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2020年1月11日土曜日

おすすめの映画と本「フォードVSフェラーリ」

マクラーレン、てめえ!


 最初に書いておくと、僕は運転免許も持っていないし、車には全く興味がないんですね。「ワイルドスピード」シリーズは一応全部観てるんですが、徐々に車大喜利みたいになってる感じを楽しんでいます。ちなみに、一番面白かった車映画は「TAXI2」という人間の文章だと思って読んでください。ニンジャー。

 

 【ここからは、ネタバレ全開でいきます】


 めちゃくちゃ熱い映画でしたね。
 物造り映画としても楽しめたというか、良い意味で男らしい映画だと思いましたね。
 特にマッド・デイモンが演じたシェルビーさんの葛藤が凄く良かったですね。
 元々プレイヤーだったのに、そこから心臓への負担の為に引退。カーデザイナーから更に監督へという流れが人生の機微を感じましてね。大組織の真面目な感じからはみ出していくぜ、個性のある人格も認めるぜという感じに僕は凄く共感しました。
 それぞれのブランドのオーナーたちの自分の組織というかブランドへのプライドも凄く良くてですね。そして、それがルマン24時間レースでぶつかるという燃える展開も良かったですね。正直、「タイトルがシンプル過ぎじゃない?」と思ってましたが、映画を観終わった後には「ゴジラ対ビオランテ」ぐらい説得力のあるタイトルだと思いましたよ。

 あと、マイルズの純粋な速さへの思いも良くてですね。
 何回も苦渋を飲まされるんですが、そこでめげずに現状の車の課題を言っていくところとか、泣けましたね。最後の「ぶっ倒そうぜ」もカッコ良かったです。それでも諦めない姿勢は見習いたいです。
 ただ、何回も繰り返される「ブレーキ」についての不安を想起させるシーンのおかげで、「ひょっとしてレース中に死ぬんじゃ?」と思ってましたが、無事レース終了。しかし、その後で…。
 それでもシェルビーは生きて行かなければいけないというのが辛かったですね。

 巨大企業のいやあな部分も垣間見えて、とても過去の話とは思えなかったです。
 個人的にはメカニカル担当の少しやせたオッサンが良い味だしてて好きでしたね。
 
 音響や激しさを感じるという意味ではIMAXや4Dで楽しんで欲しい1作ですね。
 強いていえば、映画館にフォードの車のミニカー売ってたら、絶対に買ってかえってたと思います。
 この調子で「フォード対プレデター」とか「フォード対ジョージ・ルーカス」とか作ってほしいですね(嘘ですよ)。

 古き良き時代の感じもしますが、「遠くに見える自分が夢中になれることが見つけられるか」は今ににも通じるテーマだとおもいます。