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2020年8月29日土曜日

白井琴望にありがとう

 文脈からはみ出る才能

 「どうかしてるぜ」
 皆さんは、生活の中でこの言葉を言う時、どんな状況でしょうか。
 理不尽な現実に対して、あまりにも野菜が乗せられたラーメンに対して、様々だと思います。
 僕はよく誉め言葉として、この言葉を使います。
 こちらの予想を遥かに超えたクオリティのものを見せられた時がそうです。
 それはとても嬉しい時でもあります。
 三池監督版映画「13人の刺客」の冒頭15分を見た時、町田康の小説「告白」のある思考の到達まで来た時、オードリー若林さんと南海キャンディーズ山里さんの1時間以上のアドリブ漫才を見た時、僕はこの言葉をつぶやいたものです。

 SKE48にもそんなメンバーがいます。
 それが白井琴望です。
 
 


 皆さん、この動画の後ろの方にいるパンダの巨大なぬいぐるみ、パンちゃんが見えますでしょうか。このパンちゃん、この2年半後に17時間配信企画で解体されて、綿を抜かれます。そして、姉のゆっちが中に入って「ソーユートコあるよね?」を踊ることになります。
 

 

 どうかしてるぜ。
 この衝撃。
 こっちゃんの発想力の豊かさには、本当に毎回驚かされました。
 なんで過去形で書いているかというと、彼女はもうSKE48を卒業するからです。
 僕個人としては、youtuebeチャンネルということで、youtuberぽいことにもチャレンジしているんですが、上記の動画の衝撃と比べると少し薄く感じます。
 それは何故か?
 色々なメディアの文脈があると思います。
 youtubeやFacebook、Instagram、それぞれインフルエンサーや人気配信者がやったことをなぞって発信する。
 これの退屈さに気づいている人といない人の差は、観ていて大きいと思います。
 世界の配信者の中で、ぬいぐるみを解剖して、中に入って踊る現役のアイドルがどれぐらい居るでしょう?
 こういう思考の飛躍があるからこそ、こっちゃんは凄いと僕は思っています。
 僕が今、推している10期生の五十嵐早香と比較すると、彼女の文章の素晴らしさやなんでこんなこと思いつくんだ、という「狂気」を感じるんですが、どっちかというと、「陰の狂気」なんですね。それに対して、こっちゃんは、観ていて何故か笑ってしまう「陽の狂気」なんですよね。なんで、こんなこと思いつくんだ!とパンちゃん関係では毎回驚かされました。
 この発想の根源には、いったい何があるんだ、とつくづく思わされたものです。

 こっちゃんの凄さは、発想力だけではありません。
 自己プロデュース力の高さやファンを引っ張っていく発信力の凄さ。
 そして、アイドルとしてのパフォーマンス力の高さもあると思います。
 こっちゃんねるでもダンス動画をあげていましたね。
 メンバー一人一人を応援する総選挙動画も作っていましたが、メンバー一人一人の言葉を調べていく過程を想像するだけで、頭を下げたくなります。

 忘れてはいけないのが、じゃんけん大会にソロ出場して手に入れた「誰にも言わないで」。
 先日、youtubeで10万回再生を達成しましたが、一人のアイドルとしてソロ曲があるというが素敵ですよね。MVには、パンダが出てくるんですが、こっちゃんの探偵コスプレも似合っていて時々見返したくなるんですよね。

 卒業発表をした動画でもこれからについて語っているんですが、ファンの方や周りの方たちのことを考えてることが伝わる内容になっています。同期の菅原のコメントも素晴らしい。


 

  これからのこっちゃんの夢がどんな風に形になっていくのかが、楽しみです。
  「人の為になる仕事」ってなんだろう、まさか、探偵事務所?
  そんな楽しい想像をしながら、この記事を終わりたいと思います。
  だって、こっちゃんの思い出は本当に楽しい驚きばかりでしたから。
※このMV、小物が凝ってていいですよ。