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2020年12月19日土曜日

「【SKE48×平和島】コラボメンバースペシャルライブ★ SGグランプリ★」の感想

センターの可能性

 小学生の頃、学校の図書館にはほとんどマンガが置かれてなくて(何故か朝日小学生新聞の『忍たま乱太郎』は貼られていましたが)、唯一の漫画コーナーが、「はだしのゲン」を始めとする戦争関連の漫画でした。その中で「あの町この町」という作品があって、主人公が戦後に親の遺産を手にするんですが、競艇とかですさまじい勢いで使っていくんですね(記憶が確かだったら4コマぐらい)。その場面を読んでからというもの、小学生の僕は競艇=多額のお金が一瞬で消えるところ、という印象しかなかったんですね。

 それから時が経ち、SKE48がボートレースの平和島とコラボ、ということで、「だ、大丈夫か?メンバーを始め、スタッフ運営が、みるみるお金を消費。気づけば、映画『万引き家族』なみのギリギリの生活に!」と心配が募りましたが、全くそんなことはなく、初心者向けの動画や、ありがたいことにライブを配信までしてくれていますよ。
 まだ観ていない方は、こちらをチェック!


 さて、今回はコラボメンバースペシャルライブの感想を書いていきたいと思います。
 まず、人数がフルメンバーではなく、限られたメンバーの中でするライブというのを逆手にとった、様々なセンターを試したライブだと思いました。
 メディアのチャンネルは外仕事のところなんですが、収録しているのはホームのSKE48劇場というのも良かったのかも知れません。
 
 印象に残ったのは、青海ひな乃さんの「強き者よ」センターですね。
 僕は「カミングフレーバー」は「遅れてきた世代」だと思うんですね。
 「ナゴヤドーム」も「総選挙」も知らない世代。
 だからこそ、彼女たちが作る新しい物語がどんなものなのか、とても気になっているんです。最後の大サビでの眼差しの強さや立ち姿の絵になる感じは(後ろにだーすー、奈和ちゃんという配置も含めて)、一度センター任せてみても面白いんじゃないか、と考えさせられるパフォーマンスでした。
 
 さとかほと「12月のカンガルー」の組み合わせも、おお、確かに彼女の笑顔の雰囲気と曲の世界観は合っているかもしれない、という発見がありましたし、熊ちゃんの「制服を着た名探偵」は、少人数でも映えるなあ、という再確認もありました。

 そして、菅原の「前のめり」は前にもあったかと思うんですが、彼女が松井玲奈から引き継いだもののドラマを考えると、何回観ても胸が熱くなりますね。江籠ちゃんセンターの「パレオはエメラルド」での清涼感や笑顔との相性も凄く良くて、良い組み合わせだな、と感じました。

 で、なんと言っても古畑奈和ちゃんの「誰かの耳」。
 僕は少人数バージョンを観るのは、今回が初めてなんですが、こちらも本当に良くてですね。菅原や青海さんの「誰かの耳」を観られるというのも嬉しかったんですが、やはり、センターの奈和ちゃんですよね。曲の中での静かな狂気。サビでジャンプした際の身体性。大サビ前の「言えばいい」の歌唱力。ゆななとは違ったアプローチだと思うんですが、僕はこちらのバージョンも好きです。
 奈和ちゃんといえば、「恋を語る詩人になれなくて」の間奏のソロダンスパートで、かつての宮前みたいに足上げで行くのか、と思いきや、彼女独自のダンスに切り替わっていたのも印象的でしたね。
 
 最後のパーカーでの「ソーユートコあるよね?」も曲の雰囲気やアクティブな振り付けと合っていて新鮮でしたし、センターを務めただーすーのMCを含めて、この人に任せておけば安心という感じは、外の仕事で様々な現場を経験しているからこそだと思います。
 今回のライブ配信は、なかなか面白い組み合わせが観られたので、是非、チャンスがあればまたやって欲しい試みでした。菅原バージョンの「誰かの耳」とかね。

 
 他にもSKE48関連の動画が沢山あるので、みんなでモリモリ観ましょう。