妄想と紙面と予算と
「唐突だな!」と言われるかも知れないですが、あなたが雑誌の編集長になったとしましょう。「唐突だな!」というあなたの声が聞こえてきましたよ。
自分が作っている雑誌のカラーページ4ページが余ってしまったら、あなたらどう使いますか?
「宣伝スペースにしますね、ふっふっふ」という方もいるかも知れませんが、宣伝が付かないぐらいの大手ではない雑誌としましょう。ビレッジ・ヴァンガードに半年に1回ぐらい出るA4サイズぐらいの総300ページぐらいの雑誌としましょう。
改めて、あなたなら4ページをどう使いますか?
なんでこんな質問から今回始まったかというと、ついに自費で紙の雑誌を出すことになりましてね。現在「創刊準備号」のクラウドファンディング中なんで、もし、良かったらページだけでも覗いて行っていただければ、と控えめに宣伝させていただきます。で、そのクラファンのリターン特典の1つである「創刊号」の企画書を書いていたわけですよ。
「だいたい依頼する方々や出版するタイミングはこれぐらいで…」と考えていたんですね。まあ、超小規模の雑誌ですし、ガンガン好きな人達に依頼できるほどの予算は無いんですが、それでも妄想だけは広がっていきましてね。
ふと、4ページぐらいの枠で何が出来るだろう、とぼんやり考えたんです。
これは、これまでのアイドルの楽曲やドラマからブログを書いていた頃には、全然発想しなかったことです。ただ、インデペンデントのメディアだからこそ、売り上げとかを気にせずにできることもあるのでは、と思ってもいます。
そこで、今回はこんな記事を考えてみました!
「もし、あなたが鎌田さんで4ページ使うなら!」
鎌田さんって、これまでのブログでも取り上げてきた通り、様々な側面から語ることが出来る人だと思うんですよね。彼女自身の人間性。これまでの活動のドラマ。彼女の趣味である二次元、将棋、歴史、剣道、マラソンetc。
じゃあ、4ページに落とし込んでいくなら、何がベストでしょうか?
たとえば、僕が構想していた企画は「嫌いな君を好きになる」です。
このブログを昔から読んでいる方はご存じだと思いますが、僕は鎌田さんが超苦手でした。でも、食わず嫌いせずに少しずつ彼女のことを知ることで、彼女の人間性の豊かさを知っていきました。
そこで、鎌田さんが苦手だった僕だからこそできる、「価値転倒」の過程を彼女のインタビューと共に話していけないかな、と考えました。かつての体育会系バリバリのSKE48とは違う価値観を広げてきた( 松井玲奈、秦佐和子、古畑奈和という系譜はありましたが )彼女の台頭は、僕のように違和感を抱いた方もいらっしゃるかと思います。でも、違和感は新しさでもあります。そして、その新しさはやがて、足跡のない道を作っていくことになります。そんなインタビューの流れを考えていました。自分にしか出来ないことは何かと考えた末の企画です。
ただですね、ふと思ったんですよ。
4ページじゃ足りん!
ロッキンオンジャパンの2万字インタビュー並みに、1ページの紙面を3段組みで組んでも足りないかも知れません。
そこで、改めて考えてみました。
僕が次に取り出したのが、彼女の本への愛です。
まずは、こちらのアメブロを読んでみましょう。
(鎌ºωº田)<オタクが語るだけのブログ。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)
「鬼滅の刃」の完結について書いたブログですね。
漫画というものが人生の中にあることで「宝物」が増えていき、自分の人生が色鮮やかになっていくというのは、読書家の彼女ならではの表現だと思います。
そして、もう一つ読んでいただきたいブログがあります。
(鎌ºωº田)<秘密の書きもの。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)
彼女の場合、インプットとアウトプットのバランスが凄く良いと僕は思います。
宇野常寛の「遅いインターネット」の中で「優れた発信をするには、優れたインプットが必要である」という考えが登場します。現在は、発信する手段だけが発達していって、インプットである読書や映画鑑賞が無くなってしまっているということです。
彼女の場合、その循環が凄く良いのではと思います。
現在は、それがラジオのレギュラー番組「SKE48鎌田菜月のサクラバシ919」でのアウトプットになっているのかな、とも思います(実は秘かにメールを送っています)。
そんなインプットとアウトプットのバランスが良い彼女だからこそ、4ページという枠の中で出きることは何か考えました。
「鎌田菜月 1万円選書」
「1万円選書って、なんだよ。宣戦布告する文書のことかよ!」という島崎藤村マニアの方もいるかもしれませんが、「普段、忙しくて本屋に行く暇がないわあ」とか「本棚の本がかなり偏ってしまっている!」という方の為に北海道のいわた書店の店主である岩田徹さんが始めたサービスでしてね。
1万円で店主が本を選んで申し込んだお客さんに送るサービスです。
まず、個人カルテとして「これまで読んだ本で印象に残っている20冊を教えてください」とか「これまでの人生で苦しかったこと、嬉しかったことは?」、「これだけはしないと決めていることはありますか?」という内容です。
そこで、鎌田さんが1万円分のおすすめの本を選び、チョイス理由を書いていく4ページはどうでしょう?
本当は個人カルテを取りたいところですが、ペルソナをゆるーく設定してお願いしてみると逆に面白くなるかと思います。
鎌田さんの作品に対するプレゼン力の高さは、他のメンバーへの作品の浸透度からも分かります。
(鎌ºωº田)<雨のち晴れ。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)
ううむ、SKE48の生誕くじの1位の特典とかでどうでしょう?
ちなみに、なーやんこと、竹内ななみさんにお願いしてみても面白い1万円選書になりそうな気がしています。
僕としては、一度、自分でもチャレンジしてみたいですが、同じくらい依頼してみたいのが1万円選書だと思います。
今回は、鎌田さんの読書家であり、発信した際の表現の豊かさや浸透度について考えてみましたが、皆さんなら4ページでどんな企画を考えますか?
※ これまでの鎌田さんについて考えたマガジンはこちら!
https://note.com/oboeteitekure913/m/m0d193ea4aab6