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2022年4月17日日曜日

二人ならたりる

「たりない」何かを補える人

 

 皆さん、好きなお笑いコンビはいるでしょうか?
 僕はオードリーの大ファンで、彼らが「オールナイトニッポン」で語る昔の話や仕事での失敗談に励まされたことも多かったし、若林さんの著作は毎回読むたびに「うわあ、その感覚を言語化してくれたの凄い嬉しい」と思います。最近だとテレビ東京でプロデューサーをしていた佐久間宣行さんの著作でも同じことを感じます(仕事にプレイべートまでは渡さないという発想は自分もしていたことなので、まさに、と感じました)。
 そんな若林さんがテレビ番組の企画で、南海キャンディーズの山里亮太さんと組んだ「たりないふたり」も大好きです。
 世の中を生きていく上で毎回、足りない要素がある二人が、「飲み会から逃げる方法」や「『私っていくつに見える?』みたいな質問への対処法」など、社会に上手くやっていくにはを試行したこの番組は、何度も何度も繰り返し観るぐらい好きな番組でした。
 2019年に横浜みなとみらいで行われた「さよなら たりないふたり」では、本来打合せを入念にやって行う漫才を何の打合せなしに2時間30分で2本も行い、若林さんのサイコパスなボケと山ちゃんの天才的なツッコミで次のステージに進む二人を感じさせる漫才を完成させていました。
 なんでアドリブでそんな漫才をしたのかというと、若林さんは「山ちゃんとなら、会ってすぐに漫才ができると思った」と語ります。お互いにリスペクトを持ち、ラジオでお互いの良いところを語り合え、良きライバルでもある二人。 
 残念ながら、昨年の「明日のたりないふたり」で解散した二人ですが、またニッポン放送の「ミュージックソン」などで共演して欲しいなと思っています。
 この「たりないふたり」の演出を担当した安島隆さんは二人について「同じ傷を持っている人だから」と語っています。
 だからこそ、二人で番組を作ってみたかったそうです。
 人と人とが惹かれ合ったり、良いものを作ったりしていく上で重要なのが「好きなもの」や「目指すもの」だけでなく「同じ傷」というところが新鮮でした。感受性が豊かだからこそ、様々なことを感じてしまう。でも、その溜まった感情をフルパワーで発揮できる相手がいる。時には「賭け」に近い試みができる。

 僕はこのエピソードで思い出す人物がいます。

 それは、SKE48の8期生である野村実代と9期生の青海ひな乃です。
 

 野村実代と青海ひな乃はSKE48のチームSで同じチームですし、カミングフレーバーでも同じメンバーです。松井珠理奈プロデュースのBlack Pearlでも同じユニットです。シングル選抜でも「あの頃の君を見つけた」でも同時に入っています。
 しかし、みよまるは第2回ドラフト経験組ですし、同期に選抜入りは先をこされています。「心にFlower」の選抜では、丁度撮影の時期であった2022年1月に青海ひな乃さんが、新型コロナウイルスに感染して選抜から外れてしまいました。
 様々な要素があったにせよ、表には出さない悔しい思い、つまり「傷」もあったのではないか、と思います。

 二人の関係を考えていく上で、重要になってくるのが、2021年12月末から2022年2月にかけての期間に行われた二人の生誕祭だと思います。

 まずは、2021年12月5日 青海ひな乃生誕祭で読まれた手紙を読んでみましょう。

 

「青海さん、21歳のお誕生日おめでとう。

 20歳の1年はどんな1年でしたか?

 とても目まぐるしくて大変な時もあったかもしれないけど、忘れられない思い出がたくさん詰まった楽しい1年だったよね。

 一緒にいる時間が凄く長かったから私は青海さんが毎日頑張っていることを知っているよ。

 青海さんはどんな時も明るくて、人を惹きつける魅力があって、アイドルの才能がある人だと思う。

 そして、何よりしっかり者だからパフォーマンスもトークも『この子になら任せられる』と誰もが思っているよ。

 私は青海さんと一緒に過ごしていて驚いたことがあります。それは絶対に弱音を吐かないこと。

 青海さん自身が覚えているのかはわからないけど、『疲れている時、疲れを人に見せたくない』って私の前で言っていたのが凄く印象に残っていて、本当にプロ意識が高いなと思ったし、ちゃんと支え合っていかなくちゃって凄く思った。


 私は一応先輩だけど年下だし頼りになるかわからないけど、いざという時になれば何でも助けるから、いつでも近くにいるから頼ってね。

 しかし、そんなことを言っても、きっと一人で何でもできちゃうスーパー人間が青海ひな乃。私の方が頼りにしちゃいそうだけど、これからもよろしくお願いします。

 チームS、カミングフレーバーそして、同時選抜入り。性格は真反対だけどビックリするぐらい私たちって共通点が多いよね。それは偶然じゃなくて必然だと思ってる。根拠はないけど、隣にいるとしっくりくるし、安心するからきっとそう。だから、本当に出会ってくれてありがとう。

 21歳の1年も自分らしく楽しんでね。

 そして、お手紙を書かせてくださった生誕委員の皆さん、本当に素敵な機会をありがとうございます。

 改めて本当にお誕生日おめでとう。

 SKE48チームS 野村実代より」

「根拠はないけど、隣にいるとしっくりくし、安心する」という表現が、みよまるにとって青海さんがどんな存在かというのが伝わってきます。「疲れているところ」を見せないというプロ意識も素晴らしいです。普段から一緒にいる彼女だからこその手紙だと思います。
 性格が真反対でも気が合うというのも素敵ですよね。

 次に2022年2月16日に行われた野村実代生誕祭で読まれた手紙を読んでみましょう。

「みよまるさん、お誕生日おめでとうございます。

 そして、手紙を書かせてくださった生誕委員の皆さん、ありがとうございます。

 みよまるさんとは振り返ると私がSKE48に入ってから今日までたくさんお世話になってるなって思います。

 覚えてないと思うけど、私が初めてチームSの公演にアンダーで出て、研究生の私は凄く不安で何が正解かもわからず頭がいっぱいの時に『ほんとに凄いね。完璧だったよ!』ってわざわざ声をかけてくれて、それが嬉しくて、安心させてくれました。

 みよまるさんからしたら些細な一言かもしれないけど、私にとっては自信につながって、本当に助けになりました。

 それからカミングフレーバーやチームSとして同じチームになって信じられないくらい仲良くなって、今ではくだらない話をしたり、ご飯を食べに行ったり、一緒にふざけられる仲になりました。それはみよまるさんの心が本当に人間とは思えないくらい広いからだと思います。

 私たち後輩がどれだけふざけても、『本当に後輩かよ』って思われるぐらいに絡んでも笑顔で受け入れてくれて本当に感謝しかありません。ありがとうございます。

 みよまるさんは本当に努力家で、いつも第一にファンの方のことを考えていて、『こうしたほうがもっとファンの方が喜ぶ』とかファンの方の視点になって意見を出していたり、自分のことだけじゃなくて私たちメンバーにも『こうしたほうがもっとよくなるよ』って声をかけてくれて本当に頼りになるし、尊敬できる先輩の一人です。

 私はアイドルになってすぐにカミングフレーバーとしてたくさんの活動を一緒にしてきたので、みよまるさんの背中を見てここまで成長できたと思っています。だから次はみよまるさんから教わったことを後輩に教えられるように頑張ります。

 みよまるさんは努力家の分、悩んだこともつらかったこともたくさんあると思います。

 みよまるさんは『カミングフレーバーができる前は私には何もなかった』って言っていたことがありますが、私は勝手かもしれないけど、そんなことないと思います。

 私がSKE48に入る前のみよまるさんを何も知らないけど、出会った時からキラキラしてて、みよまるさんのファンの方を見てるとカミングフレーバーの実代だけじゃなくて、アイドルとしての野村実代が好きなんだなって凄く伝わります。それはみよまるさんがアイドルになってからずっと頑張ってきたからだと思います。

 みよまるさんのストイックな性格は本当に尊敬するけど、SKE48に入ってから今までの努力は一つも無駄な時間じゃないし、無駄なことなんてなかったと思うから自分を褒めてあげてください。

 しつこいくらいに言ってると思いますが、みよまるさんはほんとに美人です。可愛くて、スタイルもいい。だから、みよまるさんの夢であるモデルに本当に心からなって欲しいって思ってるし、ずっとファンの一人として応援しています。

 私も夢を追いかけてるかっこいいみよまるさんに追いつけるように、まずは選抜に戻れるように頑張ります。

 『青海さんが選抜にいないの寂しい』って言ってくれてありがとうございます。本当に嬉しかった。だから待っててください。また隣にいて相応しい女になって帰ってきます。

 本当にお誕生日おめでとうございます。

 成人式の振袖、早いけどもう楽しみにしてます。

 実代ちゃん、大好き!

 青海ひな乃」


 手紙の中に出てくる「ストイック」という言葉は、先ほど読んだ青海さんの姿とも重なるところがあると思います。
 また、彼女への手紙の中に出てくる「ファン思い」という言葉は、みよまるとファンの方々との関係があるからかも知れません。
 ちょっと彼女のアメブロを連続して読んでみましょう。

 野村実代です❤️ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 野村実代です❤️ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 一つ目のブログでは彼女がいかに感情豊かな人間で、その放出を受け止めてくれるファンの方々の優しさが分かります。
 二つ目のブログでは彼女に寄り添うだけではなく、ファンの方々が一緒に走っていることが伝わってきます。
 ファンの人を大切にする思いは、手紙にも書かれている通り、青海さんにも伝わっていますね。

 話を二人の関係に戻すと、今後僕が期待するのは、みよまると青海さんのダブルセンターです。
 個人的には、フィロソフィーのダンスの「ドント・ストップ・ザ・ダンス」的なアプローチだとかなり輝く気がするんですが、皆さんはいかがでしょう?
 

 外からみると「もっている」側の人間に見えるふたりですが、「たりない」なにかが二人が揃うことで補われていく、そんな理想的な関係がみよまると青海さんなのかも知れません。その背景にあるのはお互いへの尊敬ではないかと僕は思います。お互いの良いところを学びつつも、またお互いに上のステージでの再会を目指す。それが出来るのがこの二人だと思います。

 あなたにとって、「たりない」何かを補ってくれるもう一人は誰でしょう?

2022年4月10日日曜日

プライマルに戻る

どんな夢も叶えるあなたに会えたよ


 皆さんは、ずっと見ていて良かったなあ、というグループやバンドはあるでしょうか?

 僕はバンドマンだと志摩遼平のファンで毛皮のマリーズ、ドレスコーズと彼の音楽や音楽周りのカルチャーが好きで、今でも聴き続けています。更に、その志摩遼平が影響を受けたザ・イエローモンキーも少しだけ聞きます。
 ザ・イエローモンキーは、一度解散をしています。
 解散前に出された最後のシングルは、「プライマル」という曲で、僕はイエモンの曲の中で一番好きな曲です。

※未聴の方はイエモンの公式チャンネルで。


 

 凄く明るくて解放感があるメロディが大好きで、未だに僕は自分が推しメンの卒業動画を作るとしたら、これを使いたいぐらい好きです。笑いながら次のステージに進む「君」を少し寂しそうに歌詞の世界の「僕」が見つめている世界観が本当に良くてですね。

 本当にどうでも良い話ですが、僕が高校を卒業した日の帰り道にこの曲を聴いていたのも好きな理由の一つです。

 さて、イエモンは解散した数年後、再結成します。
 その復活ライブの1曲目が「プライマル」でした。
 「プライマル」には「最初の」とか「原点」という意味があります。
 バンドの活動の中で曲に物語が生まれていく。
 そんな例がこの「プライマル」だと僕は思っています。

※ちなみに復活後の東京ドーム公演でのアンコールラストも「プライマル」でしたね。 


 

 さて、物語を帯びるのは曲だけではありません。
 場所もそうです。
 SKE48にとっての物語性を持った場所。
 それはナゴヤドーム(今はバンテリンドリーム ナゴヤっていうんですね)ではないか、と僕は思います。
 かつてSKE48のメンバーたちが目指し、2014年に辿り着いた場所。
 そして、2018年に総選挙が終わった場所。
 そこから、静かにナゴヤドームを目指す物語は、浮き上がったり沈んだりを繰り返しました。ただし、その浮き沈みは以前と比べると社会情勢もあって小さいものだったと思います。

 先日、みなるんこと、大場美奈さんが卒業コンサートで「名古屋ドーム」を目指す物語にまた命を吹き込みました。

 SKE48大場美奈「ナゴヤドームをもう1回本気で目指してほしい」と卒業コンサートで後輩たちへの期待を吐露 (msn.com)

 果たして、この物語が進むのか、それとも違う物語を選ぶのか、これからのSKE48を見守っていきたいと思っています。
 さて、ナゴヤドームという場所の物語とつながるメンバーがいます。
 それはナゴヤドームからSKE48が始まったメンバー。
 そう、ドラフト1期生です。
 ドラフト1期生の一人、松本慈子。
 彼女は現在、チームSのリーダーを務めています。
 今年は、チームSに新公演が披露されます。
 これはナゴヤドームへとつながる物語の大事な線の一つだと僕は思っています。
 果たして、チームSは大丈夫なのか?
 松本慈子はチームSを導けるのか?
 まずは彼女のチーム観から見ていきましょう。
 

 チームS*松本慈子 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 チームSというチームは、SKE48の中でも一番「過去」や「思い出」と闘ってきたグループではないか、と僕は思います。曲によっては過去のメンバーたちと比べられることもあったかも知れません。実際に、中西優香推しだった僕も「仲間の歌」の煽りが大箱コンサートで起こる度に、「思い出」が蘇ってきてしまうことが多かったです。目の前の現実に広がる現役のメンバーたちよりも「思い出」の幻影が勝ってしまう。そんな体験がありました。
 今年の5月に発表される新公演は、誰の手垢もついていない彼女たちの為の曲たちです。
 そこには「思い出」というレイヤーは、観客に重なりません。
 ブログの中にあった純粋であり、どちらでも行くことができる彼女たち。
 彼女たちを先導していくのは、慈子だけではありません。
 ブログにも名前が登場しましたが、上村亜柚香もいます。
 このチームSのリーダー、副リーダーコンビが、新公演に向けてどんなチームを作っていくのか。今回は、この二人の関係性に注目していきたいと思います。

 まずは、加入から約3年が過ぎた頃の2018年1月28日に行われた上村亜柚香生誕祭の手紙を読んでみましょう。

 「亜柚香へ

 亜柚香と初めて出会った時、『なんだこの子供は』とその時、15歳で子供だったちかも思いました。

 先輩にたくさん甘えていて、ちかが先輩といた時、横から『ちかさん、ちかさん』と来て、ちかが話してた先輩はみんな『亜柚香可愛いねー』って言われ、いつも嫉妬していました。

 そんな亜柚香も今はたくさんの後輩がいます。

 でも、最近の亜柚香を見ていると、どこを目指しているのか正直分からないことがあります。

 亜柚香は今、自信を持って、これだけは誰にも負けへんってことがあるかな?もしあったとしてもちかから見て、伝わらないなーって感じる時もあります。あなたはもっと殻を破れます。楽屋のあの亜柚香をステージでもっと出してほしいです。

 他のチームにいるメンバーに『チームSに私がいたらもっと前に立てる』って言われること、めちゃくちゃ悔しくない?

 ちかが今一番伝えたいことは、もし組閣があって、した時に、今与えられているポジションには絶対に立てへんし、立つにはめちゃくちゃ時間がかかるし、相当な努力が必要です。だから、今を当たり前と思って欲しくないし、チャンスを無駄にしないでほしいです。

 でも、これは亜柚香だけじゃなくて、チームS一人一人そしてちかこも自覚を持たないとダメです。

 亜柚香は今自分が思っている以上にもっと頑張らないとダメだよ。でもね、焦り過ぎないでほしいです。焦ってしまうと周りが見えなくなっちゃったり、ファンの人も不安になってしまうからです。亜柚香は亜柚香のペースで進めばいいんだよ。

 そして、亜柚香は可愛いんだから、もっとツインテールをしなさい。
 

 ファンの皆さんはツインテールに弱いんだよ。
 

 『年齢が』とかよく言ってるけど、もっと周りを見てみな。亜柚香より年上の人なんて、やってるんだよ。


 誰とは言いません。

 ツインテールに年齢なんて関係ないよ。ちかはもっと可愛い亜柚香が見たいです。

 

 まだまだ大人っぽくなんてならなくていいし、今しか出せない上村亜柚香をこれからも出していってほしいです。困った時はいつでも頼ってね。

 ちかは卒業された『らりるれりーん』の先輩にこの言葉を言われたことがあります。あの時、ちかがたくさん支えてもらったように、今度はちかが亜柚香のことを支えられるように頑張ります。

 もちろん、亜柚香に負けないようにちかももっともっと頑張ります。

 改めて亜柚香、14歳のお誕生日おめでとう。

 亜柚香のことが大好きな松本慈子より」

 この頃は、チームSもまだ試行錯誤の段階だったのかな、と先ほどのブログの内容を踏まえると感じます。そして、厳しい言葉の端々から慈子の亜柚香への期待の大きさを感じます。「私の知っているあなたは、こんなもんじゃないはず」と僕は読み取りました。
 以前、この生誕の手紙を引用した記事と重なるところがあるので省略しますが、一つだけ言えるのは同じ最年少で先輩から期待されてきた境遇にある彼女だからこそ、分かるものがあったのかも知れません。
 
 続いて、2021年11月19日に行われた松本慈子生誕祭で読まれた手紙を見てみましょう。


「ちかさんへ

 22歳のお誕生日おめでとうございます。

 今のタイミングでのお手紙が本当に私でいいのかなと思いましたが、私が14歳の生誕祭の時にちかさんにいただいたお手紙のお返しをいつかしたいなと思っていたので、普段はなかなか言えないことをこの機会にお手紙で伝えたいと思います。

 私から見たちかさんは一言で言うと尊敬する先輩です。

 なかなか直接言ったことはないと思いますが、だいぶ前から尊敬しています。

 これもまた直接ちかさんに言ったことはないと思いますが、私が副リーダーやリーダーになりたいと思うきっかけになったのはちかさんとちかさんの相方でした。

 その時、SKE48でどうなりたいと何がしたいとか明確な夢や目標がなくて、何がしたくてSKEになりたかったのか、どうしてSKEになりたかったのかわからなくなっていた私に夢と目標をくれたのがお二人でした。

 ちかさんはいつも助けてくれて、頼らせてくれて、私にとってとても大事で大きな存在です。本当にいつもありがとうございます。

 チームSメンバー二人の卒業を控えていて、その後の新公演。嬉しい、楽しみの気持ちの反面、不安もたくさんあると思います。

 新公演の初日、劇場公演の幕が開くまできっと色んなことがあると思います。でも絶対に一人で抱え込まないでください。

 私もちかさんを、チームSを支えて皆の力になりたいです。

 ちかさんには私たちチームSがいます。今までよりももっと一丸となって新しいチームSを見てもらえるように皆で一緒に頑張りましょう。

 私にとって今SKEにいたい理由、今SKEが頑張りたい理由の一つがチームSです。そう思わせてくれたのも全てちかさんです。だからこれからも私はちかさんについていきます。チームSの皆は私たちについてきてください。

 これからもビシバシお願いします。

 いつでも駆けつけるので、いつでも呼び出してください。

 ちかさんの近くで色んなことを経験できて、色んなことを学べて凄く幸せですし、SKE人生で今が一番楽しいです。

 本当に『ちかさんのおかげで』なことがたくさんあります。ありがとうございます。大好きです。

 気負わず、ちかさんらしくSKE人生そして22歳を楽しんでください。

 本当にお誕生日おめでとうございます。

 今回お手紙を書く機会をくださった生誕委員の皆様、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


 上村亜柚香より」

 活動の中で、「夢や目標が分からなくなった」そんな彼女に希望を見せてくれた慈子と「相方」さん。今、副リーダーになった彼女は「夢や目標が分からなくなった」後輩メンバーのロールモデルになっているかも知れません。
 そして、「今SKEにいたい理由の一つ」である松本慈子の存在は、とても大きいと思います。
 慈子はこの日の生誕祭をアメブロで下記のように振り返っています。

22歳の生誕祭*松本慈子 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


「あゆか丸の存在に沢山すくわれてるねん」。お互いを助け合いながらチームSを作っていることが分かります。また、「歴代のリーダーや、周りのリーダーと比べて」というところなんて、まさに先ほど僕が挙げた「思い出」について、メンバーである彼女も闘ってきたんだな、と感じます。
 この生誕祭のスピーチで慈子は、チームSでは「この子がセンター」ということを決めなくて良いのでは、ということを語りました。
 確かに今のチームSは、センター候補だらけです。 
 おそらく、SKE48のシングルのリリースが年4回ならば、センターになっているのでは、という子もいます。
 でも、慈子にもあゆか丸さんにも後ろに引かずに、まだまだ前に出て欲しいな、と思います。センターも選抜も。
 二人とも入ってきた年齢が若いので、ついつい昔のイメージのまま見ているファンの方もいらっしゃる方もいるかも知れませんが、キャリアだけでいえば、もうベテランの域に入り始めてるんですよね。

※詳しくは6年目の時のアメブロをお読みください。

 上村亜柚香のアメブロ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 そのギャップについて、他のメンバーはどう思っているんでしょう?
 2022年2月21日に行われた上村亜柚香生誕祭で読まれた手紙をみてみましょう。

「亜柚香ちゃんへ

 ヤッホー! 元気にしてる?

 最近会えなくて寂しいな~。

 時々連絡くれたりして、ありがとうね。

 でも、私がいつもストーリーにメッセージを送ってやり取りするって感じじゃない?」いつもそのだる絡みに『一応先輩だし、対応しとこっか』みたいな感じで返信してくれる。

 でも、昨日は亜柚香ちゃんから『いつ帰ってきますか?』ってメッセージが来て嬉しかったなー。

 あっ、18歳のお誕生日おめでとう。

 ここ1年でまた距離がぎゅっと縮まった気がしてるんだけど、どう? 私だけ?

 現場で亜柚香ちゃんを見つけると元気になるし、仕事が一緒だと『嬉しいな、遊んでくれるかな』ってワクワクするし、どこへ行くにもついてきてくれるし、どこへ行くにもついてきてくれるし、美味しそうにご飯食べてくれるし、私のボケにもつっこんでくえっるし、ガチアレも頑張ってたし、『重ねた足跡』公演教えてくれるし、『SKEフェスティバル』公演助けてくれるし、『会いたかった』公演も助けてくれたし、あなたって本当に良い子よね。

 ただ、いつもどこか周りの同期や同世代のメンバーとは違う落ち着きや冷静さがあって、かと思えば底抜けに明るくて無邪気な一面もあって、『何この子、なかなかつかめないなー』と思ったりもしたんだけど、でもそれは周りを見る力に長けていて、気を使いすぎるゆえの行動だったということ、最近になって気づいたよ。

 違うチームではあるけど加入当初か、いやドラフト合宿の頃から亜柚香ちゃんの今までを見てきて『本当に立派に成長したな』と心から感じています。

 もちろん私の見てきたものが全てではないだろうし、きっと知らない部分で挫折や苦労なんかも少なからずあったかもしれない。

 でも亜柚香ちゃんはそれを一切表に出すことなく、いつも明るく笑顔で、時に冷静沈着に、自分以外の誰かに迷惑をかけないようにって子供なりに沢山考えて我慢して頑張って頑張って過ごしていたんじゃないかなと思います。

 そういう頑張りっていうのは目に見えて感じる部分があって、特に先輩メンバーたちは亜柚香ちゃんのその姿勢に気づいているからこそ、そんな亜柚香ちゃんのその姿勢に気づいているからこそ、そんな亜柚香ちゃんが愛しくて仕方がなくて、皆が赤ちゃんのように亜柚香を可愛がるんだね。

 私の前ではどれだけ甘えてくれていいし、わがままだってたくさん言ってほしい。本音や野望だって聞きたいと思ってる。

 副リーダーとして、7D2として、プリマステラとして大変なこともあるかもしれないけど、きっと亜柚香ちゃんは『全部楽しいです』って嘘偽りなく、あの屈託のない笑顔で言ってくれるんだろうなー。

 でも、亜柚香ちゃんの力になりたいと思っている人が周りにたくさnいることを忘れないでね。

 リーダーは周りを頼れてこそ一人前だし、同期と並んでステージに立っている時間は永遠ではないし、それこそティーンズでいられるのにも限りがある。

 プリマに期限があるってことはないよ。4位、おめでとう。これからも頑張ってね。

 でも、その瞬間瞬間を大事に一生懸命取り組んでる亜柚香ちゃんは偉いし、好きなことに熱中できる人ってとっても輝いてるよ。だからこれからもしっかり自信を持ってね。

 あと、これちょっと恥ずかしいんだけれど、取材で『私みたいになりたい』って言ってくれたの、あれ嘘じゃないよね?

 正直私の活動って、メンバーが憧れるようなものではないだろうなーって思ってたから衝撃だったけど、『ファンの人や大人以外にもちゃんと近くで見てくれて認めてくれる人はいるんだ!』って嬉しかった。

 亜柚香ちゃんはもう既に必要とされている人だし、皆をまとめる力も、引っ張っていく力も持っていると思う。

 私ももう長くやってるけど、未だにうまくいかないなーってことは沢山あるし、いつまでたっても漢字読めないし、大事なところで噛んじゃうし、振り付けもなかなか覚えられないし、ほんとどうしょうもないキャプテンだけど、これからも亜柚香ちゃんの憧れでい続けたいからもっと頑張るね。

 だから、亜柚香ちゃんも『選抜に入るより』なんて考えはやめて、ちゃんと選ばれる人を目指してね。

 いくつになっても上を目指すこと、歩みを止めないこと。私もそう示せるよう、導けるよう頑張るから。

 そして、最後にひとつだけ。無理に大人になる必要はないけれど、かといって子供にももう戻れない。でも、どっちものいいとこ取りをできる最高の時代を生きていると思うから、自分の思うままに素直に生きてこ。自分こそが人生の主役じゃん。

 私が18歳の時なんて『うちが世界の中心。アゲ~!』って思ってたから、亜柚香ちゃんもそんな感じで楽しんでこ。

 何かあったらいつでも言って。力になるし、答えが出るまで一緒に悩んであげるよ。任せて。

 じゃあ、もうすぐ名古屋帰るから一緒に遊ぼうね。

 斉藤真木子」


 上村さんの18歳になることに対して、「どっちものいいとこ取りをできる最高の時代」と真木子は言いますが、これはSKE48のキャリアと年齢との関係にもあてはまる気が僕にはします。
 そして、手紙を読みながら気づいたんですが、そうか、ドラフト2期生の時は合宿の様子をメンバーたちが見に行ってましたね。スタートから知っている真木子だからこその言葉だと思います。
 中でも「『選抜に入るより』なんて考えはやめて、ちゃんと選ばれる人を目指してね」という言葉は、まだまだキャプテンも選抜も経験した彼女ならではの言葉だと思います。そして、まだまだ後ろに引くには早いよ、という願いだと思います。
 実際に慈子のアメブロを読むと、自分よりも「みんな」の方を考えてしまって悩んだことが書かれていますね。

ちかリーダー1周年記念バレンタイン配信v(・∀・*)chikako | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 


 物語は曲だけに宿らない、場所にも宿るということを最初に書きました。
 きっと、チームや公演にも宿るのではないか、と僕は思っています。
 チームS新公演。
 松本慈子と上村亜柚香のリーダーコンビに降りてきた新しい物語です。
 きっとこの二人なら、最高のハッピーエンドにしてくれるのではと信じています。
 そして、いつか、単独名古屋ドームで動き出したアイドル松本慈子が、まだ未体験の上村亜柚香という最高のパートナーを連れて、最高の「里帰り」をして欲しいなと思っています。

※最高の仲間に出会えたことを歌うイエモンの歌を貼ってお別れです。


※以前、書いたあゆか丸の記事はこちら!

栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: 静かに流れる言葉 (oboeteitekure.blogspot.com)

2022年4月3日日曜日

過剰な期待と過剰な幻滅の先に

最後まで信じられるか?

 

 先日、幻冬舎から発売された佐藤航陽さんの「世界2.0」が面白いです。
 メタバースの歩き方と創り方について書かれた本で、この1ヶ月間で何冊Web3.0関係の本が出たんだ、と思うんですが、その中でも語り口が見事な1冊だと思っています。


 ちなみにシステム的に理解していきたい方には、國光宏尚さんの「メタバースとWeb3」(MdNコーポレーション)がおすすめです。ビジネス活用のヒントが多かったです。当事者の話が聞きたい方は、バーチャル美少女ねむさんの「メタバース進化論」(技術評論社)がおすすめです。なぜ、人は美少女のアバターや声を使いたがるのかが面白っかったです。雑誌の特集だとWIREDのVOL44の執筆陣が非常に豪華です。コムギさんの図表がピカイチでした。なんでこんなにWeb3.0関係の本ばっかり読んでいるかというと、完全に自分が勉強したいだけなんですが、SKE48とも関連した記事をそのうち書けたらいいかなあ、と思っています。


 さて、話を佐藤航陽さんの「世界2.0」に話を戻すと、彼の語り口のうまさとしては、システムを歴史の軸に乗せて語っていくということがあります。
 早すぎた天才テスラの物語から、テクノロジーの進歩と民衆が気づくまでの速度についてなどごりごりの文系出身の僕にも親しみやすい語り口で書かれています。
 その中で印象的なエピソードがありました。
 新しい技術は「過剰な期待」と「過剰な幻滅」に交互にさらされながら、普及していくそうです。
 何かのきっかけであるテクノロジーが注目を集めると、大衆は「過剰な期待」をします。期待から多くの投資家たちは資金を投入します。しかし、期待というのはずっと続きません。なぜならテクノロジーが実際の経済の中で活用されて価値を生むまでは時間がかかるからです。
 目の前のリターンが期待できなかったり、参入してみても四半期単位で結果が出ないので、多くの投資家たちは撤退し、市場からそのテクノロジーは消えていくことになります。
 そんな幻滅期の冬の時代でも一部の人たちは市場に残ってコツコツと技術を磨き続けるそうです。そして、社会実装が進みいよいよ本格的に経済価値を生む状態になった時に、残った人々が収益を大いに得るわけですね。
 僕はアイドルにも「過剰な期待」と「過剰な幻滅」のサイクルはあると思います。
 新人としてデビューした時に、「この子ならグループに新しい風を吹かせるかも未来のセンターだ」と「過剰な期待」を持たれ、「でも、なかなか選抜に入らないなあ。みんなが期待しているほどでもないのかなあ」といった「過剰な期待」をした分だけの「過剰な幻滅」もされるのではないかと思います。
 

 SKE48なら誰を思い浮かべるでしょう?

 僕は水野愛理を思い浮かべます。

 彼女ほど多くのファンに「過剰な期待」をされ、そのせいで「過剰な幻滅」をされたメンバーもいないのではないでしょうか?
 ドラフト2期生としてSKE48に来た彼女は、多くのファンが「期待」しました。
 しかし、当時のSKE48は群雄割拠の世界でした。
 先輩にはセンター候補がゴロゴロいますし、同世代には新センターになる小畑優奈や最速選抜入りの後藤楽々、後に本店超選抜まで行く菅原茉椰や配信の女王である白井琴乃がいました。
 才能が渋滞中だったわけです。
 やがて、彼女にかけられた期待は「幻滅」に変わっていきます。
 それが彼女のせいなのか、周りの「期待」のせいなのかは、分かりません。
 何度か波のようなサイクルでそれは続きました。

 やがて、時は経ち2021年10月11日。
 この日は彼女の生誕祭でした。
 ちょっとその時、読まれた手紙を読んでみましょう。


「愛理へ

 19歳のお誕生日おめでとう。

 まさか、卒業してから約5か月経つのにお手紙を書かせてもらえるなんて思っていなくてビックリしています。

 愛理もファンの皆様もお久しぶりです。竹内彩姫です。

 愛理と仲良くなったのは同じチームになってからかな?由麻奈さんと3人で毎日のように一緒にいたあの時を思い出します。

 公演終わり、盛れなかった写真を見ながら誰が一番ひどい顔をしているか勝負したり、急に3人でミュージカルを始めてみたり、動画配信を始めようって1日中撮影したり、いつもひっつき虫の愛理は冬、ニットを着ている由麻奈さんの服を引っ張って『伸びるからやめてよ』って毎年怒られていたり、SNSを更新しないで遊んでいると、『由麻奈さん、愛理、ブログ・メールやったの?』って私にしつこく言われたりはいつもの恒例で、傍から見たらきっと何が面白いのかわかんないようなくだらない出来事だらけだと思うけど、毎日息が苦しくなるくらい笑ってたね。

 今考えても3人とも加入してきた時期、年齢、性格もバラバラなのに未だにぜっと仲良しなのって凄いことだよね。

 だからこそ、愛理を残して2人とも卒業しちゃって寂しい思いをさせちゃってるかな?ごめんね。

 最近はこの状況だから会うこともできないし、話せてないから無理を隠して活動していないか心配です。

 愛理は強がりだし、素直じゃないから誤解されやすいけど、誰よりもアイドルが好きで、アイドルがファンにもたらすパワーがどれだけ凄いものか知ってるよね。

 急なポジション変更に徹夜で対応して完璧にこなしていたり、振り入れがある日はあらかじめ予習してきて誰よりも早く踊れていたり、最近では後輩に注意してたり、教えてあげている愛理を見かけると『先輩になったんだな』と微笑ましく思います。

 アイドルに対して本気だからこそ納得できないことも多くて反発したり、病んでしまうことも多いのかな?

 でも『由麻奈さんと彩姫さんがいなくなったら愛理はもう無理です。やっていけません』って泣きながら言っていた子が、私たちが卒業してからもアイドルとして輝いているところを見ると頼れる先輩、同期、可愛い後輩ができたんだなって嬉しく思うし、安心します。

『公演でセンターがしたい、もっと上に行きたい』きっと思う気持ちがあると思います。本当の気持ちに蓋をせず、素直な気持ちで真っすぐに努力を惜しまず、愛理が大好きなアイドルってお仕事を楽しんでね。

 私にとってはずっと可愛い妹みたいな存在だから、いつでも甘えて頼るんだよ。

 ずっと応援してるからね。

 改めて19歳のお誕生日おめでとう。

 竹内彩姫より」

 

 ついつい、僕らはメディアやSNSなどの彼女の発言や物販での大活躍に目が行ってしまいますが、忘れてはならい水野愛理という人の根幹の部分をさきぽんが、何か思い出させてくれた気がします。
 可愛い後輩だった愛理が、やがて先輩になっていく過程が伝わってくる手紙でもありますが、中でも後輩に注意や振り付けを教えてあげられるようになったところが素晴らしいですね。
 いや、ドラフト2期なんだから当たり前だろ、と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、K2の妹だった彼女が今は引っ張る側になっているんだなあ、と感じます。
※昔の彼女が分かるアメブロはこちら!

トラウマを成長に...水野愛理 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 彼女はこの日のスピーチで、「ファンの方がいれくれること」に対して、嬉しさや救いを感じていると語ります。また、自分がアイドルに向いてないんじゃないか、辞めたいと思ったこともあると語りながらも、皆との関わりを切りたくないからここにいるとまだアイドルを続ける理由を明示していきます。
 そして、忘れられないのが、スピーチが後に江籠さんとの会話でちらりと言った一言です。


「このご時世になってファンの方のありがたみが凄く伝わったし、いなくなっちゃった方もいるし、知らない間に。だから、凄い今いる方を大切にしたいなって思います」

 

 「期待」と「幻滅」はひょっとすると、ファンからアイドルへだけではないかも知れません。
 居なくなっていくファンに「幻滅」することもあるかも知れませんが、それでも残ってくれるファン、新しく入ってきたファンへの「期待」をし続けることが出来る。そんなファンに僕らはなっているでしょうか?
 双方向的に「期待」と「幻滅」が起こっていたのではないか、とふとこの記事を書きながら思いました。
 ブロックチェーンが誕生した時、ビット・コインに関するサトシ・ナカモトの論文がはっきりとわかる人は専門家たちだけだったそうです。
 そこから普及していくまでに時間がかかりましたが、最初からチェックしている方は、現在多大な収益を得ているそうです。
 同じく、水野愛理から目を離さなかった人は、きっと「推してて良かった」と思える瞬間が来ると僕は思っています。
 彼女はアイドルについて、続けてこう言っています。

「ライブがしたい。そう、アイドルである意味ってやっぱライブだったりとか、特典会とかもそうなんだけど、こうやってイベントして踊ることがアイドルの職業だと思ってるから、それが出来いのは凄く悲しいので、ライブがしたいなと思います」

 水野愛理の「回遊魚のキャパシティ」のサビ前のキックが大好きです。
 水野愛理の「雨のち奇跡的晴れ」のMVの1分20秒ぐらいの手の動きも好きです。
 歌って踊る水野愛理は、彼女の発する言葉よりもファンの方々の言葉よりも、アンチの言葉よりも饒舌で説得力があります。
 ああ、だからこの子はSKE48なんだな、という説得力です。

 もし、歌って踊る水野愛理が素晴らしいのだとしたら、もっとみんなが見られる場所に配置してみるのも面白いと僕は思います。
 チームでもなくユニットでもなくあの場所へ。


※以前、水野愛理について書いた記事はこちら!

栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: 共鳴が証明する瞬間を待つ (oboeteitekure.blogspot.com)