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2021年9月27日月曜日

「熱さ」を繋げる人

物語か日常か


 

 SKE48の歴史を紐解いて行くと、偉大なキャプテンたちがいました。


 チームSのリーダーであり、キャプテンを務めた平田璃香子さん。
 3期生で当時研究生でアンダー出演等をしていた3期生たちの証言を集めると、凄まじい人格者であるということが「3じゃないよ!」の動画で語られていましたね。
 また、リクエストアワーにおける「羽豆岬」の光景は、SKEの歴史に残る出来事ですし、曲や土地に良い意味で「文脈」を乗せることに成功したのでは、と思います。

 次にキャプテンを務めた中西優香は、2013年4月13日の組閣から2014年の4月22日の約1年間という短い期間でした。
 僕は、元中西優香推しなのでどうしても贔屓に書きがちですので、凄いシンプルに書くと面倒見の良さを表と裏で発揮していきます。

 そして、大組閣での発表から宮澤佐江さんがキャプテンになります。
 最初こそSKE48とのチューニングが合ってないのでは…という心配もありましたが、徐々にチームSを中心にメンバーやファンとの距離が近づいて行きました。
 なんと言っても彼女は、様々な大きな舞台で結果を出して来た人なので、一つ一つの言葉の説得力が違います。また、彼女が持っている熱さはSKE48との相性も良かったのではないでしょうか。
 彼女がいた2年間は、SKE48の新世代の礎を作ってきた期間ではないかと考えています。

 2016年3月5日に斉藤真木子はキャプテンになりました。
 それから2021年9月末現在まで、この役職を務めています。 
 上記の3人よりもキャプテンとしてのキャリアも長くなりました。
 さらに支配人という未だに謎に包まれた役職も務めています。
 1期生である松井珠理奈が卒業した今、彼女がもっとも長くSKE48に居るメンバーです。
 今日はちょっと斉藤真木子の魅力について考えてみたいと思います。

 まずは、2019年5月2日に行われたかおたんこと、松村香織卒業公演で真木子が書いた手紙から読んでみましょう。

「松村香織ちゃん

 2016年の生誕祭で一度手紙を書きました。こうして今日またかおたんに手紙を書く日が来るなんて思わなかったよ。

 9月の卒業発表から約半年。いつ辞めるの?まだいるの?って言葉が飛び交うことも少なくなかったけど、そう言って笑いあえるのもなんだか楽しくて、卒業コンサート、最後の握手会、最後の撮影、最後の〇〇っていうのが増えて来て、ついに来月の予定にはかおたんの名前が入ってこなくて、『あのイベント楽しみだね』とかも言い合えなくなることが寂しかったです。

 9年間、歌や踊りが苦手なかおたんが唯一自分の武器として手に入れた個性や発想力や独創力、私にも、そしてどのメンバーにも真似できない形でSKE48の新しい入り口をたくさん作ってくれました。

 周りと違うことをやって批判された時も、うまく嵌って絶賛された時も、どんな時もそばで見ていたけれど、いい時も悪い時もその度に大きなプレッシャーに悩まされて追い込まれて、禿げたり痩せたり、私たちにも知らない悩みをたくさん抱えて今日まで色んな逆境を乗り越えてきた姿がこんなにもキラキラ輝いて見える今が心の底から本当に嬉しいなって思います。

 かおたんは6期生やドラフト1期生、研究生時代にはたくさんの後輩を育ててきたことは有名な話ですが、先輩である私にもたくさん力を貸して、チームに寄り添ってくれました。

 私が研究生になって、後輩なのに年上だという絶妙な立場で最初は『真木子さん』と呼ばれていたはずですが、当時の私たちを否定することなく、時には『いつメン、いつメン』といじってくれて、降格した私たちの居場所を作ってくれました。

 私たちの暗黒時代を今こうして笑って話せるようになったのもかおたんのおかげです。

 そんないつメンの生き残りも来月からはついに私一人になりました。

 笑って話してくれるかおたんもいなくなってしまうので、また入ってきた後輩が『真木子さんって何で研究生になっちゃったんですか?』と目の前でネット検索をされちゃうのはどうしようかなって思ってます。

 でも、あの頃を本当に青春時代だと心から思ってるから、話せる仲間がいなくなるのは本当に寂しいな。

 当時のSKE研究生から唯一選抜総選挙にランクインしたことは私達の本当に誇りでした。ステージに立つかおたんが初めてかっこいいと思えた。

 そこから火がついたかのように、私たちの研究生公演がたくさんの方に評価されるようになり『今一番熱い公演がSKE研究生だ』と言われるようになって本当に嬉しくて嬉しくて、調子に乗って『会いたかった』公演と『PARTYが始まるよ』公演の2公演を同時進行なんてやってたね。

 研究生になってしばらくはふてくされて、人生のどん底だった私たちを救ってくれたのはかおたんをはじめとする当時の3、4期研究生。そしてどれだけ檄を飛ばしても有無を言わさず死に物狂いでついてきてくれた5期研究生のみんなでした。あの時があるから今の私があると言っても過言じゃありません。感謝してもしきれないです。本当にありがとう。

 それから何年もの月日が経っても、いつも頑固で考え方が一通りしかなく、頼る場所が見つからない私にいつも手を差し伸べてくれて、一番いい方法を一緒に考えて、時には夜中まで話を聞いてくれたこともあったね。

 かおたんの前でなら素直に涙を流すこともできたし、どんなに理不尽でやるせない自分の気持ちにも整理をつけることができました。

 優しい言葉はもちろん、時にはきつく叱ってくれて本当に感謝しています。

 プライベートの面でも、14歳でこの世界に入った世間知らずで金遣いも荒い私をちも気にかけてくれました。

 まぁ私以外にも手にかかる人はいたと思うけど、それでもいつもみんなが頼る先はかおたんでした。

 かおたんがSKE48を大好きなまま卒業してくれるのが本当に嬉しいです。中にはきっとこの世界の理想と現実に苦しんで思うようにアイドル人生が進まず、夢を半ばで諦めてしまうメンバーもいる中、自分の可能性を信じて最後の最後までアイドルを余すことなく堪能した姿は本当に誇らしいです。

 かおたんの穴は簡単に埋まるはずないけれど、いま一度ここでみんなで力を合わせてこの壁を乗り越えなければいけない、ある種の試練だと思っています。

 これからもこのグループは大きくなっていくんだろうし、メンバーもたくさん増えていくだろうけど、私もワカテガチュウに負けないように頑張るね。

 明日からもずっとずっと、おばあちゃんになってもよろしくお願いします。

 かおたんの更なる幸せを心から願って、9年間お疲れ様。卒業おめでとう。

 斉藤真木子より」


 松村香織というSKE48の歴史の中でも異端であった存在。
 しかし、異端の彼女だからこそ、王道から外れてしまったことのある彼女にも理解を示し、「ふてくされていた」彼女の心に、研究生の仲間たちと共に火をつけてくれました。
 そして、「キャプテン」や「支配人」ではなく等身大の一人のアイドルとしての斉藤真木子と向き合ってくれる存在がかおたんであったのかも知れません。
 ううむ、10期生五十嵐早香推しの僕としては、今、真木子やかおたんに話を聞いてほしいな、と思う次第です。
 話を戻すと、真木子が残り続けることに反発を感じる「ワカテガチュウ」の皆さんもいるかも知れません。僕の推しは10期生ですが、かと言って真木子に早く席を譲れとか、卒業しろとは思えません。むしろ、もっと残って色々なことを若手に伝えていって欲しいという気持ちです。
 それは5期生の奈和ちゃんや江籠ちゃんを見ていれば分かります。
 

 次に2021年4月27日に行われた高柳明音卒業公演で読まれた真木子が同期のちゅりに向けて書いた手紙を読んでみましょう。

「明音ちゃんへ

 同期とは同じ時期、入学、入社の時期が同じ人。SKE48は昔から期で縛る活動が多かったです。

 同じオーディションを受けて、一緒にデビューのステージを踏んで、同じ夢や目標を追いかけて、互いに切磋琢磨して。

 他の期を見ながら最近よく考えます。

 12年前、お披露目や公演デビュー、コンサートに向けて毎日何時間もレッスンを重ねて、皆で円になってお弁当を食べたり、お仕事の前後でお買い物に行ってプリクラを撮ったり、休みの日には私の地元の大阪に招いたこともあったね。全然案内できなかったけど。

 お泊りのホテルとかは同質になったことはなかったっけ?

 でも、こうして振り返ると私たちちゃんと同期らしいことをしたんだなと思います。

 初めての芸能界で色々なドキドキやワクワクを一緒に味わって、褒められたら一緒に喜んで、そしていつも1期生やチームSと比べれては『2期はダメダメだ』って言われるのが悔しくて皆で『見返してやろう』って頑張ってたくさん練習して。

 どんな時も皆一緒に泣いて笑って横並びでいられる、そんな日々がずっと続くってそう思ってました。

 同じチームK2からスタートした私たちだったけど、チームS、Eそして研究生までもを網羅してしまった私と、ずっとK2にいる明音ちゃん。今となっては同期という類で一緒に活動をすることも増えたけど、考えてみると明音ちゃんと私が同じチームでいられたのは今日までの12年のうちたった1年半というとても短い時間でした。

 やっとの思いでチームK2にオリジナル公演がもらえるという時に、そこに私はいられなくて、今更だけど本当にごめんね。

 そこからはお互いが必要以上になくなって、自然と一緒の空間や時間を過ごすこともめっきりなくなりました。

 しばらく経った頃、同期や親しいメンバーの卒業でどんどんとひとりぼっちになっていく明音ちゃんの姿を見つけました。
 

 私の知る明音ちゃんは元気で明るくて楽しい人だったはずなのに、その異変に気付いても「私なんかが」と引け目を感じてしまい、手を差し伸べることができませんでした。二人の間にできた長い空白の時間は明音ちゃんへの触れ方さえも忘れてしまったみたいです。


 明音ちゃんがみこってぃの卒業公演の時に書いた手紙の中に『空白の時間だったその溝を埋めていきたい』と本音をもらしてくれたことを今でもはっきり覚えてます。

 本当は一緒にオリジナル公演をやりたかったという思いを10年越しに知ることができて、本当に本当に心の底から嬉しかったです。

 そこからかな、少しずつ胸の中にあったトゲみたいなものがすっと取れて、明音ちゃんと接することができました。

 たった1年半で築き上げたものだったのに、元に戻すのには10年もかかってしまったね。

 SKE48としても明音ちゃんがいたから見られた景色がいっぱいあって、明音ちゃんがいたから学べたことがたくさんあって、明音ちゃんがいたから今の自分がいます。

 ただ、やっぱり今日の今日まで明音ちゃんの背中に追いつくことも隣に並ぶことも、ましてや追い越すことなんてできませんでした。
 

 どんなに距離があっても私にとってはずっと凄い人だったし、追いつきたい人だったし、初めて言うけれど憧れのような存在でした。

 今では明音ちゃんの周りにはたくさんのメンバーの姿があって、『ちゅりちゃん、ちゅりちゃん』と楽しそうな場面を見ていると嬉しいような寂しいような、でも、やっぱり明音ちゃんの笑顔が見れて嬉しいです。

 卒業コンサートを通しても後輩メンバーへの想いがたくさん感じられました。皆の真ん中に立って、引っ張って、楽しんで、騒いで、忘れずに仕掛けて帰っていく、最高に素敵なコンサートでした。ありがとう。

 ただ明音ちゃんのいるうちにナゴヤドームでの単独コンサートが実現できなかったことが心残りです。

 今ではあまり声に出さなくなったけど、『ナゴヤドームをしてからじゃないと卒業できない』と言っていたのを覚えています。

 でも過去に縛られてなかなか前に踏み出せなかった私たちに『今が一番楽しい』と明音ちゃんが皆を引っ張ってくれたから今のSKE48があります。

 楽しい時も、嬉しい時も、悲しい時も、悔しい時も、苦しい時も、どんな時も皆の先頭に立って、SKE48を守って戦ってくれました。

 皆のためにとたくさん頑張ってくれた明音ちゃんだからこそ、明日からは自分のことをたくさん考える時間にしてください。たくさん甘やかしてあげて、遅れてきた青春を存分に楽しんでね。

 寂しくないわけなんかないけれども、私も一人を存分に楽しみます。そして皆と一緒に『今が一番楽しいSKE48』を更新し続けます。

 たくさんのごめんねとありがとうを込めて。

 斉藤真木子」

 思えば同期であるちゅりは、SKE48の歴史に名前を残す活躍をしましたし、常に先頭集団で居続けました。
 それに対して、真木子は紆余曲折の末、それでも負けじと努力を続けたことが手紙から伺えます。追いかけたくてもなかなか追いつけない背中。時には引き離されていく自分。
 関係を元に戻すまでに10年間かかったというのも、とても深い言葉で、真木子側の視点だからこそかもしれませんが、不器用な二人の関係を感じさせられます。回り道をしながらも最後に分かり合えた二人。
 そして、「過去にしばられて」という表現をどうとるかは、人それぞれだと思いますが、グループの目標が見えにくい状況なら、「今」を肯定して大事にしていく、という考えも真木子は受け継ぎます。


 今度は、2018年7月2日に行われた彼女の生誕祭で読まれた彼女宛ての手紙から。

「真木子へ

 ひと足先に24歳、大人になりやがって!クソ―!

 お誕生日おめでとう、まっこ!

 私がお手紙を任された時、好き過ぎて緊張と何をどこから書いていいのか悩んで計算したら、100枚ぐらいになりそうなので、頑張って5枚にまとめたいと思います。

 真木子はね、本当に凄いの。あんなに毎日SNS更新して、自分の出ない番組まで宣伝して、会えないメンバーにはSNSで絡んだり、元気かな?ってチェックしたり。あのね、これを続けることがどんなに大変か普通の人には出来ないことを真木子は続けてるの。

 私、今毎日SNSとSKE Mail、ブログ、頑張って続けてるけど、真木子ってこれを何年も続けてると思ったら本当に神だなって思った。簡単そうで、簡単じゃないよ。ファンの人も当たり前だと思って欲しくないな。

 あとね、真木子ってダンスも上手で歌もうたえて、器用で何でも出来ちゃうから、オレが応援しなくても真木子ちゃんは大丈夫だって思っている人がほとんどだと思います。それは違うよ。ファンのみんながいるから頑張れるし、みんなが見つけやすいっように前の列で踊れるように見えない努力を重ねてきたから今があるんだよ。

 真木子は気づいてる。ファンのみんなが言う『応援してる』って言葉が形になってないことを。どれだけファンのみんなに伝えても、信じても形にならない悔しさ。

 みんなを責めてるわけじゃないけど、真木子ちゃんは大丈夫だなんて思わないでほしい。ファンとメンバーは一心同体。一緒に頑張らなきゃダメなんよ。

 だから、今この手紙を聞いてくれてるファンの方には今この瞬間から真木子に本気で向き合ってほしい。真木子はそんなに強くないよ。私は知ってる。陰で真木子が重い重圧に耐えて涙をこらえてるの、私は知ってる。

 総選挙、私はランクインしてほしかった。SKEメンバー全員思ってたと思うよ。ランクインしない意味が分からないくらい真木子のポテンシャル半端ないの分かってるでしょ?あとはファンの皆さんがどれだけ本気になれるかじゃないかな。私は真木子大好きだから、ちょっときついこと言っちゃうし、ファンのみんなもそんなのわかってるよって思ってるかもしれないけど、それを真木子に全力で伝えてあげてください。それがまた真木子の活力になるはずだから。

 SKE48を辞めることは簡単です。でも、続けることも才能だと私は思う。10年続けてきたんだよ。真木子半端ねーって。

 私は真木子とこれからも一緒にSKE人生歩みたい。友達としてもそばで『あーだこーだ』言いながら寄り添っていきたい。今、私がSKEにいられるのは真木子が支えてくれたから。次は私の小さな器で真木子を精一杯支えていくよ。だから、ありのままの真木子でいてください。

 あー!珍しく語ってしまった(笑)公演の雰囲気変になってないかな?心配(笑)

 あっ、そうだ、真木子、今日はいつものキレイ事言わなくていいよ。考えてきたスピーチ、1回捨てよう。

 今日はキャプテン斉藤真木子じゃなくて、一人の女の子の斉藤真木子としてのファンのみんなに語ってあげてほしい。大切なことだからもう1回言うね。キレイ事言わなくていいよ。今思う素直な気持ちのまま、ゆっくり言葉にして伝えてみたら、言いたいことスラスラ出て来るはずです。真木子の本当の気持ち、今日は吐き出してみよう。誰も文句言う人はいない。文句言うやつがいたら私がぶっ飛ばす。文句あるやつ、握手会お待ちしてまーす。

 最後に、真木子、改めてお誕生日おめでとう。大人へまた一歩近づいたね。

 お酒好きそうな顔をしてんのに全然お酒より黒いシュワシュワしたカロリー高いジュースが大好きだし、めっちゃ食うでーとか言いながら全然食べてないし、楽しくLINEしてたと思えば急に既読っ無視してくるし、MAKICOCODEAL凄い好きで、絶対いいね押してたのに最近ないし、真木子の笑い方デカすぎてどこにいるのかすぐわかるし、タピオカ好きじゃなかったのにいつの間にかインスタがタピオカだらけになってるし

 誕生日プレゼント買ったのに既に真木子持ってたし。

 でも、真木子といると本当に色んなことが楽しくて、発見があって、幸せです。真木子と出会えて良かった。メンバー以上の友達になれて良かった。これからもこんな私だけど仲良くしてね。

 真木子、大大大大好きまる~。

 この後のスピーチ頑張れ!まっこ、素直に、だよ。

 真木子推しのファンの皆様、お手紙書かせてくださってありがとうございました。正直どんな手紙になるのか不安だったでしょう。普段伝えられない気持ちをこうして生誕祭で伝えられたことに感謝しています。

 真木子ファンのみんな、全力で戦え!真木子をよろしく頼むよ、マジで。私に手紙を書かせたということはそういうことでっせ。燃えろ!真木子ファンのみんな!

 真木子のことすげー神、大好き!と思ってるチームSのスーパー可愛い山内鈴蘭より」

 もう、なんというか、メンバーだから分かる視点というか、こんだけ頑張っている人が、なんで報われないんだろう、という思いです。前回の深井ねがいちゃんの記事でも書きましたが、芸能人を続けることの難しさ、大切さも感じます。

 そして、ついつい「自分が応援しなくても大丈夫」と勘違いさせてしまう頼もしさを彼女は持っています。
 きっと彼女から遠くにいればいるほど、昔からのファンもいるし、ダンスも上手いしある程度上まで行ってるしと。
 でも、そうではありません。
 近くで見ていると弱さも見えて来るし、助けが必要でファンも燃えなければいけない。
 3年目に書かれた手紙ですが、今の真木子はどうでしょうか?

 昨年から東大阪市の仕事に沢山登場しています。
 なんなら、最近もこんな活躍を。



  


 自分の地元の魅力をアピールしています。
 それは派手なものではないですが、東大阪の方々の日常に根差していて、毎日情報が更新されていく48グループの早さとは、正反対の良さがあると思っています。
 そして、これからの48グループがまた社会に根付いていく為に必要な動きだと思っています。
 今までのリーダーとは違ったやり方で、斉藤真木子のアイドルとしての生き様を見せてほしいです。
 

 さて、実は今回の記事には裏テーマが一つあります。
 それは2021年9月19日の夜に突然湧いた「SKEとは何か考えてください」という言葉。
 様々な人が解釈を出しました。
 そして、まるで大喜利のように消費され、週末にはすっかり忘れられてしまいました。
 ただ、何故、一メンバーへの注意の言葉があそこまで広がっていったのか?
 それは自分の中のSKE像を問い直されたからではないか、と思います。
 上記の問いに対するヒントが斉藤真木子について考えることにあるのではないか、と思っています。
 3つの手紙から抽出される要素。
 ① 様々な才能を受け入れる度量の広さと心に火をつけるメンバーたち。

 ② 目の前の追いつきたい目標に必死で頑張る、それは必ずしもそう簡単に埋まるとは言えない。時間がかかっても遠回りしてもいつか辿り着く。

 ③ 応援するファンたちとの関係。

 上記の3つがSKEとは何かを考えていくヒントになると思っています。

 ①に関しては、これまで正統派と呼ばれるメンバー、邪道と呼ばれるメンバー、様々にいました。共通しているのは、ファンの心に火をつける何かを持っていたこと。
 ②に関しては、SKE48の前には常にAKB48が居ました、総選挙の時には数々の先輩メンバーたちの壁がありました。ナゴヤドームに辿り着くまでの道も。それでも多くの目標に向かって走り続けた姿があること。
 ③ 「もうSKE48はいいだろ」と離れて行った人もいるかもしれませんが、それでも今も熱く心を燃やすファンの方々がいること。

 ただ、ここまでは全て「これまで」の話です。
 「今」のSKE48が上記の3つであるかどうかは、正直、分かりません。
 グループとしての「未来」の目標もコロナ禍で見えにくく、立てにくくなっているのかも知れません。それでも、まだ「熱さ」はメンバーにもファンにも残っていると思います。
 僕個人の話をすると、少しずつグループに対する閉塞感を感じています。
 昨日観た、STU48のガールズバンド「青い向日葵」の未来への目標をしっかりと立てて、アパレルブランドとコラボしながら、「モノ」も「コト」も満たしつつ、グリーンアリーナを目指すという「物語」は1年後、3年後までワクワクできるものでした。
 今のSKE48にそれはあるでしょうか?
 1年後のSKE、3年後のSKEはどこでどんなメンバーたちがライブをしているというビジョンがどれぐらいあるでしょうか?
 やり方は必ずあります。
 12周年公演フェスで「過去」と向き合い、メンバーたちが乗り越えていくまでのあの期間、物凄くワクワクしました。方法が無いわけではないはずです。
 SKEの「今」をどう面白くするのか。
 運営は勿論ですが、メンバー、ファン、みんなで面白くできると信じています。
 このグループの「熱さ」や「物語」、それを未来の逸材たちに斉藤真木子なら繋げられると信じています。