がありました。
 それは、仕事の行動力を喩えた「可燃性」という言葉です。
 驚くぐらい雑に紹介すると、会社や組織に入りたての頃は、組織の改革アイディアが沢山出てきます。心が燃えている状態ですね、「可燃性が高い」わけです。
 しかし、なかなかアイディアを行動に移すのは難しいです。
 たとえば、人やモノや金や情報が欠けているという状態ですね。
 この状態が続くと、徐々に燃えにくくなります。 
 坂本さんは「難燃性」の状態に喩えています。
 この状態になると、行動せずに飲み屋で愚痴を言うだけで終わったり、時には周囲の「可燃性の高い」状態の人に水を差すような言葉を言ったりして、相手の炎まで消そうとしてしまいます。ううむ、僕が働いてた会社にもこういう人いたなあ。
 勿論、アイディアをみんながみんな出す必要はないんですが、誰かが設定したテストで高い点数を取る「イチニンマエ主義」とは違うアプローチが必要であると坂本さんは語っています。

 皆さんのいる組織や会社は「可燃性が高い」人はどれぐらいいるでしょう?
 いまのSKE48はどうでしょう?
 鎌田菜月さんがいた頃、彼女の心を燃やしてくれる魅力的な先輩的な先輩たちが沢山いました。
 たとえば、この人。
 かおたんこと、松村香織さん。
 「干されていた」研究生時代から、「人・金・モノ・情報」を持ち前のバイタリティーと企画力でクリアーしていった人物として、SKE48に今も燦然と輝く唯一無二の星座を描いてきた人です。
 ただ、人間としての魅力もとてもあり、人情に厚く、メンバーやファンのことまで考えられる想像力のリーチがとてつもなく長い人でした。
 それは、後輩達に対してもそうです。
 特に6期生たちは、研究生時代から娘のように手をかけ、昇格してからも気にしていたのではないでしょうか?

 ちょっと、2016年9月27日に行われた彼女の生誕祭で読まれた手紙を読んでみましょう。

「なっきーへ

 なっきー、お誕生日おめでとう。初めてお手紙を書くので緊張しています。
 なっきーとは今はチームも違うし、昔に比べて一緒にいる時間は少なくなってしまいましたが、なっきーにとってはとても重要な一年だったと思います。将棋のお仕事ができたこと、本当に凄いよね。おめでとう。
 SKE48として将棋のお仕事をしたメンバーは今までいなかったし、なっきーが新しい道を開いてくれました。そしてそのきっかけはTwitterとかで発信してきたから、きっかけやチャンスはどこにあるかわからないけど、小まめに自分からきちんと伝えていたから将棋のお仕事が出来たんじゃないかなと思います。なっきーにとっては大きな出来事だったんじゃないかな。

 そして私が個人的に悔しかったのは今年の選抜総選挙。正直もっと順位が上だと予想していました。だからすごいビックリした。なっきー自身もショックだったと思います。なっきーのファンの方は投票するやつとかの結束力がとても強いイメージがあるから。でもね、嬉しいこともありました。

 今回のシングル『金の愛、銀の愛』ではネクストポジションに選んでもらったこと。
 ネクストポジションという名前の通り選抜メンバーまであと一歩の位置まで来ているということです。どうなるかはここからの一年の過ごし方にかかっていると思います。
 なっきーはちゃんとしているから、自分自身が一番わかっていると思うけどね。

 頑張ってくださいとは気軽に言えないけど、昇格もしたし選抜メンバーに選ばれることも近くまで来ているからこそ頑張り時だと思います。後悔がないようにたくさんいろんなことに挑戦して新しいチャンスをつかんでください。そして、ダイエットはしっかりやってね。私みたいにリバウンドしないように気をつけてね。いつかまたアップカミングメンバーでご飯に行きましょう。

 かおたんこと、松村香織より」

 もう、鎌田さんとチームは離れても彼女の実績を認めて、最後の一段落の辺りでは心に火をつけるメッセージをくれるかおたん。
 最近、SKE48の映像作品のリリースは減ってきていますが、かおたんを始めとするベテランメンバーがオーディオコメンタリーに居た時の「ああ、こんな一面がこのメンバーにはあるんだ。流石はかおたん」という発見は非常に貴重で、彼女のリクアワでのオーディオコメンタリーを参照にしなければ書けなかった記事もありました。
 この頃の鎌田さんは、目指すべき目標に対して、少しずつ結果を出している頃ではないかと思います(翌年の生誕祭では、初の有言実行が出来なかったことを悔いていますが、翌々年には結果を出しています)。
 それでは、鎌田さんから見た先輩のかおたんはどうだったんでしょう?

(鎌ºωº田)<お寿司は鯛と光り物が好き❤️♡ #松村香織卒業コンサート | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 これまでのSKE48のカラーから見たら異端の存在だったであろう鎌田さん。
 本人は「問題児」と表現していますが、それまでのSKE48研究生のカラーとは違う何かがあったのではと思います。かくいう僕も鎌田さんが入ったばかりの頃は、彼女に対してかなりネガティブな印象がありました。
 しかし、かおたんという自分流のやり方でのし上がるロールモデルがあったからこそ、今のファンの人たちとの出会いがあったのでは、と鎌田さん自身も分析しています。
 理解者であり、先駆者でもある。
 パイオニアになることを恐れない。 

 それは、かおたんと鎌田さんの共通点かもしれません。
 燃える心に水をかけずに、ちゃんと理解をしてあげる。
 それでは、先輩としての鎌田さんはどんな存在なんでしょう?
 まず、彼女自身のブログを読んでみましょう。

(鎌ºωº田)<お腹へりました | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 衣装を通して感じる時間の経過と後輩たちへの想い。
 このブログでもかおたんを始めとする先輩からもらったものについて書いていますが、今の自分に厳しい評価をしていますね。

 次はこちらのブログを読んでみましょう。

(鎌ºωº田)<たーのしーーーーーーい。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)


 鎌田さんの素晴らしいところは、後輩が増えて来て先輩側になってきても、謙虚なところです。後輩の凄さをきちんと認めて、自分も努力をしていく姿勢。これは先輩として素晴らしい姿だと思います。というのも、丁度、昨夜(2021年11月13日)放送の「オードリーのオールナイトニッポン」で若林さんが語っていた後輩をダメにしていく先輩、努力せずに時間を吸い取っていく先輩の話をしていましたが、そちらの方向にならずに進んでいるなあ、と感じます。
 

 そして、これまでのSKE48のパターンではいない後輩への理解も深いです。
 ちょっとこちらのブログを読んでみましょう。

(鎌ºωº田)<カホリウムとは。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)

 一見タイプは違う二人ですが、SKE48に新しい色を描いてきたという意味では同じかもしれません。
 

 これまでと違うという意味では、同じくチームEの菅原茉椰も同じかもしれません。
 SKE48だけでなく、AKB48の選抜にも選ばれ、ノリに乗っていた状態からの休養期間。
 心のケアは簡単なことではないと思います。
 かくいう僕の職場でも心因性で長期期間休養することになった新卒の女の子がいました。
 僕と同年代の方(30代)でも、「これからあの子に仕事振りにくいわあ」と平気で言う人もいました。
 多少心に傷を負っても続けるのが当たり前、というのが昔の価値観なのかも知れませんが、その価値観に引きづられずに菅原を理解しようとした、当時の運営の方やメンバーの方々は本当に素晴らしいと思います。
 じゃあ、具体的にはどのように菅原に鎌田さんは寄り添ったのでしょう?

 2021年の10月21日に行われた鎌田さんの生誕祭で読まれた手紙を読んでみましょう。


 「ママ、25歳の誕生日おめでとうございます。

 今回の手紙は誰からだと思いますか?そうでーす、よくこの呼び方をする娘、菅原茉椰です。

 ついついママと言っちゃうぐらい面倒見がよくて、聖母のように優しく、頼りがいがあり、美味しいご飯を作ってくれて、周りを見てくれる先輩です。

 ちょっと長くなります。

 具合が悪かった時に何も言わずに薬を渡してくれたりと、ママです。

 ご飯行ったりしたら食べ物を分けてくれるし、食べさせてもくれます。ママです。

 今はそういう機会があまりないですが、食べたいものが2つあったりして悩んでいたら『茉椰はこっちにして、私のをあげるよ』と気を使ってくれます。

 あとお腹空いてたら自分が食べる用に買ってきた食べ物を分けてくれるんです。優しい。

 悲しいことやつらいことがあった時は肯定してくれて、自分の気持ちが軽くなるような言葉を投げてくれます。

 菅原が一時期病んでいた時期があって、なっきぃさん達の前で大号泣したことがあり、その時も慌てることとかなく優しく抱きしめてくれて、たくさんの言葉で励ましてくれました。

 『嫌だ』っていうことがあって、そういう話をしたら一緒に共感してくれて気持ちに寄り添ってくれました。優しい。


 大人の人に言いにくいことや聞きにくいことがあったらその時に空気を読み取ってくれて、代わりに聞いてくれるかっこいい先輩です。気づけるのって凄いですよね。優しい。

 優しいでいっぱいなんです。

 なっきぃさんから優しさをたくさんもらってるのに自分は何かしてあげれてるのかなって不安に思うこともあるけど、この前二人で話した時に悩み、不安を聞くことができて個人的に嬉しかったです。

 いつも聞いてもらってる立場だからこそ、そういう話を聞けて頼られてる気がしました。だから、これからも頼ってほしいです。うまく返事を返せないかもしれないけど、話は聞きますから。なっきぃさんの味方ですから。何があっても味方です。

 なっきぃさんってとっても大人で、周りが見え過ぎちゃってるんです。この人はどういうものを求めてるのかをしっかり見据えて、それに対して仕事をするから本当に尊敬してます。

 求められてることを理解し、100返せるのが凄くて。でも、それはなっきぃさんの見せない努力と、当たり前になっているのが普通で、普段のホワワンという雰囲気から何も感じさせずにやってくるから、なおさらカッコいいです。

 自分にはできないことをできてしまうなっきぃさんの姿にいつも尊敬させられます。だからこそ諦めることもあると思います。

 さっきも言った通り、求められてるものを理解しているからこそ自分にはこれを求められてないとか、これをしてもと言って、客観的に見て諦めてしまうことがありませんか?これは菅原の勝手な解釈だけど、そう思ってしまう時があります。

 求められてるものをこなすのもいいと思いますが、なっきぃさんが求めてるものを、個人の仕事はそうですが、グループ内の仕事でも手に入れて欲しいなと思っています。

 夢に向かって頑張るなっきぃさんを近くで応援したいので躊躇しないでくださいね。何度も言いますが、なっきぃさんの味方なので。

 手のかかる娘の世話焼き、いつもありがとうございます。

 生意気な後輩だけど、ちゃんと面倒を見てくれて、近くにいてくれて、楽しい時間をいつも作ってくれてありがとうございます。これからも一緒にいてください。

 改めて25歳のお誕生日おめでとうございます。

 今年1年いや永遠に素敵な年になりますように。

 大好きです。

 SKE48チームEの菅原茉椰より」


  読みながら、思わず泣きそうになりました。
 菅原が書いている自己像は、鎌田さんがかおたんについて書いたブログの自己像にとても似ています。
 周りのことをよく見て、求められているものも気づける鎌田さん。
 でも、そんな鎌田さんだからこそ、我慢してしまうこともあるのかも知れない。
 だからこそ、もっと自分の求めるものに正直になって欲しい、頼って欲しいという思いが菅原の中に芽生えていったのではと思います。
 鎌田さん自身も菅原について「妹に似ている」とこちらのブログで書いていましたね(タイトルも素晴らしいです)。

(鎌ºωº田)<人生を1日に置き換えるなら私たちはまだ朝。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ampproject.org)


 僕の勝手な妄想ですが、この手紙を読んでいると、かおたんから鎌田さんに受け継がれた思いは、鎌田さんから菅原に受け継がれていくのではと思います。
 

 菅原だけではありません。
 もうすぐ始まるSKE48のユニット曲特別公演では、普段はチームの違う後輩たちとも触れ合うことになります。きっとこの他者への理解はこれからも連綿と受け継がれていくのでは、と思っています。
 そう、きっと心の火を守ってくれる先輩たちがいるからこそ、新しい価値観を理解できる先輩やファンの皆さんがいるからこそ、SKE48は若手も熱く活動できるんだと思いながら、この記事を終えます。


※鎌田さんとはたごん、まーやん、谷の関係について書いたnoteはこちら!
vol.8 君がみてくれていた|栄、覚えていてくれ|note

※鎌田さんの最近の動画だとこちらが本当に凄かったです。


2021年11月12日金曜日

SKE48ユニット曲特別公演「チーム古畑」

まだまだ妄想は続く


 昨日の更新でSKE48ユニット曲特別公演の見所を考える連載は終わったんですが、ふと思いつきでもう一つチーム考えてみました。
 それは古畑奈和ちゃん率いる「チーム古畑」です!



 ええ、奈和ちゃんの悪ふざけに今回は全力で乗る記事です。
 舞台にソロコンサートに大忙しの奈和ちゃんは、実際にはSKE48ユニット曲特別公演には出演しませんが、こういう妄想を膨らませてくれる発信は素敵ですよね。
 ただ、奈和ちゃんとちゅり(卒業してるじゃないか、という正論はごもっともですが、『黙れよ、虫けら共』By本性の歌詞で見逃してください)、さらに今回のユニットコンに出演しない、山内鈴蘭、杉山愛佳、深井ねがいの3人も呼びましょう。折角の妄想企画ですから、楽しむ時はフルに行きましょう!

 ただ、ルールには乗っ取りたい、ということで、もう6期生たちのチームが取った曲は使わないことにします。あと、奈和ちゃんはミッドナイト要素強めのセットリストになりそうですが、ちょっとだけ昼間の公演で考えさせてください(ユニット曲なしなら入れたい曲が沢山あるんですが)。
 

 それじゃあ、考えてみましょう。
 まずは、深井ねがいちゃんですね。
 ねがいちゃん単独だと、「コップの中の木漏れ日」が聞きたいですね。
 今の療養中の彼女が少しでも元気になって欲しいという思いもありますが、歌詞の世界観と彼女の明るい表情が凄く似あう気がします。
 他のメンバーとのコンビでいえば、「狼とプライド」をらんらんとやるところが観てみたいです。少し背伸びするねがいちゃんと、お姉さんのらんらんのコンビ、良いんじゃないでしょうか?
 あいあい、らんらんのSメン二人との「Glory days」も見てみたいです。
 ねがいちゃんは、「陽」と「陰」のどっちの表現もいけると思うんですが、今は「陽」のねがいちゃんが観たいです。「陰」もありなら、「残念少女」で新しい一面を見せて欲しいです。「AKB49」の時の木本花音が歌ったぐらいの狂気を解放したアプローチが出来るのではという期待があります。でも、衣装は、未だに「雨の動物園」が観たい気持ちがあります。

 

 次は、あいあいこと、杉山愛佳さんですね。
 まず、彼女単独で見て行くと、最後に「エンドロール」をバキバキに踊るところを観てみたいですね。
 他のメンバーとの関係性でいえば、やはり、奈和ちゃんを挙げたいです(ねがいちゃんとの杉チルつながりも捨てがたいんですが)。
 奈和ちゃんとあいあいの「おしべとめしべと夜の蝶々」も捨てがたいんですが、この二人で「てもでもの涙」が見てみたいのは僕だけでしょうか?
 大好きな奈和ちゃんへの想い、でも、卒業して別れて行く寂しさ。
 曲を歌うタイミングって大事だと思うんですが、今のあいあいとは相性が良いのでは、と思っています。
 衣装だと、「向日葵」の衣装が観たい元中西優香ヲタです。
 だって、名古屋ドームの時の白シャツジーンズだけで成立させるカッコ良さをあいあいなら体現してくれそうじゃないですか、というワガママです。

 次は、らんらんですね。
 AKB48の卒業公演でやりそうな曲をあえて外して考えると、「雨のピアニスト」ってまだ触ってないんじゃないでしょうか?今の彼女の表現力で思いっきりやって欲しい気持ちがあります。SKE48のドキュメンタリー映画の豪華版の3枚目のディスクで語っていたAKBのダンスとSKE48のダンス、ルーツこそ違えどそれが混じり合った時のダンスを彼女はどんな風に完成させたのか。それはSKE48を代表するユニット曲の一つで観てみたいというのがあります。
 他のメンバーとの絡みでいえば、奈和ちゃんとのコンビで「あなたとクリスマスイブ」を聞いてみたいですね。どっちがピアノ弾くんだ問題がありますが。でも、二人の美しい声を卒業するまでに重ねて何かを表現して欲しいという気持ちがあります。
 衣装は、「ジッパー」と言いたいところなんですが、「MARIA」はどうでしょう?
 黒衣装のらんらんがあんまり思い浮かばないので、最後に観てみたいですね。

 そして、ちゅりですよ。
 まさかの復活。
 もう、縁起物として「クロス」をやってほしい気持ちもありますが、フェスティバル公演曲をやって欲しいという欲望もあるので、「お手上げララバイ」や「君のC/W」の衣装で元気に踊りまくるちゅりが見てみたいですね。
 ただ、彼女の「雨の動物園」も観たいし、何故だ、わりとベテランメンバーなのに、ちんくりんな衣装が観たいのは。
 マジカルラジオファンとしては、「うたうまい」こと古畑奈和ちゃんと何かしてほしいですね。

 最後の奈和ちゃんですが、王子様衣装がみたいので、「奇跡は間に合わない」は絶対に入れたいところです。あとは、普段は歌わないバラードの「花占い」も聴きたいです。
 他のメンバーとのからみは、それぞれのメンバーで書いたんですが、このメンバーでの「君について」や「愛の色」も聴きたいですね。5人いますし。あとは、「嘆きのフィギュア」の奈和ちゃんも観たいところです。こうしてみると、今の奈和ちゃんが昔の奈和ちゃんの曲と向き合う試みも良いかも知れませんね。
 そして、最後に卒業していった、ちゅり。卒業していく、らんらんとあいあい。これからもSKE48に残る奈和ちゃんとねがいちゃんで「Nice to meet you!」はどうでしょう。 


 書きながら思ったんですが、奈和ちゃんって、色々なメンバーと組み合わせても一つの世界観を作ってしまうんですよね。時にはシリアス、時には切なさ、時には美しさ。今回はユニット曲特別公演に参加できないのは悲しいですが、もし、シングル曲特別公演があったら是非、大暴れしてほしいな、と思いながらこの記事を終えます。