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2020年8月23日日曜日

再生の夏

 ライジングのために必要なもの


 皆さんは、不特定多数の人から応援されたことがあるでしょうか? 
 応援してくれる人たちの期待に応えられているだろうか?
 その人たちは、自分を応援していて苦しくないだろうか?
 ふと、問題提起してしまいたくなることがあるかもしれません。
 自分を客観的に観られれば観られるほど。

 古畑奈和の場合はどうでしょう?

 2016年6月1日。
 総選挙の速報が出ました。
 彼女が目指していたのは選抜。
 速報のスタートは37位からでした。
 その際のアメブロ2つをまとめて読んでみましょう。  
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12166504867.html

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12166774433.html

 うーむ、奈和ちゃん、野心家ですね。
 2015年のアンダーガールズランクインで、自信を持った上で次は選抜を目指して、総選挙に挑んだわけです。
 総選挙は6月18日。
 ここから、彼女と彼女のファンとの闘いが加速していきます。
 18日までの間にふと、気になったブログが一つありました。
 それが、2016年6月9日のブログです。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12168860745.html

 特別な誰かを作らないから、特別扱いをせずに平等に接することが出来る。
 簡単なようで難しいことですし、彼女の優しさや誠実さ、そして、強さを感じられます。
 さらに6月11日のブログでは、自分がやりたい様々な夢を見つけていきたい、ということを書いています。勿論、グループ内ではセンターや、卒業後の女優というリーチの長い夢があるんでしょうが、そこへ繋げていくための目標のことも含んでいるのかも知れません(https://ameblo.jp/ske48official/entry-12169518533.html)。


 そして、6月18日。
 総選挙の日を迎えます。
 結果は29位。
 昨年よりもランクを落とした結果になりました。
 翌日に書いた選挙についてのブログを読んでみましょう。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12172387831.html

 周囲の期待と自分の魅力について。
 投票してくれた、頑張ってくれたファンという「光」。
 「選抜」という壁を壊す為に、彼女はまだ分からないけれど、「必要な何か」を掴むために動きだします。

 そして、ここまではまだ前置きの段階で、本題はここからです。
 6月27日の奈和ちゃんのアメブロを読んでみましょう。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12174778763.html

 2016年の古畑奈和のブログの中でベスト3に入るぐらい素晴らしい文章だと思います。
 観られるアイドルとしての古畑奈和と等身大の女の子としての古畑奈和が入り混じった文章で、ふと、ファンの側に思いを馳せています。総選挙という物凄く大きな波が来て、それが引いた後の静かな海のような時間に、自己と見つめ合った彼女。優しさと強さが入り混じった古畑奈和という人が表された素敵な文章だと思います。そして、彼女を成長させるための波がやってきます。
 夏という波が。

 夏の間に古畑奈和は目標を明確化し、それに近づくために動いていきます。

① 「ソロコンサート」(2016年7月2日https://ameblo.jp/ske48official/entry-12176674985.html)

② 「握手会の列の勢い」(2016年7月5日https://ameblo.jp/ske48official/entry-12178726982.html)

③ 「センターになりたい」(2016年7月17日https://ameblo.jp/ske48official/entry-12181583044.html)

 前に進むために彼女は一つ一つ目標を見つけていきます。
 僕は個人的に②の「握手会の列の勢い」に関しての彼女の配慮が素敵だと思います。
 さて、まずは、この②を解決するために、彼女はどんなアクションを取ったのか。
 7月14日の彼女のブログを読んでみましょう。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12180348955.html

 まずは、握手会の列を増やしたい。
 たとえば髪型というアプローチからそれが出来ないか。
 そのアプローチのリーチやターゲット設定なんか、どうでもよくて、彼女が手書きで一生懸命考えたところに胸を打たれてしまいます。
 
 また、7月17日の音楽番組の収録では、自分からトークに入っていくということをしていきます。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12184609804.html

 もう後輩じゃない、先輩側だという自覚。
 選抜メンバーという枠に入ったからこそ、苦手なこともクリアーしていく、という気概。
 うーむ、本当に変わろうともがいていきますね。
 ちなみにトークに入っていくことの難しさは「体育会TV」のオードリー春日さんをみてたら分かると思います。

 さて、課題を見つけて動き始めた7月。
 そして、いよいよその課題を乗り越えていく8月が始まります。

 まず、一人行動に関してもレベルアップしていきます。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12186386005.html


 そして、8月7日。
 TIF2016で彼女はセンターを務めます。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12188280334.html

 センターだからこそ、感じられる歓声。
 その喜び。
 僕は2015年のリクアワでの「前のめり」センターを思い出しました。

 そして、8月25日、27日のブログでは、自分の迷いに寄り添ってくれる方々への思いを伝えます。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12193724961.html

 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12194316839.html


 さらに8月29日。
 味の素スタジアムで行われた「a-nation stadium. fes. 2016」で、再び彼女はセンターに立ちます。
 今度はTIFよりも巨大な会場で、アイドルを知らない人たちの前で、彼女はパフォーマンスします。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12194654318.html

 「代役センター」という言葉が印象的ですが、珠理奈やだーすーという壁を越えていく決意をしていきます。そして、なんで総選挙の「選抜」に入りたいか、その先に何があるのかを考えていきます。
 ③の目標に対して、「この子なら任せられるかも」とファンや関係者の方に認めさせていくチャンスに恵まれ、結果を出していきます。

 握手会に関しても少しずつファンの方々と夢を共有したり、列が増えていきます。

2016年9月4日(https://ameblo.jp/ske48official/entry-12196826238.html)

2016年9月11日(https://ameblo.jp/ske48official/entry-12199071406.html)

 8月から9月にかけて、彼女は自分が見つけた目標を超えるために、自分が出来ることをやっていきます。
 そして、迎えた生誕祭で彼女は、9月15日に行われた総選挙メンバーコンサートでのAKBのシングルの選抜メンバーに、珠理奈しかいなかったことをスピーチの中で触れます。さらに、自分がSKE48のセンターを目指すこと、AKBの総選挙に入るというこれまでの目標に加えて、次世代の子たちの脅威についても話します。
 自分が居る位置は素晴らしい位置であるので、なかなか弱音を吐けない、悩みを表に出せない、という吐露。そして、「本当はもっと助けてほしいなってずっとずっと思ってました」という終盤の言葉。

 色々なものをさらけ出した生誕祭だったのではないか、と思います(公式サイトに全文載っているので、気になった方は是非、ご確認を)。よりメンバーやファンの方との関係もここから深くなったのではないか、と思います。また、本当に、周りに気を遣う子なんだな、と僕は感じました。

 そして、迎えた2017年の総選挙。
 彼女は見事に選抜入りします。
 そして、2018年にはソロコンサートを、2019年にはセンターになります。

 今回の裏テーマは、総選挙が終わって次の選挙までの間に、一人のアイドルがどう変化していったのか、ということを考えてみたかったんですね。以前、だーすーが順位を落としてから、どう再生していったのか、ということを考えたことがあるんですが、奈和ちゃんにそのケースはないだろうか、と思いましてね。

 奈和ちゃんの場合は7月から9月にかけての目標設定と行動、そして、心情の吐露が総選挙を乗り越えていくための礎を作り直していったのかも知れません。頑張るというのは、誰にでも出来ますが、それをちゃんと行動に移して結果を出していくことは難しい。腐らずにやり続けることも。

 推していて苦しい時もあるかも知れません、もどかしい時もあるかも知れません。でも、そんな時でも、メンバーたちは自分なりに目標を見つけて進んでいます。それは、2020年の夏もそうかもしれません。

2016年の古畑奈和ちゃんの夏は、再生して躍進する為の第1歩どころか、十歩ぐらい踏み出した夏でした。

※載せたかったけれど、載せられなかった印象的なブログもひとつ貼ってお別れです。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12199707797.html


※2017年の総選挙の記事はこちら!

http://oboeteitekure.blogspot.com/2020/06/blog-post_19.html